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スピーカー 1
はい。初の湖西エリアにお邪魔しましたね。
スピーカー 2
ね、滋賀の公務店の酒田公務店さんに会いに行くっていう名目で来てくれて。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
酒田公務店さんの大工さんも聞いてくれてて。
ね。
スピーカー 1
嬉しいですよね。
どうもって言って、ふくしまですって言ったら、聞いてますって言って。
自己紹介あんまいらんなみたいな感じがするっていう。
スピーカー 2
そういう経験があんまりなくて、話し始めたけど、もう知ってもらってるって不思議やなって思って。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
面白かった。
うん。
この、ここまで何回話したっけ、17回、18回ぐらいとか。
はい。
文の話をもう知ってもらってて。
スピーカー 1
ね。
スピーカー 2
新鮮。
ありがたい。
スピーカー 1
ね。
スピーカー 2
いやー、いい公務店さんで社長の酒田さんとお話しさせてもらったけど。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
そうですよねしか言うてない気がする。
スピーカー 1
口から出てくる言葉が、普段僕らが喋ってること、まんまやんみたいなことが出てきたりとか。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
うん。
いやー、ですよねーみたいな。
あー。
ほんと同意のあいづちぐらいしかしてないんじゃないかって思うぐらいに。
スピーカー 2
ああいう作り手さんたちがいてくれると、図面って立てる前に書くことやから、思いを渡しやすいよね。
スピーカー 1
うん。
うん。
いやー、ほんとにそれは思いますね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからほんとに一緒に作るっていう感覚をすごい持てるパートナーっていうか、その図面通りに作ってくださいねって、こっちがなんて言うんですかね。
指示するとか。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
管理ってね、仕事ありますけど、とはちょっと違う、一緒に同じ方向を向いてものを作っていくっていう、なんかそれができるやろっていう確信をね、持てるような時間やったなって思いましたね、あれは。
スピーカー 2
その後見せてもらった手刻みもね、なかなかね、今、手刻みでやられてるとこ少ない中で、
はい。
技術を見せてもらうと、腕もいい、考え方も共感できるっていう、安心しかなかったな。
スピーカー 1
ねー、やっぱり手刻みって、図面を読み解いて、どう組むとか、仕口どうするとか、その都度その都度こう大工さんたち判断しながら刻んでいくから、こう、図面に対する解像度がやっぱすごく高くなってきますよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
こう、図面渡されて、届いたプレカット材をバババーって組み立ててっていう。
うんうん。
うんと、前からこう作り方とか、全体のね、どういう場所になってるとか、どこの木はどう見えるとか。
スピーカー 2
そう、手刻みってものは知っていたけど、お話しさせてもらって、その時間が大事なんやなって。
立て始める前から、
はい。
建物のことを考えて理解してくれてるっていうのが、めっちゃいいやんって思ったんやけど。
うんうん。
ですね。
もちろん、プレカットでも打ち合わせをして、どうやるかっていうのはそういうことはするけど、立てるまでにかける時間の大事さみたいなのがあったかな、感じるなっていうのは思ったな。
スピーカー 1
そうですね。木配りって言ってね、木配りって、木がウッドの木ですね。
うんうん。
木配り。
例えば、この化粧で見える針の、ここに使う材料やから、木目。この面を見せたほうがきれいかなとか。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
そういうのを一本一本見ながら、材料をね、選んでくれるところから始まるので、それは絶対完成したときに、いいって言ったら浅い、こうあれになっちゃうけど。
スピーカー 2
思いやりがあるよな、その。
スピーカー 1
そうなんですよね。
スピーカー 2
木一本一本。
ね、栄保を向けてあげて、それがほとんど隠れてしまうっていうのも、今されてたやつは天井隠れるって言ってたから、ここまでしたら全部見てもらいたいよねって。
うん。
スピーカー 1
でも言ってましたよね。建前したときが一番かっこよく思えるみたいなお話。
うん。
スピーカー 2
やっぱかっこいいもんね、フレームだけのバーンとなってるやつは。
スピーカー 1
うん。
わかるなーと思って、それも。
スピーカー 2
そうだね。お話の中でね、山から出してきて、製材して、刻んで、立ててっていうのをちゃんと見てもらえるように。
スピーカー 1
お切算にね。
スピーカー 2
できると。
うん。
なんかそれを知ってるかどうかで、やっぱりやっぱ全部人の手でできてるから、手作りやから、なんかその、商品みたいな、買い物みたいなね、とは違うよなっていうのをわかるというか、なんか体感できるんじゃないかなとは思う。
うん。
きれいに仕上がってると、プロダクトみたいな感覚で家を見られる人もいるやろうから、なんかそれとちょっと違う価値、地区で家作りしてる人たちもいるよっていうのが、
わかってもらえる方法ってないかなーっていうのは話してたよな。
スピーカー 1
そうですね。やっぱ機械でやるプレカットに比べて、手刻みって時間もね、やっぱかかりますし、
だけど、やっぱそれに見合った、なんていうんですかね、意味、思いっていうかね、そこがむちゃくちゃ伝わるかなと思いますけど。
スピーカー 2
うん。思うね、なんか。
スピーカー 1
やっぱその、山でね、実際に木を倒すところから見てもらえるとか、そんな機械を設けるっていうのもやっぱり、実際に完成して、柱、梁とかが見えなくなっても、
この木はあそこの山から来たもんなんやっていう記憶とか、なんかそういったものがあることで、こう、住んでる中でも土地を大事にしようかなーとか、景色大事にしようかなーとか、そういう気持ちにつながる部分もあると思うので。
スピーカー 2
そうやね。
スピーカー 1
単純にその、できた空間だけじゃなくて、さらにこう、もっと広い範囲、場所もそうやし、人に対してもそうやし、感謝とかありがたみとか、そういうのを感じながら生活、暮らしを営めるんじゃないかなと思って、本当にいいなーって思いましたね。
スピーカー 2
ふくしまくんが来る前の日に、山に入ってて別県で、高島森林組合さんの山に入らしてもらって、木を切り出すところを見せてもらってて、その切り出してくれた方たちも、本当に気持ちのいい人たちでさ、
こっちへ引っ越してきてから、そうやって建てるまでに関わる人たちとの関わりっていうのが増えてきていて、そういういろんな人が関わってくれて家ってできるから、もっとその人たちの顔が見えるものづくりというか、登場人物がね、分かる家づくりとかができると、
使ってもらう人も家に対して見え方も変わるやろし、その逆もあるかなと思って木切り出してもらう人たちも、この人たちが使うんやって分かってきてもらう繋がりが見えるのを可視化できたらいいなーって思う。
トレーサビリティとかね、そういうことなんやと思うんやけどさ、そういうかっこいい言葉使わなくても、やっぱりわいとして関わってくれる人たちがこの近くにたくさんいるっていうことが、すごいいい気がしてて、完結するっていうかね。
スピーカー 1
この前ね、コミンカ回収の現場に行ったんですけど、その屋根裏に入った大工さんの名前が書いてある木の板があって、それが名前の方を壁に伏せてつけられてたんですよ。
で、ぱって取ってみたら、その名前が書いてあって、その普段見えるような場所にはないんですけど、そういったものがあるとか、また別の大工さんに教えてもらったのは、ある設計者さんは、図面の最後に、その例ではあれですけどね、
DIYで関わってくれた人たちの名前とかを、ばーって書けるようなページを作っておいて、そこにこんだけの人が関わってくれたよ、みたいなのが残るような仕組みというか、仕掛けというかをしてて、それすごいいいなって思ったんですよね。
その2つの出来事が最近あって、出来事っていうか聞いた話とか出来事があって。
スピーカー 2
僕さ、京都で今、文化財に関わる講習会受けててさ、
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
実際に古い建物を調査させてもらう機会が何回かあって、
うん。
その時に、家って、建てて完成、物として完成はするんやけど、出来るまでの歴史とか、どういう組み方してあるかとかっていうのは、人が先に建てた頃にいた人たちがいなくなっても、建物が残ってて、
そこに情報をちゃんと残さへんと、後の人たちがわからないことが結構あって、
京都とかやとね、文献があったりとか、その当時のこの通りの写真を探したりとか出来るんやけど、
やっぱりその場その場で何か必要に応じて直したりとか修繕したりしてくんやけど、ちゃんとその記録をちゃんと残しておくっていうのも建築家の仕事やし、
大工さんの仕事でもあるんかなっていうのは思う。
その時、いいはもちろん大事なんやけど、何か先にね、出来ればずっと使って欲しいし、木造なんでね、直していけるから、
大事に手直ししながら関わっていってもらえる家が出来るといいなっていうのは、坂田コムセンさん見てて思ったな。
スピーカー 1
未来に受け継ぐものになりますよね、建築って。
すごく建てる時間が長いから、その建築当時の社会情勢みたいなのが出るかもしれんし、
いわゆるブームって言ったらあれですけど、流行りのスタイルみたいなのも、もしかしたらあるかもしれないし、
スピーカー 2
今、夫婦共働きが多いっていうのも、何らか形になって現れるでしょうし、
スピーカー 1
家族が多いっていうのもね、今の時代ならではなのかもしれないし。
スピーカー 2
その時代を反映したデザインとかプランニングってのは、その都度家に現れてくるにあろうけど、
また次の時代にそれを直せるような作り方にしておくっていうのは大事かもしれへんで。
スピーカー 1
やっぱそれは過去古い建物を見ることでも、それはすごく感じますよね。
スピーカー 1
さかた公務店さんと行った後に、あげみさんちんにね、そのままお邪魔させてもらいましたけど、
築150年でしたっけ?100年か。
スピーカー 2
100年からは記録として、当期の記録としてあって、
それ以上前から確実にあるよねっていう感じなんやけど。
スピーカー 1
築年数不明ってことですね。
スピーカー 2
100年っていう単位で見たらもう全然違うんですもんね。生活のスタイルっていうか。
家の作り方もそうやし、材料とかの進化とかもそうですけど、全然こう前提条件が違うっていうか。
そうやね。どうしてもね、家建てるってすごくエネルギー使うことやから、
これからの未来でこんだけ家が建てて、もちろん新築もね、いいけど、
一方で古い建物を生かすことも考えていかんとね、いかんなっていうのはあって、
何回でも、まあ耐震とかそういうことはもちろん解決していかなあかんねんけど、
なおしては、また一世代引き継いで次の世代にしていけるといいよね。
スピーカー 1
あげみさんちおじゃまして、すごいこう懐かしい感じもありつつ、
その新鮮さですね、新鮮な感覚もあって、すごく楽しかったですよ。
おじゃまさせてもらって、案内してもらって。
そのあげみさんちの焼き杉やってくんのも協力してもらう。
あの、何やったっけ?焼き杉クラブ。
焼き杉クラブ。
スピーカー 2
そう、みんなで焼き杉を焼こうって。
やっぱりさっきのなりわいとして、家に関わってくれてる人たちがこの近くにいて、
でも一方で、外壁材とかは、サイリングとかガルバとか工業製品になってて、
それって地域にお金が落ちないというか、
それはできるだけ手仕事ですることで、周りの人たちの仕事になってくっていうのがいいかなっていうのは思ってて、
スピーカー 1
し、わりと建築ってシンプルやんか。
まあ、そうですね。
スピーカー 2
あの、もちろん技術あってのことなんやけど、一つ一つを見てするとできることの、
僕ら普段手を動かさん素人でもできる関わりしろがあるんやけど、
大工さんの邪魔したらあかんから工期もあるし、
線引いてしまってるけど、
もうちょっと関わりしろを広げた家作り、暮らし作りみたいなことができるといいなと思ってて、
で、坂田工務店の坂田公平さんに相談させてもらって、
焼き継ぎしたいんですって言って、
で、ふくしまくんの家のお世辞さんも焼きたいって言ってて、
みんなで焼き継ぎクラブやりましょうっていう。
スピーカー 1
いや、ほんと、でも坂田工務店さんすごく素敵な工務店さんやったし、
工事が始まる直前、
受け負い契約とか、そのタイミングぐらいでどうも始めましてってするんじゃなくて、
もうちょっと前の段階から、
実際クライアントさんと設計者と施工者が一緒になって、
同じ時間過ごすとか、思いを共有する時間を過ごすとか、
そういう時間をとれるのはすごくいいことやなと思うので、
あけみさん家の焼き継ぎを焼くっていうのを使って、
スピーカー 2
そういう時間をとれるのは僕としてはすごくありがたいです。
ふくしまくんもそうやと思うけど、
基本的に工務店さんって一社匿名にすることがしか僕はなくて、
信頼できる人と早い段階で一緒にこの家やりましょうって言って、
っていうのは、
相見積もりとかしてお金が合わなかったから、
さよならってことを教えると、
基本設計とか済んだ段階で外産見積もりとか、
協力してもらわないとできないことたくさんあるし、
お金さえあれば誰でもいいんかっていうことにはできないですよね。
家作りってやっぱ、よく理解し合った人としかできないことやなと思うんで。
スピーカー 1
やっぱり木をね、山から切り落としてくる人も製材をする人も、
いやいや、やってる人ってそういないじゃないですか。
で、それが例えばお金を叩かれて、
後期も短くてとか、
なんていうのかな、
こう、焦らされるとか、
後期守るのは大事なことなんですけど、
必要以上にですね、急かされるとか。
なんかそういう気持ちよく仕事ができない状況にすると、
気持ちよくない家ができるんじゃないかなっていう気がするので、