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2025-03-26 10:36

#212 自分の「取り分」の大切さ

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お寺で開催された「ほっこり寺カフェ」をきっかけに、「自分の取り分を受け取りたがらない人」について考察しました。
自身の活動や貢献に対して適切な対価を得ることの重要性、情熱だけでは持続不可能な理由、そして長期的な視点で自分の命と活動のバランスを取ることの大切さをお話しています。
ボランティアやアーティスト活動など、善意だけで続けようとする方々へのメッセージです。
自分を大切にすることが、結果的に良い活動を続ける鍵となるのではないでしょうか。

#自己価値 #報酬の大切さ #持続可能な活動 #お寺イベント #人生相談 #シニア向け #ボランティア #アーティスト #仏教の視点 #蓮城院
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サマリー

このエピソードでは、自分の取り分をしっかり受け取る重要性が語られています。特に、お寺でのイベントを通じて、参加者が得た収入を主催者が全額寺に渡そうとする様子から、自身の収入を意識することがいかに大切かが探求されています。

イベントの開催
どうも、コウブンです。
栃木県の片田舎にある蓮城院というお寺で、副住職をしております。
今日はですね、雑談ベースになるんですけども、
最近、私が感じたことをお話をしたいと思います。
というのは、自分の取り分をあまり受け取りたがらない人がいるのはなぜかという部分ですね。
なぜこういうテーマかと言いますと、先週の土曜日に私のお寺でイベントがありました。
どういうイベントかというと、ほっこりテレカフェというイベントなんですね。
この名前が示す通り、ゆるゆるとお寺でお茶でも飲みながらお話をするというような内容でして、
具体的に言いますと、私が参加者の前でお話をして、そのあとお茶を飲みながら雑談をするというような形のゆるイベントだったんですね。
その主催者の方が、おそらくNPO法人の方なんですよね。
所属がいまいち私もよく分かっていない部分がありまして、はっきりは言えないんですけども、
とりあえず非営利団体と言われるようなところに所属している人。
その方から私のところまで連絡がありまして、ゆるゆるとしたテレカフェみたいなイベントをやりたいんだと。
そういったことを言われまして、いいですよということで、私の寺で開催することになったということなんです。
ダンスイベントの提案
参加者は大体70歳前後でしょうかね。いわゆるシニアの世代の方だったんですね。
そういう方たち向けのイベントということなんですよね。
イベント自体はすごくよくできたかなと、好評だったかなとは思うんですけども、
そのイベントがきっかけで、そのイベント主催をしてくれた方ですね。
団体じゃなくて個人的にイベントをやりたいんだというふうに、それで協力してもらえないかというお話をいただいたんですよね。
どういうイベントかというと、ダンスのイベントだって言うんですよね。
ダンスを使って健康を維持する。シニア向けのダンスを使って体を動かして健康を維持する、管理する。
そういったイベントをやりたいんですというお話だったんですよね。
私としては別に、私のお寺は決して忙しいお寺ではありませんし、
そういう方、そういうふうに利用してくれる方、何らかのご縁でお寺とか仏教に対しての関心を寄せてくれるのであればいいですよと。
別に私自身が一緒になってやるというわけでもありませんし、あくまでも場所を貸すだけです。
それでもいいんだったらいいですよというお話をしたんです。
そうしたら、わかりました、そういうことであればお願いしたいですというような話になったんですね。
それはよかったんです、そこまでは。
その時のお話の中で、場所代ですね。
お寺を借りるということで、お寺の場所代としていくらかお支払いをしたいというお話になったんですね。
当然ながら私もお寺を完全に預かっているわけではありませんが、関わっているものですから。
場所代との収入になるとやっぱり嬉しいなという部分はありますよね。
ありがたいですねというお話をしていたんです。
そうしましたら、なんとその方、参加者の方から得た参加費、1回あたり500円とか1000円とからしいんですけど予定しているのが、
それを全部お寺の方に渡しますと1回1回言ってて、
いやいやいや、そんなに場所を貸すだけですし、そんなにいただけませんし、
そもそもそれをやっていたら、その主催者の方が今後いろいろやりたいと言っても苦しくなっちゃうんで、
場所代ともお寺の方に少しだけ還元していただければ、あとは経費であったりとか、
自分の収入として得るという形の方がいいんじゃないですかというお話をして、
自分の取り分の重要性
そうしたらすごく納得してくれたんです。
ちょっと思ったのが、去年の夏に行ったイベント、
その時はアーティストの方だったんですけども、
その方もあまり得た収入を報酬として受け取るということは積極的ではなかったんですよね。
それぐらいの得ても問題ないというか、得るに足るほどの実力の持ち主だし、
当然ながらアーティストとしてやっていくのであれば得るべきだと私は思っていたので、
そうやってやりたいときにちょっとびっくりしちゃったんですよね。
自分も同じようにそういうイベントを主催したり、
そういった信仰の人たちの健康維持に自分も貢献したりと、
またお寺という空間、お寺の方にも所在とも貢献したりと維持管理の方に、
そういった素晴らしい志を持った方なのに、
肝心の自分の活動に対して、自分の取り分に対してあまりそこに目を向けない。
というところがあったんですよ。
これは私は良くないなと思いました。
そういう考え方は結局自分を苦しめるのかなと思います。
お金が全てではありませんよ、確かに。
お金で得られないものもたくさん得ているということなんでしょう、きっと。
だから続けているんだ、だからやっているんだということだと思うんですが、
ただね、やっぱりそれでもお金は大切だと思うんです。
思うんですというか大切ですよね。
だって活動するのにお金がかかるわけですから、どんなことだってね。
基本的には生きていれば食べなきゃならない。
食べるためにはやっぱりお金はかかるんです。
自分の命を削って活動するんだから、その代価としてお金を得るというのはね、
正当ですし、まっとうですし、というかそうするべきですよね。
じゃないと自分の活動が、自分の命が持たないですよ。
なのでこういう方々ね、もしこれを聞いている方でもね、
そういう何かボランティアとかそういったことを志している方、
あとはアーティストですよね、方で、
もし何かそういうイベントとか自分の作品を発表する場とかあったときは、
必ず自分の取り分というものを頭の中に入れて、
活動するということを忘れないでほしいですよね。
自分の命を削っているんですから。
もちろん、もちろんね、そんな数千円のお金なんていらないって、
最初はね、儲かりませんから。
そういうくらいの金額ですよ。
だからといって、やっぱり得るという経験は大事だと思うんですよね。
私自身もまだね、こうやってスタンドFMとかやって収入を得ているわけではありませんが、
これは後々、後々ね、自分の将来でそういった収入という形でいつかね、
帰ってくるんだということは信じて行動しているというところもありますので、
もちろんこれを聞いている皆さんにも、
利益になるようなことを考えて放送はしておりますけれども、
だからといって、無償でやりたいんだというわけではありません。
必ずどこかで自分の中に、自分にプラスになって帰ってくるということを信じてね、やっているわけです。
というわけで、きょうは、
本日はご視聴ありがとうございました。
今日のお話を聞いて、いいねと思った方どうぞいいねボタンよろしくお願いいたします。
また、人生相談、リクエストなどがあればリクエストしてください。
ご視聴ありがとうございました。
リクエストを人生相談のボックス、リンクのほうが概要欄のほうに貼ってあります。
どうぞそこからご意見等を頂戴いただければ助かります。
よろしくお願いいたします。
連常院副住職の幸文でした。
ではまたね。
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