年金制度の基礎
こんにちは、遠藤勝也です。久野勝也の「労務の未来」久野先生、よろしくお願いいたします。
お願いします。
さあ、ということで、今日も行きたいと思いますが、年金と資産運用の基礎講座の第2回目ということで、今日はやっていきたいと思います。
はい。
前回はすごく簡単に復習しますと、将来もらえる年金額ぐらい知っておきなさいという、珍しく非常に厳しめの久野先生が出てきて、
いろいろ教えていただいたわけですけれども、簡単な資産シミュレーション方法も教えていただきましたので、聞いていない方はまずそちらをぜひ聞いていただいて、
すでにね、もう皆さん年金、ネットにも登録されたんだろうというふうに思いますが、そんな中で今日行きたいと思います。
今日ですね、年金なんですけど、よく質問が多いのがですね、65歳以降に年金ももらえるんですよね。
はい。
繰り下げた方がいいかとか、繰り上げた方がいいかとかって話もあるじゃないですか。
はいはいはいはい。
みんな気になってると思うんですけど。
どうやって意思決定していいかの基準がまあわからない。
わかんない、そうですね。そういう話もありつつ、もう一個がね、65歳から働くと年金止まるっていうのを聞いたんだけど、どうなんだと。よく社長とかから聞かれるんですよ。
今その気持ちです。
年金減らされるくらいなら俺はもう働かないとか、そういう人がいるんですけど、
よく在職労働年金って言いまして、これちょっと触れておいた方がいいかなと思って。
在職労働年金。
はい、在職労働年金。
働いているこの期間、在職中の。
はい。
もらえるかもらえないかわからない労働年金。
はい。これをちょっとやっていこうかなと思ってます。
ぜひお願いいたします。
お願いします。
はい、これちょっとなかなかの言葉で説明するのは大変なんですけど、
厚生年金のいくらぐらいもらえるかって、さっき65歳になったら金額確定するじゃないですか。
国民年金と厚生年金、これよく皆さん勘違いしてるんですけど、国民年金は労働基礎年金で、厚生年金は労働厚生年金っていう名前になってお金もらえるんですね。
国民年金の労働基礎年金は、働いて働きすぎても支給は停止されないです。
労働基礎年金って。
在職労働年金の仕組み
はい、1回だけは。
厚生年金は保険だっていう話を前回していただいたところにつながるんですかね。
はい。これを君は勘違いしてるんですけど、労働基礎年金は止まらないと。
はい。
大丈夫だと働いても。
これはもらえるってことですね。
絶対もらえると。
問題は労働厚生年金は働きすぎると止まります。
働きすぎると止まる。
止まる。結論を最後に言いますね。どうしたら止まるのかというと、すごく算式は簡単で、厚生年金の金額があるじゃないですか。
はい。
これと1ヶ月のお給料の標準報酬月額っていうのがあるんですけど。
はい。
これを足して、この標準報酬月額には年間の商用とかも含まれるんですけど、この平均額ですね。
これを足して50万円を超えると支給の調整がかかるんです。
ほう。
単純にお給料と厚生年金の金額を足して50万円以内に収まってたら、とりあえず年金は止まらないので。
なるほど。計算実際にしようとすると、社会保険の概念で何とか月額とか出てきてややこしいんですけど。
ざっくり言うなら、厚生年金の金額、支給の金額と給与の金額を足して50万円を超えているかどうかっていうのがポイントですね。
そうですね。はい。
足してみて、50万円から10万円飛び出ましたと60万円もらってて、50万円から10万円飛び出てるじゃないですか。
飛び出た分の計算なんですけど、半分が停止額になるんです。
ややこしい。
ややこしい。10万円飛び出たら5万円が停止額になりますと。
そういう仕組みなんですね。
そうなんです。
先生。
はい。
質問してもいいですか。
どうぞどうぞ。
50万円を足したものが超えました。
はい。
超えたってことは、もらえない部分が出ると。
そうですね。
これは本当に恥ずかしい質問ですが、将来的には違う形でスライドするような感じで帰ってくるみたいな話なのか、
その期間は単純にもらえないという失った期間なのかどっちなんですか。
これめちゃくちゃよく聞かれるんですけど、要は年金が止まるんじゃないですか。
よく繰り下げって言って、65歳からもらえる年金は70歳に繰り下げると増えるとかって聞いたことあると思うんですけど。
はいはいはい。
実際増えるんですけど、これに関しては支給停止されてるので、もう繰り下げられないんですよ。
繰り下げても、要はその間はゼロなんで、ゼロは繰り下げてもゼロじゃないですか。
はいはい。
だから止まったものは戻らないっていうのが原則です。
じゃあ在職で働いて50万超えてとかって働くと、基本的には単純に感覚的には働いてる昔若彼氏頃に積み立ててたのにもらえねえのかよって気持ちなんですけど、
あの、もらえないわけですね。
もらえない。
なのでここはちょっと前回も毎回伝えてるんですけど、あくまでこれ厚生年金は保険なので、
もともとは社会保険っていうのが、あの、崇高な概念がありまして、
崇高な概念?
困ってる人助けるってことなんですよ。
なるほどね。
生活保護もそうじゃないですか。もらってるやつがズルいとか言うんですけども、大変だから渡してるわけで。
あくまでも総合扶助であると。
そうですね。仕事があるんだったら、しかもそこそこ稼げてるんですよと。
あくまでもあくまでも保障されなきゃいけないんですか?
そういうことです。
シンプルですね。
基礎に戻りました。
ここでよく在職労働年金早見表とかでネットで検索してもらうと出てくるんですけど、
例えばいくらぐらいのお給料で、年金いくらぐらいだと、どのぐらいのお給料って手残りがあるかみたいなところが、
例えばお給料が30万円で、年金が24万円の場合だと年金22万円ぐらいになりますよと。
年金24万円が22万円になるよねとかっていうのがすぐに見れるような表があるんです。
こういうの見ながらですね、どのぐらいのお給料で働くのが一番いいのかなとか考えがちなんですけど、
正直なところ私からすると、そんなこと考えずに年金が止まろうが働いた方がいいと。
言ってましたね、シンプルな考え。
何万円の壁の時にも同じような話が流れてましたよね。
もともともないじゃないかと。
日本人は効率的にやりたがるんですけど、
働いた分だけ年金ももちろん将来は増えますし、
何より健康でいられるとボケない。
あとは社会貢献だと思うことだと思うんですよね。
だから治めたものを取り返そうとか、
そういう気持ちを捨てるってことがすごく大事かなと。
せっかく取られてたのに回収できねえのかよみたいなね。
働いてやるの減らしていくかみたいな。
そういうケチい考えはやめましょうと。
そういう相談ものすごく受けるんですよ。
いくらぐらい働いた方がいいですかとか。
何万円の壁と全く同じ議論ですね。
経営者の方も年金が減らないようにしてあげたいんだけど、
働くことの重要性
そんなこと余計なお世話で地給が高い方がいいんですよ。
とにかく評価に見合った給与を経営者側は払ってあげる。
働く側も年金に頼らずに生活する。
これがたぶんものすごい社会を良くする。
とても大事な観点ですね。
とにかく給与と厚生年金の月額の足したものが
50万円を超えるか超えないかというところを基点にして
停止というのが決まってくるんだけども、
それはルールだが大きく考えるといいから働けるなら働いて
しっかりと稼ぐというのが前提じゃないですかと。
それこそが社会貢献でしょうというところですかね。
そうですね。
そんな中でね、それで片付けるわけにもいかないところもありますけども。
大きくそんなところですか。
そうですね。ここだけ抑えておいたほうがいいけど
働くということが大事かなというところと、
あとどうですかね、
くり。
ちなみに70歳超えて75歳、80歳超えて
全然意外とイケイケで50万円全然超えちゃいますと。
はい。
同じですか。
同じですね。
じゃあ変な話、100歳まで50万円以上稼げて働けちゃったら
停止し続けてるってことですか。
そうです。
なるほど。ありがとうございます。
そうですよね。
逆に言うとそれを目指したいですね。
だからね、自分が使わなかったところが何かにも合ってるわけなんで。
ありがとうございます。
何かふに落ちてなさそうです。
いやいや、そんなことない。
世のため人のためですよ。
そうですよ。
最後に抑えるところだけ年金のポイントでありますかね。
あとはよく栗上げとか栗下げみたいなところだけ最後抑えておきますか。
栗上げ、栗下げ。
年金受給の基礎知識
栗上げっていうのは年金で65歳からもらえるんですけど、
65歳前にもらいたいと。
そうすると減額率っていうのが0.4%かける
請求65歳になる月の前月までの月数みたいな感じ。
要は栗下げた分だけ、
例えば65歳からもらえるものを60歳からもらおうとすると
5年分なんで240ヶ月、240ヶ月か。
短くするってことなんで、
24%ぐらい減額しまして
年金60歳からもらえますよっていう方法もありますってところがありまして。
だから年金って面白いのが困ってる人には早く渡すこともできるよと
その代わりちょっとお金小さくしますねっていうところと
もう一個逆もあってインセンティブ働かせることもできるんです。
今だと75歳まで栗下げ支給ってできるんですよ。
65歳でもらえる年金を10年間もらわないようにしますと。
そうすると月あたり0.7%ずつ増額してくれますんで
75歳まで全く10年間もらわずに耐えれば
84%まで増やせるんですよ。
月額を。
ただこれ死ぬまでなので
自分がいく、何歳なくなるかによって
いろいろ考えていかなきゃいけないところがあって
難しいところではあると思うんです。
こういったところの栗上げとか栗下げっていうのも
結構一つ老後のことを考える中ではすごい大事かなというふうに思います。
原則はもらえるのは65?
65歳からです。
ここからおそくするなら栗下げて70歳からもらうとか
すると5年分が計算上少し上がってくるってことですね。
そうですね。例えば65からもらえるものは66歳にしようと思うと
8.4%くらいになるよとか。
増額されますよ。
意外と増えますね。1年でだったわけで。
10%近いんですか?
そうなんですよ。
ただその1年分だけお金放棄してますからね。
例えばさっきの話だと140万円くらいね。
前回ですね。
140万円くらいお金1年間もらわなかったわけなんで。
その分乗っけてもらわなきゃいけないわけなんですよね。
なるほど。トータルで言うと減ってるっちゃ減ってるわけですね。
減ってただその分長く生きれば取り返せるじゃないですか。
年金すごいのは死ぬまでもらえるんで
例えばですけど75歳までもらわなくてですね
10年間年金放棄しました。
放棄というか繰り下げて。
ちょっと増額84%増えるわけですよ。相当増えますよ。
84%も増えるんですか?
はい。この状態で120歳ぐらい生きたらとてもなくお金もらえるじゃないですか。
なんかあれですね。数字上だけでシミュレーションすると
なんか嫌な感じの老後になりますね。
そうなんですね。
もうちょっと早めにいいみたいなね。
何歳までいくんだっていうのはよく考えながらやっていくっていうのがいいかなと。
もちろんこれはライフプランによるので
いつ仕事引退するんだってことも含めてかなと思います。
これちなみに今教えていただいた繰り下げ繰り上げっていうのは
老齢基礎年金の話ですか?
老齢基礎年金も老齢構成年金も対象なんですけど
同じ考えなんですね。
さっきのこの話聞くとですね
さっき在職老齢年金でお金が止まるって話したじゃないですか。
止まるんだったらじゃあ繰り下げるぞ増やすぞって言うんですけど
止まった期間は増えませんよっていうところがオープンポイントってことです。
単純にじゃあもらえないってだけってことですか?
そうですそうです。要はその期間はゼロだったんで繰り下げてもゼロだよ。
そういうことで働きながらその分がこの75歳でいう84%にっていう風にはならないってことですか?
そうですそうです。
あー今なんだよ。
やっと繋がりましたよねここで。
だから結構勘違いして働いてるから繰り下げとくわっていうから増えるよねって言われるけどその間は増えてませんよって話した。
働いてる場合は繰り下がってないんですね?
そう止まってる部分は繰り下がらないよって話した。
単純にもらえてない。そういうことか。
じゃあどっちかというと貯蓄とかがふんだんにあって働かなくていいから
それをこの期間は繰り下げとこうっていった期間は増えていくよみたいな考えってことですか?
そういうことです。
あーまあでもそういう意味じゃうまくできてますね。
そう非常に賢い方が考えてます。
本当ですねこういう馬鹿な人間の考えることはすぐに足元救われましたよ。
まあということで年金の大枠のね簡単な未来いくらもらえるかみたいな話と
簡単な構造上の話をね教えていただきましたので
次回からはそれを踏まえた上で将来のお金どうやってしっかりと考えていくんですかという
ちょっと個人資産的な方の話をね少しやっていきたいなというふうに思っておりますが
そんなところでよろしいですかね?
大丈夫です。
ということでぜひね1回目2回目復習していただいた上で
次回の資産運営を楽しみにしていただけたらと思います。
終わりましょう。ありがとうございました。
個人資産運用への移行
ありがとうございました。
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