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2025-05-21 13:14

#20-4 人生というプロジェクトに経営戦略を | 山口周・ライプニッツ代表

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<ハイライト>

・人生の経営戦略 という周さんの新著に沿って

・企業のライフサイクルカーブになぞらえて

・人生のステージを春夏秋冬に区分し

・人生という、その人にとって最も長期のプロジェクトに

・経営戦略の視点から有効な工夫を洞察しています。


・せっかくなので、ただ書籍をなぞるのではなく、周さん自身の人生を題材に対話してます。

・やっかいだった少年時代から、ワクワクが詰まる高齢時代に向けて、リアルなトークから学びを受け取ってください。

・パート4では、「春夏秋冬」は一度きりなのか?飽き性な人はまた春を始められるのか?という天邪鬼に付き合ってもらっています。たくさん勇気をもらえます。


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人生の経営戦略/山口 周 著

<内容紹介>

「そもそも生きている意味がわからない」「仕事で失敗するのが怖い」「40代を過ぎて、部下の若手の成長に焦る」「仕事ばかりしていて家族との時間がない」「最近全然成長できていない気がする」…人生でぶつかる様々な問題を、「経営戦略」のコンセプトで解決する、まったく新しい生き方の本。超人気著者の集大成!


■山口 周

株式会社ライプニッツ/代表

著作家/パブリックスピーカー。1970年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程を修了後、電通、ボストン・コンサルティング・グループなどを経て、現職。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』『ニュータイプの時代』『ビジネスの未来』など著書は多数。世界経済フォーラム(ダボス会議)のメンバーでもあり、中川政七商店社外取締役を務めるなど「美と経営の新しい価値」を世界に発信している。
■公式 note
https://note.com/shu_yamaguchi

サマリー

このエピソードでは、山口周が自己の経験を交えながら人生の経営戦略と飽きについて話しています。彼は、人生のデザインや新しい挑戦を続ける重要性を強調しています。彼は、人生のプロジェクトとしての経営戦略を再考し、教育や社会貢献に新たな挑戦をしています。また、楽しむことが努力を超える重要性についても触れています。

人生の経営戦略と課題
プロジェクトデザインルーム第20回、最後のパートになりましたが、引き続き山口周さんにお話を伺っていきます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
このパートはいつもですね、プロジェクトデザインの視点で、5つの質問というフレームワークに当てはめて対話しているんですけれども、
今日はかなり十分にフレームに沿ってきたなという感覚があるので、ちょっと最後、雑談ベースで番外編っぽくお話を聞きたいなと思っています。
で、ちょっと時間的に2つにしようかなと思っているんですけれども、
この人生の経営戦略フレームワーク、きっとこういうふうにすればより良くなるんじゃないかってヒントがたくさん詰まってるんですけれども、
僕個人の課題というか観点が、飽きがきちゃう件っていうのがあるんですよ、自分の中で。
で、春夏秋冬経て、いろんな資本詰め上がりました。
応答不良ができる理想なんですけど、長く続けてると飽きるっていう現象って起きちゃう。
で、起きちゃった時にまた春をやるっていう感覚に自分として希望を持っておくといいのか、その辺どう考えられてますかっていうのを聞いてみたかったんですけど。
やっぱり春でいいんじゃないですか。
それはいいですね。
やっぱり笠の場最後の恋みたいな感じで。
今わからなかったやつどんな感じですかね。
いやいや、笠の場って伝説のモテ男がいましてですね、イタリアに。
ゲーテなんかもそうだけど、ゲーテって最後の恋愛って70歳ぐらいで18歳とかと恋愛してるでしょ。
だから日本の今の社会環境で言うと、いささかちょっとなんとか勝つみたいな感じで紙一重なんですけど。
それはともかくとして、サメール・ウルマンの詩があるでしょ。
青春っていうのは人生のある時期を指すのではなくて、心の持ちようのことを言うと。
挑戦をするとか、恐れを抱かないとか、新しいことに好奇心を持つとか、何かみずみずしいものに感動するとかね。
そういう心の状態なのであって、人生のある時期のことを言うのではないっていう、そういうことなんだと思いますけどね。
それ聞けておいてよかったなと思っていて。
出村さんはやっぱり会社飽きたら、ある日来るみんなね、会社。
なんか手紙が置いてある机に、みたいな。
旅に出ます。探さないでください。
この人飽きてるな。
飽きたな、みたいな。
そうですよね。
2年半後にブエノサイレスで発見されたみたいな感じで。
そこボイドしてる可能性がありますね。
人生のボイドで。で、帰ってくると確実にパワーアップしてますから。
やっぱりそういう設計、ある意味そこも含めて自分の人生デザインだなと思ってます。
そうですね。非予定調和を予定調和的に取り込んで攪乱するっていうのがないと、絶対にどこかで天井にぶつかっちゃうと思いますね。
そうですよね。だから今2030とか2045とか、そういう2050年に向けてみたいなのを自分たち引こうとすればするほど、飽きそうみたいな感覚がやっぱりあって。
このね、人生の経緯戦略読んでいる仲間友人とかと話してるときに、ちょっと僕が不安に思ったことがあるんですよ。
それって、めちゃくちゃいいことが書かれてるんで、よしこの通りにやっていくんだっていうことに、どっちかというと考えがロックオンされている感じの人がいるなと。
で、今秋まで来て、自分が積み上げてきた資本、もうせっかくここまで来たんだからこの路線でいきたいっていう個室になっちゃうと、なんかつまんねえなって思っちゃうんですよね。
なんで、もう一回春やってもいいんじゃないかっていうことを、もう一つアナザーサイドで持ちながら生きていくのは僕すごい大事なんじゃないかなって。
そこを聞いてみたかった。
飽きと新しい挑戦
なるほどですね。
一つ目ありましたね。
やっぱりね、なんていうのかな、ルパン三世のシリーズありますよね。
ありますね。
第1回の初代ルパンの、緑色の背広のね、初代ルパンの第1話ってタイトルがルパンは燃えているかなんですよ。
やっぱりね、それだと思うんだよね。
ちょっともう少し詳しくください。
飽きてるなとかっていうかね、やっぱりね、何か新しいことやる時とか、面白いプロジェクト思いついた時とかってテンション上がるじゃないですか。
上がる。
で、あのテンションがあるかどうかってことだと思うんですよね。
これスティーブ・ジョブズの言い方変えると、朝鏡見て、今日やることにワクワクしてるかと。
で、1ヶ月間それがね、ワクワクできないという状態が続いたら、何でもいいからとにかくやめるか始めるかしたほうがいいと。
家の場所変える、会う人変える、時間配分変えるっていうの、これが大前健一さんの言ってるストラテジーですけど。
その飽きてるか飽きてないかとかっていうよりかは、でもね飽きってね重要で、なんで人間って飽きるかって話だと思うんですよ、そもそも。
で、飽きるっていうのが人間の脳にそういう機能が備わってるってことは、飽きない人ってやっぱ死んじゃったんだと思うんですよね。
飽きっぽい人のほうが、で、出村さんって血液型何型ですか?
出村 大型です。
大型か。
これ飽きるってね、農耕民族と狩猟民族と遊牧民族っていうことで言うと、遊牧民族的なんですよね。
で、農業って当たり前ですけど同じ土地にいて、毎年毎年同じサイクルでやっぱり繰り返していくんで、どちらかというと飽きない人のほうが良かったかもしれないですよね。
もうめちゃくそ適当なね、全く根拠ないですよ、なんとなく直感的にも。
で、狩猟は狩猟で、実は動物が獲れる場所って一定の程度パターンとして決まってるんで、釣り場だったらここがいいとかここがポイントだとかね。
ここで動物が罠にかかるとか、だからあんま変えないほうがいいわけですよ。
で、その移動がもうデフォルトになってるのは遊牧民族で、同じ場所にいない、1年いたらまた場所を変えていくっていうことで言うと、
環境負荷を一定程度リセットしていくっていうことなんで、飽きるっていうことが一つの戦略として、サバイバビリティを上げたわけですよね。
かつもう一つ言うと、飽きるって学習が停滞してる状況なんで、全部が上手にできてる状態っていうのは、周りからするとすごくいい状態で頼むぞっていうことなんだけど、
本人からすると学習が停滞してる状態なんで、先ほどの枠組みで言うと、人的資本が全然増えなくなってる状態。
社会資本が増えなくなってる状態ですよね。
人的資本もスキルも知識も増えてない。周りにいる人たちの関係も変わってない。
ってことは、やっぱりこれはゲームを変えないと、そこで天井が来ちゃうんで、
次のS字のカーブに乗っけようと思うんであれば、旅に出る、探さないでくださいっていうのがいいんじゃないかってことですよね。
田村さんなんて、アルゼンチンって単語ダンサーになったら、結構顔つきちょっと南米っぽいじゃないですか。
新しい挑戦への道
そうですね。ほどよく焼いていけば、割とすんなりいけるかもしれないですね。言語感もなく、むしろ踊りで混ざっていくんでね。
どれぐらいやっぱり無意味なプロジェクトとかね。
かけるってテンション上がるでしょ。かけるとき。
絶対100%勝てるゲームってことはつまんないものないんで。
かけるっていうか、ここに100億オールインみたいな。
社長みたいな感じがやっぱりいりますよね。
なるべくこの計画でいけばこの計画通りにいくんじゃないかっていう話をすればするほど飽きてくるっていう感じがあるので、
また春が来てもおかしくないっていうことをちょっと持っとくだけで、またアクセル踏めるなっていうのは今すごく勇気をいただいた。
結構企業家の方でもね、多いですよね。
例えば会社作って導入期からずっと伸ばして成長期で上場させて、
自分は経営の第一線からはちょっと引いて、人も育てたんで次の人に渡す。
じゃあ次、学校作ろうかなって。今、多いですよね。
学校を作るってこれまた春から始まる話で、ノウハウも人力賞も社会関係賞もゼロからまた作っていくんで、
僕も学校を作るさんさんの寺田さんとか作家の岡田さんとか今治で学校を作られている。
いろいろ手伝いをやってますけども、彼らは本当にある意味では人生の成熟期に達してこうなりなおっとげたタイミングなんですけども、
また新しいプロジェクトをゼロから始めてっていうことで、
それどちらかというと、さっきの70代の話じゃないですけど、本当に与えて与えて与えてっていうことですよね。
だからああいうのはすごくロールモデルとして、ああいう人たち起業して成功してお金持ちになって終わりってだけじゃなくて、
次社会貢献として教育に携わるみたいな、別に教育だけじゃなくていろいろなプラットフォームがあっていいと思うんですけども、
ああいうのはすごく僕はいいロールモデルになるよなっていう気がしてますけどね。
楽しむことの重要性
ありがとうございます。すごく自分の空きに対しても肯定できそうだなという感じもあって、いい時間になりました。
皆さんどんなインスピレーションを受けたでしょうか。正直僕はまだまだ聞きたいことが、
本当は2個あるんですって1個しか聞けなかったんで、また別の場もぜひご用意できたらなと思っていますが、
人生の経営戦略、全部で20のコンセプトが紹介されててすごく読めやすいんで、ぜひ手に取ってもらえたらなと思ってます。
今日の中には直接出てこなかったんですけど、僕が一番刺さったところを一つ挙げて終わっていこうかなと思うんですが、
内発的動機づけというモチベーションの話題なんですけど、頑張るは楽しむに勝てないと。これだなと。
古くは2500年前、中国で孔子が言ってますと、これを知る者はこれを好む者にしかず、これを好む者はこれを楽しむ者にしかず。
もう名言だし、かなり普遍的な質問ですけど、近年だと2023年、慶応大学が、慶応高校か、そうですね、甲子園だからね、
エンジョイベースボール、これを理念に掲げて、従来型の長時間練習から楽しんで成果を出すぞという方針を取って優勝してしまったというような、
そんなエピソードもあってですね、僕もつくづくいろんなプロジェクトでいろんな役割につくんですけど、やっぱり楽しむが一番強いと思うんですよね。
でもだからといって、この努力が必要ないっていうことではなくて、多分この努力の先にコツをつかむことができればきっと楽しくなるっていう、
そこがすごくメッセージとして感じられてきたところが僕は学びにつながったので、聞いてくださっている方の中でも、
このがむしゃらに時間をかけたっていうことに満足するようなスタイルはもう捨てたほうがよくて、
ちゃんとコツをつかむために試行錯誤できるかみたいな、そんな時間の使い方できるのかみたいなことを向き合いながら日々のプロジェクトに取り組んでいただきたいなというふうに思います。
ということで第20回、とても深い対話になりましたが、学びになったなと感じた方はぜひコメントやいいねをいただけると幸いです。
それではまた次回お楽しみに。お相手はコネル時代図鑑代表の出村光雄でした。
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