この番組心の砂地は様々な文化や日常の気づきをヒントに考え続けることで言葉の記憶早朝を目指す教養バラエティ番組です私シャークくんです今回は今こそ昔の映画を見るというエピソードシリーズでございますゲストは今回もポッドキャスト番組ぜったい大丈夫だよラジオの愛ちゃんですよろしくお願いしますぜったい大丈夫だよラジオの愛ですよろしくお願いします
中国トリフォー大英東映で今回メルビルアランドロンということで5回目ですねはい久々のフランス映画ということですけども何を今回題材にしたかというとですね
ジャンピエールメルビルという監督と主演がアランドロンという俳優さんですね アランドロンとメルビルの3部作っていうのがあるんですけどその中の2作ということで67年の
侍という映画と70年の神儀という映画ですね この神儀っていうのが放題以前特殊した東映の神儀とかねそういった映画が流行ってた
任侠映画が流行ってた時代の放題なんでこういうタイトルになってるんですけど本来は 赤岩っていう意味なんだよな
ルサークルルージュっていう題ですが 神儀というタイトルになってるという感じの作品でございます
今までって僕見たことある映画選んでたんだよね ちょっと趣向を変えてみようかなと僕も一緒に勉強したいなという感じで今回
見たやつは初見でございます私も今回で というので侍と神儀そしてアランドロン
メルビルの映画というのを初めてあいちゃんも見たと思うんですけれども 具体的に侍神儀だとどっちが良かったか
理由とかこういうのが良かったみたいなことを先にお聞かせいただければなっていう 感じなんですか
私はやっぱ物語に人と人の関係性の描写を求めてしまうので 神儀かなと
おーそうですか コレイとウォージェル
他にも出てきますけど そうか
男っぽい映画やんかそうですねどっちも 人間同士の関係っていうところがいいなっていう感じなんや
そうですねなんかどっちも映画めっちゃかっこいいとか 本当にフランス映画のこれは何者っていうんだろう
ギャングじゃないけど 一応犯罪映画もの
もっと言うとフィルムノワールっていうジャンルに入るらしいんですが フィルムノワールっていうところの良さってどっちもあったなぁと思ってるんですけど
神儀の方が物語的に入り込みやすかった感じがします 侍はもっと孤独な男の
ストイックすぎる 激渋って感じで
それはそれでめっちゃいいし若干の突っ込みどころも最高だなと思ったんですけど カット変わったらなんかさっきまでなかった銃が手にあるみたいなのとか
そういうところとかアランドロンの私が好きなかっこよさは侍の方が強かったかなって思うんですけど
いろんなキャラクターが出てきてその人たちの個性が見えるみたいなところだと 神儀の方が好みであったかなと思ったんですけど
シャクさんはどうでした? 僕はどっちかというと侍の方がいい映画なんかなって思ってて
それも多分見やすさっていうか 一本の映画として進めやすさみたいなところとかも考えてるのかもしれないんだけど
神儀だとヒゲやりアランドロンで侍だとヒゲなしアランドロンっていう
どっちもいいんだけど僕らの親父世代とかのいわゆる海外の男前でアランドロンっていう世代があった
そういう名前は知ってて これがうちの親父たち世代のかっこいいとされてた2枚目とされてた海外の俳優アランドロンかっていう
アイドルの美しさ見るみたいな美しいアランドロンみたいな感じっていうかな 仕草のかっこよさ服のかっこよさとか着こなし動きとかだとやっぱ
侍の全然喋んなくてめっちゃ青い画面の作り方とかが 映画として一つのスタイルみたいなのが確立されてるみたいな
侍の方がやっぱみんな良いって言うんかなぁ 僕もまあ侍の方が見返すんかなぁとか思ったりとかって感じかな
まぁでもジンギも同じくすごい良かったんだけどね っていう感じかな
どっちもセリフめっちゃ少ないですよね マジで喋んない
本当に気を抜いたら物語に置いていかれるでしょ 全然喋れへんし
まだ侍の方が音楽とかちょっとなってて 確かに華やかさみたいなのはなんだろう華やかって言うと違うんですけどめっちゃ渋いから
でもその音楽とかも確かに侍の方があって ジンギは
なんだろう時計の音とか マジで音なってないよね 無音じゃないけど環境音を生かした無音みたいなのが
そうそう あるんだよなぁ 完全なる無音の場面とかもちょろっとあってやっぱそことかはちょっとドキッとする
みたいな そうですよねあの寝台車の上で眠りに深く入っていく
あれヴォージェルかな ヴォージェルのシーンとかそうでしたね 引き算の美学みたいな
ひえーって感じの格好さがあったね 本当全体的にかっこいいけどやっぱりなんか突っ込めどころをどうしても
見つけようとしてしまう自分がいて ジンギのどっちも最初なんかの引用風に出てくるじゃないですか言葉が
引用なのかわかんないんですけど実際のところが でジンギだとブッダの言葉っぽいものが出てくるんですけどそこに映ってるのが
七福神の法廷さんの像が何故か出てきてて あれおもろいよな ブッダと法廷さんはちょっとたぶん違う
馴染みがあるからね日本人だから あれ?みたいな感じがあったりとか
なんかそういうちょっと突っ込みどころはねありましたけど あるよなぁなんかかっこよかったらええやろっていう感じだよね
そこがちょっとした可愛げにもなってるっていうところが魅力よね 好きがね全くないと
彼らは本気みたいな だからアイちゃんだからちょっと通じる例えとして今浮かんでしまったのはテニプリ感
わかります 本気なんやけど えーっていうところがどっとあるっていうね
まあそれはそれで楽しめるんだけど いやいや本質はそこじゃねえんだよと思う
二重のね深みがあるみたいな面白さとか ちょっと今回アランドロンの映画っていうのを選んだのも
前回東映の高倉健さんの前世紀の映画っていうのを見て いわゆる海外のスターみたいな同時期誰がいるんかとかで考えた時に
ちょうどアランドロンがこういうハードボイルでやってる時期だ っていうのが合致したっていうのもあって
でまぁ全然しゃべんないじゃない もちろんフランスと本当ドロドロの東映とか全然違うんだけど健さんと比べてやっぱかっこよさとか
もちろん全然違うから孤独な男の背中で見せていく感じみたいな でもだいたい同じ時期にこういうものが作られててみたいなの結構楽しく僕は見たり
しましたね そうですよね
なんかその条件というかあんまり喋らないとか どこか一匹狼的な誰かに完全に心を許すわけじゃない感じとか
共通点は多いけどやっぱりその俳優さんそれぞれの生き方の違いなのか その過ごしてきた環境の違いなのか
圧倒的な何か色の違いみたいなのがあって そこも比べると面白かった
東映ってやっぱその赤色のイメージっていうか 暖色系なんだけどやっぱそのメルビルの映画でその感触
メルビルブルーって言ったりするらしいんだけど青いかっこよさ 煙たばこの煙がまた青くてみたいなんとかってやっぱやられるよなやっぱこういう
ヨーロッパのかっこよさっていいよなぁみたいな 僕はねやっぱそのちょっとそういうのを感じましたこれはみんな真似したかっただろうな
そうですなんかその俳優を見る映画なんか絵を見る映画なんかみたいなんて多分これ 人によって違うし
でもなんかスター映画では多分あってなんか人気とか本当にキャラもんぽいし でもどっちもが両立してるみたいなそうですね
だからなんか普通にやっぱり良質な映画やなぁって感じで結構楽しんだっていうのが 印象かなぁ
確かにでも今の本当の色味の赤と青とリンクするように ケンさんが演じてたあの主人公たちとアランドローンが演じてた主人公たちって
ケンさんの方ってめっちゃなんかクールだけど熱血みたいなところあって アランドローンの方は本当になんかクール
本当に青が似合うキャラクターというか演じ方だったなぁっていうのも思いました
で周りがちょっとこう逆に熱い感じみたいな うんうんうんもうアリーみたいな
やっぱスターの映画の作り方みたいな あんまり今もないことないけど一人で入るまあ須田くんとかが真ん中で作られるとこういう映画はなかなかできないだろうなっていう感じとかするし
今海外の俳優さんとかでもティモシーシャラメぐらいかとかだったらあるかなって感じだけど まあこういう映画には多分なんないだろうな
そういうのも感じたりねしましたね とかあとまあこれはどうしても俺がぶち込みたいっていうのであの
私たちが中学生とか学生時代に侍っていう香水がすごい流行ってたっていう話をどうしても したくって
やってました これはやってたよなぁめちゃめちゃ見たこの侍侍ねこの青色の水
でこれはアランドロンのブランドなんですそうなんですねこの侍から来てて この後そのクロサー映画とか寝てる身舟としろとかと仲良くなってその身舟をイメージして
侍っていう言葉にしてみたいな流れがあるらしいんだけど僕ら世代はこれがブランド 香水なんだけど本当にヤンキーたちがつける
香水として廊下で嗅いだ匂いなんですよ ありましたよ学校にこれ置いて何かどっかに置いてあった
なんであんなみんな使ってたんですかねこれを 何なんだろうなんか俺調べたんだけどだから当時の例えばヤマピとか
凌介山田とかが使ってるらしいみたいな本当かどうかわからない情報とかがいっぱい 出回ってたっぽいのね
凌介山田そうそうおそらく当時の雑誌とかなんかそういうので書かれてたっぽいみたいな なるほどそういうのがあるっぽいんだけど僕ら世代だそうなんだけどちょっと上の世代
僕よりも5、6個上の世代ぐらいの人からこれは結構ちょっとやんちゃな人とか 香水といえばみたいな感じで流行った時代があるみたいで
だから思ったより息が長い香水なので まさかあの時嗅いでた青春の香りがこんな劇集映画につながっているとはみたいな
そうですよ なんか侍について調べたいなぁと思って侍アランドロンとかで調べたら断然この香水の方が出てきて
そうなんだよな いやそうで本当になんかもうちょっと僕欲しくなってて侍って本当に
みんなが懐かしい気持ちになっちゃうかもしれない ちょっとそのうち侍使い出す可能性っていうのがあって
使って欲しい
ウィメンズラインもあってね侍ウーマンっていう名前ありますんでよかったらご検討いただければと思います
考えて持ち帰ります
まあそんな感じでこれからアランドロンという俳優さんのことと 監督のジャンポール・メルヴィルについてちょろっと解説
お話を調べたことを話していきたいなと思うんですが アランドロンはフランスの俳優さんですね
1935年パリ郊外のセイヌ県ソウにて生まれるという感じで お父さんが映画館を小さい映画館だけどやってたっていうところもあって
映画とかそういうものにも馴染んだっていう感じなんですけど 30年代生まれっていうことなんでその第二次世界大戦とか戦争も生まれてから経験もしてるし
実際フランス海軍に入隊してインドシナ戦争とかにも従軍してたりっていう感じの 中大とかを過ごしてるっていう俳優さんですねそういう世代
20歳1955年ぐらいには急戦になるのでその辺で除退して 帰国してからいろんな仕事とかいろんな場所をフォローしたりみたいなことをしていった後に
ちょっと俳優の道へっていう感じで俳優になったっていう 当時から美青年だったからカンヌとかやってるところにちょっと歩いてみたらスカウトされんじゃないとか
歩いたら本当にハリウッドのエージェントの人とかにスカウトされて あんじゃ俺行けるんだみたいな感じで
実際撮影所とかに行って売り込んで本当にデビューしていったっていう感じのキャリアの人なんだよね
もちろんフランスでも人気の俳優さんなんだけど今の言葉でイケメンみたいなの代名詞でもあって
本当に日本でフランス以上に人気あった俳優という認識が日本人の中ではあるみたいですね
って感じのキャリアがあったっていう感じがざっくりアランドロンという俳優さんですね
有名な映画で言うと太陽がいっぱいとかドルキノ・ビスコンディの若者のすべてとか
ヤマネコとかいうのが多いですね
でちょっと台本にヤマネコの写真を載せてるんだけど眼帯ね
うん見たことありますこれ
少女漫画とかにも多分アランドロンをモデルにして描いた作家さんでいっぱいいるらしくて
まあ本当に美しいねこの眼帯で
でタモリさんが眼帯してたのはこのヤマネコのアランドロンのパロディだっていう
当時本当に地下芸人だったタモリが一番かっこいい男のモノマネをするという
台座にされてたみたいな感じの存在でもあったというアランドロンという俳優さんという感じですね
まあとにかくかっこいい日本でもめちゃめちゃ人気のあった
みんながポスター張りたくなるような俳優さんだったっていう認識でいただければなという感じですね
で今回の2作の侍神儀の監督はジャンピエール・メルヴィルっていう監督なんですけども
この人もフランスに生まれてるんだけど
一つあるところで言うとアルザス系ユダヤ人の血を引いてるっていうところが結構大きいんですよね
で映画協会ユダヤ系の人が多かったりするんだけど
フランスの人だけどそっちのユダヤ系の人だったということは
一個頭に入れておくといいかなっていうところで
1917年に生まれてるんでもうがっつり戦争第一次世界大戦第二次世界大戦その後の戦争とかも
がっつり自分の10代20代は戦争とともにあった時代っていう感じの人で
でだからフランスってナチスドイツに占領されてる時期があって
でフランス人なんだけどドイツのゲシュタポー
だからナチスドイツにこういうやついましてあって密告する人とかそれに反対する人
でもそういう人がもう当時のナチスドイツならバンバンやられていくわけなんだけど
すごい複雑な自分の国と自分の人種と自分のアイデンティティというのを
たぶん戦争とかヨーロッパの火種の中で本当にぐちゃぐちゃになりながら育った世代の人っていうのがすごく大きくて
たぶんその辺の人間感人間がどういうもんかっていうのは結構今回の人技とかにはその辺が
メルヴィルのそういう気持ちが乗っているのかなっていうふうには僕は調べた時に思ったりもしてて
でメルヴィルは実際自由フランスといったらシャルルドゴール空港のドゴール派って言われる右翼側
アランドルもそうなんだけどそっち側として活動してたりとかっていう人なんだけど
なんかでも今の左翼右翼とかちょっとたぶんもうちょっと複雑っていうか
僕らが思うような例えばこういう政治思想の人だっていうよりはちょっと複雑な認識があるのかなっていう感じがすごくしたんですが
ただ戦後になってからは本当に実製作で自分で映画を作ったっていうところがメルヴィルのキャリアのスタートっていうところなんだよね
そういうアイデンティティのところとかも喋ったんだけど実際中流階級みたいなところで育ってすごくアメリカ文学とか
アメリカの映画っていう特に30年代40年代の映画っていうのがすごい大好きだったっていうのがあって
ジャンピエール・メルヴィルって名乗ってるんだけど本名は元々ジャンピエール・グランバックって名前なのよ
でもアメリカ文学の傑作これも映画にもなってますけど白毛っていうのを書いたハーマン・メルヴィルって人がいて
その人への純粋な賞賛と一体化への欲望と書いてあるんですけどもからグランバックからメルヴィルに変えたのよ
すごい熱い気持ち
自分の名前を好きだった作家の名前にしちゃうっていう
いいですね
メルヴィルって調べるとやっぱその白毛のメルヴィルが一般的には有名だけど次に出てくるのがこのフランスの監督のメルヴィルっていう感じですね
でその実製作で映画を作り出したっていうところもフランスでじゃあ実製作で映画を作り出したっていうのって何ですかって一般的に映画史で言うと
ああヌーベルバーグですよねってなるんですよ
その大きい映画会社が作ってた伝統的な映画じゃなくて
新しくそういったジャンリックゴダールだったりフランスのトリフォーみたいな批評を書いてた人らが自分らで8ミリとかから実製作作り出してそっちが本流になっていくみたいなっていう流れがヌーベルバーグなんだけど
メルヴィルって一般的にこのヌーベルバーグの中に入れてもらえてなくて
言ったらそのゴダールとかトリフォーのより早いのよ
だからヌーベルバーグの先駆者って言われてて
だから45年に戦争終わってもその45年の間に自分で制作会社作ってて
女監督とかやったことないからただ多分映画が好きっていうだけでカメラとか手配してロケ中心手持ちカメラで自然光重視で撮るみたいな
言ったら本当にヌーベルバーグその後ゴダールとかトリフォーがやることと同じことをやってて
実際そのゴダールの勝手にしやがれっていう長編映画の一作目にはメルヴィルが仮面を出演みたいな感じで出てきてたりとか
メルヴィルの長編デビュー作で今作のサムライとかジンギも撮ってるアンリー都会っていう撮影監督を
その下の世代トリフォーとかの作品撮影にみんな使いたいって言ったのはメルヴィルの映画が最高だったから
あの人撮ってもらいたいって言ってみんなヌーベルバーグの人たちが使ってるっていうのがあるので
だから僕もこういうことを調べるまではゴダールとかトリフォーが出てきてヌーベルバーグになるんだよねって思ってたけど
その前にこのメルヴィルがいたんだっていうことが発見でなんかすごいなと思って
でそのトリフォーとかがヒッチコック大好きだったようにメルヴィルとかもやっぱすごいアメリカが大好きだったから
今作もすげーアメリカっぽいフランス映画だったから
フランス人がそういうアメリカの映画に憧れるアメリカの映画に憧れるっていう流れの先にあったんだなっていうのがすごい面白かった
っていうところがありますね
ただそれこそトリフォーがアメリカで評価されるスピルバーグの映画に出るみたいな感じになる前に
55歳でメルヴィルは心臓発作になくなっちゃうっていうところがあって
もう少し長く生きてたら多分評価変わってたんだと思うんだよね
なんかそういうのは人生のねそういう複雑さみたいなのも感じたりもしますが
裏切るイコールバッサーみたいな最後検査に切られた奴らみたいな感じでもないっていう
愛してるし友達だけど裏切られることもあるよねっていうことが
本当に同時にある感じのフィルムノワールっていう感じで
そこがやっぱミソだなっていうのはすごく思っていて
だから英雄にもなれば卑怯者にもなれるけど
そこの差っていうのは本当に大きい
仁義というもので結ばれてるっていうよりは
そこは本当に神一人だよねっていう感じが
多分メルベルの映画を見てるとすごく思うっていうことが
語られてるし僕も映画を読んで映画を見てすごく思った感じはしましたね
まあそんなところがいろいろ説明としてはあるかなっていう感じでございます
はいありがとうございます
心の砂地
ってことでじゃあ改めて
アイちゃんとここからはジャンピエール
メルベル侍
仁義その2つお話ししていければなと思っております
はいじゃあ順に侍から行っても大丈夫ですかね
はいお願いします
じゃあジャンピエール
メルベル侍のあらすじを先んじでご紹介いたします
サムザムとしたアパートで
一羽のカナリアと暮らす孤独な殺し屋
ジェフコステロ依頼を受け
ジェフはとあるナイトクラブの経営者を暗殺した
しかし現場を去る際に
歌手バレリーに顔を見られてしまった
殺し屋ジェフコステロの2日間の出来事を追った物語
侍ほど深い孤独の中にいるものはない
おそらくそれはミツリンの虎以上だ
武士道よりというあらしでございます
で最後に言った侍ほどっていうのが
アイちゃんがちょっと言ってた
冒頭に出てくる格言みたいなやつなんですけども
この侍の武士道よりと書いてあるやつは
完全なメルベルの創作らしいでございます
武士道よりはどこへ行ったんだっていう感じ
なんかちょっと吐くみたいな感じ
こういう感じで行くよみたいな
陰陽っぽい感じがこれにはピッタリって思ったんでしょうね
うんそうだろうね
先に言っとくと分かりやすいからみたいな感じでもあるのかな
どうなんだろうなっていう映画でございまして
やっぱりオープニングでも言ったんですけども
本当に映画美しかったね
そうですね美しかったし
あのジェフの家というか部屋の中が
これカラーの映画なのに
なんか白黒なのかなっていうぐらい
色がグレーになっててその美術で
なんかそことかもすごい
どうなってんだろうね
美術の力ですよねきっと
あれ塗ってるんだろうね
全部グレーにしてるんだと思うんですけど
その彩度を出さないように
なんかそこであのジェフの孤独感というか
そうなんだよ
すごい出てて
美術監督もやってたからっていうのは
すごいここでも納得感がある
でなんかあのベッドでタバコ吸っててね
煙がフワンフワンフワンってなってて
こう文字が出ていって
冒頭のところ
反連もやばいって感じしたけどね僕
かっこよかった
あの後10分間何の音声も聞こえないというか
あのセリフが始まるまで10分ぐらいありますよね
あるあるある何も喋れへん
これ何も喋らない映画の可能性あるなって思っちゃう
思った
喋るんかいってなった
10分経ったら喋るんかいってなった
あとなんか車の中で
ジェフが鍵を探してるところ
どの鍵が合うかを探してるところで
雨が降ってて雨が降ってる窓ガラス越しの
ジェフというかアランドロンが
もうかっこよかったですね
かっこよかったね
すごいあんなかっこいいんだと思って
全部がね
なんか車とかもやっぱすごい青色で
その車のシーンもめちゃめちゃかっこいいんだよな
最近の車ってどんどん丸っこくなっていくじゃないですか
このいわゆる雨車みたいなの見たら
カクカクした車かっこよーってなります
いやこれだろうって感じするよな
車って一番これがかっこいいだろうみたいな気持ちになるっていう
なりましたそれ
盗んだ車をさ謎のナンバープレートを変えてくれるやつのところに行くんやけど
そこのカットギューンってきて
謎の車庫のとこにビュッて入るとこが美しかったな
なんかささやかではないんですけど
何か大きなこういうことが起こりますよじゃないところが
全部かっこよく美しい
でもなんかその人気に比べて侍って
侍がもともとのタイトルですよね
これはね侍
そうですよね
そこがすごい面白いなと思っていて
なんか人気の方は放題でつけているから
なんか本当にイコールじゃないけど侍っていうタイトルをこの映画につけようと思うのって
なんか日本人の感覚ではきっとないだろうなっていう
あーそうね
すごい思っていて
侍感あるっちゃあるけど
あるっちゃあるけど
侍なのかしらみたいなところは面白かったですね
侍感感じますかこれシャークさんは
いやまあ言ってることはわかるけどみたいな
でもなんかその侍ってさ
そのサモウライやんこれ
だからそのフランス版侍ってこうかなっていう感じかな
フランス版サモウライですね
サモウライって書いてあるから
そうかサモウライじゃなくてもはやサモウライなんですね
その感じかな
こういうなんか孤独な殺し屋みたいなのって憧れたりしますか
いや僕はこれってやっぱその後の一つの肩になるのよ
これがキアヌリーブスだったりとかあるわけですよ
最近の大アクション映画でも
正直好みかどうかっていうと
これに人生変えられるかっていうと僕はそこまで心動かへんねんけど
でも僕の心の底のどこかで大拍手してる自分みたいなのを感じるみたいな
なるほど遺伝子レベルでウオウオみたいなのもあるんですね
だからなんかそのあんまり背負いたくないんだけど
やっぱその男としてのなんかドキドキする感覚みたいな
それがなんか疼く感じはあるんだよね
私的にはすごいかっこいいけど
なんか自分との共通点は全然ないから
なんていうんですかね
このジェフという人を知りたいという気持ちですごい見ましたね
どういう感情なのみたいな
しかもセリフも全然ないし
そうわかんないし
人間関係もなんていうんですかね
あんまり誰かに体重を乗っけるみたいなこともないし
愛人からはもっと頼ってくれみたいな感じで言われてるけど
そこもなんかいい感じに透かすみたいな
本当にあの愛人の人の頼ってくれ
めっちゃわかるなと思って
なんだよなぁ
アランドロンがいつも同じ顔してるんだよな
なんか背負ってる
この演技をね表情常にこれっていう
なんかそれがなぁ
存在感がやっぱ半端ないよね
やっぱちょっと岡田まさきとかにやってほしいよね
こういうのね
今の日本でできるようになってほしい
ちょっと岡田まさき感があるんですよね
やっぱね日本人だと
そうですねなんか背が高くて
めっちゃ暗い感じが一瞬するみたいな
あの感じいいんだよね
いいですねでもどっかかわいらしさというか
もう捕まってるんかいみたいな
可愛らしさがあったのってそういう部分も
マジであっさり捕まるから
早い次のカットで捕まってるみたいな
何とかしてくれる人がいるんかなと思ったら
別に全然窮地っていう
それねさっき言ってた
全然かっこよくて真剣なんだけど面白いみたいな
面白いなんか笑っちゃうもんなあれ
あとやっぱバレリーってピアニストのね
がなんか家で何あれなんかこう日本っぽいさ
あーちょっと着物じゃないけど羽織みたいな
羽織みたいな何あれ何かわからないけど
あれはああいうものが一般的にあるのか
侍という名前に
いや多分そうだと思う
だと思うんだけど
あれとかちょっとやっぱ日本人としては
ぜひ見てほしいポイントですね
オリエンタルな感じでしたね
感じねぜひ見てほしい
なんかあの照明これ神器もだけど
やっぱその影の使い方っていうのが
やっぱ半端ないっていうか
本当にすごいですよね
なんか暗いのにそこにちゃんと色とか陰影がある
影の中の陰影みたいなのがあって
潰れてないんですよね
当たり前かもしれないですけど影が
あのよくあるのがその顔半分でね
あの片方から光が出て
片方真っ黒でみたいなショットが結構あるんだけど
やっぱ映画にとって影ってめちゃめちゃかっこいいなっていうのも
誰しもがわかるっていうかフレーミング
まあ多分それは撮影監督のアンリトカへの手によるとこが大きいんだろうけど
まあメルミルもすごい視点は細かったみたいなんだけど
その辺も含めてやっぱ撮影が見事だったな
そうですよね
本当に絵を見る映画であり
俳優を見る映画でもあるという感じがしました
そうそう誰が見てもかっこいいって言うんじゃないかな
っていう映画っていうところでしたね
侍はかっこよかったですね
じゃああいちゃんこっちの方がよかったという
そうですね私はの宝石店襲撃の一連のシーンが
やばかった
はい本当に好きだなと思っていて
台本にシャークさんがキャプチャーを乗っけてくれているんですけど
なんか外の空の青いあのシーンやばいよね
で主人公の高齢とウォージェルが宝石店に行くんですけど
2人は影になっていてなんかもう影みたいな感じで
シーンが進んでいくところからあの宝石店の中にあのシーンも結構長いですよね
宝石店襲撃の流れ全然喋らなくて長いっていう
絵に集中するためのシーンなんですけど
そこでさっきあらすじにも出てきた射撃の名刺で元刑事のジャンセンが出てくるんですよ
イブ分担ね
ジャンセンのこれネタバレとかっていう話じゃないと思うので
言うんですけどもジャンセンがちょっとキーパーソンというか
ジャンセンの力でここを突破できたら結めるみたいなシーンがあって
それがもう本当にちっちゃい穴
鍵穴なんだよね
そうそう鍵穴にジャンセンが弾を射撃で
ぶち込むという
入れるっていうところで手ぶれしないように台みたいなやつに銃を乗っけて
的を探していたけど
いやこれこういうのじゃなくて自分の手だなって
そんなセリフないんですけど
その台から銃を持ち上げて自分の手で撃ってばっちり弾をぶち込むというシーンが
あの動きめちゃめちゃいいなと思って
あの一連はめちゃめちゃヤバい
そうあの一連が最高と思って
あそこで一気にジンギ好きになったんですけど
そうね
もちろんアランドロンもかっこいいんだけど
やっぱイブモンター演じるジャンセンがやっぱヤバいっていう感じだし
でもその強盗のシーンって
アランドロンせっかくのアランドロンが本当に黒い服みたいなので顔を打てて
ちゃんと強盗スタイルなんですよ
脱裁服を着て
別に顔見せとってもいいやろっていう
映画雑誌全然見せ方いろいろあったと思うんですけど
ちゃんと強盗スタイルで
みんな顔見えないし本当に喋らないし
なんかそぐこも含めて愛おしいなと思ってこのシーンは
確かに緊張感すごいしね
そうなんですよね
あの宝石強盗のシーンはやっぱヤバいな
あれは見て損はないシーンですよね
そうそうそう
あと絵のかっこよさ綺麗さみたいなところで
侍ももちろん綺麗だったんですけど
侍よりもうちょっとこうビビッドな感じ
ブルーの中にビビッドなのが入ってくるのが
効果的だよね
そうそうそう
けどビリヤードのカット
あーシーンね
はい俯瞰からビリヤードしてるところを撮るところとか
ポスターかなっていうぐらい
綺麗な
これだよっていうかっこいい絵ってこれだよみたいな
多分あそこのシーンってあんな長くする必要ってない気がするんですけど
でもあの絵を多分見せるための
あの尺なんだなっていうのが
感じ取れるぐらいやっぱかっこいいシーンだなって思ってますね
いやだからなんかその映画のテンポ感みたいな
俺たちが見ていたエンタメの映画のテンポ感ってこういうんだなみたいな
なんとなくあるじゃないの
早い編集早い人じっくり撮る人とかいろいろあるけど
そういう概念をまじで壊される感じじゃないの
全然もうひたすら歩いてるシーンとか撮りまくるし
そうね
なんか本当に見せたいところをちゃんと見せてますっていう
こっちの都合を知りませんみたいな
でもそれが心地よいっていう感じが
でもそれでかっこいい映画だって成り立ってんのがまじですごいんだよな
いやすごい
きっとねその自由にやってるのかなって思いつつ計算があるんだと思うんですけど
いやそれでもなんかその覆される感じは気持ちいいですね
いや本当にねいいよね
あとはボージェル
イタリア人の俳優さんジャン・マリア・ボロンテが演じてますけど
もうまたねすごく魅力的なキャラクターでね
魅力的ですね
なんかいろいろ調べてたら
ジャン・マリア・ボロンテとメルヴィルは喧嘩めっちゃしてたみたいな
そうそうそういろいろあったみたいなんですけど
そうでなんかジャン・マリア・ボロンテは
あの挑発屋っていうあだ名がつくぐらい
結構人を挑発しちゃうみたいな
人らしくて
それが全面に出てるわけじゃないんですけど
それちょっと癖のある人なんだろうなっていう
なんか俳優さんの人の部分が若干ボージェルからも
漏れ出てる感じあるよね
なんかそこも含めてすごい良いキャラクターだなって思います
始まりはそのボージェルがまたAK部に連呼されるところから始まるんだけど
やっぱあそこがすげー説得力あるっていうか
これがいいんだよね
あの夜行列車の寝台車もすごい好き
映画の中ですごい好きなんですけど
寝台車っていいよなと思って見てたら
脱走してからめっちゃ大人数に追いかけられるじゃないですか
一人にそこまで人は咲かんやろぐらい追いかけられるんですけど
あそこの絵もめちゃめちゃ好きで
わかるわかる
霧が立ち込める芝生の薄暗い森のところを
黒い服を着た警察官たちがずらずらと一列とかに並んでボージェルを追いかけて行って
その後のボージェルもなんか川みたいなのが途中出てきて
そこを渡る時にバシャバシャって行くんじゃなくてパーン位置になって
なんなんだあのシーンって思うけど
寒いのかなとか思ったんですけど
その服塗れちゃうと命の危険かとかあんのかなぐらい
ちゃんと服を抜いて服を反対岸に投げてパーン位置で川をジャバジャバ渡るみたいな
あそこもなんかすっごい好きですね
いやでもなんかあそこで逃げ惑って潜り込んだ車の中でアランドロンと出会うというこのプロット
素晴らしい
やっぱあの出会いのシーンいいですよね
そうそうでねお互い仮出所犯罪者
仮出所後なんか多分追われてるやつというので
二人でタバコを吸い合うという
酔い
これだー
これだーこれだーってなりました
なんか秘評の本とか見たらここで出会ってはいけない二人が出会ってしまったのである
てんてんてんみたいな話
任侠BLすぎるだろってやっぱり
言いたい秘評する人もそれ言いたいとこありますよね
出会ってはいけない二人が出会ってしまったのであるってやっぱり言いたくなっちゃう
言いたくなる
でもラストも印象的ですよね
ラストねだって警察のこのマテイ警部がまたちょっとすごいね
ブーブルビルっていう俳優さんがやってるんですけど
がまま魅力的でね
ボージェルもに対して寝台列車で運んでる時もちょっとそのくっつけてるから手錠でね
タバコ吸おうとするんだけど煙が行っちゃうなーみたいな感じで吸わないみたいなね
ちょっとこうそういう情が見えるみたいな感じとかあったりとかしてて
で最後にその囮捜査みたいな感じで
マテイ警部が宝石盗んだやつを自分がバイヤーっぽい感じで
おびき寄せて全員を捕まえるっていうラストに行くんですけど
最後になんか知らんけどボージェルがマテイ警部を撃たないんよね
あそこがやっぱいいよね
あそこ一発だけでもなんでそうしたんかっていうことをすごいみんなで話し合えるみたいな
なんかその明確には描かれていないけどボージェルとマテイ警部の中に生まれた何か
絆とも多分言えないけど何かがあるのかなと思わせられる
もう一個の解釈としてはアランドロンに警官殺しをさせたくなかったっていう見方も多分あるんよね
だからその辺が多分人によってそれこそカップリング解釈で変わるっていうチャラい言い方をすると
確かに余白がありますねカップリング
さらにおもろいのがブールビルとそのさっきのイブ問題にじるジャンセンは警察時代の東京でもあったっていう
ああそうだ本当にいい設定
あの警部側の人がこう人はみんな罪人だみたいな感じのことを言ってうーんみたいな感じで映画が終わるみたいな
やっぱこう重層的ななんか傑作だなって感じの映画でしたね