だいだらぼっちの挑戦
昔々、日本の真ん中あたりに、だいだらぼっちという大男がいました。
雲に手が届き、山をまたげるほどの大きな巨人です。
ある日、遠くにすらりと美しくそびえる山を見つけました。
富士山です。
なんて立派な山だ。よし、あれより高い山を、おらの里にも作ってみせよう。
だいだらぼっちは、もっこで土や岩を運び、どさ、どん、と積み上げて行きました。
山はどんどん高くなり、ついには富士山よりも高くなりました。
ところが山は苦しそうに言いました。
だいだらぼっちさん、重くて支えきれないよ。
それを聞いただいだらぼっちは腹を立て、山を思いっきり蹴飛ばしました。
すると山は崩れ、八つのごつごつした峰に別れてしまいました。
これが今の八つがたけだと言われています。
涙の巣箱
その様子を見ていた丸い形のやさしい山、たてしな山は、お兄ちゃんかわいそうと涙をこぼしました。
その涙がたまってできたのが巣箱だと伝えられています。
地学との関連
この昔話は地学とも少しつながっています。
八つがたけは昔、もっと高い火山で、その後三大崩壊という大きな山崩れが起きたと考えられています。
山梨県の七里岩もその時できた地形だそうです。
八つがたけや巣箱、七里岩を見るとき、だいだらぼっちの話を思い出してみるのも楽しいですね。