在職老齢年金制度の概観
こんにちは、遠藤克喜です。久野勝也の労務の未来、久野先生、よろしくお願いいたします。
お願いいたします。
さあ、ということで、今日もね、行きたいと思いますけども、ここ2回、最近ね、久々にまたこう、社会保険のね、真剣な話をしてくださってまして。
はい、すごいですよね、久野先生の触れ幅も。デンマークの話したかと思ったら、思いっきりね、テック系というかAIの話に振ったと思ったら、
思いっきり今度は、実務のシャロー修行みたいなね。いやぁ、修行の社長先生は大変だなと思いますが、そんな中で今日、テーマを教えていただけますかね。
あのこれ、結構面白いなと思うんですけど、法改正で、在職労働年金っていう、以前もたぶんポッドキャストでちょっとだけ触れたことあると思うんですけど、
これが、2026年、来年の4月か、2、今51万円なのかな、これが62万円引き上がるんですよ。
で、ものすごい基本的なところなんですけど、ここ最近、あの106万の壁とかで社会保険だ税金の壁だとか色々やってて、前回ね、あの厚生年金保険の
あの月額報酬のテーブルのレンジが変わるみたいな話があったりしている中で、在職労働年金って何でしたっけ。
あのこれ、簡単に説明すると、よくなんかあの都市伝説みたいなことで、働いたら年金止まるぜって言ってるんですけど、いっぱい言ってないですか。
意外と止まらないです。みんな止まってないんですよ。で、国がここに関してはどんどんどんどん譲ってきてて、どういう程度かっていうと、今51万円なんですけど、
あの、まずあの標準報酬ってあるじゃないですか。前回から言ってるような、要はお給料月額ですよね。
年金受給と働き方の変化
あと省与はもらえると思うんで、省与もその年間の省与を12で割ると月額ぽい金額が出るじゃないですか。
要は大体本人の1ヶ月の標準報酬月額に出すんですね。要は月の標準報酬プラス省与割る12に出して、この金額と年金の、ここがポイントなんですけど厚生年金部分だけ
足すんですよ。年金の厚生年金部分だけ足す。はい。要は年金ってあの老齢基礎年金という国民年金部分と老齢厚生年金という厚生年金部分があると思うんですけど、
厚生年金部分と月の給与足す。これ足して、これね51万円を超えると今の法律だと、
超えた部分の半分の金額を年金として止めますよという法律があるんですよ。
ああ、要は年金受給資格本来だったらある人の話ですね。そうですそうです。
単純に年金20万円もらってますと、それもらっている15万円くらいにしましょうか。で、お給料20万円もらってますと言ったら、
平均月額20万円くらいですと、20万円プラス15足して51に超えてないじゃないですか。
そうすると年金全額もらえるんですよ。なるほど。そういうようなルールです。ほうほうほう。
で、そうすると考えていくと。その上限額が変わると。そうですそうです。で、そう考えていくと15万円稼いでて、お給料100万円あります月額。
そうすると115万円じゃないですか足して。はい。51万円が来年でもとっくに超えてるので、そうすると年金止めますよ。年金受給資格なしと。
そうですそうです。ただ止まるのも、よく全部止まると思ってるんですけど、止まるのはあくまでも厚生年金部分だけです。
あ、この話は。はい。労励基礎年金の国民年金部分はもらえますんで。なるほどなるほど。
6万8千円くらいとかよく言うと思うんですけど、ここに関してはもらえますんで。国民年金保険の6万8千円くらいの方はもらえるけれども、その上積みになっている2階建てと言われる方の
厚生年金保険の方が止まるよと。で、その支給対象となっている上限額があるんですけど、こいつが上がっていきますよと。
これは要はあれです。簡単に言えば、ある程度引退をするような年65歳、ちょっと素人の言葉でいいですか。
65歳以上ぐらいの人だけれどもバリバリ働いてて、稼いでる人は厚生年金部分は払わないよ、みたいな方向ってことですかね。
そうですそうです。ただ、そういうルールなんですけど、これを国が62万円に引き上げるっていうことはどういうことかっていうと、基準を緩くしてるわけなんで、今まで本当に働くと損するみたいなマインドが国民に染み付いちゃってるので、
いやいやそんなことないですよというようなことで、働いても止まりにくくしますよっていうようなルールになりますんで、だから
国の方も試算してるのが、現在の支給停止者って50万人ぐらいいるんですよ。
へぇー。
だからだいたい支給停止の対象額としては、これが多分、ちょっと一応政府の資料で定価かどうかわかんないんですけど、4500億円ぐらいあるよと、これが見直し後は30万人ぐらいになりますと。
社会保険の重要性
で、支給停止対象額が2900億円ぐらいになりますよということで、かなり20万人ぐらいが新たに労働構成人員券を受け取れるようになりますよというような形で、良くしてますからねみたいな感じで、前回の飴と鞭みたいな感じだったと思うんです。
またですか。この社会保険絡みは毎回飴と鞭戦略ですね。
そう、だからここに関しては良くなってて、でもなんとなく国の政策もわかってて、とにかく人不足なので、働かせたいんですよね。年金止まるぐらいなら働かないっていうマインドって結構定着してるので、ここを壊しに行ってるのと、時給が上がってるのに停止額を上げていかないと、今まで止まれなかった人まで止まるようになっちゃいますんで、そういったところがポイントかなと思いつつ。
そうかそうか。要は少し上限額を上げる、停止額の基準を上げることで、働いても損しないよっていう方に持っていくってことなんですね。
そうなんです。だからこれに関しては結構ポジティブな改正になりまして、年金もらいながら働くという選択肢が出るよっていうところと。
なるほど。ただ前回の話で言うその分、高所得者の人たちの高専年金の欠額報酬の金額は上がるんだよというところが無知で、こっちが飴だと。もう言えるかな、みたいなことですか。
でもよくよく見ていくと上手だなと思うのは、結局稼いでる人は関係ないわけですよ。62万だろうが51万だろうが、超えやすいじゃないですか、もう稼いでる人は。だからそこからちゃんと取るよってことなんで。
気悪いラインにいる人たちを救済しますよっていう感じではあります。 なるほどですね。
ちなみに覚えておくといいなと思うのは、なんで高専年金だけ止まるんですかってよく言われるんですけど、国民年金と高専年金って決定的に違うのは、国民年金は国民年金という法律なんですよね。
国民年金法なんですけど、高専年金は高専年金保険法という法律なんですよ。保険なので、稼いでる人には払わないというのが前提なんですよ。
そうなんですか。
国民年金はこれは広く社会保障の一部、要は再分配機能みたいなものなの。再分配というよりは労働後にお返しするというようなイメージなので、労働後に支払うというようなことなので、だから全員止まらずにもらえるって感じです。
それは国民年金保険。
国民年金ですね。
国民年金、あ、国民年金。
で、高専年金保険ですね。
あ、そうか。だから国民年金なんですね。
そうなんですよ。だから年金なんですよ。
高専年金保険って言う意味はここなんですか。
そうなんです。だから保険だから、だからみんなもらえないからそんなって言うんだけど、保険ですからねと。
払うからもらえるんですよっていう話なんで、働いてるから払いませんよっていうのは成り立つってことです。
ああ、そうなんだ。今初めて社会保険がちょっとだけ楽しいって思いました。
結構いい解説するじゃないですか。
なるほど、そういうことなんですね。
そうなんです。だから高専年金保険って思えば、いろいろなものが合体がいくんですよ。
小病手当金とか、そうだよね、病気になってるから初めてもらえるんだよねとか。
そういうような話に初めてなってくる。
ごめんなさい、大変申し訳ないですが、小病手当金は?
小病手当金は健康保険だから保険ですよね。
健康保険ですもんね。
遺族厚生年金とか、障害厚生年金とかは保険なのでもらえるんだってことがわかります。
社会保険の中で言うと健康保険があって、厚生年金保険があって、国民年金があって、あとあれもあるじゃないですか。
介護保険。
これも保険ですね。
じゃあほとんど保険なんですね。
ほとんど保険なんですよ。
だから何かあった時にみんなで総合扶助しましょうねってこと。
そっか。
なんでもらえると思わないと。
もらえると思うこと自体がおかしくて、それは唯一国民年金だけなんですね。
そうだからコスパが良いとか悪いとかじゃなくて、保険なのでちょっと高いなって感じることもありますけど、保険なんだと思うと。
国民全体で支え合う総合扶助の考えのもとに成り立ってるシステムです。
そうです。
そう思うと、上がったら下がったで一騎一駆しなくて済むのかなというところもあるんですかね。
頑張って稼ぐということですね。
いやいやいや。
気合を浴びそうですけど。
非常によくわかりました。
ということで、今日の在職老齢年金制度の見直し部分のお話でした。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
この番組では、くのまさやの質問を受け付けております。
番組内のURLからアクセスして質問フォームにご入力ください。
たくさんのご質問お待ちしております。