職場での孤立感と本音の通じなさ
おはようございます、コウブンです。
座禅をしたり、パスを育てたり、野菜を作ったり、最近ではアートギャラリーの企画をしたりしています。
さて、本日もですね、お悩み相談会をお送りしたいと思います。
職場の人間関係シティーズの第2弾ですね。
今日もですね、ハスノハというお坊さんが答えるお悩み相談サイトの中からお悩み相談を一つ選んで、それをお答えしていきたいと思います。
はい、では早速お答えしたいと思います。
本日はですね、40代の方、性別は書いておりません。
題名がうんざりです、となっておりますね。
はい、では文章の方を読んでいきます。
私はこのハスノハでしか自分の本心を本音で語ることができません。
よほどのことがない限り、ここに書き込むことはないのですが、
今日も職場でたくさん嫌なことがあり、精神的にかなり参りましたので、書き込ませてもらいます。
私は職場のほぼ全員が嫌いだと悟りました。
今まで自分の至らなかったことであろうことへの振り返り、反省や周りへの接し方、仕事を頑張るなど一生懸命やってきたのに、周りは私をバカにしてきます。
何一つ認めてくれません。
私はお金のため休みの融通が利くなどの理由で今の職場で働き始めましたが、それでも働いている以上、気持ち的に割り切れないで毎日ストレスを抱えています。苦しいです。
といった相談内容でございます。
この質問文をようやくまとめますと、この方はこのハスノハのサイトでしか自分の本音を語ることができない。
そういった自分の本音を聞いてくれる人っていうのは自分の身近にはいないんだということですよね。
そして職場の中ではやや孤立しているということでしょうかね。周りの人間たちが気に入らないということですね。
その理由というのは自分の努力というのを一切認めてくれないんだと。
そしてバカにしてくる。自分のことをバカにしてくる。それが気に入らないということですよね。
そんな職場で働いている理由としてはお金の融通が利く。お金のためである。休みの融通が利く。お金のことと休みのこと。それが理由で働いているということですよね。
それではお答えしていきたいと思います。精神的に苦しい。やっぱり自分のことを理解してくれる人が身近にいないというのはやっぱり苦しいですよね。
この方が結婚しているかどうかというのはこの文章ではわかりませんけれども、やっぱりね、ご結婚されているのであれば奥様とか、そうでなければご両親とか、あるいはご兄弟、友人とかにね、
こういった自分の仕事でのストレス、そういったものの愚痴を言えるような場面というのがあるとだいぶ違うんでしょうけれども、おそらくそういうのがないのかなというところですね。
まずその環境についてなんですけれども、やっぱりね、この端の端で愚痴ができるというのは、とても愚痴を言えるというのはとてもいいことだとは思います。
それと同じようにですね、いろんなコミュニティですね、今インターネットでたくさんそういったコミュニティがありますから、こういったところに所属してみて、顔を出してみてですね、いろんな人と交流するっていうのはやっぱりいいんじゃないかなと思います。
リアルな場じゃないと嫌だっていうのであれば、地域のコミュニティでしょうか、あとはちょっとした自分の興味・関心のあることの習い事なんていうのもいいかもしれませんね。
とにかく誰かが集まるところに顔を出してみるっていうのは、やっぱり一番自分の思いを伝えやすい環境になっていくのかなというふうに思いますので、まずは何らかのコミュニティに所属してみるっていうのがいいんじゃないでしょうか。
はい、その次に職場のほぼ全員が嫌いだと悟った、そして職場の人間たちがですね、自分が一生懸命やってるのに馬鹿にしてくれるっていうところについてなんですが、やっぱりね、自分が一生懸命やっているつもりでも、それが伝わらないことっていうのはあるんですよね。
人間関係の改善策
どういうことかというと、やっているつもりになっているだけなんですよね。やってないっていうふうに見えるんですよ。自分で一生懸命やってると思い込んでいてもですね、周りからすればそれはそのようには評価できないということですよね。どういうことかな。
やっぱり自分がですね、他人を評価するというのはちょっとおこまましいですけども、誰かを見たときにこの人は頑張ってないなって思うのはですね、やっぱりですね、手を抜いている、横着している、そういったところが中心に見えるとそんなふうに感じちゃうかもしれませんね。
何て言うんでしょうか。もっとできるという余力があるような場面ですね。
例えば、仕事中に頻繁にタバコを吸いに行ったりとか、休憩の時間が長かったりとか。
パソコンで仕事をしているのであれば、パソコンで仕事をしているのかなと思ったら、余計なSNSとか、何らかのウェブサイトを覗いていたりとか、そういった部分がもしかしたらあるかもしれませんね。
要するに隙が多い部分というのでしょうか。そういうのが周りの人間に伝わっている可能性は高いです。
ですので、やっぱりですね、周りの人間から見ても頑張ってるなっていうことを態度で示すしかないんじゃないでしょうかね。
どういうことかというとですね、周りが期待している以上のことをやるということが一番なんだと思います。
とは言ってもですよ、この質問者さんが体を壊したら元も子もありませんので、自分のできる範囲で結構です。
自分のできる範囲で結構ですので、周りの期待よりもちょっとだけ頑張るというところですね。
1の仕事を頼まれたのであれば1.2ぐらいにして返すみたいなね、そういうところですね。
どういう仕事をするかにもよるとは思うんですけども、工夫の仕方はあると思うんですね。
あとはですね、誰かが困っていることを率先してやるというのもいいかもしれません。
やっぱりね、困っていることを助けてくれる人を悪く言うっていうのはあんまりないんじゃないかなって私は思うんですよ。
助けてくれたらありがとうって思うのが人間ですよね。余計なことしやがってなんて思わないですよね、助けてくれるのに。
だからやっぱりね、誰かを助けるとか、誰かが期待している以上に頑張ってみるというのはね、そこが職場の人間関係でスムーズにいく上では大事な部分なのかなと思います。
それと次は、仕事がですね、お金のため、休みの融通が効くからやってるんだと、そのように書いてありますけれども、確かにそれも大事なことです。
仕事というのは基本的にね、自分が生きるために行うわけですから、お金のために行うこと、それは決して悪いことではありません。
だけどもですね、それだけだと、自分のことだけだとやっぱりね、つまらなくなっちゃいますよね。
自分が仕事をしていて、誰かが喜ぶこと、さっきも言いましたけど、誰かが助かった、ありがとうって言ってくれるようなことをする、つまり誰かに貢献するというところがですね、仕事をしっかりと続けていく、仕事が楽しくなっていくコツなんじゃないかなって私は思います。
他者貢献という言葉がありますけれども、まさにね、そういう他者貢献、これを仏教的な言葉で言うんだったら、伏せという言葉ですね。伏せって、お坊さんに対してお金を差し出すことを伏せというわけではないんですよ。
確かにお金を差し出すことも伏せにはなるんですけども、見返りを求めないで施しをすることを伏せって言うんですね。だからリターンを期待しないで自分から与えるということですね。
リターンを期待しないんだったらやっても意味がないじゃないかっていうふうに思うかもしれませんけども、そういう下心があるとですね、帰ってこなかった時にがっかりしますよね。帰る時には怒りを覚えるかもしれません。
つまり、そういった何かを期待して誰かに施すということは、結局のところ自分のためなんで、自分の満足度のためなんでね。だからそういったものはあまりよろしくない態度ですよね。
なので、リターンを期待しないで誰かのためになることをやるというのが一番いいのかなというふうに思います。
はい、まとめますと、まずは人間関係というものですね。人間関係を改善するのであれば、コミュニティというものを注目していただいて、
自分の意見、自分の思っている思いをですね、鬱憤と言いますか、自分の溜め込んでいる感情を少しでもあける場所というのを探してみてください。
次に会社の人たちが自分を馬鹿にするという部分ですけれども、もっとね、いろんな周りの人たちに対して期待以上のことをする、あるいは周りの人たちがありがとうと言ってくれるようなことを率先してやるというところが大事なのかなと思います。
3つ目はお金のため休みの融通が低くために仕事をしているということではありますけれども、もちろんそれも大事なんですけど、それだけじゃなくて他社に貢献する、他社貢献というもの、しかも見返りを求めないようなものというのをやっていくことで、お金、休み、そういったこと以外にも仕事の楽しみというのが増えるんじゃないでしょうか。
以上で本日のお悩み相談の答えとさせていただきます。いかがだったでしょうか。本日のこのお話を聞いてご感想、ご意見等、また自分もこんな相談してみたいということがあればどうぞコメントの方へよろしくお願いいたします。
はい、連常院副住職の幸文でした。ではではまたねー。