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スピーカー 2
やっぱこう、積み重ねる時間が、
それをやっぱ強くしていくんだとは思うんすけど、
今さっきあげみさんがあげてくださったのって、よく触ってるんかな?
触れてるんかな?
触れてるような場所をやったり、何度も通ってるとか、
なんていうか、見ようとして見てるとか、触ろうとして触るとか、
そういうことじゃなくて、触れてたとか、見てたが、
積み重なってかつ、何かしらの出来事とリンクしてるんすかね、それは。
スピーカー 1
あとはやっぱりこう、初めての何かみたいなのがあるのかなと思う。
娘がこの家で見えてるものと、
僕ら何軒も住んできて、
こなれて見えてないところがあるような気がしてて、
彼女はなんか、常に何かを発見してるような気がするんよな。
そういう感性の問題なんかもしれへんし、
だから、やっぱ最初の1軒目の経験との違いなんかなっていう気もする。
スピーカー 2
確かに、そうやな。どんどん見えやんくなるとこって多いからな、大人になると。
スピーカー 1
なんかちょっと寂しいんよ。
ここだと思って住んでるけど、まだこう、なじみきらへん、家とのね。
なじみきらへんっていうか、一体感がまだない感じに、
居させてもらってますっていう感。
スピーカー 2
そうなんや。
スピーカー 1
がある気がしてて。
なんかさ、新しいものってさ、こうってね、傷つけてからがって話、要するやん。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
リノベーションの場合、逆な感じ。
もう、下手ってるというか、もうずっとあるものやから。
ここからもう1回こう、磨き上げてくことで、自分のものになってくんかもしれへん。
なんかそれが帰り道から、家の細部に渡るまで、そういうことを思ったりしてさ。
スピーカー 2
そうか。
スピーカー 1
この家に限らず、僕はずっとなんかそういう、ここなのかここじゃないのかみたいな。
スピーカー 2
なるほど。ほんとあげみさん家でかくて、名残がすごい残ってるもんな。
なんなんやろうな。
子供が、たとえば、ちっちゃい頃ってなんてことないタオルとか、ぬいぐるみ1つとか、
いつでもどこでもそれ持ってないと、あかんみたいなあったりするじゃないですか。
それがあれば安心みたいな。
そういうものができてくると、むちゃくちゃ変わってきたりするんですかね。
そういうリノベーションする空間の中でも、
今、あげみさんがやってるリノベーションしてるスペースも、
その家全体、敷地内でいうと一部というかね、ささやかな手入れかもしれないですけど、
そこを起点に、そういう自分の居場所やとか、
そういう、なんていうのかな、ここから積み上げていくものっていう感覚は手に入れることができるかもしれないですね。
スピーカー 1
そうやな。こうやって思うのって、僕だけじゃないと思うような、
古い家をもらい受けたり買ったりしていく中で、
どうやって自分のものにしていくかっていう行為が、実は結構大事じゃないかなって思ってて、
さっきふくしまくん言ってくれたみたいに、
よりどころになるものを必要としてるのかもしれへんなって、
今、近くで工事してる建物で、自分たちで柱削ったりとか、
滋賀県の公民会から朱色の塗装が塗ってあって、
それがインテリアとちょっと合いそうにないからって削ったりとか、床自分で張ったりとか、
そうやって咀嚼していくというかさ、この家のことをしていくことで、
理解して自分のものにしてけるんかもしれへんなって、そのご家族を見てると思うんやけどさ。
スピーカー 2
はいはいはい。
スピーカー 1
案外僕できてないんかな、じゃあ。
めちゃくちゃ動きあってるけど。
スピーカー 2
うん。なんかこう、リノベーションするとか、空間を大きく変えるっていうタイミングにおいては、
そういう自らも手を加えるとか、自分に合わせていくとかいう動きがかなり大きい要素っていうか、
なってくると思うんすけど、そもそもこれまでの暮らしと違う場所で暮らすっていうことは、
どんな状況であれギャップがあると思うんすよ。
暮らす街に対してもそうやし、その家に対してもそうなんですけど、
それがしっくりくるようになるっていうのは、やっぱり相当、そもそも時間がかかることやとは思うんすよ。
だから、学校行って帰ってきてご飯食べて寝るだけとか、仕事行って帰ってきてほぼ寝るだけとか、
そういう暮らしやったとしたら、よりいっそここが自分の場所って思うまでの時間はすごいかかる気はしますね。
スピーカー 1
ふくしま君は今の家建てたとき、最初どうやった?なじむまで。
スピーカー 2
全然、それこそ、なんかソワソワ感ですよ。
うち、たぶん最初の頃の写真、インスタ逆のもの大変やけど、見てもうたら、ほんまにものがないんですよ。
ローテーブルもなかったし、板の間がね、板の間って言って、どーんと残っとったんですよ。
スピーカー 1
そうなんや。ちょっと見てみよう。
スピーカー 2
だから、本当にその建築、空間の中に人がぽっているっていうだけみたいなね。
なんかそんな時期もあったりして、そのときはやっぱりこう、暮らしとか自分たちと合ってるかって言ったら、そんな感じはしなかったですもんね。
そこにちょっとずつものが増えていって、時間を過ごす中ですごくこう、あってきた気がします。
建築、家に、前も言ったかな?家に暮らしがあってきたのか、そもそも設計してる段階で、その暮らしに寄り添った設計をしてたのか、
どっちなのかよくわからないんですけど、でもとにかくこう、どんどんこう、ぴったりやなって思えるような感覚になってきたって感じですよね。
スピーカー 1
2023年2月の6日の写真は、
スピーカー 2
ういういしさが、確かに。
スピーカー 1
確かに確かに。
そうかもね。なんかそういう時間なんかもしれへん、その僕が今置かれてる状況っていうのが。
スピーカー 2
でもやっぱりその、新たに家具を買ってきたとか、子供が遊ぶおもちゃが変わったとか、そういうの、なんか生活の中での変化とか、
趣味趣向の変化とかもね、家の空間の中にこう新しく入り込むときに、新しい発見があったりもするし、空間の形は変わらんくても、こんな可能性あったかとか。
スピーカー 1
そやな。
スピーカー 2
なのでやっぱ、あってくんですね。
でもそれをするぐらい、建築空間っていうのは、人の暮らしとか感覚とかに強い影響を与えうるもんなんやなって思いますね。
スピーカー 1
そやな。その馴染むための行為っていうのは多分、みんなそれぞれにやるんやろうな。
スピーカー 2
そう思います。
最近子供がね、長女の筆箱に入ってたボールペン出して、お絵かきしてて。
で、僕、ワンオフペンの日やったんですけど、ちょっと自分の部屋でパソコン使って、ちょっとやることあったから、ちょっとやってるときに、長女が僕のこと呼びに来て、妹がね、
白いとこに書いちゃったーって言って。
言いに来て、え?白いとこやったらいいや、別に。
紙とか、ノートとか白いとこに書いたんかな、思ってたら。
スピーカー 1
壁やった?
スピーカー 2
壁紙に、壁紙っていうか壁に、そう、ボールペンで書いてて。
わーっつって。やめてーって言って。
まあまあ、ほどほどに叱るでもないけど、やめてやーみたいな感じやったんですよ。
書いてあかんでーって言って、わかったーみたいな、うん、ごめんなーいみたいな言ってたんですけど。
で、ボールペン書くときはここーとか言って教えてたんですね。
で、その話が終わって、僕がふと気になってゴミとかを捨てに行ったときに、パパーって、ここーって言って。
じいじょうがね、その書いた長女が、ここもーとか言って。
大黒柱、真ん中の柱ね、八角形の柱の、そこにボールペンでぐりぐりーって書いてあるのがあって、
思わずそのとき、どなっちゃったんですね。
ちょーってね、ちょーどころじゃなかったんですけど、思わずね、どなっちゃって。
だけど、ごめんとは思ったんですけどね、どなっちゃって。
そう、普段、汚して家がいいよねーとか言いながら、何してもいいよーと思ってるわけでもないというかね。
スピーカー 1
せーの。せーの。
スピーカー 2
あーって思いながら、その瞬間は怒りというか、やめてあーがむちゃくちゃ強くなったんですけど、そっから何日か経ったときには、まあ、でもだなーって。
スピーカー 1
それ、そのまま削ったりしちゃう?
スピーカー 2
多少なんか、その、ペーパー当てたんですけど、全くですね。
スピーカー 1
効果なし。
そう、八角形やもんで、なんかやりすぎてもーって思うし。
色変わるしな。
スピーカー 2
そう、いやし、艶もね、出たりしてるから、それがその面だけ綺麗なものだと思いつつ。
でも、まあペーパー当てたけど、結局。
スピーカー 2
だから、そこを撫で撫でしてるんですよ、最近。手の油でツヤツヤしてこやんかって。
でもそれも、なんていうか、こう、変えてくれたおかげで、またうちやなって。
スピーカー 1
そうやな、そうやな。
スピーカー 2
そうやって怒ってしまったことも、反省できるし、自分も。
多分、過去一の清涼で怒った気がする。
その、一段階目でちょっと抑えた分、二段階目来た時には、ちょっともうそれ無理やったんす。
びょく。
スピーカー 1
それなのに、注意した後に、また言って書いてしょうた?
スピーカー 2
違う違う違う、書いてる流れでやってた。
でも自白したから、偉いって。
スピーカー 1
偉いな。
スピーカー 2
今ではね、思うし。
スピーカー 1
話聞いた後に書いてたら、怒ってしまうな。
言うたやんって言うたやん。
スピーカー 2
そうそうそう。
スピーカー 1
やってしまうとったやんな。
軽くジャブ打って、一回ちょっと様子見ようかなって思ったんじゃない?
白い方、白い方で怒られへんかったら、こっちも大丈夫やな。
スピーカー 2
これやばいな。
まあまあでもそうやってね。
そういう事件っていうかね。
いろんな。
暮らしてる中でいろんな事があるから、それの積み重ねやったりもね、しますよね。
スピーカー 1
どうやってもさ、傷ついた方がつけてからやって話やけどさ、
傷ついた時のショックはさ、もう計り知れへんやん。
スピーカー 2
あるんすよね。
ガーンってなる。
スピーカー 1
なるけど、馴染んでくるというか、時間が解決してくれるからさ。
スピーカー 2
だってその、受験で失敗したとかね、例えば。
試験に落ちたとか、言うのもその瞬間ショックやったりね、いろいろあるけど、
結局は受け入れて、その先でどう生きていくかとか。
そういうことに向いていくじゃないですか。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
ね。
スピーカー 1
確かにね。
スピーカー 2
それも自分の人生やなって思えてくるっていうかね。
あれがあったから今があるかって思えたりとか。
スピーカー 1
そうやな。
スピーカー 2
しますしね。
スピーカー 1
そういうアクシデント的に傷つくっていうさ、ことでも自分の家、自分のものみたいなことをしてけるしさ、
前に話した、木工場建て終わってすぐにお世辞さんが棚、壁にガンガン打ち付けてる。