ゆずり葉の象徴性
ゆずり葉という木を知っていますか?
お正月の飾りにも使われることがある、艶のある緑の葉をつける木です。
ゆずり葉は、少し面白い育ち方をします。
新しい葉が枝の先に出てきても、古い葉はすぐには落ちません。
新しい葉がしっかりと育つまで、前の葉がその場に残り、風や強い日差しから守るように寄り添っています。
そして、新しい葉が十分に育った頃、古い葉がそっと役目を終えて落ちていきます。
この姿から、ゆずり葉は漢字でゆずる葉とも書き、代替わりの象徴と言われてきました。
卒業への大切な時間
卒業まであと1ヶ月ほど、皆さんは今、そのゆずる川に立っています。
でも、まだ役目を終えたわけではありません。
この1ヶ月は、思いを手渡していく大切な時間です。
学校生活の中でも、皆さんの良さが感じられる場面がたくさんあります。
毎日の挨拶や清掃に取り組む姿勢など、いつも通りの行動を当たり前に続けていることが大切な姿の一つです。
そうした姿は、言葉がなくても後輩たちの心に残っていきます。
これまでの先輩としての姿に、今の姿が重なり、その印象がより確かなものになっていくのです。
今の皆さんの姿が、学校の未来を作っていきます。
この学校を育つとき、ゆずり葉のように、そっと役目を終えて、次の葉に輪をゆずっていくのです。