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こんにちは、遠藤克樹です。久野勝也の労務の未来、久野先生よろしくお願いいたします。
お願いします。
さあ、ということで前回から引き続きということになってきますが、
今、労働市場、どれだけ給料が全体として上がってきているのかというのを、
以前、雇わない株式会社で講演されたんですかね?講演じゃないのか?
そうですね。雇わない株式会社の企画ですね。
全てを話すのは時間的にも厳しいかもしれませんが、
ダイジェストでご紹介できるところを、リスナーの皆さんにしていきたいなと思っております。
ということで、切り口はどこから行きますか?
人件費はどこまで上がるのかというタイトルでセミナーをやったんですけど、
恐ろしいタイトルですね。
最終予測、10月ぐらいに一つ、最低賃金の改正があるので、
そのタイミングでこれぐらい給与が増えるかな、みたいなところを話したいなと思います。
あとは、今、中小企業の現状で、ショッキングなところも、
ショッキングというか、働く人にとってはプラスだと思うんですけど、
経営者にとっては苦難の時代だと思っているので、
その辺りの今、周りの現状は少し話できたらいいなと思っています。
なるほど。さてさて、いろんな切り口があると思うんですけど、そうなってくると。
まず、なぜ世の中がこんなに物価が上がり始めたかというところで話をすると、
やっぱり発端はユニクロじゃないかなと思うんですけど、
去年の年末ですかね、賃金最大4割アップみたいなところを話していましたよね。
すごい考えさせられて、
ダイヤモンドオンラインが何かに載っていた中で、
なぜユニクロが賃金を上げたのかみたいな話があって、すごい納得できたんですけど、
あと10年経つと、若者が希少原子になるというふうに、
あんまり意識はしていなかったんだけど、
なるほど、若い人が結局本当にいなくなるんだなということを、
まだ僕らはそこまで実感できていないんですよね。
消費家的な観点でのインパクトが思いっきり来るって意味で。
そうですね。
それが10年後っていうと、
メインの世代が40、50のメンバーが割と高齢になった時に、
世の中が変わって若い人が社内にいないっていうことが、
これ結構会社の成長というか、生き残りの戦略の中ではまずいんじゃないのみたいなところがあって、
ユニクロが一つとも若者は希少原子って言葉を、
その時すごくインパクトがあったなと思う。
やっぱり企業って優秀な人が集まる職場を作り出せるかどうかが全てだよねっていうところで。
やっぱり日本企業ってどっちかと言えば、
安くてもグローバルじゃないかとしたら特にそうだと思うんですけど、
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ユニクロなんかはグローバルなので、
グローバルのステージに合わせないと外国人もいい人材入ってこないしとか、
そういうことも考えると、とにかく優秀な人材が目を向ける賃金にしなきゃダメなんだと。
それはグローバルの中でそれぐらいの意識が必要だねっていうところですね。
それに関連して優秀な外国人が結局今日本に来なくなっているのも、
日本が安すぎてっていう。
若者が希少原子で優秀な人が集まる職場を作る、
外国人が日本に避けるような金額じゃダメだみたいなことをユニクロが歌って、
あげ始めたところからみんながガッと賃金あげたみたいなところが今の現状かなというところですよね。
ピッカケがね、そこからの若者の希少資源。
ここから結構いろいろ来てるなと思ったのが、
これは4月ぐらいになった記事なんですけど、
オークマっていう割と大きな工作機械メーカーなんですけど、
そこの会社がベースアップするのが分かると思うんですけど、
日本企業って数字の受け入れってよく言われますけど、
例えばトヨタさんとかでもそうだと思うんですけど、
Tier1、Tier2みたいなところでいろんな階層があると思うんですけど、
オークマも取引先のベースアップまで負担するみたいなことを始めたりしてるんですね。
これ日経新聞にも載ってたんですけど。
自分たちが子会社の分のペアまでやるぞ、責任取るぞと。
そう、取引先のところまで負担していくぞと。
それは多分価格とかに転化していったりするんですけど。
要はサプライチェーンの中で優秀な人間が出てくるってのも嫌だよねみたいなところがあって、
日々やっぱり一つの製造業、製造メーカーとかもそうだと思うんですけど、
いろんなメンバーシップの中で成り立っているので、
一部のメンバーシップのところが賃上げをやらないがために、
メンバーが抜けていって弱くなっていくっていうことにすごく危機感を感じて、
大手が子会社取引先のベースアップまで面倒を見始めた。
これは一つ大きな衝撃だったなと思います。
自社の生き残りじゃなくてサプライチェーンとして垂直統合で
ちゃんと守っていくぞっていう形でのベアなんですね。
そうですね。そういうのをすごく感じたんですね。
あとは、これシャープさんの事例ですけど、
シャープさんなかなか業績厳しくて、
管理職とか希望大職が募っているんですよ。
そうですよね。
それでも赤字見込みなんだけど、
労僧ですね、労働組合との交渉に関しては、
やっぱり満額回答というか、
レア受け入れ。
レア受け入れと。受け入れざるを得ないと。
受け入れなければ融資の時代が出ていってしまうからということで、
会社業績に関係なく認める流れという形になっていて、
大手はもうそこまで来てるわけですね。
だから中小も内緒で溢れないという言い訳じゃ、
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もう進まないというのが一つポイントなんじゃないかな、
みたいなところがあります。
これベアの話をこんなに全体像聞かせてもらうことないですね。
なるほどね。
そうなんです。
あとやっぱりちょこちょこ上がっていくんですけど、
中小企業でもすごい上手だなと思うんですけど、
福岡の中小企業の中でも9,000円、
9,195円ベースアップしました、みたいなところがですね。
そういうのを結構ちょこちょこ載ってたりするんで、
中小で私たちの感覚だと3,000円から5,000円ぐらい、
なんとなくちょっと上げとこうみたいな感じのマインドは強かったんですね。
去年の年末のところは。
今年入ってから思い切って業績の良いところは5,000円から1万円とか、
幹部クラスのところは2万円ぐらい上げてくるところが出てきたなっていうのが
印象で。
やっぱりベースで1万円上げる会社っていうのが世の中に出てきてて、
1万円ってやっぱすごいなと。
100人いればね、月額100万円上げるわけなんで、
そういうような会社も意思決定して、
要は年間数千万のコストを払ってでも、
そういったのをやっていくと。
その流れのこの辺になってくると、
久野先生の顧客の皆さんとも結構そういった、
実際起きてるなっていう感じもあるわけですかね。
はい、相談もすごい増えてますし、
いくらぐらい上げたほうがいいんだっていう話とか。
先週の会でまさにその話をされてましたが、
中小にも波及効果が出てきていると。
これすごくないですか。
ユニクロがスタートって話って、
去年2022年12月ぐらいの話ですよね。
そうですね、確かに年末だったと思います。
まさかこの半年ぐらいのタイミングで、
これだけの話がガンガン動いていると。
そう、劇的な変化ですね。
そして、そしてですか。
そうですね、やっぱり中小企業も、
何かしらアクションを取らないとまずくなっている。
10件言わないまでも、
なんとなくいつうちの社長は対応してくれるのかな、
みたいなことを。
様子を見ながら。
様子を見ながらやっていると。
そして必ず年に1回は給料交渉してくる
前提よりなんですよって話を先週されていましたが。
そうですね。
人は辞めるのが当たり前の時代になっているので。
辞めないように努力しないといけない時代と。
言ってくれたら感謝するっていうような、
全く違う経営のスタイルになっていくと。
私たち会社の方で、
大企業の日本経済新聞ベースの、
業種ごとの企業動向をまとめたんですね。
お客さんに一部お配りしたんですけど。
全く迷惑な話というか、
見たくないぞっていう話なんですけど。
現実直視大事ですからね。
そうですね。
だいたい、
大手3社、
多分皆さん名前ご存知だと思うんですけど。
新卒に関しては、
22、3万の給料が、
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初任給55,000円増加して26万円とか。
初任給いきなり、
去年の人よりも55,000円高いんですか?
そうなんです。
そうすると何をやらなきゃいけないかというと、
去年入った人もやらなきゃいけないと思うんで。
全体そこだけですよね。
従業員に2.5%のベースアップみたいなところですね。
いろんな投資とかを合わせると、
実質5%ぐらいの賃上げの見込みみたいなことが書いてあるので、
全体同士だしね。
今言ってるのは大手って話なんで、
要は水穂、UFJ、道住友的な。
そうですね。まさにそこですね。
私たちは愛知県にいるんで、
そこは絶対チェックしなきゃいけない。
トヨタ自動車ですか?
トヨタ、電装、ICみたいな。
電装、ICね。
誰もが知ってるようなところなんですけど、
だいたいやっぱりベース、
トヨタだと9,300円とか。
元々はそもそも給与がいいですから、
あれですけど。
そういったところのベースアップとか、
あと電装とかで1万4、5千円みたいなところの要求で
漫画回答してるんですね。
1万超えてくるんですね。
ICも1万ぐらい超えてくるので、
やっぱりベースそこ上げてくるんだと。
そういったところが見て取れるようになっています。
じゃあいい業界だけじゃないのって皆さん思うんですけど、
そんなことなくて、
ギヨンとか野島とかニトリみたいな、
氷のところも結構大きくて、
特に野島さんの中は、
正社員契約社員に3千名に月額2万円ぐらい、
ベースアップしたとかですね。
契約社員も?
も含めて。
月額2万?
2万。
3千人?
3千人です。
すごいですよね。
以前の給与はどういう風だったか知らないですけど、
やっぱりインパクトはありますよね。
この会社もこれから給与を増やしていく方向なんだろうなと。
ニトリさんとかは高いのは分かっていますし、
あとイオンが結構衝撃的だったのが、
パートとかも引き上げるみたいなことをやったりとかしてました。
正社員ももちろん5%ぐらい上がったんですけど、
パートさんも5%近く昇給したみたいなところ。
あと飲食業界、スカイラーク王将とかも1万円ぐらいのベースアップで。
そんなに飲食業界も給与を上げてるんですか?
上げてますね。
やっぱり採用コストに跳ね返ってくるので、
定着がうまくいけばコスト吸収できるところもあるんですよ。
どうしても飲食業界ってさらに雇用の流動が高いところで。
いい人材残すって視点かなと思ってますね。
あとサービスでセコムオリエンタルランドとかも調べましたけど、
セコムで5000円ぐらい。
オリエンタルランドは平均7%ぐらいとか増えてますんで。
ハートも含む。
あとはやっぱり結構大きかったのが、
任天堂とかセガさんとかって相当上がりそうじゃないですか。
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セガは新聞に載ってましたけど、新卒で30万円台とかあるんですよね。
初任給が?
はい。35%引き上げて30万円。
なるほど。
これ衝撃的な。
初任給30万?
そうですね。これ結構業界激進だと思うんですけど。
久野先生だって相当な大手の百貨店いらっしゃいましたけど、
初任給なんて20万の頭ぐらい。
当時20万円でしたね。
そうですよね。10万の差ってすさまじいですね。
大企業が20万後半になってくるので、
ここなら中小、新卒やってるところはあると思うんですけど、
ちょっと意識はいると思うんですけど。
中小20万台いかないとこだってザラにあるでしょ?
20万はもう一つのラインだと思うんですけど、
20万の中盤ぐらいにいかないと。
20の中におくってことは、今の中堅社員がさらに含みで上げていかないといけないので。
新卒とか最低賃金っていうのは、
結構日本の政策においては、
日本全体の給与を引き上げる要因にはなるかな、みたいなところはあります。
配賃の話がここで。
そうですね。
一応調べたんですけど、新卒が上がってるから既存のメンバーは
じゃあ給与上がってるのか?みたいな疑問は起きると思うんですけど。
確かに上がってるけど、新卒ほどのパーセンテージでは上がってないかなっていうのが調査であるのと、
やっぱり大企業は結構厳しいなと思うのは、
給与アップする中で上手に希望退職とかもやってきてるので、
人材吐き出しながら人権利益のコントロールっていうのは結構やってるので、
その下高さみたいなところも新聞には載ってないところでは見えるかなっていうのは少し感じます。
全体としてコントロールしてってるんですね。
そうですね。
そんなところですかね。職員業界も結構上がってますよってところですね。
やっぱり賃金上げるよと思うと必ず最後は価格転嫁しないと会社潰れてしまいますので、
中小企業のお客様にお話しするのはいくら上げるか決めると、
上がった部分の価格をいかに転嫁するかっていうのは大事なんですけど、
ここでやっぱり理由なく上げるっていうか、理由なくっていうのは
クラスこういうことやりますよって交渉してしまえば、またその分だけ会社のコストがかかるんで、
実質は生産性上がらないはずなので、今と同じサービスで値上げできるかっていうのは結構大事で、
そこはやっぱりお客さんとのロイヤリティだったりだとか、過去の付き合いだったりっていうのもあってくるので。
見えない付加価値のところに対して納得できる値上げができてきたサービスを今までやってきたかっていうのが問われちゃうところですよね。
そこに日和とおっしゃる通りのプラスアルファサービスでどうにかしようみたいな泥沼戦略ですね。
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そうですね。だから僕は行くしかないっていうのが今の現状で、そこは今経営者としての意思決定と前に進む勇気みたいなところで相談が来るっていうことですね。
大抵賃金10月1日ですか?毎年。
そうですね。10月1日ぐらい上がると思うんですけど、
おそらく政府としては物価の上昇ぐらいを上げたいと思ってるんですね。
ただおそらくでも本当は5%ぐらい上げたいと思うんですよ。イメージとしては。
自由な価格でそれぐらい多分物価上がってると思ってるんで。
私の勝手な予想では4%ぐらいの上昇なんじゃないかなっていう話でさせてもらいます。
東京が1072円、5%ぐらい上がると1120円ぐらいですか?
そうですね。そこが一番下のラインになるんで。
最低賃金政策ってものすごい日本全体の勢いを引き上げるっていうところは価値がありまして。
うちは最低賃金に関係ないよって皆さん思ってると思うんですけど。
最低賃金を議事で雇ってる会社ってそんなに多くないと思うんですよね。
ただ最低賃金に近い人たちを雇ってるってことは会社としては流出のリスクってあると思うんで。
最低賃金のベースが上がってくると今のメンバーってこの給与でいいのかなって見直しが入るんですよね。下の方の。
そこが上がるから。
そこを見直すと今度中間と迫ってくるんで。中間いじらなきゃいけなくてみたいな感じで。
半年か1年かけて全体の相場って必ず上がってくるんですね。
だから最低賃金政策ってものすごい有効なんで。
やっぱり政府としても今給与を上げないと生活が立ち行かない時代に来てると思うので。
この最低賃金を上手に使って世の中全体の給与を上げるようになってくると思うので。
だから5%ぐらいはこれから上がってくっていうふうに想定して経営した方がいいと思うんで。
逆に言うと給与ってあらりから払っていくはずなんで。
あらりが5%毎年。もちろん全部給与に転嫁していくわけじゃないんですけど。
ただ物の値段も上がってくるので5%ぐらい。
毎年あらりが5%ぐらい増えていく戦略を取っていかないと。
それでトントンですかね。
それでトントン。
もっと言うと生産性の問題もあるので生産性が5%上がらないといけないと思うんですけど。
とりあえずあらりで7、8%増やしていかないと。
おそらく会社としてはインフレの波の中では戦っていけないというのがこれからの時代です。
売りで値上げしつつ仕入れも上がってくるでしょうか。
そっちで食われるのにあらり7%目指せと。
お時間も今日は来てしまいましたが非常に大事な重要な節字の伸びる厳しいお話をありがとうございました。
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知りたくないですね。
いやでも大事な話ですしここまでちゃんと一貫して聞ける話じゃないってなかなか聞いたことないのですごく参考になりましたし。
この話現実職種主体規定者の皆さんとかいろんな仲間の方にもぜひ展開していただきたいなと思いますのでぜひ活用していただけたらなと思います。
またちょっとこういう会やりましょうね大事ですね。
大変勉強になりましたありがとうございました。
ありがとうございました。