プロジェクトデザインルーム第20回、最後のパートになりましたが、引き続き山口周さんにお話を伺っていきます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
このパートはいつもですね、プロジェクトデザインの視点で、5つの質問というフレームワークに当てはめて対話しているんですけれども、
今日はかなり十分にフレームに沿ってきたなという感覚があるので、ちょっと最後、雑談ベースで番外編っぽくお話を聞きたいなと思っています。
で、ちょっと時間的に2つにしようかなと思っているんですけれども、
この人生の経営戦略フレームワーク、きっとこういうふうにすればより良くなるんじゃないかってヒントがたくさん詰まってるんですけれども、
僕個人の課題というか観点が、飽きがきちゃう件っていうのがあるんですよ、自分の中で。
で、春夏秋冬経て、いろんな資本詰め上がりました。
応答不良ができる理想なんですけど、長く続けてると飽きるっていう現象って起きちゃう。
で、起きちゃった時にまた春をやるっていう感覚に自分として希望を持っておくといいのか、その辺どう考えられてますかっていうのを聞いてみたかったんですけど。
やっぱり春でいいんじゃないですか。
それはいいですね。
やっぱり笠の場最後の恋みたいな感じで。
今わからなかったやつどんな感じですかね。
いやいや、笠の場って伝説のモテ男がいましてですね、イタリアに。
ゲーテなんかもそうだけど、ゲーテって最後の恋愛って70歳ぐらいで18歳とかと恋愛してるでしょ。
だから日本の今の社会環境で言うと、いささかちょっとなんとか勝つみたいな感じで紙一重なんですけど。
それはともかくとして、サメール・ウルマンの詩があるでしょ。
青春っていうのは人生のある時期を指すのではなくて、心の持ちようのことを言うと。
挑戦をするとか、恐れを抱かないとか、新しいことに好奇心を持つとか、何かみずみずしいものに感動するとかね。
そういう心の状態なのであって、人生のある時期のことを言うのではないっていう、そういうことなんだと思いますけどね。
それ聞けておいてよかったなと思っていて。
出村さんはやっぱり会社飽きたら、ある日来るみんなね、会社。
なんか手紙が置いてある机に、みたいな。
旅に出ます。探さないでください。
この人飽きてるな。
飽きたな、みたいな。
そうですよね。
2年半後にブエノサイレスで発見されたみたいな感じで。
そこボイドしてる可能性がありますね。
人生のボイドで。で、帰ってくると確実にパワーアップしてますから。
やっぱりそういう設計、ある意味そこも含めて自分の人生デザインだなと思ってます。
そうですね。非予定調和を予定調和的に取り込んで攪乱するっていうのがないと、絶対にどこかで天井にぶつかっちゃうと思いますね。
そうですよね。だから今2030とか2045とか、そういう2050年に向けてみたいなのを自分たち引こうとすればするほど、飽きそうみたいな感覚がやっぱりあって。
このね、人生の経緯戦略読んでいる仲間友人とかと話してるときに、ちょっと僕が不安に思ったことがあるんですよ。
それって、めちゃくちゃいいことが書かれてるんで、よしこの通りにやっていくんだっていうことに、どっちかというと考えがロックオンされている感じの人がいるなと。
で、今秋まで来て、自分が積み上げてきた資本、もうせっかくここまで来たんだからこの路線でいきたいっていう個室になっちゃうと、なんかつまんねえなって思っちゃうんですよね。
なんで、もう一回春やってもいいんじゃないかっていうことを、もう一つアナザーサイドで持ちながら生きていくのは僕すごい大事なんじゃないかなって。
そこを聞いてみたかった。
なるほどですね。
一つ目ありましたね。
やっぱりね、なんていうのかな、ルパン三世のシリーズありますよね。
ありますね。
第1回の初代ルパンの、緑色の背広のね、初代ルパンの第1話ってタイトルがルパンは燃えているかなんですよ。
やっぱりね、それだと思うんだよね。
ちょっともう少し詳しくください。
飽きてるなとかっていうかね、やっぱりね、何か新しいことやる時とか、面白いプロジェクト思いついた時とかってテンション上がるじゃないですか。
上がる。
で、あのテンションがあるかどうかってことだと思うんですよね。
これスティーブ・ジョブズの言い方変えると、朝鏡見て、今日やることにワクワクしてるかと。
で、1ヶ月間それがね、ワクワクできないという状態が続いたら、何でもいいからとにかくやめるか始めるかしたほうがいいと。
家の場所変える、会う人変える、時間配分変えるっていうの、これが大前健一さんの言ってるストラテジーですけど。
その飽きてるか飽きてないかとかっていうよりかは、でもね飽きってね重要で、なんで人間って飽きるかって話だと思うんですよ、そもそも。
で、飽きるっていうのが人間の脳にそういう機能が備わってるってことは、飽きない人ってやっぱ死んじゃったんだと思うんですよね。
飽きっぽい人のほうが、で、出村さんって血液型何型ですか?
出村 大型です。
大型か。
これ飽きるってね、農耕民族と狩猟民族と遊牧民族っていうことで言うと、遊牧民族的なんですよね。
で、農業って当たり前ですけど同じ土地にいて、毎年毎年同じサイクルでやっぱり繰り返していくんで、どちらかというと飽きない人のほうが良かったかもしれないですよね。
もうめちゃくそ適当なね、全く根拠ないですよ、なんとなく直感的にも。
で、狩猟は狩猟で、実は動物が獲れる場所って一定の程度パターンとして決まってるんで、釣り場だったらここがいいとかここがポイントだとかね。
ここで動物が罠にかかるとか、だからあんま変えないほうがいいわけですよ。
で、その移動がもうデフォルトになってるのは遊牧民族で、同じ場所にいない、1年いたらまた場所を変えていくっていうことで言うと、
環境負荷を一定程度リセットしていくっていうことなんで、飽きるっていうことが一つの戦略として、サバイバビリティを上げたわけですよね。
かつもう一つ言うと、飽きるって学習が停滞してる状況なんで、全部が上手にできてる状態っていうのは、周りからするとすごくいい状態で頼むぞっていうことなんだけど、
本人からすると学習が停滞してる状態なんで、先ほどの枠組みで言うと、人的資本が全然増えなくなってる状態。
社会資本が増えなくなってる状態ですよね。
人的資本もスキルも知識も増えてない。周りにいる人たちの関係も変わってない。
ってことは、やっぱりこれはゲームを変えないと、そこで天井が来ちゃうんで、
次のS字のカーブに乗っけようと思うんであれば、旅に出る、探さないでくださいっていうのがいいんじゃないかってことですよね。
田村さんなんて、アルゼンチンって単語ダンサーになったら、結構顔つきちょっと南米っぽいじゃないですか。