7種類目は「水を確保するために木を保つ事」。熱帯雨林気候の乾燥エリア「タンザニア」とふんだんに水を産み出す火山の国「日本」の南伊豆の話
サマリー
このエピソードでは、近藤ナオが世界的に食料の生産と流通を正常化する試みについて語ります。具体的には、コーヒーの流通に関わるプロジェクトを通じて、生産者と消費者を直接つなげ、搾取のない状況を目指す重要性が強調されています。テクノロジーの進展により、農家は生産から輸出までを一貫して管理する新たなビジネスモデルを確立しています。このモデルはSDGsにも配慮しながら、食料の生産と流通を正常化することを目指しています。
食料の生産と流通の現状
こんにちは、近藤ナオです。今日は近藤ナオという生き物の第90回の話をさせてもらえたらなと思っています。
今、順番に僕も含めて世界中の人達が釈然として生きていける世の中をつくるために始めた100種類の事っていうので、
100種類もやってないんですけど、いろいろ順番に話をさせていただいていて、前回は7種類目の話をさせてもらいました。
7種類目は、水を確保するために木を保つことっていう話をさせてもらっていて、今回は8種類目。
世界規模での食料の生産と流通を正常化させることということで話をさせてもらえたらなと思っています。
どういうことかというと、本当に今、平常時はもう世界規模で食料が移動する時代になっちゃったなっていうのをすごい感じますね。
もちろん数年前、どれくらいって言うと難しいですけど、20年30年くらい前は比較的先進国って言われる、日本も含めた僕らの国が先進国同士のものの移動はもちろんありましたし、
あとは開発途上国で生産されるような、例えばチョコレートだったりコーヒーとかだったりとかは結構開発途上国が多いかなと思うんですけど、
そういうものを輸入して食料を加工していたと思うんですけど、今は逆に、逆ではないんですけど、開発途上国も豊かになってきた層も出てきちゃってるんですよね。
たとえば今、日本で僕らが関わっている、家がある宮城県の東松島だったりとか、その周辺の漁師たちとか、海産、漁師って言うとちょっと個人っぽく見えますけど、漁師が会社として牡蠣とかホタテとかそういうものを社員とかも雇いながら世界中に販売してるような会社とかもあるんですけど、
そういう会社の人たちの動きを見てると、今は冷凍の技術もかなり発達してきたので、日本だと魚介類って冷凍すると価値が下がりますよね。冷凍してない生の状態の牡蠣だったりホタテだったり魚とかっていうのがすごい価値があるもので、なんですけど、例えば冷凍の魚介類しか手に入らない国っていうのも世界中にいっぱいあるわけですよね。
なので、例えばホタテとか牡蠣とかって冷凍した状態でいろいろ世界中に輸出するんですけど、それの買い先とかが東南アジアのインドネシアだったりとかマレーシアのお金持ちたちのところに売られていくんですよね。
距離的にも船便で運ぶときにすごい近いですし、やっぱり近いところで売ったほうがいろいろコストがかからなくなってくるので、そういう形でわざわざ南米のほうにまで持っていくとかドバイとかまで持っていくっていうよりは、東南アジアで同じような値段で買ってくれるならそこに出したほうがコスト的には安いので、そういうところに販売していくんですけど、
そういう現状を見てると、平常時は世界中で誰かが欲しいと思うものがあれば物が流通しちゃうんだなと思っていて、それはもう止められない世界に入ってきたんだなっていうのを常々感じてました。
コーヒーのダイレクトトレード
なので、そういう世界規模で食料の流通が起こっていく中で、できればそれが止められないんであれば、間に入っている人たちとか、真っ端でって言ったらいいですけど、本当に生産をしてくれてたりとかするような人たちが搾取されない状況を作っていけたらいいなと思っていて、
よく言われる搾取系のイメージが強い産業が、僕の中ではカカオを中心にしたチョコレートの世界とコーヒーの世界っていうのは、そういうイメージがすごいあったので、その世界に関わりながら世界の流通の仕組みみたいなことを正常化できるのかっていうのをやっています。
結局、コーヒーの世界に今関わることになって関わらせてもらってるんですけど、僕の友達が共同代表の一人として入っていて、世界中のコーヒーの流通を正常化させるっていうことをやるスタートアップをやっているんですが、何をやってるかっていうと、
生産地に行って、生産者と消費者、ロースターって言われる焙煎所みたいなものが、今、日本も含めて世界中にちゃんとしたコーヒーを生まれの状態で仕入れて、それを自分たちのところで焙煎して売るみたいなところが増えてきたと思うんですけど、
そういう消費者と生産者を直接つなげて、ダイレクトトレードっていう形で、生産者がこれぐらいの金額で売りたい、この時期にこれぐらいの量をこれぐらいの金額で売りたいっていうのをプラットフォームにアップすると、それを直接消費者の、個人でも買えなくはないんですけど、ある程度の量は買わなきゃいけないので、
それを消費できるのであれば個人でも買えるんですが、消費者とマッチングさせるっていうプラットフォームを作ろうとしてやってるような会社があります。
そこの、ちょこちょこ相談を受けたりしながら、必要なときは僕も生産地に入ったりとかしながら一緒にやってるんですけど、そこが、そのおかげで、それに関わらせてもらうおかげで、コーヒーの生産地を、コーヒーの生産って多いのが中南米、コロンビアも結構多く生産してるんですけど、
ブラジルとかは本当に超巨大にやって機械化されて、コーヒーの世界の中でも珍しいぐらいかなり機械化されてる、それぐらい平地が多くてでかいところでやってるから、機械化できるんだなっていうのは言って思ったんですけど、
あとはアフリカエリアと、あとは東南アジアエリアが多分大きく、他にも作られてる地域ありますけど、多分その3つのエリアが世界のコーヒーの生産をかなり担っていて、本当現場行ってて、生産者が搾取されてるのかなと思ったんですけど、なかなか言い方が難しいんですけど、
コーヒーって土地を持ってる農家さんみたいな人がコーヒーの木を育てて、コーヒーのチェリーを収穫して、収穫したものを多くのやり方だとウェットミルっていうところで洗浄され、ドライミルっていうところでまたドライミルを通り、
その後、輸出業者の手によって、その生産国の輸出の港のところまで来て、そこから輸出業者がどっか販売地の側の輸入会社と契約をして、ものを移動させるっていう形で、生産地の中でもう何段階かあるんだなっていうのが、かつ分業制にかなりなってて、
僕は農家さんが搾取されてるのかと思ったんですけど、その前に、農家さんがピッカーさんっていうんですけど、ピッカーさんっていうのをすごい雇うんだなっていう、やっぱりブラジルだけは、僕の感覚で言うと日本の北海道みたいな感じで、北海道って本当に平らなところが多いので、
そこで超巨大に機械化で農作物を作っていると思うので、そういうのを検索してもらって、ビジュアル見るとイメージが湧くと思うんですけど、ブラジルだけは平らな土地でやってるので、ああいう北海道みたいな農業が、というかコーヒー生産ができるんですけど、他のところは、急な斜面のところでコーヒーの木を育ててるので、もう機械を入れようがないんですよね。
そうすると、ピッカーさんっていう人が収穫の時期だけ雇われて、農家さんごとにピッカーさんが寝泊りする住み込みのベッドとか食事作れる宿みたいなものをみんな持ってて、そこに寝泊りしてもらって、2ヶ月、3ヶ月収穫の間収穫してもらい、かつ収穫できた量によってその日の報酬が決まるみたいな形で、
だからすごいテクニックがあって、早いピッカーさんは多く稼いだりするらしいんですけど、それでそこの収穫が終わるとまた違う農家に移動してっていう形で、国を超える人はなかなか少なそうですけど、本当にコロンビア1個取ってもエリアごとで収穫する時期が全く違ったりとかするので、そういうところをテンテンとしながら、
何ですかね、多拠点居住じゃないですけど、やって暮らしている人たちのおかげで、そういう小さなブラジルじゃない国の収穫の多くが、全部とはこれもまた言いづらいんですけど、でもかなりそういう収穫の仕方が多いんだなと思っていて、
ピッカーの搾取問題
なのでそのピッカーさんが、僕の中では農家さんよりピッカーさんが結構搾取されている対象だったんだなっていうのが感じました。
それで流れとしてはピッカーさんがチェリーを集めて、ドライミルとかウエットミル、ドライミルとかを取って輸出業者の手に渡るんですけど、そういう形で今までは分業化した方が効率が良かったので、全部が違う会社がやってるケースもかなり多かったらしいんですけど、
今もかなり多いですが、やっぱり今はテクノロジーの発達のおかげで、いろんなものがテクノロジーの発達っていうのかな、そういう機械化とかもかなり効率よくローコストで機械が手に入るようになってきたりとかして、あと管理も一気通貫してできるようになってきたので、
今、何社かが出てきて、こういうスタイルでやると搾取っていうものがなくなるんだって思ったのが、当たり前かもしれないですけど、農家さんが全部をやる、農家さんが輸出業者までやるっていう会社が出てきて、そうすることによって全ての流れを1個の会社が管理できるわけですよね。
そうすると、当たり前って言い方おかしいかもしれないですけど、僕の感覚からいくと、生産の状況を見ながら、それに合わせてミルを動かしながら、あとはそれの生産量に合わせて売り値を考えて輸入してくれるところと交渉していくっていうのは、
確かに、一社で全部管理すれば、どこかで不当なコスト調整みたいなこととかがされなくて済むんだなと思っていて、コロンビアにあるグリーンコーヒーカンパニーっていうところが、やり方がかなり規模感もあって、そういうことに成功させていて、
なので、そこはSDGs的な部分とか、そういう意識もすごい高いので、シェリーを取ってくれるピッカーさんとかにも、周りの農家さんたちが払ってる金額の本当に倍近いぐらいの金額を払っていて、そういうことにも成功していて、実際今売り上げ自体も全体で確か20億円ぐらいかなっていうぐらいのところにもなってきていて、
今そこで培われた1個の型というのかな、生産から輸出までは全部やるっていう、その型みたいなものを、まずはコロンビアの他の地域にノウハウ移転みたいなことをしていこうっていうやり方で進めているすごい良い会社があるんですけど、
そこを見たときに確かにこれだけいろいろテクノロジーが発達してきて、あとはどういうやり方が効率がいいのかっていうのが、ドライミルならドライミルで情報があふれてる時代になってきたので、たぶんその辺を統合すると最初から最後までいうのをやれるようになってきた時代になったんだなっていうのを感じていて、
なので、ちょっとそれが全ての分野に通用するのかどうかわかんないですけど、僕としてはもっともっと理想は生産から輸出までやりながら、その後輸入国側の輸入会社もやれる時代にはなってきているのかなと思っていて、
輸入先にはなんですけど、消費国側に自分たちの会社を持ったりとか、自分たちの売選所すら持ったりすることによって、消費者に直接届けたい状態で届けたい値段で販売できるっていうことも簡単にやれる時代になってきたんじゃないかなと思っているので、
今、石巻の辺りにある僕らの仲間のホタテとかを冷凍の食品を出しているような会社は、実際自分たちでマレーシアとかに会社を作ったりとか、それを販売できるようなレストランみたいなものも作ったりとかしながらやっていっているので、そういうことが簡単にできる時代になってきたので、
そういう最初から最後までを1個の会社が全部見るっていうことで、世界規模での食料の生産と流通を正常化させるってことができるんじゃないかなと思って、そんなことに今少しずつ関わらせていただいて、今はコーヒー以外の生産の流れ、ホタテのものだったりとか柿だったりとか、そういうものも何でもいいんですけど、
そういう今僕が関わる地域で大量に生産されて、日本中、世界中にばらまかれている者たちに関しては関わってみて、この流通の正常化みたいなものっていうのをできたらいいなと思ってやっています。
全球的な食料流通の正常化
その8種類目は、今日お話しさせてもらったように、世界規模での食料の生産と流通を正常化させることっていうことをやっています。次回は9種類目のこととして、世界の2か所以上の国に暮らして、それぞれの国のサポートを受けられることっていうことをやっていて、そんな話をさせてもらえたらなと思っています。ではまた次回に。
16:00
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