1. プロジェクトの秘訣を探る Project Design Room
  2. #10-2 黄金株でパーパスを継承..
2024-04-17 40:39

#10-2 黄金株でパーパスを継承するM&Aのニュータイプ | 英治出版 代表 原田英治

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起業家や科学者、クリエイター、新時代を導くプロフェッショナルの原動力に迫るインタビューシリーズ。「プロジェクトデザイン」の視点から5つの質問を投げかけ、プロジェクトを成功させる秘訣を探っていきます。

第10回目のゲストは、英治出版 代表の原田英治さんです。

<ハイライト> #埼玉から東京まで自転車で通った創業期 #いつまで成長すればいいのか #やめ方・継ぎ方のロールモデルが少なすぎる現状 #仲間とつくる現実は理想を超える #コモンズになりえる英治出版のパーパス

<5つの質問> #1 PURPORSE・パーパスにかける思い #2 CHANGE・M&Aにいたるきっかけ #3 PARTNERSHIP・新たなパートナーシップの形 #4 RISK・シナジーを生み出すために越えるべき壁 #5 COLLABORATION・新たな化学反応の兆し

■英治出版 人・組織・社会の未来づくりを応援し、ビジネス書・社会書をはじめとする書籍の出版を行っています。それにより、人間的な経営や自律的な組織づくり、イノベーションや事業開発、ソーシャルビジネスや世界の諸課題への取り組み、個人の行動変容など、よりよい未来をつくろうとする動きやムーブメントを後押ししています。また、組織改善プログラムの共同開発、シェアスペースの運営等、本や出版の本質的価値を大切にしながら、それを生かす新たな可能性を探求しています。 http://www.eijipress.co.jp

■株式会社カヤック https://www.kayac.com/

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それでは前編に引き続き、英治出版代表の原田英治さんにお話を伺っていきましょう。
ありがとうございます。なんかたっぷり前半戦、だいぶ脳みそが沸き立っている状態で。
楽しいですね。
楽しいですよね。ほんとありがとうございます。
後半はですね、プロジェクトデザインの視点で5つの問いという切り口を作ってますので、それに沿って進めていきたいと思います。
英治出版にとっては一大プロジェクトとなったであろうM&Aというような大きい転機があったと思うんですけれども、
そのこと自体はまだご存じない方もいらっしゃるかなと思うので、
ちょっとどんなM&Aをされたのかということと、結構特徴的だなと思っているのが、
三角関係みたいなものを、
そうですね、このM&Aをプロジェクトと捉えるというのがね。
でも確かに前半でも話したけれども、僕が子供の頃に社長を目指して、
社長の仕事をしているというか、
社長の仕事をしているというか、
社長の仕事をしているというか、
事業承継のM&Aなんで、本当に一大プロジェクトというかね、
50年に及ぶ一大プロジェクトみたいな感じで、
それの一つのエンディングって感じで、
でもやっぱり会社をどこかで譲るというか、自分も退任しなきゃいけないというか、
自分も退任しなきゃいけないというか、
どこかで譲るというか、自分も退任しなきゃいけないといったときに、
自分が集めた株主なわけですよね。
アクセンチャーの先輩も含めてですけれども、大学時代の友達かなって。
この株主を背負って次の経営者が経営するのって、なかなか大変ですよね。
だからこの株をどうしようと。
そして自分自身も辞めるにあたって、株式を売却するなど、
現金化しないことには、
英字出版の給料に頼らなければ生きていけない生活になっちゃうんで、
これを何とかするっていうのが、
事業生計とともに結構大きな課題として残ってたんですよね。
今回、かやくさんとご縁があって、
英字出版の株式を購入してもいいよというオファーをいただいて、
できるならば100%買いたいというのが、
かやくさんが本腰を入れて買収するときのやっぱりやり方らしいんですよね。
その100%子会社にするっていうのは確かに重要なことかなと思うんですけど、
英字出版の中にその100%っていうことに対して、
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全部なんだっていう初めは意見もあって、
少し3分の1はとか、
51こっちまだ持ってて49ではとか、
あとは元々コミュニティに開いていて、
1人1株ずつしか持てないような株式会社ができないかとか、
いろんな検討した中で、
やっぱり今回の99.9%をかやくさんに持ってもらって、
1株だけ。
それを種類株で、拒否権株と言われている黄金株とも言われてますけど、
これを発行することで、
英字出版の社名とパーパスを変更することを拒否できる株式を発行しようと。
財産的にとか、
大抵の決定は99.9%を持つかやくさんが、
株主としてのオーナーシップを持ってるんですけど、
その1株だけ。
でもその1株を英字出版ではなく、
英字出版の従業員だけが作る一般社団を作って、
そこに1株を持ってもらうと。
だから英字出版の経営者が一番つらいかもしれないですね。
99%を持ってるかやくさんの株主に、
経営者は何も持たず、
従業員がパーパスと社名を変更できない拒否権株を持っていて、
社員がその拒否権株を発動しなければ、
社名を変えられたりパーパスを変えられてしまうこともあり得る。
反対に拒否すれば経営者が変えたいと思ってても変えれない。
そういうような英字出版と英字出版従業員の社団とかやくさんという3つの関係で、
ガバナンスをするというか、大切なものを守る仕組みを作らせてもらった。
すごい、そこまでして守りたかったパーパスというキーワードが出てますけど、
それ1つ目の問いにさせていただきたくて、
これは公開されていると思うので読んでいくと、
パブリッシングフォーチェンジ、みんなのものにするということを通じて、
人、組織、社会の未来づくりを応援するというふうにされてますけれども、
やっぱりこれが大事だぞというのが従業員の方も含めた思いだったという感じですか。
そのパーパスに付随してというか、パーパスを守るために、
誰かの夢を応援すると自分の夢が前進すると、
僕がこれは起業したときから言っている言葉なんだけれども、
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そういうフィロソフィーがあったりとか、
最近加わってきた仲間とつくる現実は自分の理想を超えていくという信念があったりと、
こういったものをパーパスの中に一体化して、
今回定観上にパーパスを規定して、
その上で定観上のパーパスを変更できないというか、
変更するならば社員の意思によってやりたいという意思表示をしたということで。
素晴らしいなと思って見ていて、
普通の流れでいうと、M&Aがありましたと。
新しい企業群が混ざってできていくところに、
新しいパーパスを作りたいとか、ビジョンの再設定をしたいとか、
リブランディングしたいみたいな、そういったご相談を受けることもあったりするんですけれども、
逆に変えることは今回はなさそうで、
まずは維持していくということに力点を置かれたのかなと思っていて。
そうですね、これはだから社員としても、
かやくグループに参入していくときに、
自分たちらしくありたいとか、
自分、介入されずに編集の独立性だとか、
そういう担保したいっていうところもあったと思うんだけれども、
自分たちの気持ちだけじゃなくて、
かやくさんも結構そういうところを認めてくれたんだなっていうのはあって、
かやくさん自身がやっぱり多様性を大切にする会社、
地域事業とかでもそれぞれの地域の多様性を生かしてとか、
あと、あの会社自身が株式市場において、
時価総額を争うわけでもなく、
PBRみたいな率を争うわけでもなく、
上場会社の中で面白ランキングがあったら、
俺たち一番面白いだろうぐらいの、
上場企業の中の多様性を体現するような会社だったりするから。
これから買収とかもいっぱい増やしていくんだと思うんだけれども、
今でもね、
総議社があったりとか、
地域のなんかがあったりとか、
必ずしもね、エンターテイメントとか、
ゲームとか、プロデュースに関連するところばっかりを買収してるわけじゃなくて、
そこにかやくさんの多様性を大切にする、
そこから生まれる想像力を大切にするみたいなところがあって、
その中でやっぱりエイジ出版っていう、
多様なものの一つとして受け入れてくれたのかなっていう気はしてますけど。
面白いな。ありがとうございます。
一つ目、パーパスというような声にさせていただいてたんですけれども、
二つ目がですね、チェンジ・変化っていうところで、
そもそもすごく大きな変化だと思っていて、
なぜこのタイミングだったのかとか、
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何かしら大きいきっかけ、転機みたいなものってあったんですか?
結構これ時間かかるんですよね。
事業生計って。
きっかけとしてはね、やっぱり
2018年ぐらいに浜町島根県の沖ノ島の日本海の離島ですよね。
親子島留学をしてね。
そこでエイジ出版が20周年のときに、
今の取締役の編集長の高野君だとか藤竹君っていう取締役が、
上勤の取締役になったタイミングで、
それまで僕以外は社外取締役だけのガバナンス体制だったんですけど、
上勤の取締役が取締役に入ってきて、
じゃあこのタイミングで創業者がオフィスからいなくなるっていうのは面白いんじゃないの?
っていう思いもあったり、
彼らが活動しやすくなるだろうし、
自分自身子供の年齢とかで埼玉に住んでますからね、
海のそばで子育てやってみたいだとか、
いろんな思いがあって、
そしてその後にできる浜町の風と土という会社のね、
浜の風という出版社が先ほど進化志向というね、
前半でも紹介いただいたかもしれないけれども、
そういった本を生み出すような出版社を浜町で作ろうみたいなプロジェクトもあって、
じゃあ浜に行こうみたいな。
あそこはだから一つなんか、業務的にどんどん離れるし、
社内で意思決定っていうのがされる。
ちょうどその前の年に出たのがティール組織だったりして、
セルフマネジメントだとかね、
自立型の組織みたいにね、言われるところがあるじゃないですか。
そのタイミングだったんですね。
そういうタイミングでティール組織が出て、
僕自身も島暮らしして、
オフィスの中からいなくなることで、
なんか会社の自立性だとか、
セルフマネジメントだとかが、
より大切な価値観になっていったんじゃないかなと思って。
そうすると、
まあまあ、
そういう形でずっと経営していけばいいじゃないかって思うんだけれども、
やっぱり変化の激しい時代だなっていうのは感じていたし、
あと、毎年1歳年取るって意外にみんな気づいてないんじゃないか。
そうですよね。
自分もなんか、
創業した時には創業だベンチャーだって言われて、
ある種成長だとか、
やっぱり持続していくために、
一生懸命走ってきたわけだけれども、
これなんかずっと右肩上がりだっけみたいな、
やっぱ島暮らししてみると、
これ右肩上がりだけではいかないよね感もあるし、
何かね、やっぱ社会はこれから人口減少の社会になっていくだろうし、
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右肩上がりっていうものが本当にいいだけでもないってことを気づいて、
そして自分が1歳1歳年を取っていくってことを考えたら、
もうこの辺でね、
早くバトンを次、そして次へって渡す体制を取らないと間に合わなくなるなと思って。
そうですよね。
逆に言うとそれまではバトンタッチしようみたいな感覚は、
一度もなかったですか?
いや、いろんな時で考えないことはないんだけれども、
でも例えば給料を一つ取ってもね、
給料っていつまで上げるんだっけって。
ありますよね。
意外にその大企業の方が、
なんかうまくいってないかもしれないけど、
なんか慣らしているようなね、年齢とともに。
ちゃんと年功序列で退職する人もいるし。
役職定年なんかとかやって、
だんだんと年齢とともに下がってきたりもする仕組みになってるのかなと。
でもベンチャーっていうか創業者の人たちの会社って、
あんまりそういうとこ通ってないから、
結構そろそろね、ビットバレーとか行ってた時代の僕らが結構な年齢になってきて、
いやまだ給料上げ続けますみたいな。
社員まだ増やし続けるのがいいんだっけとか、
給料上げ続けるんだっけって。
なんか終わりのデザインが結構できてないような気にもなっていて。
そんな会社だらけですよね、絶対。
うん、なんかそうなんだよね。
なんか自分が年老いていくっていうことも、
なんとなく認めづらい部分もあるし、
感じではいるんだけどね。
そのノウハウあんま出回ってなくないですか?
どうやったら売上が伸ばせるのかとか、
成長するためにはボーンはたくさんあるんだけど、
いつどう安定的にブレーキをかけるのかとか、
終わりのデザインに関する知見がすごい薄いなと思ってて。
そうなんだよね。
だから給料が下がっただけモチベーションが上がる人事があったら、
すごいイノベーションになると思うんだよね。
わけわからんですね。あり得るんですか?
でも考えられるかなと思ってるのは、
それこそ大谷さんの大リーグじゃないけど、
複数年契約っていい考えだよねと思って。
なるほど。
今までって大企業でも定年すると年度更新みたいにして、
65までは年度で更新されますみたいになったりするけど、
単年度契約だと、自分が不要にされちゃったら契約更新してもらえないから、
更新を指導するよりも自分のパフォーマンスを維持していかなきゃいけないみたいな感じで、
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わりと業務とか仕事を人に渡せないんじゃないかなと思って。
でもこれ5年契約にしてくれたら、5年で後輩を育成してくださいとか、
そういうことになれば、むしろ渡しやすくなるし、
5年契約にしてくれたら、5年間はお世話になるわけだから、
しっかり働けるようにっていう、例えば健康的な維持とかも意識が向くんじゃないかとか、
場合によっては5年間の給料のもらい方も、大リーグじゃないけど、
その人の都合でカスタマイズできるんだったら、
面白いかもしれないですね。
1000万ぐらいもらってた人が5年でってなったときに、
仮に500万になったとしても5年で、2500万でどうですかって言ったら、
1000万もらってた人が2500万で契約してくださいって言ったら、
5年を忘れてなんか嬉しいんじゃないかみたいな。
確かにいろんな考え方あるかもしれないですね。
でもすいません、ちょっとお話戻させていただくと、
島暮らしをして、ガバナンスに少し変化があって、
でもそこから今まで5,6年ぐらい時間が空くと思うんですけれども、
いろんな選択肢検討されて、
ある意味かやっくさんとのM&A以外の検討っていうのも結構されたんですか?
それこそ秘密裏にファンドにバイキャスクするとかさ、
FAの人を雇って、そういうのも金額的に言えば
そっちの方が高く売れる可能性もあったかもしれないし、
先ほどもちょっと言ったようにコミュニティに開くみたいな
共同組合とかね、共済型じゃないけど、
もう一人は一株しか持てなくて、
Exit to Communityみたいな形でね、
みんなで所有する株式会社になったらいいんじゃないかとか、
いろいろ検討はしましたね。
Exit to Communityをやりたいねっていうのが最初の考えだったんだけども、
今5801株を発行してて、
でも5800人の株主って上場企業よりも倍に多いじゃない?
可能性ありますね。
でもそれを10倍にして580株にしたとしても、
580人にしても結構起上場にしてるのは多いし、
結局それじゃあ58人にすると、
1株当たりの金額としてちょっとまた100倍になっちゃうわけだから、
それはなかなか持ちづらいねみたいな。
なかなかもう既に資産が確定してる状況において、
その割り算っていうのは結構難しかったっていうのもあって、
じゃあ誰かが一部、創業家としてじゃあ原田家が持ちますかみたいになると、
本当にそれはいずれ僕もなくなるんで、
そうすると子供2人いるんだけど、2人に相続されていくみたいな、
分散化されてっちゃうでしょ。
18:00
株主もだからやっぱりそういう形で分散化されない方が
いいのかもねというのと。
なるほど。じゃあいろんな検討を経て。
そうね。あとは本当に独立的な資本で残るよりも、
そういうさっきから言ってるような火薬さんが多様性だとか、
そういうところから想像力を大切にするような会社だというところで、
出版界もこれから変化が大きいだろうし、
さっきも編集っていうのがもっと違う活用が可能なんじゃないかって言ったときに、
そこの想像力を生かすパートナーとしての火薬グループっていうのも
いいパートナーだと思ったんで、
そういう結論、いろいろな判断を得てって感じですかね。
なるほどです。パートナーって言葉が出たので、
次の質問に移っていくんですけれども、
火薬さんパートナーになりましたと。
どういうきっかけの出会いだったとか、
もしお話を伺える範囲で良ければ。
柳澤さん、火薬の代表の柳澤さんとはもう十数年来の友人ではあるんですよ。
で、その天町の島根の、
天町のカゼトツシトという会社。
天の風として出版活動をしてたり、企業研修をしてたりする会社なんですけど、
そこの株主構成を強化しようという時に、
柳澤さん個人で株主になってくださいってお誘いしたんですね。
それで株主になっていただいて、
1年に1回ね、天町で株主総会を夏にやるのでお会いする。
3ヶ月に1回はオンライン上で、
取締役会を株主としてみんなでオブザーブ参加するみたいな形で、
カゼトツシトという会社を応援してるんで、
そこの関係で一番よく話すようにとか。
そうなったんですね。
で、これもうほんと世の中一般的な話なんですけど、
M&Aで週に5通ぐらい手書き風の手紙が届いたりしません?会社やってると。
手書きのやつが来ますよね。
手書きのコピーみたいなやつが来たりとか。
なんだこれって。
最近もう封も開けずに捨てることが多いんですけれども、
誰かがM&Aに興味を示してます。
大きい会社みたいな。
いっぱい来るんですけど、
今回は中立的な第三者が入って、
何かパートナーの委員組みたいな、
そういうところは何かあったんですか?
M&A会社みたいなのは入ってないです。
ただ、永時出版の中で、
この事業生計をどのように進めていくかっていうところで、
相談相手として、
ゼブラ&カンパニーさんに入っていただいて、
それこそExit to Communityにしたいみたいな話から、
いろいろと、
あと社内の対話を一緒になってモデレートしてもらうような。
21:02
素晴らしいですね。
ゼブラさんなんかすごく僕も一度お会いして、
素晴らしい考え方だなと。
ゼブラ企業自体がすごく面白い。
そうですね。ゼブラ企業って考えが、
エイジ出版がゼブラっていうわけじゃないかもしれないけれども、
そういう考え方に近いものを感じる仲間。
ゼブラのメンバーさんはエイジプレスベースのメンバーだったりもするんで、
近い関係で、
安心して心理的安全な状況で、
みんなが対話できる仲間ということで、
バンソーに入ってもらって。
素晴らしいですね。
結構この利害関係とかがバスなイメージもすごくありますし、
M&Aってなると。
なんかこうやっぱりお話聞いてると、
ハッピー感が強いというか。
ちょっとこれは特徴的だなと思うんですけど、
なんか結婚式みたいなことされてましたもんね。
はい、あれはね。
会社の結婚式みたいな。
儀式で職場が変わるって本を今度出版するんですよ。
なるほど。
儀式にはそういうパワーが、いろんなパワーがあると。
それこそアイディアオーがどこかの会社を買収したときに、
組織の結婚式っていうのを挙げたらしいんですね。
だから僕らはもうその本を出版する上でね、
自分たちで出版する本で、
Eat Your Own Cookingで自分たちが出した本から学んで、
自分たちもやってみようということで。
その担当編集者が、
組織の結婚式っていうのがあるんですよということで、
それをまたみんなで共有して、
じゃあやろうやろうということになって。
これはだから、
初めね、
柳澤さんと僕がウェディングドレスみたいな、
えーみたいな、そうじゃなくて、
みんなが主役になる結婚式をやろうということで、
自分がお祝いされるのにふさわしい格好で来てくださいということで。
特徴的にね、柳澤さんと僕は白のタキシードを着ることになりました。
ピカピカの白でしたよね。
ペンタルですから。
面白いなと思って盛り上がってましたね。
ケーキとかも用意してくれたり、
今でもまだエージ出版なんだけど、バルーンとかね。
みんなでフラワーシャワーで、みんなでフラワーを投げ合って、
瞬間を切り取っていただいた写真がね、組織の結婚式として。
でも本当にそういう、何だろう、儀式なんだけれども、
そうやったことによって、
エージ出版も株式的には買収されているわけなんだけれども、
一緒になってこれから何か作っていく仲間としてね、
認識が深まったんじゃないかなって、儀式の効果を感じましたね。
素晴らしい。
見てみたいなって思いました。
単純にすごい面白いです。
今そうやって儀式によってすごく組織の熱量であるとか、
雰囲気が盛り上がっているところかなと思うんですけれども、
一方で逆の話も話題にあげてみたくて、
24:02
リスクみたいな観点で、これから出発して、
新しいチャレンジたくさんされていくのかなと思うんですけれども、
すでに乗り越えた壁みたいなこととか、
これからちょっとここは要注意だなみたいなこととか、
何かご感じられていることはありますか?
結構組織の結婚式の時にも、
いろいろお互いの組織ってどんな組織なのって、
アンケート調査を急遽取ってやってみると、
意外に近しいマネジメントというか、
感覚を持っている組織感だったんですよね。
というとどんな?
例えばマネジメント、要するに自由度が高いだとかね、
そういうみんなの社員の感覚が割と似通っているというか、
そういうクリエイティビティが重視されててとかね、
ちょっと細かいのはあまり忘れちゃったんだけれどもね、
アンケート結果が、
ダイアグラムみたいに書くと割と重なるというか、
状況で近い組織なんだね、やっぱりっていう、
やってる業種は多少違ったとしてもという、
マネジメントの感覚が近いんだなみたいなのがあって、
社員同士が考えている関係性が。
なので、そういう親和性は高いよね、組織の。
だから反対に言うと、
やってる領域が違うところが面白さになるだろうと思うし、
だからリスクとあんまり考えてはいないけどね、
それが刺激っていう意味でのリスクはあるだろうけどね。
そっかそっか。似てることは仲は良くなるかもしれないけど、
結局価値観が同じすぎると対応にならないよねっていう。
そうな部分に関して。
そうそう、だから価値観が、
あれだけどやってることが結構違うから、
だってゲームとかって10億ダウンロードとかいっちゃうわけじゃないですか。
はいはいはい。
でももし本が1円で10億ダウンロードしてくれたら
10億円になっちゃうの?みたいなのって、
1冊の本では10億なんて絶対いかないですからね。
はい。
メディアとか流通させ方とかがまるで違ったりするんで、
ここは社員間の一緒に何かを作ろうっていう価値観が揃ってる中、
やってることが対応というか正反対に近いような。
うちは絶版にしないでずっと残していくだし、
こっち側は新しいゲームをどんどん開発したりとか、
そういうやり方がね、向き合い方が、
マーケットへの向き合い方が違うところが面白さになると思うので。
いやですよね。
だからなんかそもそもそこを越境した方が面白そうだなっていう感覚とか、
本で10億ダウンロードとか確かにヤバそうですよね。
ヤバいよね、そんなことが起こったらね。
100万部、ミリオン売れるって本だって、
日本ではなかなか出ない7万タイトルぐらい毎年出版されてる中で、
27:04
1年間でミリオンに行くタイトルなんてほぼないわけじゃないですか。
その中で10億みたいな桁が違いすぎるみたいな話なんで。
なんかでも結構今、あんまり詳しくはお話なんですけども、
本屋さんのお仕事があったりとかしてる中で、
需要はもちろん右肩上がりじゃないかもしれないですけど、
なくならないじゃないですか、なくなってないし。
でも売り方とかがなかなか確信が起こったって感覚がなくて、
当然Kindleが出た時とか、
なるほど、こうやって配信で出るんだとかっていうのはあったんですけど、
本ってページ単位とかで売るみたいな発想がないのかなみたいなこと、
結構昔から一読者としてニーズがあったりしたんですけど、
そういうチャレンジみたいなこともあり得たりするものなんですか、業界的には。
業界的にはというと雑誌とかね、アーティクルごとっていうか記事ごとに売るようなものもあると思うんで、
分割して売るっていうのは可能じゃないし、技術的にはできると思うんですよね。
だから本をどうするっていうよりも、
読書体験を変化させた方が面白いのかなと思っていて、
読書という行為は人間がやる行為で、
本っていうプロダクトとかパッケージの話ではなくて、
人間がやる読書という行為を変化させたら、
そこに必要なものっていうのはもしかしたら1ページごとなのかもしれないし、
違う塊でそこに情報を提供することになるのかもしれないし。
確かにな、読書体験。
僕がすごく尊敬している製本の会社さんで、
篠原志光さんって会社なんですけども、
作られてたのがめちゃくちゃ面白かったのが、
一冊丸ごと北斗の剣っていう、
北斗の剣ってもう何十巻ってあるから、
ものすごい、横で言うと長い列ができる本棚だと思うんですけど、
電子の古墓って今でもあるのかな。
楽天がらしていた。
あれが挟まってる、でも側だけちゃんとあるっていうことなんですよ。
開くと古墓なんですけど、でも背拍子がそこにあって、
一冊丸ごと北斗の剣って書いてあるから、ちゃんと本棚に入るんですよ。
で、じゃあ何だろう、この本の価値って何だろうって言った時に、
やっぱりその本棚にあるってこととか、
そこに所有していることの幸福感みたいなこととかがあるんじゃないかみたいなことで、
わざわざ普通電子出版だからやらなくていいよねみたいなことをやってたのは、
とても素敵だなと思って。
素敵ですね。
30:00
やっぱり愛憎本って必要だなと思っていて、
愛読書とかあるけど、愛読する本をまた所蔵していたいっていうね。
そこにあるっていう。
そこにあることをめでたいみたいなね。
愛憎本っていう作りをしなきゃいけないだろうし、
電子出版自身とかオーディブルブラウンみたいなのも含めて、
廉価で読めるのは知能電子化の方に行くと思うんですけども、
やっぱり本棚でそれがあることに、存在することによって何か刺激を受ける。
で、それがあることによって繋がれるとかね。
グーテンベルクの印刷も、そのペストとかの時代に布教できないから聖書を印刷してみたいな、
人が繋がる道具だったと思うんですよね、初め。
本で繋がるんですね。
だから原点回帰する。
20世紀までのリーダーシップが、人が読んでない本を読んでる人の方が知的に武装して強かった。
強い人がリーダーの時代だったと思うんですよ。
でももうそういう時代でもなくなってきたから、
それこそシンギュラリティの時代になっていくと、
誰が知識だったらコンピューターでいいじゃないってなると。
そうするとやっぱり人と人が繋がれるとか、応援し合えるとか仲間になれるとか、
そういうもう1回原点回帰した読書という行為が読書体験化されていくと。
面白いですね。
最近あれですよね、コミュニティライブラリーみたいなの増えてますよね。
いろんな、それこそ都市に限らず地方でも。
そうですね。
うちの弟が実は最近始めたんですけど、街中に場所借りて。
すごい、こんな人住んでたんだみたいな。
あとはもう棚を借りて、自分の本を置いて、
そこで繋がるみたいな体験が生まれてるんだなっていうのは、
やっぱなんかすごく情報を伝えるメディアでもあるけど、
なんか人を繋ぐメディアにもなるんだなっていうのは。
なかなかやっぱりその書店っていうのが全国で、
書店のない自治体っていうのも増えてきちゃってる中、
やっぱりなんか本を通じてもう1回コミュニティを繋ぎ直すみたいなのっていうのは、
なんかやれるし、なんか価値があることじゃないかなと思うんだけどね。
そうなった時にいわゆるコミュニティマネージャーとかオーガナイザーみたいな方が、
本っていうメディアを使ってどう盛り上げていけるかみたいな、
なんか少し研究しがいがありそうだな。
結構再現性も高そうですよね。
面白いなと思ってましたということで。
すみません、リスクという観点からは脱線してしまったんですけども、
面白いお話でした。
じゃあ最後の質問なんですけれども、5つ目。
コラボレーションというような観点で、
ある意味もうM&Aによってがっつりコラボしていくっていうことが決まったわけなんですけれども、
ある意味その多様な最強の夫人ができたというところに、
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あえてまたさらにこんな人が現れると面白いんじゃないかとか、
こんな業態とこんなことできたら面白いかもしれないとか、
今はもしかしたら無責任な想像でもいいかもしれないですけども、
ちょっと期待してることとかワクワクとかありますか?
そうですね、まずはだから相手を知るっていうかね、
ちょうど4月だから1日に初めてカヤックさんの出張に初動向して富山に行く機会を得たりとか、
そういうカヤックさんのお仕事とかそういうのに僕がジョインしていくことによって、
カヤックという会社がグループがどういうリソースを持っているのか知ることで、
何か新結合ってどんどん生まれるよね、だし、
それとまたエイジ出版で培ってきたね、著者だとかいろんなネットワークが組み合わさっていくっていう、
その可能性にワクワクしてるっていうのがまず一番。
個人的にはカヤックさんの地域資本主義事業部とかあるんで、
地域の仕事をしているところが多い、増えてきてるので、
ここ支援するのはちょっとワクワクしていて、
自分も阿波町とか北海道の備営町だとか、そういうところで活性化の企業陣とかで支援してると、
地域の経営者っていうのをもうちょっと伴奏したいなって気持ちがあって、
なかなか地域の方っていうのはいろんなパターンの経営者がいないから、
ロールモデルも少ないと思うんで、
僕の仲間の経営者だったりね、カヤックさんのグループの仲間の経営者だったりとか、
いろいろ地方とかにも行ってもらって、いろんなロールモデルを示したいし、
やっぱり人を育てる経営っていうのをしていかないと、
持続的なビジネスってなかなか生まれないと思って、
それはやっぱり大企業すぎる経営者が行っても難しいから、
僕ぐらいの規模の経営者が行くっていうのと、
それがさっき言った編集的コーチングみたいなのができたら、
なお最高だなと思うんだけども。
めちゃくちゃいいですね。
ケイジさんも47都道府県今回られた方がいいなって思うし。
僕が全部は回れないかもしれないけれども、
いろんなどっかの地域でそういうプロトタイプとなるような、
元気とか、そういう人を雇って持続的に経営していくとか、
事業生計とかがうまくいく街みたいなところができてくると、
そういうのを社会的に見せたりとかできると一番いいなと思って。
それめちゃくちゃ面白いですし、
実は今チリノコマッコネルのチームは石川県の方にも拠点があって、
なんなら東京よりでかい建物でやってたりするんですけど、
人少ないのに、地方って面白いなって思うんですけどね。
ぜひそういった北陸での機会とかもお呼びしたいなって思いますし。
いっぱいやっぱりいます。
今ちょうど僕も40前の年齢にはなるんですけれども、
やっぱそろそろあるんですよね。
36:01
この継ぐみたいなこととか、本当に継ぐみたいなこととか、
いっぱいある中でなかなか難しさがありますね。
やっぱり自分のお父さんとかその親族とかだけがロールモデルだと、
昭和の経営が悪いわけでもないんだけども、
同じパターンを引きずったりするんで、
いろんな多様なものを見て自分らしい経営者になっていくとか、
最終的には人がそこで人の力を引き出せるっていうか、
僕が伝えたいこととしては仲間と作る現実は自分の理想を超えるんだよっていう、
そういう仲間と力を引き出し合うね、
そういうチームを作るっていうことが世の中に広まっていくと、
自己肯定感上がるんですよ、この言葉一つで。
だって仲間と作る現実は自分の理想を超えるんだから、
自分でできないことでも仲間と作ればできちゃうわけでしょ。
だから自分じゃできそうにないと思ってることでも、
できると思えちゃうっていう魔法の言葉だと思ってて。
いや、それめちゃくちゃ良くて、
そう言われてそうだな感もすごいあるし、
普段僕もいろんな企業のビジョンを考えたりとか、
パーパス考えたりとかあるんですけど、
大体独自性を皆さん求めるじゃないですか。
他ではなく自分たちのアイデンティティって何なんだろうっていう風に思うんですけど、
仲間と作る現実は理想を超えるって、
コピペOKにしてもらった方がいいんじゃないかなと思ってて、
うちもそのビジョンなんですよね、みたいな人がいてくれてもいいなって思ってて。
これは古文図でどんどん使ってほしい言葉だよね。
うちもそれ採用しましたみたいな、ある意味での言語化による知財みたいな感覚もあるから、
古文図宣言最高ですね。
そうなってくれたら最高だなと思うし、やっぱりどうもすればさ、
人口減少、この社会どうやってやり過ごしていくのって、
ちょっと暗い気持ち、気候変動だとかこういうのも暗い気持ちになるけど、
自分じゃ想像力とか能力では超えられなそうなことでも、
仲間と作る現実だったら超えられるかもしれないっていう、そこに希望を満たしたいよね。
最高です。
そこを採用している企業同士だと、やっぱり仲間みたいな言葉もすごく軌道に乗りやすいような気がしますし、
ぜひ聞いてくださっているリスナーの企業でもコピーしていただけたらいいですね。
面白い。すごく今日はたくさん面白い話を伺うことができました。
かなり長くなってしまいましたけれども、とても参考になることが多かったかなと思います。
原田維次さん、本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
プロジェクトデザインルーム第10回、皆さんどんな学びがあったでしょうか。
39:05
本当にまだまだ聞きたいところがたくさんあるなといつも思うんですけども、
今日もいろんなインスピレーションを受け取ることができました。
もうとにかくパーパスですね。仲間と作る現実は理想を超えるって本当にいい言葉だと思いますし、
番組の中でコモンズ認定がされたので、本当にコピペする会社さんが出てきたりしたら面白いなと思いますし、
ぜひそんなことがあればご連絡もいただきたいなというふうに思います。
僕もいち経営者として、まだまだ元気にもちろんやっていきたいなと思いますし、
いろんな仲間に生まれているわけですけれども、
今年来年継承するってことは多分ないとは思うけど、
どういうふうなもう少し長い目線でのバトンの繋げ方のデザインみたいな、
こういったところはいくつももっともっとロールモデルがあっていいと思いますし、
勉強したいなと思いました。
番組の中でも話し上がりましたけど、その辺の情報が本当に薄いんだなというような体感があるので、
ぜひお勧めの情報とかあれば教えていただけたらなというふうに思います。
プロジェクトデザインルームではまた面白いゲストの方をたくさんお呼びしていきますので、
ぜひお楽しみにお待ちください。
お相手はコネル地財図鑑代表の出村光雄でした。
40:39

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