テロアズさんが旅行から帰ってきたということで。
はい、帰ってきましたよ。
帰ってきてから初収録ということなんですけども、
フィンランドのヘルシンキに行ってきたということで。
行ってない、行ってない。全然違うな。国も全然、国語も違いますよ。
カモメ食堂見てね。
違う違う。カモメ食堂に影響されて行ってないですよ。
もう10年くらい前のやつや、それ。
前すぎるって、ちょっと。
カモメ食堂見て、フィンランドのヘルシンキ行くやつ、もうおらん。そんな人は。
はい、まあ一時期はいたんでしょうけどね。はい、違います。
うん、俺ら世代すごかったけどね。
あ、そうなんや。
ちょっと上かな、多分直撃は。今40代くらいの人が、そういうのがオシャレだという感じがあったんですよ。
まあね、流行りで国行くの流行るっていうのはあるけどね。
まあ、言ったら当時ロハスとか、なんか丁寧な暮らしみたいなのが流行りだした当時で、
そういうふうに、この小木上監督の映画っていうのはすごいヒットしてたんですね。小林さとめさんとかの。
あー、北欧ハグとかね、そういうのが流行ったりとか。
あーもう、すごかった。
もう、僕はね、正直ちょっとどうしたもダメで、この辺の映画とかが苦々しい思い出ではあるんですけどね。
いや、なんか旅行から帰ってきたってなると、30代前後の旅行から帰ってきたってなるともう、
あー、ヘルシンキに行ったんだって思っちゃうんだよなー。
偏見すぎる。いやいや、全然ね、違いますよ。僕が行ってきたのはね、中国の聖都ですよ。四川省のね、内陸の大都市にございます。
わかんない。省で知らんねんみんな、中国のこと。
まあまあ、四川料理って聞いたらなんとなくね、想像つくと思うけど。
四川と書いてね。
そうそう。いやー、まあすごかったですね。
言ったらさ、例えば旅行会社とかに行って、パンフレットがあるような国じゃもう全然ないわけなんですよ、聖都っていうのは。
だから本当に事前に全部インターネットで、どういうふうにみんながビザ取ったかとか、決済方法どうやとか、そういうのも全部自分で調べて、
本当に半年ぐらいかけて計画していったもんやからさ。
はいはい。
もう前日の夜めちゃくちゃ怖くて、入国できんかったらこの半年の計画全部水の泡やなと思って、すごいドキドキしてたけど、
まあなんとか入国することができて。
はいはい。
でもやっぱりさっきも言ったんですけど、旅行会社とかにパンフレットがないみたいなレベルの国やから、
あんまりそもそも海外の観光客の方がいないんですよ、周りに。
まあね、普通に行くと割ともう日本人いいんじゃんみたいなね、それこそ。
行った先で仲良くなって友達になったとかね、よく聞く話ですけどね。
そうそう。なんか同じツアーになってとかさ、あるあるやけど、本当にそういうのが一切いなくて、
聖都はまず僕らの見た目がアジア人っていうのもあるから、日本人やと思わないですよね、まずね。
わかるわかるわかる。
自分のコントロールした音じゃないからやっぱり自分の楽器の音じゃないからさ。
わかるわー。一回まあまあ今も売れてるトラックメーカーの人に話聞いたことがあって、全部リミックスのつもりで作ってるみたいな。
あー。
だから、ほんまにある程度こう、毎回リミックスのネタとして使ってる曲みたいなのがあって、声ネタとか、ボーカルサンプルとか。
で、これのリミックスを作るっていうつもりで組んでいくんやって。
あー。
で、最後それを抜くっていうその、元にしてるやつを。
はいはいはいはい。それはめちゃくちゃ面白いですね。
そうそう。っていう考えだったら作れるっていうことを言ってる人がいて。で、なんか同じような話他の人もしてるの聞いたことあって、でも多分そういうことなんだと思うんだよね。
一回、まあいつも使うネタみたいなもんだけど、ちょっと自分が思ってないもののところから始めるっていう。
自分の手が入ってないものを使いながら、ほうちくちで最後を自分のものだけにする。
だけにしたら、全部オリジナルになるよねみたいな考え方みたいな。
あー、なるほどね。
うん。なんかそういうやり方とかも多分あったりとかしてて、それもどっかでちょっとこう、全部自分と音みたいな感じじゃなくて、一個なんかかます、一個場に出すみたいな感覚が必要なんだなって僕すごい思ってんのね。
そうですね。
うん。とかで、ココスナの話をすると、ココスナってこう薄ーくカフェの音入ってるんですよ。
あーらしいですね。僕全然知らなかったんですよ、それ言われるまで。
そう。薄ーくカフェの音が入ってるんやけど、これはいろんな意味合いがあるんだけど、俺からすると、俺と寺田の声だけの音っていうのが嫌やなって思ったよ。
あー。
その空気の音みたいなのが入れたかったよ。
まあ、ちっちゃーく鳴らしてるんやけど、そこを鳴らすことで全然違うって思ったよ。
あー、そうなんや。それは何やっぱ、それが何、思想的なものなのか、感覚的なものなのか。
どっちもあるね。
どっちも。
どっちもある。まあ思想として言うんだったら、そこに空気が流れることで、俺らが喋ってる場になるのよ。
あー。
そこに空気の音がなかったら、波形と波形のぶつかり合いなだけなんですよ。
あー、なるほどね。まあ、よりこう、一つの空間としての存在が出るというかね。
そう、一応僕が喋ってる声の中に空気が入ってるし、寺田の喋ってる声の中に空気が入ってるんだけど、切っちゃうから、そこの空気の音が結構消えちゃうんだよね。
だから鳴ってない時間がある。
で、それが俺は嫌で、いや、これ場になってないやんけって思って。
2つの音をミックスして作り出したときに。で、カフェ行って撮った音を、ずっと3年前に撮ったカフェの音をずっと鳴らし続けてる。
なるほどね。
でもこれは意味わからんかもしれないけど、俺にとってはめっちゃ大事なんだよ。そこに空気が入ってるだけで全然違うと思ってて。
そうね、さっき言ってたみたいに音声的な意味で言っても、本当の無音と黙ってるマイクで録音した音ってやっぱり全然違う。
全然違う、そうそう。で、ちょっとそこに、やっぱり寺田と俺のマイクも環境も違うから、ちょっと音質が違うから、
そこにちょっとでも入ってるだけで感覚的にマスキングというか、和らぐとこがあるんちゃうかなっていうのも思ってて。
あーそうね。
俺はほんまにそれが効果としてあるのかは知らんけど、俺の感覚としてはある。
そうやな、ラジオとかでもさ、それを多分もっとわかりやすくしてるんやろうけど、わざとスタッフ笑いみたいなのが入ってたりとか、
ライブ感みたいなのもあるんやろうけど、ああいうものを使って場でやること、臨場感みたいなのをやっぱり出してる効果ってあると思うのよな。
それの一番ミニマムな形かもしれないですね、カフェの音って。
そうやなー、ほんとにそう。だからなんか今、こないだもやったんやけど、ジャケ劇っていうイベントあった?知ってる?11月の。
僕ちょっと行けなかったんですけど、ちょうど旅行中で。
参加手段してる?ここ津永。
いや僕あれさ、写真で知ったんですよ、りきなさんの。
参加手段ってなったんや。
いやびっくりした、ここ津永のジャケが貼られてたから。原宿におったんかいっていう。
やってて、俺もちょっと行かれへんかったんやけど、行きたいなと思ってたんやけど。
あれとかって、正直俺いろいろ思うことあったんだけど、マテリアルとしてレコードジャケットの大きさを作るっていうもんやったんやけど、
俺からするとレコードじゃないなって思ったわけ。その展示自体が。パネルやからあくまで。
まあそうですね。
それは展示としては正解だし、それがいいと思うんだけど、やっぱりジャケ劇ってついてるんだったら、レコードとしてのマテリアルをめっちゃ愛してる人みたいなのが、ディレクションに入ったほうがよかったのになって思ったのよ。
なるほどね。
素晴らしいイベントだと思うし、俺もそう思ってるからお金出して参加してるんだけど、そういうのって結構大事だと思ってて。
それは運営の人をディスしてるんじゃなくて、場に対する考えの違い。
多分僕はそのキュレーターとか美術の展示とかのことは何もわかれへんから、多分そういう視点でああいう展示の仕方っていうのが一番いいと思い張ったんだと思うのね。
ただ、僕からすると場とマテリアルっていうのがめっちゃ大事だと俺は思ってるから、多分展示するにしてもレコード屋っていうんだったらパタパタさせるのが一番大事だろうって思うし、取れるようにしてないといけないと思ったのよ。
でも一年通してそんな気まずさ感じへんかったやろ。去年のポッドキャストウィークエンドから今年まで多分なかったやろ。
ないっすね。まあイベントはね、自分たち主催やったから。
だから主催のイベントってマジむずくて、絶対真ん中でおらなあかんから。
ああそうね、主催者がアウェイなことないよね。
だから意図的にアウェイにしようとしたりとかしてるんやけど。
ちょっと複雑なことやろうとしてる。
いやだからそこはひねくれてるわけじゃなくて、俺が超歓迎されるようなクラブはもうダメなのよ。
まあね、わかるけどね。
僕が最高に楽しい場が他の人が楽しいわけがないのよ。
ああそうやな。自分が最高に楽しいって思ってみんなもそう思ってる空間って誰かにとっては楽しくない空間やからな。
だから色んな人と会うの好きだからさ、色んな人と会うけどさ。
5人とかで言っても端っことニヤニヤしながらボソボソボソボソ喋ってるんやけど、これが超楽しいからやってんのよ俺は。
俺が真ん中じゃないけど言い場が生まれてるってことが最高だから。
でちょっとアウェイ感、ちょっとお邪魔しますみたいな感じがずっとあるみたいな感じだからいいっていうね。
でもちろん、ずっと仲良くしていきたい人とか大切な人とかもそういうので出てきてきて、それはまた友人関係としてはあるんだけど、
俺個人としての考え方っていうのはやっぱそういうさ、歓迎されないパーティーに居続けたいっていう。
そうですね。
そこで軽く傷つきたいみたいな。
でこれは自傷願望ではないんだよね、これちょっと伝うのかなー。
そういう感覚がある。
俺それこそPodcast Weekendの主催の雑談っていうね、東中野のクラフトビアバーみたいなのやけど。
はいはい。
俺5,6回行ってんのよ。
結構行ってますね。
超アウェイで帰ってくるもんね毎回。
明らかに話かけてくれたらパス出すって感じでいてくれてんのよスタッフさんとかは。
いいじゃないですか。
でも俺はここで行っちゃダメだと思ってスッと飲んで帰るのよ。
そういう主催やってる人と仲良くしたくないっていうわけじゃなくて、今Podcastやっててその人たちとガチガチやるっていうのが俺にとっては良くないと思ってんのよ。
そこのクラブに入っちゃったら。
そこが密になりすぎることが。
そうそうそう。ダメだなって思ってんのよ。
嫌いとかじゃなくて、今まで話しすぎだよ。俺のこの感覚。
ここの距離感でいないと、それこそ仲良くなっちゃったらこの最高に歓迎されないパーティーであるPodcast Weekendが俺は行く価値がなくなってくるのよ、俺からすると。
あーなるほどね。
あーもう今年もみんなで集まって最高やなーみたいな感じになっちゃうのが嫌だよね。