1. プロジェクトの秘訣を探る Project Design Room
  2. #10-1 黄金株でパーパスを継承..
2024-04-10 43:54

#10-1 黄金株でパーパスを継承するM&Aのニュータイプ | 英治出版 代表 原田英治

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起業家や科学者、クリエイター、新時代を導くプロフェッショナルの原動力に迫るインタビューシリーズ。「プロジェクトデザイン」の視点から5つの質問を投げかけ、プロジェクトを成功させる秘訣を探っていきます。

第10回目のゲストは、英治出版 代表の原田英治さんです。

<ハイライト> #埼玉から東京まで自転車で通った創業期 #いつまで成長すればいいのか #やめ方・継ぎ方のロールモデルが少なすぎる現状 #仲間とつくる現実は理想を超える #コモンズになりえる英治出版のパーパス

<5つの質問> #1 PURPORSE・パーパスにかける思い #2 CHANGE・M&Aにいたるきっかけ #3 PARTNERSHIP・新たなパートナーシップの形 #4 RISK・シナジーを生み出すために越えるべき壁 #5 COLLABORATION・新たな化学反応の兆し

■英治出版 人・組織・社会の未来づくりを応援し、ビジネス書・社会書をはじめとする書籍の出版を行っています。それにより、人間的な経営や自律的な組織づくり、イノベーションや事業開発、ソーシャルビジネスや世界の諸課題への取り組み、個人の行動変容など、よりよい未来をつくろうとする動きやムーブメントを後押ししています。また、組織改善プログラムの共同開発、シェアスペースの運営等、本や出版の本質的価値を大切にしながら、それを生かす新たな可能性を探求しています。 http://www.eijipress.co.jp

■株式会社カヤック https://www.kayac.com/

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プロジェクト・デザイン・ルーム
プロジェクト・デザイン・ルームへようこそ。この番組では、企業家や科学者、クリエイター、さまざまな分野のプロフェッショナルの原動力に迫り、プロジェクトを成功に導く秘訣を探っていきます。
ナビゲーターはKonel、知財図鑑代表の出村光世です。
本日も、みどりそうば黒岩山をスタジオとして収録をしておりますということで、私ごとからイントロさせていただくんですけれども、2月にスケボーですごい調子に乗りすぎて、利き手を骨折しまして、先週生まれて初めて手術を経験しました。
手首にボルトが2本搭載されて、ちょっとアンドロイド感が出たんですけれども、復帰して初日に仲間から質問されたのが、手に磁石ってくっつきますか?みたいなことを言われて、まだちょっと勇気がなくて試せてないんですけど、ぜひ経験がある方はSNSなどで教えていただけたらなというふうに思っています。
という残念なお知らせからスタートしたんですが、一方でおめでたいお知らせもあります。
なんと、このプロジェクトデザインルームが3月にAppleのPodcastランキングというところで、企業カテゴリーで3位にランクインしました。ありがとうございます。
かなり多くの方々に聞いていただけている実感もありまして、スタッフ一同盛り上がっているところでございます。
今のところ、月に1,2回の不定期の公開になってますので、ぜひお聞きのおかしがないように番組のフォローをいただければと思っています。
ということで、今回記念すべき第10回ということで、今お話ししたい経営者、デムラ的ランキング第1位のゲストをお呼びしたいなと思っております。
AGE出版株式会社代表の原田英二さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
めちゃめちゃお会いしたかったです。お久しぶりです。
お久しぶりですよね。
そうですね。1月お正月薬師までとある合宿というか、経営者の集まりみたいなのがあって、一番最初に座った席のお隣だったなというふうに。
お弁当を食べる会みたいな感じで。
あれすごい謎のいい空気感だったんですけど、誰が誰とも言わず名刺交換もせずに。
なんか話し始めたら、あれなんか僕が結構読んでる本出してる会社の社長だと思って。
ありがとうございます。
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進化志向なんか僕すごい大好きで、いろいろ関わられてるのかなというふうに思ってたので、今日いろいろお話を伺えたらなというふうに思います。
すごいちょっと雑談でアホっぽいこと聞いちゃうかもしれないんですけど、本業でめちゃくちゃ本読まれてると思うんですけど、AGEさんってプライベートでも本読みます?
実はね、あんま本読まないんだよね。
ちょっと嘘吹いて、本は読むものじゃなくて出版するものとか言ってたりするんだけど。
もちろんAGE出版の企画会議だとか、プロデュース会議だとか、本の内容だとかそういったところは議論に加わるし。
でも僕自身はね、割と本当に買うんだけれども読めない人なんで。
なんなんでしょうね、それずっとですか?
割とずっと、大学生になる前ぐらいの時に小説とか読んだ時期もあるんだけれども、基本的に必要に迫られないと読まない?
実はその点で言うとほぼ僕も同じで、分厚くなると結構きつくなってきたりとかして、漫画も結構読んだりはするんですけれども、やっぱり必要な時に読んだりとか。
あと結構仕事柄、最近ロジカルなプロジェクトとかが多くて、頭の中が結構パンパンに毎日になっていくんですけど、
夜寝る前に詩集を読んだりとか、あんまりこうなんていうんですかね。
それはいいよね、なんかバランスする感じ。
そうそうそう、自分の中のバランシングに本を使ったりみたいな、あんまり情報として触れたくない最近を過ごしてるなみたいなところはあるんですけど。
でもそれでもやっぱり読むは読む。
僕自身はインプット的には本とかいろんなものから情報を得る。
その中で一番好きなのは人と会話することなんだけど、自分自身の学びとしては、たぶん自分で言った言葉に一番学んでるんじゃないかなみたいな。
自分が言った言葉がだんだんと自分の身体感覚のある言葉になってくると、身についたというか、閃いたというか。
ちょっと体感わかりますね。
要は思ったこと言ってみて、別の人にも話してみて、ちょっとずつチューニングされていくみたいな感覚。
そうそうそう、だんだんと自分の言葉を重ねていくような感じがあって、その時にもしかしたら新しい言葉というか自分の新しい概念が広がったとか、そういう時にすごい学びが起きるんで。
本自体は誰かの言葉を受け入れることもあるんだけど、自分の言葉へのインプットとしていろいろ活用させてもらってるって感じでは読んでるかな。
いやーわかります。ありがとうございます。
そうですよね。実はだから僕もそういう意味で言うと、このポッドキャストの番組非常に自分にとって一番嬉しい時間になってて、直で学んだと。
これ大体1話あたり5回ぐらい聞き直して、そっから学んでるみたいなこともあったりするので、よく共感できるところでございます。
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ちなみに最近の僕のおすすめは、小坂井大輔さんっていう詩人の方の平和へに帰ろうよっていう本があるんですけども、
確か名古屋の中華料理屋さんの何代目かの方で、そこがちょっとした詩人の聖地みたいになってるらしくて。
中華料理屋さんが?詩人の聖地、いいですね。
その方は単歌をミックスしながら詩を編んでいくんですけども、なんか読んでるとラップみたいに聞こえてくるんですよ、頭の中で。
すごいテンポが良くて、なんかラッパーの曲を1曲聴いてるみたいな感覚になれたりするので、ちょっと。
面白いですね。でも57っていうリズムがね、なんかラップ的でもあるかもしれないし、日本人に入りやすい語感なんだよね、きっとね。
そうなんですよね。ということでちょっと雑談から入りましたが、では本題に入っていきたいと思います。
エイジ出版といえば、いまオモシロ法人科薬さんとの熱烈なM&Aが果たされたというふうに発表されていて、結構社会から注目度が高い出版社なのかなと。
熱烈と言われるよね。組織の結婚式があったから。
すごいホッとすよね。なんかやっぱりおめでとうございますってまずはお伝えをしたいなと思ってるんですが、ついやっぱりその話題にフォーカスをしてしまいそうなんですけども、
ちょっとぐっと堪えつつ、前半はエイジさんとエイジ出版の歴史みたいなことをお話を伺いつつ、
後半にこの一大プロジェクトである会社のM&Aみたいなところ、そこをプロジェクトデザインの視点で掘り下げていきたいなというふうに思いますということで。
じゃあまずちょっと前半のお話進めていきたいんですけれども、
エイジさんのこれまでの育った環境とか学生時代とか、社会人何やってたんですかみたいな話を、少し簡単に自己紹介的にお願いしてもいいですか。
そうですね。僕、たぶん幼稚園の卒園式で社長になるっていう夢を語ってるんで。
早いですね。
早いでしょ。
早い。
で、父親が、父親っていうか僕自身が印刷会社の3代目として生まれてるんだよね。
同じです。僕も実は印刷会社の3代目。
そうなんだ。
びっくり。
今でもある新宿の方にある印刷会社なんだけれども、おじいさんが起業して、うちの父親が長男で、その長男が僕ということで、
社長としては何代目かになるかわかんないんだけれども、おじいさん父親僕というつながりの中では3代目として生まれて、
だから父親からずっと後継者とか後継みたいな、たぶんそういう洗脳されてたんだろうね。
めちゃくちゃ同じですね。うちも3代目で、親父が社長をやってるときぐらいに僕が生まれてきたみたいな。
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違うな、親父が専務で、じいちゃんが社長だったときに僕が生まれてきて、
まさにすごい吸ったもんだありながら、真ん中悪い場面もたくさん見ながら事業継承されてるんだっていうのを見つつ、
今うちは弟が事業継承して、僕は今自分で会社をやってるみたいな感じになったりします。
僕のところはおじいさんは僕が生まれる前に亡くなっていて、
うちのおじいさんの弟が社長に就いてるときに、うちの父親が長く専務だったんだよね。
そこで生まれていて、だからこそたぶん子供のときだからそれほどは感じてなかったけれども、
いろんな後継するってことの、事業処刑するってことの難しさがあったんだろうね。
自分の会社を作って、お父さんの会社を乗っ取るぐらいの実力がないと後継者にはなれないよっていうのをたぶん幼稚園のときに聞いてたんだよね。
だからその頃の僕は今よりさらに素直だから、将来社長になって自分の会社を作り、
お父さんの会社を乗っ取るっていうのが純粋な夢としてあったんじゃないかなって想像するんだけど。
早いですね。そこからわりとずっとそういう意識は変わらず、学生時代を過ごされて。
社長になるってことに関して、社長になる以外の目標はあんまり、もちろん小学校とか、
サッカー選手じゃないけど、レーシングドライバーとか憧れる職業はきっとあったとは思うんだけれども、
でも自分の意識の中ではずっと社長になるっていうふうに思っていて、
だから大学時代とかも、すごくバブル期で就活とか楽だったと思うんだけど、
やっぱり起業とかしたくて、大学3年生ぐらいからかな、もう社会人になって友人だとか、
いろいろ集めては起業できないかなみたいな相談してたりとか、
でもやっぱりなかなか大学生の自分に、これをやって起業しようっていういいアイデアがなかったんだよね、
その時にはね。一旦就職するかみたいで、社長になるプロセスとして選んだのがコンサルティング会社だったという感じなのかもしれない。
当時アンダーセンコンサルティング。
当時アンダーセンコンサルティングと呼ばれていて、今アクセンチャーという会社に変わって、
すごい数の人数の会社になったようですけれども。
そうですよね。実は僕もアクセンチャー出身なんですよ。
アクセンチャー。
そこも含めて、今ちょっとびっくりしてる部分はあるんですけど、
経営学べそうだなとか、いろんな業界のお客さんいそうだなとか。
実際どうでした?アンダーセンの頃って何人ぐらいの社員がいたんですか?
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毎年1000人になったって言ってたよね。
僕いた時はもうすでにもっといましたね。
2000年ぐらいまでに2000人とか、そんな目標が掲げられてたぐらいだったんじゃないかな。
僕は91年入社なんだけど、
僕らは大量採用はしてたんだけれども、それで1000人になって、
また来年も大量採用で1000人になってみたいな。
こんな繰り返しで徐々に徐々に増えていった時代なのかなって。
実際どんなプロジェクトに当時は覚えてらっしゃいますか?
そうですね。生産管理だとか会計系のプロジェクトとか。
一番良かったのは最初のジョブがシカゴに出してもらえて。
急に?
初めてのアサイメントをシカゴに行かせてもらって、生産管理システムを作るっていうので。
でもね、これ時間をシカゴの方が払ってた。経費の方が東京払ってくれてたんだけれども。
だから厳しいんだよね。半年ぐらいで使い物にならないって返されちゃって。
いろんなありますよね。ジャッジが早いというか。
結構他のオフィス、アメリカのオフィスから来てた同年代の新入社員同士とか、
プルペンと呼ばれてるところでみんなでプログラミングとかやってたんだけれども。
プルペン。
でも本当に同じタイミングで切られた人とかはレイオフされたという感じで。
新入社員で入ってレイオフっていう言葉を使ってオフィスに戻った彼はどうなったんだろうなんて。
僕ら東京戻ってくればきっと何かの次の仕事があるとか、実際仕事があったし、首切られた感はないんだけれども。
なんかその辺にちょっとアメリカのコンサルティングファームというか、
プロフェッショナルの世界の厳しさを最初のアサインメントで何となく感じたのが、
これはそれで何かいい経験だったかなって。
面白いですね。どれぐらい在籍されてたんですか?期間で言うと。
アクセデンチャー全体で、ちょっと4,5年ですよね。
それも同じですね。ちょうど4年目に辞めて、何となく結構一周したなみたいな感覚があったりしましたね。
僕もなんか父親の暗示が結構埋め込まれてて、たなり今5年やったら辞めれなくなるよみたいな、
どっかのつぶやきをどっかで体に、確かになーみたいなね、そういうのがあって、5年までには辞めようとか。
なるほどなるほど。
何となく思ってたかもしれないね。
でもなんか割と辞めることがあまりネガティブじゃない社風だったりとかね。
そうですね。卒業生としてネットワークされて、本当にそこでいろんな人に支えてもらって、毎日出版の応援団にもなってもらってるし。
僕もちょうど先週アクセンチャーの卒業生、アルム内の会に呼ばれて、結構コンパクトだったんですけど、
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40人ぐらい集まって、みんなめちゃくちゃ面白い人たちで構成されてたんで、すごくそこは感謝だなと思いながらいますが、
じゃあその4年5年ぐらい経った時に、そこで自出版が生まれる感じなんですか?
いや、そこからね、父親がちょっと具合悪くなってきたのもあって、印刷会社の方にジョインしないかっていう形で、
そこを印刷会社の方にまた4,5年ジョインするんですよ。取締役として入っていて、
その時にはちょうど僕のおじさんに当たる、今の社長をやってるんですけれども、
彼が社長になったタイミングで僕がヒラの取締役として入っていくと。
なんとなくね、コンサルティングファームから中小企業に行くと、
おじさんにとっては微妙に目の下の炭鉱分みたいになっちゃったのかな、みたいなところがあって。
いろいろましては外資の世界から。
なんとなく、もう行った初日からね、組織図ありますみたいな感じで、
現行の業務フローをちょっと一旦整理したいんで、みたいな。
ビジネスドーピングされてる人が出てきちゃったみたいなね。
そこはある程度やっぱりぶつかる部分もあったんですか、やっぱり。
そう、だから印刷会社の方が事業規模としてあるから、そこのところの改革っていうのをやりたいとは思いつつも、
ある程度のシステム化とか標準化みたいなのをやったものの、
その横にというか、出版社が、うちの父親が出版社を作ってたんですね。
出版活動もかつてはやってたんですけど、
割ともう求民に近いような状態になっていたところを、
この出版社をもう一度なんとかしようと思って。
翌年にだから出版社の方の代表取締役副社長という立場で、
僕にとって初めての出版経営というか、活動を始めるんですよね。
その親の会社の出版社で。
そこに目を向けたきっかけとか決めてみたいなのあったんですか、出版だって。
いやいや、あったからそれを求民してたから使おうというのと、
印刷会社を伸ばす上で、出版というのがある意味、
出版物が増えれば印刷物が増えるという両輪的なところで。
印刷も割と特定の業界の印刷物が多かったんで、
もうちょっと一般の業界というか広いマーケットのものをできたらいいなというのもあって。
状況の偶然性と、そこからロジカルにビジネスとして考えたときに最適な手段だったっていうことなんですね。
戦略的というよりはあるものを活用して、
何か自分の居場所というかやりたいことを作っていこうみたいな。
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根底にはやっぱりそこで働いている人たちが、
特定の業界のマーケットだけじゃなくて、新しいところに進出するというか、
そうすることによって自分たちの役割だとか、社会の中で認められている感だとか、
そういうのが少しでも増えたらいいなという思いもあって。
そういうのを考えながら、自分としてはこういうことをやっていったらいいんじゃないかなというのを提案して、
90でも6年とか7年ぐらいだったから、出版界はバブルの後もそこまで沈んでなくて、
その辺がピークになるんですけどね、出版界のね。
そうですよね。どんどんペーパーレスだとか。
ネットにどんどん書店が減っていってっていうのが、そこをピークに出版界はどんどん右肩下がりになっていくんだけど、
まだその辺までは出版というのが結構伸びてた時期でもあったんで、
あまり深く考えることなく、印刷と併用してというか、出版が伸びたら印刷もいい影響を受けるよね、ぐらいの感じで始めました。
でも休眠してたってことは、その時点で作家さんとのつながりがとかっていうのがあんまりないようなイメージを今してるんですけど、何から始めたんですか?
そうですね。取材さんの講座さえも、全国の書店に流通するルートさえもあまり確立されてない状態で、
注文を受けてくれるぐらいの講座があったんで、そこからまたその委託という全国の書店さんに本を流してもらう講座を取り直すために新しい本を企画するんですけど、
それが特殊な専門書じゃなくて、ビジネス書を始めようと思って。
ビジネス書の、でも書いてもらえる著者が日本には無名というか、求名会社はいないじゃないですか。
だから判件を買うことで海外、それの翻訳をスタートするというのでやっていくんですよね。
アメリカですか?
当時、シカゴにね、それこそアクセンチャー時代に3年ぐらい滞在した。
シカゴの街でブックエクスプアメリカっていうのが毎年開催されてて、本の見本市で。
フランクルートのブックフェアと並んで、当時はブックエクスプアメリカが結構大きな見本市になってたんですね。
今はフランクルートとロンドンが大きい見本市になったんだけれども、当時はそれがあったんで。
あ、シカゴでやってんの?っていう感じで。
つながりますね。
ちょっと懐かしさもあり、それでその時に見本市に行くんだったらね、一緒に連れてってあげるよっていう出版会の先輩がいて、
じゃあ連れてってください、どうやって出版ね、そういうビジネスやるか全然わからないんで、というので教えてもらいながら、
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じゃあ夜のシカゴはご案内いたしますっていう。
バターがあって。
そうなんですね、じゃあそこでこれが一冊目になるんだというのと出会うわけですか。
そうですね、実際の一冊目っていうのは、For Entrepreneurs Onlyっていうね、本当は企業家以外読むべからずみたいな本があって、
今、エイジ出版にその後引き取って判件をもう一度取り直して、企業家の本質っていう本で出し直してる本があるんですけど、
それが僕にとって初めて発行人になった本で、もう一冊そのブックであったのが、コーポレートクリエイティビティっていうの。
これもエイジ出版で引き取って、企業創造力という本として出版し続けてるんですけど、この本にそのブックエキスポで出会って、その判件を買って。
それはやっぱりエキスポに行くじゃないですか。で、バーってあるじゃないですか。
でも、これをやっぱり世の中に広めたいとか、日本に知ってほしいって思うには、やっぱりちゃんと一冊読むっていうことがそこにあるんですか。
その時には本をね、当時は見本をもらって帰ってくることができなくて、今だとPDFとか後でマテリアルを送ってなんだけども、
当時はカタログをもらったりとか、本を、サンプル版のオンデマンドのやつをもらったりとか、そういう感じで一冊もらってきて。
その中からこれだっていうセレクトで。
向こうにいるときになんとなくでも目が行ってて、なんかご縁のあるものって、なんか感じるときってあんのかなと思って。
その著者のサム・スターン教授ってオレゴンステートの教授なんですけど、その息子さんのデイビットがH出版初の外国人社員になったりするような関係が生まれたりして。
ドラマや。すごいですね。面白い。
そっか、じゃあなんかある意味それだけ聞くと、行動さえすれば出版社ってできるんだなぐらいのことですけど、やっぱりそこには相当なちゃんとしたアクションが必要だったりとかやっぱりするんだなっていうのを今思いながら。
でもね、本当に戦後とか出版社っていうのは机と電話があれば出版社を作れるぐらいに言われてた。
それに自宅で出版社をね、H出版を創業したわけだけど。
電話と机の他に当時はパソコンとファックスを置いたぐらいで、そのぐらいで出版社できましたけどね。
でもなんかじゃあ逆に言うと、結構参入リスクが低い、参入障壁が低い業界。
低いとも言えるし、取り継ぎ店の口座を取って全国書店に流通できるっていうところで、ここのところの取り継ぎの口座と言われるものをクリアするのがなかなか大変だったりするんで。
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また条件面でもね、大手さんとかそのシンセとは取引条件が変わってたりするんで、
絶やすいかと言われると、なかなかね、始めるのは簡単かもしれないけれども、大きくというか成長とか持続しようと思うと、いろんな工夫は必要だったかなと。
いろんなご苦労があったと思うんですけども、今その軌道に乗るみたいなお話が出たんで聞いてみたくて。
1冊目、2冊目って出たところがあると思うんですけど、なんかここが結構勢い出たタイミングだったなとか、思い返すと何かありますか。
本当は99年に創業して、99年、2000年と本も売れなくて、どんどん自分で自分に給料を払えない状況、見払い給料の状況で貯金がそこをついてくるもんだから。
埼玉住んでるんですけど、埼玉の自宅から東京での打ち合わせまで自転車で来るようになって、交通費をセーブする。
どれだけ時間かかってるんですか、みたいな感じですよね、自転車で。
でも自転車で来ると自転車乗る格好してるから、ちょっと打ち合わせスタバでいいですかって1000円札むき出しで持ってても、あんまり著者の人疑わない。
そこ。
そんな感じで、でも2000年ぐらいはそんな感じで、ATMから1000円下ろすのが辛いなと思ってて。
アルバイトのね、卓球瓶とかの、夜中の仕分けとかあるじゃない。
夜中だったら別に仕事の邪魔にならないかなとか思って、毎日のように気にして見てたんだけど。
でもその2001年4月に、もうこの本売れなかったら出版社廃業しないと難しいねって言ってた時に出たのが、金税式世界最強の仕事術っていう本。
あれか。めっちゃコンサル入るときに見てましたね。買ってたな。
あれも99年ぐらいに判件買ってたんですよ、実は。
だけど、何だろうな、なぜか出るタイミングが遅くなって、でもあのタイミングで出たのも多分ベストなタイミングだったんじゃないかなと思うのは、
その前に売れてたのがね、チーズがどこへ消えただったんだよね。
はい、それも有名ですね。
あれが本当にもうミリオンセーラーになるようなもので、ビジネスショーの1位をずっとチーズがどこへ消えたっていうのが独走してた中にこの金税式が出てきて、
ビジネスショーの担当者さんも、そろそろビジネスショーならではビジネスショーらしいものを売りたいよねっていう気持ちも多かったって後から聞いたことがあって。
だから本当にいいタイミングで出せたし、出版会を知らないから青い、ブルーの表紙にしたんだけども、
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ブルーのビジネスショーは売れないっていうジンクスがあったらしいんだよね、当時は。
今はね、そういうことないと思うんだけども、当時はそれも聞いたことが後から聞かされて、そんなの知らないからブルーで出しちゃったよみたいな感じで。
それも逆に目立つデザインだったのかなみたいなのもあったよね。
はいはいはい、周りがやんないからですよね。
そっかそっか、覚えてます。水色のパッケージだというか想定だったなっていうのもよく覚えてますね。
そこでもお世話になってたのかというのが。
じゃあそっからは結構順調にいろんなものをまた。
順調にというか、そこでその本が売れたことによって、売り上げもだから一桁成長なんて、1年目は1000万ぐらいしか売り上げ上がんないで、
2年目1年間やったけど1600万しか上がらないで、3年目その本が出たから1億を超えてっていうような、
一桁成長って桁数が一桁ずつ増える成長を3期目で成し遂げて、
じゃあこれで自宅じゃなくて渋谷にオフィスを借りて人を雇おうということになって。
やっぱり人を雇うと変わりますね。
自分一人とか仲間と自宅オフィスにしてやってるときだけではなくてというか、
人が入ったことによって、人を雇うと人件費が増えるから経費が増えるみたいに思う経営者、時々いるじゃないですか、心配する人。
断言できるのは人が増えたら売り上げが増えるんだっていうことだよね。
それを固定費と捉えるか、売上げに連動する変動費と捉えるかみたいな、やっぱりすごい、そこはめちゃ共感しますね。
起業したての頃にちょっと先輩の経営者から言われた言葉を今思い出したんですけど、
金は使った多いと、もちろんそれは加減はあるんだけど、使った分よりちょっと多いぐらいが入ってくるから使えみたいなことでやっぱりオフィスを借りましたね。
しかも人がいないのにオフィス借りたり、そこから石が少しずつ埋まっていくみたいなことを振り返ると思い出しましたね。
僕もだから本当に投資して回収するって、最初はだって資本金しかなかったわけでしょ、会社っていうのは。
その資本金を何かに変換して回収して、投資して回収して、投資して回収してって順番なんだけど、
何かやってるうちに、今度儲かったら投資しようみたいな。回収したら投資しようって。
いつから裏拍子打つようになっちゃったの?みたいなことってありがちだなと思って。
だからやっぱり怖いとか過剰ではいけないんだけれども、やっぱり投資して回収する、このバランスを常に保つ。
このリズムを保つだし、その投資と回収のバランスっていうのを常に意識して投資が先、投資して回収。
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回収して投資じゃないっていうことを結構心に誓ってた。
確かにそういう側面ありますね。守りに入らなきゃとか人が増えてきたときに、そもそもが先に給料払わないとやばいよねみたいなこともありますからね。
そうそう、だから給料上げることも投資じゃないですか。
そこも込めてですね。
そうそう、だから儲かったら給料を増やすんじゃなくて、給料を増やすから儲かるんだよねっていう。
あれ見ました?イテウォンクラスっていう、ネットフリックスでも出てましたけども、韓国のいわゆる不良だった子が飲食産業のトップに上り詰めていくっていうサクセスストーリーなんですけど、
その途中で初めて自分で店舗を出したときに、なかなかキッチンがうまくクオリティを出せなくて、みんなバラバラになっちゃって辞めるっていうときに退職金を払うのかなと思ってたら、
そうじゃなくて3ヶ月先までの給料を先に払うのはボンって出してそっからグイッといくみたいな話を今ちょっと思い出したりしてたんですけども、
先に払うっていうのは一つ、リスクテイクの順番としては意識されてたんだなっていうのはちょっと今胸打たれる部分がありましたね。ありがとうございます。
いろんな出版社あると思うんですよね。いろんな本僕も読んだりしますけども、そこにはいろんな編集者という方がいると思ってて、
言葉はみんな聞いたことあると思うんですけど、実際編集者って普通どういうことやってるんですかみたいなのを皆さんに聞いていただきたいなと思いますし、
その中でA字出版流みたいな特徴があったりするもんですか。
そうね、うち割と業界出身の人っていないんだよね。少ない。
で、銀行だったりコンサルだったりとか、そういうところからA字出版に入ってきて、編集者とかプロデューサーってうちでは言ってるんだけども、そういう職業になっていくと。
そもそもね、最初の時にうちは履歴書を送ると不合格っていう。
おっと。普通じゃない。
普通じゃないですね。エッセイを送ってもらって、僕ら社員全員でエッセイ番号1番から何番という匿名化されたエッセイを読んで、
この人と一緒に働きたいか、丸かバスかみたいな形でつけて、丸のたくさん集まった上位の人、ほんと10%ぐらいの人に面接に来ていただくと。
そういうスタイルなんで、まず共感ありきみたいなところがあって。
そうやって入ってきたメンバーだから、各能力とかは結構高い人多いし、従ってよく読める人でもあったりするんだけれども、
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でもマインドの面で一致するっていうのが一番大きいのかなと思うし、経営者としては採用を手放してるんだよね、ある意味ね。
そうですよね。社長の権限弱そうですね。採用においては。
最近変なジンクスで、僕が丸した人は面接に呼ばれないとかいうジンクスができちゃって。
にもかかわらず最終面接だけやるみたいなね。僕が丸した人は面接に呼ばれずに全て落ちてるにもかかわらず。
誰が落ちてるのかすらわからない仕組みですもんね。
誰が落ちたか僕らもわからない、男か女かもわからないという状況だから、その人がもう一回次の募集で再エントリーしてくれるのは全然ウェルカムなんだけれども。
そうですよね。何回エッセイ書いてもいいってことですね。
全然かまわないんだけれども。
エッセイって書けって言われたら僕今手止まりそうだなと思って。
いや言えないよね、きっとね。
エッセイって何なんですかね。
何なんだろうね、でもやっぱりなんか表現する、自分を表現するっていうことをやっぱりサポートする。
エッジ出版の編集者が他の出版社と何が違うのかわからないけれども、
絶対やってほしいこととして著者を応援するっていうのを応援するっていうのがエッジ出版のキーワードになっていて、著者を応援する出版社でありたいっていうのがあるんですよ。
本当に言ってるかどうかわかんないけど、時々ある出版社の編集長が、お前ら、読者の顔が見えてるのかみたいなことを言いそうじゃないですか。
本当に言ってるかは知らないですけど。
言ってそう。
でも読者の顔が見える前に、著者の顔を見ようよっていうのが僕らの発想で、
ちゃんと著者が何をしたいのか、著者の夢を応援する、その手段としての出版だよねというふうに思っていて。
だから出版社の方であんまりこれ書いてほしいだとか、そういう企画だとターゲットが狭いからもうちょっとターゲット広げてこういう本にしましょうとか、あんまりそういう提案はしない。
あくまでその著者の方が何を本質として表現したいのかみたいなことに。
本質として表現したいかだし、それを表現することによって何を実現したいかっていうことによって、
じゃあどういうマーケットに向けて、割と特定のある一人の読者を想定してね、こういう人向けに書いたらいいんじゃないですかっていう。
それは、僕も一冊だけ本出した経験があるんで、当時の編集の方もすごいいい方だったんですけども、今のお話はすごく魅力的だなとまず思いましたし。
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言ってみると出版社の編集の方たくさんいると思うんで、なんか当たり外れみたいなこともあったりしそうだなと思うんですけど、
やっぱりそういう採用の仕方してると、なんか皆さんすごく信頼できそうだなと思ってて。
たぶん聞いてくださってる方の中にも、本書きたいなって方、なんか混ざってると思うんですよ。
で、僕のとこによく来る質問が、本出したので、自分で全部書いてます?みたいなこととか、やっぱり注目。
書く能力、考える能力と書く能力みたいなってまた別だったりすると思うんで、
そういうなんかちょっと心配なんですけど、どうしてたんですか?とかって言われて、僕はもう自分のことしかわかんなかったんで、結構書いちゃったんですけど。
本を出したいとか、これを伝えたいとか、それによってこれを実現したいっていうことが思っていれば、別に書く能力が高くなくても出せるもんですか?
そういうケースもありますよね。ライターさんがついて一緒になって書いていくっていうのもあるとは思いますけど、
なるだけでも自分で書けたら、そっちの方がベタだなと思うし、時間かかっても自分の言葉にしてった方が、
やっぱり残るし、自分の言葉から自分で学ぶってあるじゃないですか。
さっきも出てた話だよね。
だから、英字出版で本を書く著者を応援してるわけで、その著者に最大にメリットを提供できるとしたら、
英字出版で本を書いたら、講演が上手くなったねとかもし言われたとしたら、
これは英字出版の編集技術に対する最大の成果を送ってもらっているのかなみたいなことがあるから、
できたら書いてくれると嬉しいかな。
でもじゃあそこは結構お付き合いいただけるような感じなんですね。
そう、だからうちの方が本当にね、いつまでに出さなきゃいけないのは、
著者さんの方でここまでにどうしても出したいっていう理由がなければ、
割と粘り強く1年とか1年半とかかかってやるようなものもありますよ。
なるほどですね。
ぜひ、聞いてくださっている方で熱い思いがある方は問い合わせいただくのもよろしくお願いしますね。
書きすぎずに、反対にもう原稿できてるんですけどっていうのが一番料理しづらいというかね。
そうなもんなんですね。
そうかそうか。
じゃあちょっと気持ちが盛り上がってるぐらいで連絡もらえるというのかもしれないですね。
それを考え始めてちょっと書き始めてみたんですけどぐらいで相談もらう方が、
じゃあどういう構成にしたか、何を目的にだったらこういう構成もっていうところでね、
プロデューサーと編集者、プロデューサーと二人三脚で作っていけますもんね。
面白いですね、そういうもんですね。ありがとうございます。
ちょっと前半の締めで1個聞いてみたいなと思うことがあって、
いわゆるシンギュラリティーが来ると、
39:02
テクノロジーが人間の能力を上回ってくるぜみたいなことってあると思うんですけども、
来ると思うんですよ、僕も。
そのとき出版とか編集っていうものが担っていくべきことって何だと思いますか。
難しいね。
あると思います?
まずシンギュラリティーに向かって言うと今の生成AIとかもそうかもしれないけども、
使う人と使わない人の差というか会社とかの差はどんどん開いていくでしょうねという前提はあると思うんですよね。
だから明治出版も当然のことだから、そういうものを活用して編集だとかしていくんだろうなと部分的には。
でもなんかさっき言ったように著者を応援する出版社だから、
シンギュラリティーとなれどコンピューターが著者を応援できるのかっていうところでは、
この応援という概念は多分人間に残されてるんじゃないかなと思っていて。
なるほどな、応援という概念ですね。
でもそこは体感的にはとても分かりますし、
あとちょっとこれは僕、試験なんですけども、
AIだなんだ、テクノロジーによってめちゃくちゃ早く深く掘れるようになってると思うんですよ、いろんなことが。
じゃあ例えば映像で言うとこういう表現が今ヒットするんじゃないかみたいなこととか、
たくさんブームが生まれやすく、でももしかしたら伝わりやすくなってるかもしれないですけども、
今何がじゃあ面白いんだっていうことをミックスしていったりだとか、
それをどういう文脈をつけてみんなが食べていくべきだみたいなことが、
やっぱりすごく編集っていうところの能力になっていくのかなっていう気もするので、
やっぱり一冊の本を作るっていうことの編集だけじゃなくて、
同じスキルで本以外の仕事ってすごいできそうなんじゃないかなって思っていて。
それはそうだと思います。
必ず本というパッケージに収めなきゃいけないわけじゃなくて、
やっぱり編集のスキルで、コンサルティング的でもあると思うんですよね。
自分の人の人生とか夢を応援するっていうことに伴奏してるんで。
そう、結構その編集者っていう肩書きを持ってる人って、
これからめちゃくちゃ強いんじゃないかなっていう気がしてて、
うちもいるんですよ、2人ぐらい編集の仕事に軸足を置いてるんだけど、
プロデューサー業務をやってる人間がいて、
やっぱね、仕事の進め方がものすごく鮮やかだったりだとか、
整理もむちゃくちゃ得意だし、
そいつと仕事するとこんがらがってるところが分かりやすくなったりとかするんですよね。
なので、編集っていう肩書きを、
もうちょっと本作りに付き合ってくれる人じゃない形で発信したいなっていうのがすごく思ったりしますね。
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もっと企業研修だとか、そういう文脈とか、
あとコーチングみたいなところでも、
バックキャスティングして自分の未来をやるときに、
まだなってない未来の自分になるために、
どんなプロセスがあったら、一冊の本になったときに書き上げるとしたら、
どんな本になるでしょうね、みたいな。
結局さっきね、整理されてるって言ったけど、別に論理的に整理してるだけでもないんですよね、編集ってね。
ある種のストーリーとか、相手に人に伝わりやすく整理されてるんで、
インパクトあるエピソードを最初に頭に持ってこようと。
そこのところでみんなが、ある種の興奮というか感動とか、
それいいねと思ってから、ファクトに近いものを読み進めていこうみたいな構成だったりとか。
確かに。
いろんな相手が理解しやすいとか、人に伝わりやすいとか、
そういうふうに語ることによって自分の情熱も発揮しやすいとか表現しやすいみたいな、
その著者、著者に合ったやり方とかを伴奏していくような。
だから社長へのコーチングとかいいんじゃないかなと思って。
めっちゃいいと思います。
ストーリーテリング力かもしれないですね。
その視点を持つとすごく、いろんな利害関係者いる中で、
ちゃんとみんなこの指止まれできるようになったりだとか。
編集が強いのは確かにそこなのかもしれないなというふうにすごく腹打ちしました。
ありがとうございます。
前半はエイジさんであったりエイジ出版の歴史、
視点みたいなところをたっぷり聞かせていただきましてありがとうございます。
ありがとうございます。
プロジェクトデザインルーム、このお話の続きは後編で。
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