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2025-10-08 18:13

#307 パワハラ上司から、自分の心を守る思考法

▼お悩み相談・リクエストボックス
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今回はお悩み相談回です。

10代の女性から寄せられた「店長のことが嫌い」というお悩みにお答えします。

アルバイト先の店長が変わり、レジ業務を強要されたことでパニック発作を起こしてしまうほど追い詰められている相談者さん。家庭の事情もあり、簡単に辞めることもできず、どうすれば良いのか悩んでいらっしゃいます。

私自身の社会人経験も踏まえながら、状況を整理し、具体的な3つの解決策を提案させていただきました。また、仏教の「一切皆苦(いっさいかいく)」という考え方にも少しだけ触れています。

仕事の人間関係で悩んでいる方、今の環境が辛いと感じている方に、何かヒントになれば嬉しいです。

#お悩み相談 #仕事の悩み #人間関係 #パワハラ #パニック発作 #バイト #仏教の教え #僧侶 #standfm #蓮城院
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サマリー

栃木県の蓮城院でお坊さんをしているコウブンは、お悩み相談会を通じて、レジ業務に対するパニック発作に悩むアルバイトの女性の相談に答えています。彼は、彼女の経済的なプレッシャーや職場環境の問題を考慮しながら、自己の安全を確保することの重要性について話しています。健康は人生において最も重要な要素であり、体や心の健康を保つことが優先されるべきであると彼は強調しています。職場での悩みは後回しにし、自分自身の健康を守るために必要な選択をすることが重要だと述べます。

悩み相談の開始
どうも、コウブンです。
栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で福住宿をしております。
今日はお悩み相談会をお送りしたいと思います。
このお悩み相談会というのは、
ハスノハというお坊さんが答えるお悩み相談のウェブサイトというのがありまして、
そちらに寄せられたお悩み相談を、
私、コウブンがお坊さんとして答えるというものでございます。
はい、というわけでね、早速いきたいと思います。
10代の女性の方より、タイトル、
天朝が嫌い。
はい、では早速本文をお読みいたします。
お久しぶりです。暑くなったり寒くなったりと、
体調には気をつけてお過ごしください。
私は丸亀製麺でおにぎり、ほくち、
肉うどんのお肉を焼いたりするかかり、
洗い場などをして、
だいたい3時間から2時間働いております。
ですが、天朝が変わって、
大好きだった女性の天朝から男性の天朝になりました。
女性の天朝には、私がレジが無理なことなど、
引き継ぎの時に軽くお話をしてくださったみたいなんです。
この前、パートさんにレジしてと言われた時に、
目の前が真っ暗になって、
気づいたらトイレに駆け込んでしまいました。
息が荒く苦しくて、
落ち着こうとしてもだんだん過呼吸気味になってきて、
事務所に帰って部屋の隅で息を整えようとしましたが、
もっと酷くなって、
ついには声が出なくなったり、
手足が震えて立てなくなったり、
おかんがしたり、
ふらふらしたりと様々なパニック発作が出てびっくりしました。
天朝がその日は帰っていいよと言われ、
発作が落ち着いてから早く早退させていただきました。
それから日が経ってレジはせずに、
おむすびやお口を一生懸命頑張ってやってきましたが、
先日店長から話を聞き出されました。
なんでレジが無理なの?
レジができないともうシフトには入れない。
レジをちょっとずつでもいいからやってほしい。
あなたはまだ頑張れる。もっと踏ん張れるよ。
まだ逃げるには早いと言われて苦しくなりました。
すごく苦しくて、
でも話の最中は笑顔を貫いていました。
レジをしないと来週と再来週のシフトには入れない。
固定のシフト通りにシフトを入れてくれないようです。
一人親なので私のバイト代の一部は家計に来ます。
なのでシフトを入れられないのはすごく困ります。
ですがレジをしたら怖くなって、
声が小さくなって震えてしまったり、
集中ができません。
とにかく店長は私にレジを克服してほしいみたいですが、
レジができても2,3人のみです。
店長は30から1時間はレジができるようになってほしいようですが、
私には無理です。
どうすれば店長に私の気持ちが届きますかね。
レジはやっぱり無理って言うとシフトに入れてもらえなくなるし、
でもすごく環境はいいんです。
みんな優しいし働きたいって思いますが、
店長は嫌すぎて今は休み休み働いています。
といったお悩み相談でございます。
パニック発作への理解
アルバイトのバイト先、職場の環境が変わってしまって、
そして人間関係等々で悩んでいるというようなことでございます。
ちょっとお悩み相談が長かったので、
少し整理しながらお悩みのコアの部分というんでしょうか、
確信の部分というんでしょうか、
そこを探っていけたらなと思います。
ちなみにですが、私はお坊さんですが、
お坊さんをやる前はちょっとサラリーマンの経験があります。
接客業はないんですけども、
接客業ではないんですが、
ただそういった社会人経験というのもあって、
その中で感じたこと等々を
もしかしたらアドバイスで言えるかもしれないなということを
先にあらかじめ伝えておきます。
伝える必要はないかな。
余計なこと言っちゃったかもしれませんが。
ではまずこの方。
まず状況ですね。
どういう状況かなと考えると、
レジ打ちをお願いされた、
体がいろんな過呼吸だったりとか、
手足の震えたりだったりとか、
さまざまなパニック症状みたいなものが出てますよね。
これは単なる苦手というレベルじゃないんじゃないか。
不得意というレベルじゃないんじゃないかって私は思いました。
何か医学的な対応が必要な、
そういった可能性が高いんじゃないかなってちょっと思いました。
それと経済的なプレッシャーというのを感じているなって思いました。
やっぱりシングルマザーであったということで、
家族のために収入が不可欠だよと。
だからシフトに入れないのは、
すごく相談者さんの生活基盤を揺るがすような
深刻な脅威であるというふうに感じているということですよね。
それにも責任感、強い責任感と、
あとは自己規制の部分というのがちょっと感じられましたね。
どういうことかというと、店長から厳しい言葉、
いろんな言葉を聞いているときに笑顔を貫いて、
自分の辛さを押し殺して周りにあわせるというような傾向があるんじゃないかなと思いました。
安全性の確保
これは職場環境を悪くしたくない、迷惑をかけたくないという
そういう責任感の表れなんじゃないかなというふうに思ったんですね。
それは同時に、この方自身、相談者さん自身を苦しめる原因にもなっているんじゃないかなと思いました。
そして、あとは職場への愛着というのも感じられましたね。
みんな優しいし、働きたいというポジティブな気持ちは持っている。
だからこそ簡単に辞めるという選択ができない。
店長との関係に苦しんでいると。
そんなふうなところかなと思いました状況。状況を今整理しますと。
どこに問題があるのかという部分なんですけれども。
ちょっとその店長さん、この相談者さんの意見だけしか文章しか見ていないから断言はできないんですけれども
この店長さんがハラスメントの可能性はあるんじゃないかなという気がしました。
甘えとか努力不足という言葉で捉えているというような感じですよね。
だからレジができて当たり前だというふうに思っているんですね。
そしてそのレジができないということは、すなわち甘えであるとそんなふうに感じているというところですよね。
これはどちらかといえば、相談者さんを精神的に追い詰めるような
いわゆるパワハラに近いことかもしれません。
先ほども言いましたように、この相談者さんがもしかしたら心身に何か疾患を持っていて
医学的な治療は必要な状況であったとするのであれば
症状を見る限りはちょっと普通じゃないですよね。
だったらそれはやっぱり考慮すべき点であって
店長さんはどこまで把握しているか分かりませんが
それに対して向き合わなくてはならない責任はあるんじゃないかなと私は思いました。
他の問題点としましては、相談者さんは恐怖心というものから
自分の状態を正確に伝えられていないというところ
そして店長さんは成長させようという思い込みから一方的な要求を押し付けている
そういった両者の間に深刻な認識のずれがあるんじゃないかなと思いました。
おそらく引き継ぎ、前の店長さんから新しい店長さんへの引き継ぎはあったものの
症状の深刻さというものはあまり把握していないんじゃないかなという気はします。
そして店長さんからまだ逃げるには早いというふうに言われたこと
それによって相談者さん自身がレジができない、自分はダメとか逃げ出しちゃいけないという
そういう罪悪感というものが生まれてしまったというような可能性はあるんじゃないかなというふうに思いました。
この辺が問題点でしょうか。
以上のことからどのように答えていけばというところなんですけれども
やっぱり私はいつもこういう相談のとき思うのは、この方自身の安全性というんでしょうかね
体であったり精神的な部分であったり、いろいろありますが
まずはこの方自身の安全性というものを確保するというのは大事じゃないかなと思うんですよね。
というのは、やっぱり働くという行為は自分の人生において、人間の生活の営みにおいて重要な部分ではあるんですが
健康の優先
やっぱりそれよりももっと重要なのは体ですよね。
精神、心もそうですが、心も体も同じですけれども
ともかく心あるいは体が健康であってこその人生なんですよね。
なので健康を害するような恐れ、あるいは精神的な疾患の部分がもしあるのであれば
まずはそこを治療するというのが最優先じゃないかなと思いました。
職場の悩みについてはその後考えるべき。
まずは最優先にすべきは体のことをどうにかするというところですよね。
もしパニック症状が出てその原因についてお医者さんに相談しないというのであれば
まずはそこを相談していただくのが一番じゃないかなというふうに思いました。
診療内科とか精神科とかそういう専門職の専門の医療機関に受診をして
助けを借りるというのが最優先じゃないかなというふうに思います。
あとはこれはまだこの相談者さんは若いから難しいんですけども
レジを打たなければならないという規則がNHTSAに影響するというのは
もしかしたら労働者としての権利を一重しく侵害している可能性が高いですよね。
なので職場の方に頼れる先輩がいれば相談してみる。
それが難しいのであれば本部とか店長さんに直接聞いてもおそらくダメでしょうから
それ以外の方に手助けをしてもらうといいんじゃないでしょうか。
人間は得意不得意もありますし特に精神的な症状を伴うのであれば
強制すべきことではないですよね。
そこは工夫次第でなんとかなる部分だと思いますし
現に前の店長さんのときはシフトをうまく回せていたわけですから
そこは店長さんというかお店の中のシフト作りに工夫をすれば解決する部分でもありますよね。
そういったところを相談できる、頼れる誰か、お味方を作るのがいいんじゃないかなと思います。
とは言ってもそうは難しいと思うので
やはり店長さんに対して思うところがあるのであれば
とにかく誰かに悩みを共有できる誰か一刻も見つけていただくのがいいのかなと思います。
そして最後、厳しいことを言うようですが
どうしてもそれが難しいのであればやっぱり職場を辞めるという選択肢
これは考えてもいいかなと思います。
なぜなら最初に言ったように一番大事なのはやっぱり体です。
人生の真理
この方、相談者さん自身の精神あるいは身体、そこが一番大事なんです。
確かにいい職場、いい環境だというのもあって
そこを離れたくない気持ちは分かりますが
それよりももっと大事なのはあなたの体なんですよね。
体を大事にしてください。
どうしても改善することができないんだったら
店長さんとの関係性やシフトの件を改善する糸口が見えないのであればやめる。
やめて別の場所を探すというのがいいんじゃないかなと思います。
お坊さんらしい答えだったかな。全然お坊さんらしくはないんですが
当たり前のことを言ってしまいました。
お坊さんらしいことを一言加えるのであれば
やっぱり人生は思い通りにならないというところですよね。
人生は思い通りにならない。
だからそのギャップに、現実と理想とのギャップに私たちは苦しむんです。
これを仏教では一切回復と呼んでおります。
人生は思い通りにならないから苦しいことが多いということですね。
これは仏教の中では真理と言われております。
つまり揺るがない絶対的なルールというか
変えようがないことですね。
どうにもできないこと。
これはどんなに工夫しても変えることができないことと言ってもいいかもしれません。
工夫のしようがないと言えるかもしれません。
そういったものが真理でございます。
一切回復という真理、これ仏教は説いております。
ちょっと厳しいようではあります。
そんな何て言うかな、希望もないようなことを言われてもというふうに思うかもしれませんが
そういったことがあるんだということをベースに物事を考えていくというのは
とても大事なことだと思いますので、あえて最後に付け加えさせていただきました。
というわけで相談者さんの返答をまとめますと
まずは医療機関に受診をするということ
そして次に職場で味方を探して自分の悩みを打ち明ける
そしてその改善をする方法をともに相談してくれる人の味方を探すということ
第三にどうしてもダメであれば辞めてしまうということ
これをもって私の回答を通したいと思います。
というわけで今日のお話はここで終わりたいと思います。
今日のような人生相談、お悩み相談などあれば
どうぞ概要欄のフォームからお悩みの方を伝えていただければ
私が必ずお答えいたします。
もちろんコメント欄からでも大丈夫ですが
ただそちらになるともしかしたら第三者が見られて嫌だなという気持ちがあるかもしれません。
そういう方はぜひともフォームの方を利用していただければと思います。
では、連常院副住職の幸文でした。
ではではまたね。
18:13

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