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スピーカー 1
まあ、なんかね、根がね、そんなにアクティブじゃないというか。
お祭りにいさんでいけない自分にいくつになってもちょっと変わらんね。
またその行った方、感想とかあればね、いただけたら嬉しいですね。
スピーカー 2
だから僕、好きなパビリオンとか語ることがないからな。
語ってはいけないような気もするからさ。
スピーカー 1
見ていない。
住宅じゃない建築。
スピーカー 2
住宅じゃない建築見るとき、どういうところ見ます?
スピーカー 1
大きい建物だと、設計者がここらへん気持ちいいよとか用意すると思うんやけど、
使ってる人が自分で見つけて、いい場所っていう、居心地のいい場所っていうのを見つけてるのを探すのが結構好きで、
予想してたというか設計してた通りなのか、もっと違う素敵な使い方。
子供たちが遊んでる風景とか、そういうの見るのは面白いなと思う。
スピーカー 2
そうですね。
僕は、大きい構成とか建物の配置とか、庭とか空地がこういう風にあって、人が動線としてこう動いてとか、
そういうところと、住宅見るときとあんま変わらないところかなとは思いますね。
特に住宅見るときは、お節さんがある個人なので、その人の趣味・趣向がすごい出てると、見てて嬉しい気持ちになりますし、
例えば、公共建築であれば、街の素材、街でよく撮れる素材だとか、
そういうものが使われてたりするのを見ると、ちょっと嬉しい気持ちになりますかね。
スピーカー 1
その土地の石とか木とかってことね。
スピーカー 2
そうそう。
なんかそういうので、使われてるのとかを見ると、いいな。
ショップで、ブランドとかでもそうですね。
ブランドの伝えたいメッセージっていうのを、こういう素材とか、こういう室内で伝えようとしてるんやっていうのがリンクしたりとかすると、
なるほどって思いますかね。
スピーカー 1
確かに確かに。
スピーカー 2
やっぱりメッセージ性がちょっと強くなるのかな、住宅よりも。
スピーカー 1
コンセプトがね、しっかりあって、用途によるよね、建物のね。
図書館とかはさ、使いながら体感できるからさ、
やっぱ行ってて楽しいなってすごい思うし、見るものによる気はするけど、
小さなさ、レストランとかさ、やっとさ、絶対トイレ見るもんな。
スピーカー 2
トイレ行く。
スピーカー 1
トイレがどうなってるかが気になるっていうのはですね、あるよね。
スピーカー 2
僕、あるカフェのトイレ行ったときに、出入り口の幅、扉の幅、500ぐらいかな、あれ。
スピーカー 1
むちゃくちゃ狭くて、
スピーカー 2
あ、でも使えるなって思った。
スピーカー 1
そういうなんか、なんていうの、寸法的にもやっぱりこう、攻めることがある。
スピーカー 2
なんかそういうのも見ると面白かったりしますね。
スピーカー 1
なるほど。
住宅よりもたくさんの人が使うから、使う素材によってやっぱ痛みとか汚れとかがよく出るから、
それは見てて、その手垢というかね、手の汚れがすごい出てるなとかは、これ使ったらあかんなとかさ、思うよな。
スピーカー 2
そういうこそ、なんかレバノン料理食べれるレストランやったかな。
客席の近くに収納の扉があって、そこがプッシュ式の扉やったんですよ。
よく押すところ、真っ黒になってて。
素材も別にこう、汚れ防止できるような、汚れつきにくいような素材使ってるんじゃなくて、自然素材というのかな。
ただの塗装と言えば塗装なんですけど、そういう素材を使ってて、
スピーカー 1
で、過度に使用頻度が高いから、そういうことになってくんやなっていう学びにもなってたりしますね。
スピーカー 2
そういうなんか、成功とか失敗とか別にそういうことじゃないんですけど、やっぱ住宅とは違うからこそ学べることはたくさんありますね。
幅とかね、寸法関係もそうですね。
スピーカー 1
測りたくなったりね、するよね。
スピーカー 2
ちっちゃなメジャーをいつも入れてて、さっと目を盗むように測っていくみたいな。
いや、そういうのありますね。測ってたりとか、あとはむちゃ触ってたりとか。
スピーカー 1
下から覗いたりな。
スピーカー 2
覗いたり、そう。触ったりね。
スピーカー 1
ちょっと、はばかれるときはスマホで下から撮るとかね。
スピーカー 2
それはたぶん建築やってる人の差がですよね。
スピーカー 1
するな。厚みとかね。
住宅見るときもそうやけど、リティールの納め方で作った人の考え方、こう見せたかったんやなとかっていうのがあるから、
そういうとこ見て、なんでここの高さに設定したんやとかを話すのが楽しいよね。
高さ関係は面白いかな、見ててね。
スピーカー 2
あげみさんって建築見に行ったりとかするときに、事前に調べます?建築の情報とか、雑誌とかでその建築のコンセプトとか。
スピーカー 1
調べへん。ほとんど。なんとなく知ってるものはあるにせよ、わざわざ本で見てから行くとかは。
ほんとにさ、娯楽やと思うね。建築見るって。
だからこう行って、わー楽しいみたいになって。
で、特に建築してる子と一緒に行ったら、ああやこうや言うのがやっぱ楽しいから。
それ。それについて。
スピーカー 2
はいはいはい。
スピーカー 1
作った人がいればなお楽しい。設計した人がいると話聞けて。
スピーカー 2
はいはいはい。
なんかあれですよね、内覧会とか行くと苦労話聞きたくならないですか?
なんかこうやって大変じゃなかったですか?とか言って。
スピーカー 1
この収まり、だいふさんとかよくやってくれましたね。とか言って。
スピーカー 2
そういうのを皮切りに。
現場との動向とか、おせっさんとのやりとりがどうとか。
スピーカー 1
なんか見えてくる空間とは違うところをね、やっぱりちょっと聞いてみたくなるっていうか。
スピーカー 2
やっぱりこう、うよ曲折、さまざまな判断があって最終形態に至ってるじゃないですか。
なんかすべて思い通りにいってるなんてね、ことないと思うんですよ。
スピーカー 1
せやな。
スピーカー 2
そうそう。だからそういう、なんていうのかな。
そういうところを踏まえて、また建築を見たいなって思ったりして。
スピーカー 1
割とね、やっぱ、やってる側で見るとこう、頑張ったところとできなかったことみたいなのはやっぱ、同業者として聞かせられるとなんか胸が熱くなるよね。
スピーカー 2
なります、なります。
スピーカー 1
すごい努力だなとかさ。
やっぱみんな、みんな必死に見せてもらうのは面白いし、見せてくれるっていうことが本当にね、田舎やとありがたいよね。
数が少ないしね。
スピーカー 2
そうやな。
スピーカー 1
もっといいもん作ろうとかしようと思うとやっぱり、切磋琢磨というか、見せ合って話したりして、言葉にして、してかへんと積み上がっていかん。
自分だけじゃやっぱ、もったいない気するよね。
そうですね。
スピーカー 2
建築の文化としてみたいな目で見るとですよね。
そういうところはありますね。
スピーカー 1
あと、普通にな、文化もあるし、技術的にも、こうやってやったらもっと簡単にやったりとか、こうやって納めたほうがリスク少ないよとかね、なんかめちゃくちゃあるから、
やっぱ経験値というか、違うことやってる人たちと付き合わせるといろんな発見があるから、とは思うかな。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
あの、フランスに1ヶ月旅したことがあって、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
すっごい昔、2010年とか。
はいはいはい、10年。
スピーカー 1
うーん、さすがにね、僕も3日もって思ってさ、旅してる途中で知り合ったさ、大学生の建築やってる子がいてね、
ロンちゃん行くけど行くって言って1日目一緒に行って、1日終わったときに、ロンちゃんって2日目以降へらしいでって。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
そうすかーって言う。行く?
スピーカー 2
はいはい。
行きますって言って、2日目終わって、半導多導は3日行ったらしいでって2日目終わったときに、さすがに行ってくれ。
他にもね、行きたいとこあるし。
スピーカー 1
そうさ、彼は2日で帰ってって、僕は3日。
なんかお昼にね、あの、お昼ご飯を食べるときに外へ出て、ちょっと近くにこう、丘みたいな、ロンちゃんの礼拝堂を見るための丘みたいな、なんて、いい具合の丘があって、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
そこで日向ぼっこしながら、食べるご飯がすごくおいしかった。
へー。
太陽の光ってありがたいなーとか、カッパするわーとかさ。
スピーカー 2
それ季節はいつ頃やったんすか?
スピーカー 1
あれは、春やったかな。桜の時期に出たような気がする。
うーん。
そう、たぶん春頃やな。
スピーカー 2
あー、過ごしやすい時で。
スピーカー 1
そう、でもほんとにさ、お金がなくてさ、レストランとか入ると、その、たぶん1日これぐらいの値段でいけるって思って生活してるんやけどさ、
はい。
それさ、つまり残り1日になったらもう、あと5000円とかしかないっていう可能性があるから、そんな怖いことできひんやん。
はい。
だから、切り詰めて切り詰めてしてて、毎日スーパーの缶詰のパスタっていうのがあって、で、それがさ、もう2ユーロぐらい。
スピーカー 2
あー安い。
スピーカー 1
驚くほどまずいんよ。驚くほどまずくて、とてもスタッフじゃ食べれるような味じゃなくて。
1ユーロのワインがあって、1.5ユーロぐらいかな?
ワイン安いからさ、で、まずワインをおもむろに飲んで、ちょっと味がわからんくなるぐらいまで飲んで、
いい感じになってきたときに、そのパスタを。
スピーカー 2
舌がバカになったぐらいね。
スピーカー 1
それでも辛いみたいな、あんなおいしくないパスタを僕も自分の人生で、あの1ヶ月嘘ぐらい食べた。
スピーカー 2
そんなになんや。
スピーカー 1
もうちょっとパンこうてサンドイッチをもっと作ればよかったんやけど。
持ち運ぶがなかなかね、移動ばっかしてたから、食べれへんかったな。
いやほんとに、でもいろんな、途中で出会ったフランス人の人の家に泊めてもらったりとか、
日本人の料理人の人にまかない、作ってもらったりとかね。
助けられて1ヶ月旅した。
なんかでもやっぱり建築、たとえばこの家の建築さ、憧れてたからさ、こう帰ってきてからもったいなかったなと思う。
あまりにも憧れが強すぎて、これが正しいとか、これが教科書に載ってるやつっていうな。
おがみに行くみたいなさ、感じになってしまって。
もっとなんか身近に感じられるようなというか、泣きどころを探すというかさ。