1. コウブン和尚の寺子屋ラジオ
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2024-09-11 12:59

#87 生きるのが怖い、でも死ぬのも怖い。そんなあなたへ贈る言葉

▼ハスノハサイトはこちら!
「生きる事が不安で面倒くさい」
https://hasunoha.jp/questions/72300

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📻 人生の悩みに仏教の視点でアプローチ!

今回のエピソードでは、高校生からの深遠な人生相談に答えます。「生きることが不安で面倒臭い」というタイトルの相談に対し、仏教の教えを基に、現代的な視点を交えてアドバイスをお届けします。

💡 主な内容:
- 高校生の人生の不安と苦悩
- 仏教的視点からの人生解釈
- 環境を変えることの重要性
- 現在に焦点を当てる生き方
- 人生経験を積むことの大切さ

この放送を聴いて、あなたも人生の意味や生きることの価値について考えてみませんか?苦悩を抱える全ての人に、心の平安をもたらすヒントがあるかもしれません。

🙏 お悩み相談も受け付けています。あなたの悩みが次回の放送テーマになるかも!

#仏教の知恵 #人生相談 #生き方 #マインドフルネス #自己成長 #スピリチュアル #若者の悩み #人生の意味 #幸せの探求 #StandFM
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00:05
おはようございます。コウブンです。
栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で副住職をしております。
本日はお悩み相談会をお送りしたいと思います。
このお悩み相談会というのは、ハスノハというお坊さんが答えるお悩み相談サイト、
そちらに寄せられたお悩み相談文を私、コウブンが答える、といったものでございます。
ではですね、早速お悩み相談文の方に行きたいと思います。
10代の男性の方です。
タイトルが、生きることが不安で面倒臭い、ですね。
では本文をお読みいたします。
自分の人生に不安なことがあって、これから生きるのが怖いし、
やらなきゃいけないことも多くて面倒臭いと感じている高校生です。
自分の人生の不安は定期テスト。
もし、大学選び、大学受験、大学生活、自立できるか、
就職、仕事、人間関係、親しい人たちとの別れ、
星ロス、健康、恋愛、性、結婚、子供、親の介護、
親の死、犯罪や事故を起こしたり、巻き込まれないか、
自分の老後、自分の死、自然災害、将来の日本、世界のことなど。
そんな感じで、最近はこれから生きることが怖いし、面倒臭いなと感じていますが、
かといって死んだら、自分の好きなことができなくなるし、
美味しいものも食べられなくなるから、死にたくはないです。
だからこれから、生きるのも死ぬのも怖いし、嫌だという気持ちになっています。
でも僕は、世界的に見たらすごい恵まれていると思うんです。
帰れる家があって、教育を受けられて、毎日美味しいご飯が食べられて、趣味も持てて、
自分の好きな人たちが今も生きてて、信頼できる相手もいて、
毎日屋根の下で眠れたりすることができて、とても幸せだと思うんです。
なのにそれでもまだ苦しみがついてくるのかと思っています。
そしたら僕はこんな考えが浮かんできたんです。
どんな場所に生まれても、どんな生物に生まれても、
結局生きることが苦しいことには変わりがないんじゃないかって。
03:00
とはいえ、死んでも苦しい。
そこで質問です。
なぜ生きることは苦しいことなんでしょうか?
なぜ生きることと苦しいことはセットでついてきてしまうんでしょうか?
なぜこうも生きることってめんどくさいこと、苦しいこと、理不尽なことだらけなんでしょうか?
なぜ私たち生物は苦しめなきゃいけないんでしょうか?
なぜ人生は思い通りにいかないんでしょうか?
生きる意味はないってよく聞くけど、じゃあなんで生きてるんでしょうか?
なぜ生きても死んでも苦しみがついてきてしまうんでしょうか?
未来の恐怖、不安をなくすにはどうすればいいんですか?
こんな状況で僕はどうすればいいんですか?
こんなめちゃくちゃな長文を最後まで読んでくださりありがとうございました。
というお悩み相談文ですね。
なんかすごいですね。
この文章の相談文を読んで、
私は率直に高校生がこんなことを考えるんだって、
それはすごいことだなって思いました。
まるでなんだろう、
私の世代で言うとね、
昔のロックの、パンクって言ったらいいかな、パンクの橋みたいな、
自分の抱えているモヤモヤというものを表現して、それを訴えているっていうね。
その文采、この文采がとても素晴らしいなって私は思いました。
いきなりわけわかんないことから始まっちゃったんですけど、
ちょっとね、文章が長かったんで、少し整理してみたいと思います。
このお悩み相談は、高校生の方がですね、
人生の様々な側面、学校、将来、人間関係などに不安を感じているという内容でしたね。
生きることに恐怖とめんどくささを感じている。
が、死んでしまうことを望んでいるわけでもない。
そして自分が恵まれた環境にいることを認識している。
でもそれでも苦しみがあることに疑問を感じている。
あとは、生きることと苦しみが不可分であるという考えになっているということ。
生きることの苦しみ、人生の不条理さ、将来への不安などについて多く疑問を抱えている。
これらの問題に対してどう向き合えばよいかアドバイスを求めている。
なんかね、すごいなって思いました。
まさにね、これは仏教が扱っているテーマ、ズバリそのものですよね。
人生というのはね、やっぱり苦しみが多いという風にね。
お釈迦様も若い頃、気づかれて、そしてそれをどうしたらいいのかということで、
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最終的に宗教をして、そして修行をして仏陀になった。
つまり悟りを開いたという風にね、言われております。
なのでこの方の場合の、もしね単純に解決する方法は何かというと、
やはりね、お坊さんになることかななんてね、
僧侶から言う、お前がその立場でだから言っているんだろうという話になっちゃうんですけども、
そんなね、物事は単純に解決するわけではありませんが、
それだけね、自分の人生について思い悩むことがあるんであれば、
思い切ってね、環境を変えるというのはね、やっぱり一番なのかなと思います。
この方、いろんな不安があると、人生将来はどうなるのかという不安があるとおっしゃいました。
確かにね、不安なんです。なぜかというと、未来は分からないからですよね。
分からないから不安になるというのはね、ありますよね。
だけども未来というのはどんなに考えたって分からないんですよ。
つまり、極論で言うと考えても仕方がない。未来のことはね。
同時に過去のこともですね、過去というのはもう過ぎたことですから、
過去も変えることはできないんです。過去に起きた出来事自体をね。
なので、過去のことを捉われすぎても仕方がない。
つまり、今現在目の前のことを見るというのが正しい認識の仕方なのかなって私は思っております。
ですのでね、不安を感じているということも、人としては正常ですし、
それに対して思い悩む必要はないですし、またね、人生は面倒くさいと感じているということですけれども、
やはりね、これもまた極論で言うんですが、面倒なことなんですよ、生きるということは。
なんせ究極楽な状態って何かって言ったら、もはや死ぬことしかないと私は思うんですね。
死ねばさ、いろんな煩わしいことを感じる必要もないし、動く必要もないし、食べる必要もないし、ということなんですけれども、
けどそれは、なんて言うんでしょう、そういう人生は生きているとは言えない、生きているとは言えないというか、
もう死んでしまうわけですから、それでは人生にはならないですよね。
なので人生というのは、つまり面倒くさいことの連続なんだということですね。
ただ、だけども、その面倒くさいというふうなこと、それを捉え方を変えるというのが、やはり生きる上では大切かなと思うんです。
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つまり面倒くさいことを楽しむという、そういうふうな工夫をしてみる、
そういうふうな考え方をしてみるというのがよろしいのかなと。
そのためには学ぶことが必要ですよね。
なので、また話は最初に戻りますが、
これだけ、まるでお釈迦様が若い頃のお悩みのような悩みを持たれているということですので、
お釈迦様のような生き方をすればいいんじゃないでしょうかね。
どういうことかというと、先ほども言ったように生き方を変えてみる。
出家をしてみるというのもいいかもしれませんね。
出家ってそこまで仏教に対して信頼というか、そこにのめり込むという気はないのであれば、
だったら家を飛び出して海外に住んでみるとかね。
とにかく、現在の目の前の価値観だけで物事を全て決定するというのは、まだ時期早生かなと思います。
まだ高校生ですからね。
もっといろんな経験を積んでみて、苦しいことも楽しいこともいろいろ味わって、
味わって味わって味わい尽くして、その後どうすればいいか決めればいいんじゃないでしょうかね。
生きるも死ぬもね。
何も死ぬことを勧めているわけじゃないですよ。
あくまでも生きる上での志心というか、自分の中の軸というんでしょうかね。
そういったものを確立させるためには、今の不安な状態、心がグラグラしている状態から、
きちっと安定したものにするためには、いろんな経験が必要なんじゃないでしょうか。
なので、この高校生の相談者さんは、いろんな経験をしてください。
特にお勧めなのは、自分の環境をガラッと変えること。
中でも特にお勧めするのは、出家することでしょうかね。
出家するというのは、お坊さんになるということですね。
お坊さんになってみて、仏教の世界に飛び込んでみるということでしょうか。
別に日本の仏教じゃなくても、海外の仏教でもいいですし、
あるいはクリスチャンでしょうかね、キリスト教だったり、
そういった別の宗派、宗教の方でもいいですし、何でもいいと思います。
ともかくですね、環境を変えるということ、そういったことを積極的にチャレンジしてもらいたいなと。
もし自分の考えていることに、何か自分の今持っている問いに対して答えが出てくるかもしれませんので、
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どんどんといろんな失敗を繰り返しながら、人生を楽しんで生きてください。
本日のお話はここで終わりたいと思います。
今日のお話を聞いて、ご意見ご感想とあれば、どうぞコメント欄の方へよろしくお願いいたします。
また、人生相談、お悩み相談等あればですね、
スタンドFMのレター機能を使って、私の方まで直接届けていただければ、
今日の放送のように放送を通じてお答えすることもできますので、どうぞご検討ください。
はい、では、連常院副住職の幸文でした。ではでは、またね。
12:59

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