1. 心の砂地#
  2. 第32回『最高級のフルコース』
2023-03-19 40:27

第32回『最高級のフルコース』

『ようこそお越しくださいました。まずはこの席にお座りいただきまして……。はい。……では、本日は最大限の提供が行えるように、努力させていただきます。まず1品目。こちらからはじめさせていただきたいと考えております。飲み物はこちらが一番相性がよろしいかと。……いかがでしょう。……あ、写真を撮るときはこの角度から撮っていただくと大変美しく映ります。……塩を振っていただいて……そうですね……最後はこのような……』


◽️エピソードのための音楽 A Tribe Called Quest『Low End Theory』(1991)⁠

▷Spotify⁠ ⁠▷Apple Music⁠ (2023年3月15日収録) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 番組Twitter:https://twitter.com/kokosuna 感想など、ツイートしていただける場合のハッシュタグは#kokosuna でお願いします!

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【鮫編集後記】「ツッコミ/批評/妄想」等が入る「隙間」、つまりは「不完全性を愛す」ことを最大級の良し、としている、という前提が自分の中で思った以上に前に出てきたことが発見でした(考えていたことではありますが)。たまにあるのですが、話したいことがいくつかあって、それはそれぞれ全く関係ないような気はするのだけど、一つ刺すと大きな何かが見える…。みたいなことが起きたというか、話しながら整理したというか、強引にまとめたというか、見立ては色々できると思うのですけど、そんなエピソードでした。

00:00
神回しか作りたくない、みたいな欲望があるんやけど。 まあ、そもそも神回ってなんやねんっていう感じの定義から始めなあかんかなってなるんやけどさ、そう言い出すと。
人それぞれですからね、その辺りは。 うーん。
効くカロリーみたいなさ。 30分でも言ってる話の濃度みたいなんて結構あるとは思ってて。
そうですね。 うーん。で、心の砂地だと5回ごとに何か作品を取り上げて話していくっていうのとかは、結構カロリー高めっていうか。
僕は同じ30分なんだったら、カロリー高い方が神回に近づいていくのではないのかっていう思想ではあるんやけど。
何て言うかな。何かをキャッチアップしてほしいみたいな。そういうことが起きると神回なのではと思ってるので、頑張りがちっつーかね。
なんかそういう感じの配信をやってるつもりなんやけど、ちょっとこれはまたずれてくるかな。
一つの指針としてよく聞かれているエピソードっていう点とか、リアクションだったり、影響力みたいな、聞いた人のみたいなところを考えると。
配信内容のカロリーが高いこととイコールではないなっていうことも、そりゃそうだよねって思いながらもやってるっていう感じなんやけど。
受け手としてどういうものが神回なのかみたいなんて、まあいろいろって言ったらいろいろなんだけどさ。
でもなんか一つ言えるのは、ツッコミ入れ体制というかさ、不完全性みたいなものがあって成り立つみたいな。
完全に隙間がないもんっていうのは、得てして神回にはなりにくいのではないかっていうのも、僕はそういうもんどっちかというと作りたいけど、
そこはそんなに聞き手にとってそれが100最高なのかっていうとそうじゃないんだろうなと思ってるのよ。
そうですね。やっぱりこう、あまりにも情報が完全すぎて隙がないとコメントする隙もないですからね。
だから、数字で表せるとしたら、あるとしたら100作り手が埋めちゃうと、そこにコミュニケーション的な隙間が埋まれないっていうか。
その数値がどんぐらいがベストなのかわかんないんだけどね。50-50が一番最高の形なのか、80-20なのか、それとも30-70なのかとかは。
これは前者が作り手で、受け手が後者みたいな数字のイメージ言ってるんだけど、それはちょっといろいろあるんだろうなとか思いつつも。
でもそこの相互のコミュニケーション性みたいなことと、作り手としてね。
自分が受け手として考えたときに、これって自分が受け手となる目線があるからそういうことを考えてるわけで、
03:08
自分が受け手としてどういうふうにそういう距離感というか、その隙間みたいなのを見てたかっていうことを、今日はちょっと話してみたいなと思っております。
この番組、心のすなじは、様々な文化や日常の築きをヒントに考え続けることで、言葉の記憶装置を目指す教養バラエティ番組です。
私、シャアくんです。
はい、そして私が寺田です。よろしくお願いします。
ということで、本日も始まります。心のすなじ。
一人ずっと歩きたいだけ。
オープニングでも話してるんですけども、そういったコンテンツ、作品におけるツッコミ入れ体制、ニアリーイコール、不完全性というか。
相互のコミュニケーションがあって、例えば音声配信だったら感想とかお便りとか、そもそもの前提とした問いみたいなのがあって、それも含めてそのコンテンツの面白さだよっていう。
基本的にはやっぱりそういうツッコミ性みたいなのが作品だりコンテンツの中に入り込んでるっていうものの方が、今はいいよねっていうのは大前提としてあるのかなっていうふうに思ってて。
ただその解釈とか、これをどう考えるのかっていうのも含めて全部作っちゃうみたいなプロダクトっていうか、コンテンツっていうか作品っていうかっていうのも増えてきたなーみたいな感じはしてんねんか。
それはポッドキャスト以外で全ての作品において。
うん、これはいろんなものに対して。いろんなものが結構自分がやって、体験型で楽しいっていうものが増えてるっていう現状もあるんやけど、一方でそういうプロフェッショナルみたいなものとか、すごい職人的なものっていうのは、そういうものからは離れたものっていうかさ。
そういうもんもあるなと思ってて。やっぱ解釈の楽しさみたいなのが、僕はいろんなことの素晴らしさだと思ってるから。100人いたら100人違うこと考えるのがおもろいなと思うんだけど、言ったらこう見てくださいねっていうのを作ってる側、発信してる側が全部言っちゃう。
06:16
表現に全部入れちゃうみたいなんて結構多いっつーか。
確かにね、増えてきた感じはあるね。僕らがさ、中高ぐらいの時、よりちょっと前ぐらいかなとかって、好きに解釈していいですよっていう風潮が強かったような気がしてんねんけど。
あなたがロックだと思えばロックとかさ、なんかそういう言葉とかもあったりとか。でもなんかそれがだんだん、もっとガチガチにこういう風に楽しめとか、こういう風に楽しむことが正解みたいな。やっぱりそう、みんながわりとインターネットとかで批評とかをするようになってきたからなーと思ってたけど。
まあいわゆる考察ブーム的な。
そうですね。その中でなんか需要することにも優劣がつき始めたから、なんかなーって勝手に思ってましたね。
多分何かしろ正解があると思っちゃってるとこあって、ライフハックっていう言葉であり、そういうことがこんだけ流行る土壌やから、まあみんな余裕がないからだと思うんだけど、単純に。
そうですね。そこを自分の中で考えあぐねてる時間を短縮したいっていう。
うーん。だからこう正解的な解釈を求めてしまう。し、作り手もそうした方がお客さんの満足度が高いからそういう解釈を出すっていうことだと思うんだけど。
作り手シャークとしてはその気持ちすごいわかるっていうか、こういうことを考えてほしいからこういうことを表現するためにこういう表現をします。で、答えこれですって言って。
まあそっから何考えるかは任せるけど、歩いてる道とかは全部ガイドもつけて、この1本の道歩いてみてくれみたいな。
3号目でこれが出てきて、6号目でこれがあってみたいな感じに、同じ道を踏ませたいみたいな気持ちってすごいエゴイスティックな気持ちだけどわかるっていうか。
そうですね。シャークさんはそうなんだろうなっていう感じがすごくするし、それにやっぱり情報をたくさん入れてる分、言ってることを曲げられたりとか間違った解釈をされることに対する恐れもあるかな。
まあそこはなんていうかな、その道とかガイドがないと人を傷つけたりとか、結構危うい方向に行ってしまうものっていうのもあるからっていうことなんやけどな。
本当はもう自由に歩いて何かしら見つかったらいいんだろうけど、そこの過程でさ、傷つく人とかそういうのが出るのは、なんかあんまり僕は好ましくないなと思ってるね。それがわかってるんだったら。
結構その強い言葉とかでさ、あやふやに言うことでパンチが効いたり面白くなる要素って多分あると思うんだけど。
09:05
それって危険やなぁと僕も思うし、多分まあそういうことの積み重ねで炎上とかって結構起こってるんやろうなと思うんやけど。
そこをやっぱ廃すると結構ガチガチにもなり得る。道筋がガチガチにせざるを得なくなるっていうのもやっぱあるよね。
そうやねんなぁ。位置作り手としてはそういう気持ちもあるんやけど、位置受け手側としては、面白いってされるもんが面白い。
それはもう大歓迎なんだけど、特に初めて触れるジャンルのものとかって、そういうガイドがあった方が、とりあえずこの楽しみ方が王道なのねみたいなさ。
すごく入り口とかにはいいとは思ってるんやけど、やっぱり面白さって自分で見つけたい、自分でそういうものを見つけたいっていうことのかけがえのなさ。
そこの面白さっていうのをすごい知ってるから、不完全なコンテンツを提供されるっていうことをやっぱりどっか求めてしまうっていうところがあって。
ひとつこれちょっとふわっとした話してるから具体的な例で挙げてみたいんやけど、京都アニメーションがフリーってアニメ作ったときに。
うん、水泳のね。
うん、すごい思って。幼馴染の子たちみたいなのが水泳部でいろいろ出会っていったり。
今まで女性が主人公のアニメを作ってきた京都アニメーションが初めてみんな男の子みたいな、どっちかというと女性の人向けに作った作品ではあるんだけど、
全キャラクターがすごいキャラが立ってて、全員が関係性があって、全員こういうふうに見れますよ、こうですよ、こうですよみたいなのが、
素晴らしいこう提案のされ方をひたすらされんねんな。
そうですね、はい。
子も見れますよ、みたいな。で、どうですか?みたいな感じで言われてんやけど、その言ったら本来今までそういうどうですかっていう提案が、
従来の作品であったら1か2、数字言ったら1か2で、その作品自体が終わってるとこをもう100ぐらい提案してくれるみたいな。
そうね、だからこちらの想像力をかきたてられるようなことをすでに用意されてるから、余白がないのよね、ある意味ね。
そうそう。で、これっていわゆる不助詞的な人っていうのは、この試合とこの試合の間に、
例えば自動販売機に2人がジュースを買いに行くっていう描写が途中チラッとあっただけで、本来の作品だったらそこ飛ばされてるけど、
そこの自動販売機にジュースを買いに行く間に、こういうことがあったんじゃないかっていうだけで一冊本書いたりするわけよ。
まあそうよね。
12:00
そういうパロディー同人誌的な発想力って。
この場所にこの2人がいたからとか、そういうのがめちゃくちゃ重要よね。
そうそうそう。だけどそこもフリーの場合って、こうでしたみたいなのも全部見せちゃうっていうやり方をやってたわけ。
だからそれを見た時にすごいなと思ったし、面白いなって思ったんやけど、僕はその時に一つの言葉というか考えたとこっていうのは、これは最高級のフルコースやと思ったわけ。
内容として、アニメだけで見たらフルコースですよねもう絶対。
で最高級のフルコース、こういうふうに食べてください、こういうふうに食べてください、みたいな感じで。
そこも別に嫌味もないし、接客も素晴らしいし、適したタイミングで出てくるんだけど、僕が思ったのは自分でこれ取りに行きたかったなーみたいな。
いやーそうですね、フリーは当時やっぱりその、ピクシブとかのそういう同人誌とか二次創作が好きだった層も本当に二分されてましたからね、そこらへん。これありかなしかっていうのは。
そうそう、だからここまでやってもらっていいんかっていうね。言ったらその共同アニメーションのプロフェッショナル性みたいなのがそこまで介入してきた場合、これをどう受け止めたらいいのかっていうのを当時結構な人が考えたと思うんだよね。
だから言ったら解釈の隙間が全然ないっていうかさ、「ああそうか、そことそこはそういうシーンあったもんなー。」とか、「ああこういうこと言ってたもんなー。」とか全部保管されちゃってるから、自分で膨らませて、「こここうだったんじゃないか。」とか、「こことここ、こういう関係だったら面白いな。」みたいな想像力が全然働かなくなってくるっていうか。
そうですね。その辺はさ、共同アニメーションを擦るまで、男性向けのものっていうのは多分それでも成り立ってたと思うんだよな。むしろそこを緻密に描くことが良しとされてたと思うんですけど、女の子向けのものになると実はそこ埋めちゃダメだったっていう感じでもあったよね。
あれはあれとして、多分アニメとしてはやってないことをやってるからすごく重要なんやけど、ただなんかやっぱりそこまでされちゃうとっていう、ちょっと冷める感じもあるよね。自分たちを狙って作ってるんでしょっていうのもあるし。
そうやねんな。だから、その中でも別に例えばフリーの本が少なかったかって、フリーのパロディ同人誌がその時に少なかったかっていうと別にそうではない。ちゃんとたくさん作られたし。
ありましたね。
うん。もちろんそこの想像力っていうのは、そういう言ったら受け手の、そこからパロディ同人誌を作る人たちの想像力の方が勝ってたから、ちゃんとそれは出たんやけど。でもそういうことはすごい思うっていうか。
15:09
なんかよく言うのが、不助詞的な想像力。こことここのカップリングで話を考えてくださいっていう命題を与える時に言ったら、鉛筆と消しゴムの関係性を教えてくださいみたいな。って言ったらこれ解釈めちゃめちゃしやすいっていうかさ。
そうですね、この文字を書くのと消すやつっていう役割が違うものの2つ、形も違うし、消しゴムは文字を消すと汚れるしとかいろんなね、この関係性が。
そうそうそう。だからそう考えると、例えば鉛筆の方が自分勝手で好きなようにやるけど消されへんから、消しゴムがいつも鉛筆のことを追っかけて、いつもこいつの後始末を俺がやってるみたいな感じなんかなーとかさ。
この感じがやっぱ面白いとこだと思ってて。
そうですね、その性質とかからいかようにも想像が膨らませていけるっていう、その性質なんですよね、あくまで行動じゃなくてさ。鉛筆と消しゴムって物やから、それを動かしてるのは人間やから。鉛筆と消しゴムには行動は生まれない。性質だけがあって、だからキャラだけがあるっていう状態から。
これらをどう動かすかっていう。
そこのコントロールする力、そういった神みたいな視点を持っていることの楽しさっていうのがあるんですね。
そうそうそうそう。で、もう一回話を戻るけど、フリーみたいな最高級のフルコース出されると、これどう食べたもんかなー、これ食べてほんまにいいんかなーってめっちゃ思うっていう。
なるほどね。どっちかっていうとシャークさんってそういう、結構ガチガチに完璧な作り込まれた作品みたいなのが好きってイメージだったんですけど、その辺は違うんですかね。
これは多分、ガチガチっていうのが二つ軸があって、だからそういう洗練されたものが好きっていうのもガチガチみたいな言葉にも含まれていくんだよな。
だし、僕も実際そうだと思う。割と最高級のフルコースみたいなものの方が評価しやすいというか、いいなって思ってるところは多分半分はある。
僕が最高級のフルコース好きなのっていうのは、好きだという立場で言うのであれば、圧があるからっていうのはあると思うんだよな。こうですって言い切る強さみたいなんて、そういう強度のあるもんってやっぱすごい魅力的に思えるっていうか。
作り手の情熱みたいなものが見えてくる。作り手っていうものを意識した時、例えばアニメとかと比べると音楽とかって作り手がより見えてる状態のものだと思うんですけど、そういうものとかだと作り込まれてたら、作り手の情熱みたいなものが見えるからいいと思うっていうのがあるかもしれない。
18:09
うーん、そうね。やっぱプロフェッショナルなものっていうか、僕やっぱどっちかというとアマチュアっぽいもんってやっぱすごい苦手っていうか。やっぱロック的なもん好きやったけど、ロックでもやっぱすごいプロフェッショナルっぽいもん好きっていうか。
普段着でそのままライブする人はあんま好きじゃないっていう。 ラフな格好でこうローファイナー、ロックするようなのがあんま好きじゃない。 うーん、そうインディーロック的なもんよくわかれへんっていうか。 なるほどね。
うーん、だからやっぱPavementとか俺何回聞いても全然わかれへん、バンド。 ああいうちょっとヘロヘロした感じの。 うーん。 そうねー。 まあこれはちょっと違う、まあ趣味の話も入ってくるんやけど。まあでもそのガチガチっていうものに決まってるもんみたいなのに入る意味合いとしてはこういう好みみたいのもあると思ってて、今喋ったんやけど。
心のすなじいところは変わっている。ヤギ様からめぐろくてびろくて急く。 僕を背負ったラップテクトク。走り続け合う闇だべのごとく。 大砲なくちゃ。大光役者。大丈夫用語集もあるから。 思考回路はまるで迷路中メトロール。この島めぐろう。我が城としようか。
ちょっと後半っていうか、話変わってくるんやけど、僕K-POPずっとすごい好きなんですよ。 そうですね。 今すごいじゃないですか、K-POP。もう10年前に比べたら本当にK-POP聞く人めっちゃ増えたし、めちゃめちゃ一般化したなって感じしてんのよ。 そうですね。
で、僕は少女時代出てきた時から王っていう感じで、その少女時代の妹分、事務所がSMエンターの一緒のFXっていうグループとか、シャイニーとかもすごい好きで、
特にそのFXが4人に、もともと5人のグループだったんだけど、4人になっちゃった時に4WALLSっていうシングルとアルバムがあって、っていう時の、その、え、K-POPこんなに洗練されたん?みたいな、いろんな衝撃みたいなのがあって。
それが2015とかかな。大学卒業する年かな、僕でいうと。とかですごいハマってて。で、そっから熱流を上がったり下がったりしながらずっと好きで、今までこんなに一般層まで流行ってきて嬉しいな。やっぱ凄さが伝わって嬉しいなっていう感じと、もちろん、
いやもう、5、6年前から凄いって言ってたやん俺っていう気持ちと半分はないけど、複雑な気持ちはあるんやけど。音楽も凄い良いし、新しいこともしてるっていうことを言っても、ほえーみたいな感じだったのが、今、NEW JEANSっていうグループがデビューしても凄いんですけど、もうアメリカのチャートも石鹸してるっていうぐらい、もう本当に歴史変わってきてるとこなんだけど。
21:16
そうですね。去年ぐらいでしたね。凄い入ってましたね。 そうね。が、みんな今NEW JEANSに凄い熱狂してて、これ凄い複雑な感情を今抱えてるっていう状態。
そうですね。まぁそこはちょっとやっぱ時差があったね。何?まぁその、やっぱBTSとかの時ぐらいからこの二次的な流行りがやっぱあって、その並みっていう感じではあるけどね。
うーん、BTSめちゃめちゃでかくて、BTSオッケーで、まぁそれこそオーディション番組、二重とかの日本でもそういう韓国でやったプロジェクトの流行りみたいなんで、オーディション番組面白いな。で、KPOPの世界入ってきて、今ちょうど新しい、第三世代になるのかな?のグループがちょうどデビューするときで、初めから追ってるってことで、みんなドヘアーと言ってるって感じなんだけど。
なるほどね。自分らの世代でリアルタイムで追えてるっていう強みみたいなのもあるよね。
やっぱ強いよ。それはどんなジャンルでもどんなもんでもやっぱり強いんだけど、でもその、まぁ僕の嫉妬みたいな話は一旦置いておいて、その、NEW JEANSが僕は初めのアルバム出たときに、これは最高級のフルコースなんじゃないかって思ったよね。
あら、さっきのフリーと一緒。
うん、そうそうそう。これを最高って言っていいんかなーみたいな、っていうとこがあって、すごく、言ったら日本人が好きなやつめちゃめちゃ入ってんねんな。基本的にはその90sのものをネタとして現代風にアップデートしてるっていう、まぁルックスでもあり、デザイン的なもんもそうだし、音楽的にもそうっていう、初めのアルバムが出た時点では。
まあそうですね、なんかあのシングルも、このメンバーとかじゃなくてこの猫のイラストみたいな感じのね、ジャケットやったしね。
あれもすごいさ、そのレコードのレーベルみたいなもんやん。あれってさ、マークやん、一つの。
そうですね。
ラフトレードのあれとかさ、ラフトレードっていうロゴとかさ、ああいうのとかと一緒やんか言ったら。っていうのも最高やし。
マークをバーンって出して印象付けたのは確かに強いよね。人間やったらやっぱその曲ごとに衣装とか変わったりするし、ファッションも変わるけど、このマークがバーンってあるっていう。
強い。
強いですね。
し、僕なんかなんだかんだ日本のオシャレ的なもんも、メイン的なカルチャーも、なんだかんだやっぱ一番CDが90年代末に売れてるんですけど、98年にたぶん歌田ヒカルデビューした時が一番CD売れてる年で、すごいここ10年ぐらい98年何だったんか、90年代何だったんかっていうのはいろいろやってるんだけど、
24:08
なんだかんだその、そっからずっと90年代のもんが好きなのよ、日本人って。
そうですね、特に90年代に思い入れがある人たちが今、割とこう30とか40とか力を持ち始めてる年齢っていうのもあるしね。
そうそうそう。で、実際ニュージーンズもミンヒジンっていうプロデューサーがやってて、79年生まれで、言ったら98年、99年とかに19歳20歳とかだから、そりゃそういうもん来るわなっていう感じもすんねんけど。
一番タカンな時に喰らってたものも、そりゃもう一回リバイバルでやるっていうのはありで、そっからいろんなもんも含めてるし、いろんなもんミックスしてるし、センスがずば抜けてんのはもちろんなんだけど、そういうところも一つ見方としてはあるんだけど。
でもなんか僕からすると、「いや、ずっと90年代やん!」みたいな感じはしてて。それぞれいろんなトレンドがあって、今90、リバイバルが熱いっていうのが2023っていう感じで来られてんやけど、僕の中ではずっと90年代でかいものをずっと再生産し、かじってきた時に、
世界が一周回って、「これ好きでしょ?」って言われた時に、「うわー、大好き!」ってなってるっていうのがNOWっていうか、いうふうに思ってて。
だから、最高なんやけど、あまりにも最高級のフルコースが直撃しすぎて、今日本人で、その2023年ニュージーンズを聴いてるってことが。だからすごいそこは、「いやもう、ずっと90年代やん!」みたいな感じの複雑さと、そのなんていうかなっていう感じで。
たとえばさ、ブラックミュージック的なパーティーとかでもさ、いまだに明け方ぐらいの時間になったら、TLCのWaterfallsかかって盛り上がるみたいなんて、もうずっとやってんのよ。
ヒップホップの言ったことないけど。まあでも、Waterfallsはいい曲ですけど。
ヨダホルはもうすごい曲ですよ。素晴らしい曲ですけど、あと94年の曲やんあれ。
うーん、そうね。
クラシックっていう言い方もあるから、ヒップホップとかR&Bの文明があって、そのクラシックがっていうのはあるけど、でもあの言ったらその、90s R&B、ヒップホップの言い方で、最近の言い方で言うとブーンバップみたいな音が、ずーっとそのニューヨークスタイルの音が、その日本の渋い音楽好きみたいな人は、そこがやっぱ最高と思ってて、そういう人が結構力を持ってるから、ずーっとそこが最高ってされてるんだよね。
そうやね、そのクラシックに乗れないのダサいみたいなさ、そういう雰囲気もヒップホップにはあるやろうし。だから、やっぱそこに乗らないとダメっていうので残り続けてるんだろうな。
そうそうそう。でまあ、もちろん進化しているし、ウェスタイススタイルの人とか、サウススタイルの人とか、とかネプチューンズみたいな変な、わけわからんビートの感じの人とかってももちろん、日本でも出てきたし、そういうパーティーもあるし、そういう人ももちろんいる。
27:10
特にトラップとかはだいぶ、バットホップとか、コークがあって、すごい頑張ったし、すごい流行ったと思う。けど、音楽好きのど真ん中で渋いよねみたいなさ、カルチャー最先端みたいな顔してる人らが、ずっとナインティーズのもんをしがんでるっていうのは、俺すごいダサいと思ってたよ、ずっと。
何十年、三十年同じことしたんかお前らみたいなのが、僕もこっちの東京来て、実際そういう現場とか行って、衝撃を受けるっていうか。
まあでも、僕らも90年代生まれやからさ、90年代に権威がある方が、僕らとしては都合いいけど、旗から見ててダサい感じはあると思うな。
僕も、それ大好きなの、それもちろん。抗えない魅力があって、大好きなんだけど、その、ほんまにいいんかって思ってて。っていうのと、ちょうどその大好きなK-POPの中でも、ど真ん中でアメリカでも売れてるみたいなニュージーンズが、そのアルバムドーンって出たときに、
K-POPの時にはめちゃめちゃ新しいっていうかさ、そのK-POPのああいう、言ったらもう辛さ一本ですみたいなさ、もう超過剰なさ、ヘンテコなもんみたいな、俺からするとヘンテコなもんみたいな、最先端のヘンテコなもんっていうのと、自力のすごいバキバキのパフォーマンスみたいなもんが、
BTSもそうだったし、その中でのちょっとこう、違うテイストがあったけど、もちろんね。っていうとこから、まあこういうちょっと90'sっぽい、まあ言ったら気が抜けた感じの、レイドバックした感じっていうので出てきたら、まあそりゃ日本人大好きよなっていう。
そうやな、その、やっぱりその、K-POPがバーって最初出てきたときに、ゆるさがないみたいな、そこが日本のアイドルと全然違うっていうのがあって、そのゆるさも持った上で出てきたらもう隙がないよね。
そうそうそう。で、ルックもさ、言ったらあのヘソ出しみたいなさ、言ったらあの矢沢愛、ご近所物語の世界だよね、あれね。
そうですね。
うーん、とかジッパーとか、まあ音楽で言うとスピードとか、ああいう感じのルックっていうかさ、まあそれがちょっと思う。
わかるけど。
まんまっていうよりはちゃんと洗練されてるけどね。でまあ、その辺も元で言ったらTLCとかさ、あのディスティーン・チャイルズとか、いろいろあるんだろうけど、まあなんかその辺の要素、それも全部その、ひっくるめて最高級のフルコースっていうかさ、僕に言わすと。
っていうので、初めのアルバムは複雑な心境で見てたんやけど、あの年末と年始にシングル出て、ディットっていうのとOMGっていう曲が出たんやけど、それのビデオがまあすごい話題になったんやけど、それもやっぱりその、まあもう言っちゃうとめちゃめちゃ岩井俊二のリリースしのすべてみたいなビデオが来たわけ、ディットで。
30:16
そうよね、すごい、こう、言ったら精神、なんていうんやああいうの、サナトリウムじゃないけど精神的な感じの、難しいですね、ちょっと表現が。
映像の質感だけで言っちゃうと、あのJホラー零明期とかの時と一緒っていうかさ、あのビデオカメラの。
うーん、ちょっと彩度が薄い感じのね。
彩度があってみたいな、で、あの制服で白いソックスにローファーでみたいなさ、明らかにその辺のあの時の、まあ90年代後半、90年代後半から2000年代前半みたいな感じの岩井俊二とかが作ってきたような映像みたいなのがドンってきて、もうその時にルックで見て、うわー、これマジでどうしたらいいんだって思ったわけ、俺。
さらに乗せてきた90年代を。
ナインティーズのさらにちょっと違うやつきたかー、みたいな。
あの、まあ個人的なことをすごい話すんですけど、岩井俊二をもちろん僕は大好きでしたし、映画好きになった理由の一つとしてTSUTAYAで岩井俊二の打ち上げ花火とか、ラブレターとか、それこそリリース集見てすごいショック受けたりとかしてたから。
うわー、なんかこれをどう受け止めたらいいんだ、みたいなすごいあって。
まあ言いにくいけど、正直その、これ新しいっしょっていう感じで作って貼ると思うし、実際新しいんやけど、日本は僕の状況で言うとずっと90年代をしがんでいる状況のため、俺にとっては新しくないっていう。
俺にとっては何回も見たことある、みたいなさ、感じで見れちゃうのよ。なんかそこがさ、みんなそんなもんなんだけど、なんかそこが勝手に透けて見えちゃう感じみたいなのがして嫌っていう。
なるほどね。そこがわかるからこそ、新しいもの見せてくれよって思う。
そうそうそうそう。っていうのがちょっとあるんやけど、でも、って言いたくなるんやけど、やっぱ見ていくうちにそのアップデートされてるとこがすごいあるし、コアみたいなもんがいっぱいあるから、結局は自分の今の評価としてはニュージーンズ最高なんやけど。
なんかそういうフルコースだけど、そこがちょっと見えたときの、フルコースだと思ってるからこそそこが見えたときのがっかり感みたいなんであるよな。
フルコースの手の内が見えることほど覚めることはない。
店入るときにさ、ちらっと厨房の方見たら、味の素ちょっと見えたみたいなさ。
33:00
そういう覚めるよね、やっぱそういうのは。
そうなのよね。一応情報として、岩井俊治の韓国での授業のされ方っていうのを紹介しておくと、韓国で日本文化が解禁されたんて98年なのね。
ああ、そうなんや。
それまで日本の音楽とか、映画祭とかではかかってるんだけど、一般の映画館とかで日本の映画がかかることってなかったわけ。それは韓国と日本の過去の関係があってね。でも解禁されてて。
で、一番初めに一般映画でかかった映画って北野岳志の花火なんだけど、これも結構人並んだぐらいまあまあ見られて、次の年に新作として岩井俊治のラブレターがかかってるのね。
うん。
で、これがもう死ぬほど当たって。
えー、そんなに受けたんや。
もう半端ないぐらい流行って。
なるほどね。じゃあ、韓国の人たちにとっても懐かしい映像ではあるんかもしれへんな。
当時からするともうすごい最先端のカルチャー、位置みたいなんで。で、途中、まあ名シーンで中山美穂が雪の中で豊越とか従えて、従えてって言ったらあれやけど。
で、そのいなくなった恋人に向かって、「お元気ですか?」って叫ぶっていうシーンがあんねん。山で。で、これがめっちゃ流行って、その99年の流行語に韓国でお元気ですかっていう言葉が入ったっていうぐらい。
だから韓国の人に知ってる日本語で、いまだにお元気ですかってみんな知ってんねん。
流行語として知ってるんや。
うん、そうそう知ってるから。
なるほどね。
で、まあソフィア・コップラ・バージン・スーサイズもいわしんじラブレターと同じ年なんやけど、まあ99年なんやけど。
だからその時、そのプロデューサーのミンヒジンが79年生まれたから20歳ぐらいって考えると、まあそりゃそうやなっていう感じはあるし。
そっかー。心のすなじ。心のすなじ。
この話も締めにかかろうと思うんやけど、受け取りってもういろんなねじれ方があるから、俺にとってはそこがすごいねじれねじれで、ニュージーンズに対してどう思ったらいいんかっていうすごい複雑な感情を持つっていうかさ。
これってその次王文化の話?映画の話?音楽の話?じゃなくて、どう受け止めるかっていう話の一つをしてたと思うんだけど、今日って。
なんかそれって次王文化に対してってすごい語ることって難しいなって思った。本当に。
そうですね。作り手じゃなくて受け手側の話っていうのは難しいな。そっちに焦点当ててあんまり見たこともなかったしな。
まあ、研究としてあるんだけどね。もちろんずっと次王文化に対しては。
36:02
表現者はさ、記録がやっぱ残っていくけど、次王側って記録が残せないから。
まあ社会学的には多分いっぱい残ってるんだけど、生の意見みたいなものというのがなかなか覚えにくいというかね。
その辺はやっぱ、今23年3月にこれ言っとくっていうのは、僕にとってはその次王文化の一つの、今ここに戸惑ってる日本人成人男性30代がいますっていう記録として言ったんやけど。
それこそさ、20年の6月に心のすなじ、無印のときね。にご近所物語会っていうのをやってるんですよ。
久々に聞いたら聞けたもんじゃなかったんやけど。編集も荒いし。まあまあそれは置いといて。
その中で寺田が、スノムがサンバイザーつけてきたときちょっと笑っちゃったんですよね。みたいなこと言ってんよ。
で、僕も今サンバイザーしてるのは沖田ポルシェさんぐらいっすからねって言ってんやけど。
そういうくだりがあったんや。
23年現在、サンバイザーをしてる男性アイドルが出てきても全くおかしくないっていう状況になってんすよ。
確かにそうかもしれん。
全くおかしくない。多分ね、出ると思う。普通に来ると思う、そのうち。
そうやなあ。それにやっぱ日よけとしてもさ、全然。
いやいや、実用的なことはどうでもいいな。あれは違うよ。
美肌というか、スキンケア的な意味でも、すごいだからめっちゃ高性能なサンバイザーみたいなのさ。
あのサンバイザーおしゃれしめっちゃ性能いいらしいでみたいな。サンバイザーのハイエンドみたいなのさ。
ブランドが出すみたいな。
とかもありそうな気はするけどね。有名なブランドがサンバイザー出すみたいな。
だからそれこそ今ジャニーズとかでもさ、美容担当みたいな子結構各グループいたりするわけ。
だからそういう子が仕出してもおかしくはないわな。
そうやな。そうそうそう。そういうところ配備でさ、こう。
だからこの3年前って別に何も無理して笑ってないのよ。サンバイザーつけてね、ツトム、ギャハハって言ってるわけよ、俺らが。
そうやなあ。なんか3年で結構時代変わってきた感じするよね。
3年経って今なんかおかしくないよなって思ってきだしてるっていう。
そうそう。いや何もおかしくないと思うで。
すごいなあ。なんか3年続けて良かったなって思えた話かもしれない、これ。
そうそうそう。だから多分やっぱり韓国の子ら早いと思うから、韓国のボーイズグループのセブンティーンなのかストレイキッズなのかわからないけども、
とかが1人サンバイザーつけてきても、俺は何も違和感を持たないように3年でなってるから。
だからこの話の終結としてはサンバイザーに注目してるっていうことになるなあ。
39:03
そんな結論なの。でもこれ言っといた方がいいからね。本当に流行るかもしれないから。今年の夏から。
今年の夏なんかむしろもうちょっと遅いぐらいの可能性は全然あんのよ。俺が知らんだけでさ。もうすでに来てる可能性はあんのよ。
いやーでも本当それぐらいになってきてるね。
うーん、そうなんだよね。
まあという話でございました。
はい。というわけで心のすなじは引き続きお便りをお待ちしております。
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ということで今回も聞いていただきましてありがとうございました。
それでは皆様ごきげんよう。
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