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いらっしゃいませ、ミコ店長のこけし文庫カフェです。
アメリカの小さな町にある架空の文具店から、大好きな文房具、本、コーヒーについてお話ししています。
いかがお過ごしですか?
こちらは相変わらず最高気温が30℃から36℃、37℃くらいまでの日々が続いています。
ただ、前回の収録なんですけれども、アップしたのは多分最近になるはずなんですが、7月中旬に収録した時は少しまだ最高気温が低い日が続くこともあるかなという感じです。
特に7月中の熱波は本当に深刻で、同じ週内でひまわり畑フェスティバルみたいなものが予定されていたらしいんですけれども、
あまりにも暑くてひまわりが全部枯れてしまったということで、もうちょっと気温が落ち着いたら全部植え替えて、9月くらいにはもう一度再開できるようにしたいという風なアナウンスメントがあって、
ひまわりが全滅するくらいの暑さということで、実は暑かったんですけれども、大変な植え替え作業だなという風に思いました。
今回は、発売日をずっと楽しみにしていた本について、ブックレビューをしようと思います。
タイトルは、リッスン。知性豊かで想像力がある人になれる。
著者、ケイト・マーフィー。
漢訳者、篠田真希子。
役者、松村さとみ。
発行は日経BBですね。
こちら、筆者のケイト・マーフィーさん。
著者紹介によりますと、
ヒューストンを拠点に活動するジャーナリスト、ニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナル・エコノミスト、AFP通信、テキサス、マンスリーなどで活躍。
健康・テクノロジー・科学・デザイン・アート・航空・ビジネス・金融・ファッション・グルメ・旅行・不動産など、多岐にわたるトピックを執筆。
特に人間関係や、人がなぜそのように行動するのかを、科学的にわかりやすく解説することに定評がある。
そして、官役者・プロフィール・篠田真希子さん。
エール株式会社取締役。社外人材によるオンラインワンオンワンを通じて、組織改革を進める企業を支援。
引き合う組織が増えること。
引くことによって、一人一人がより自分らしくある社会に近づくことを目指して経営に当たる。
2020年3月のエール三角依然は、日本長期信用銀行・マッキンゼ・ノバルティス・ネスレを経て、2008年から2018年、ほぼ日取り締役CFO。退任後、ジョブレス期間を約1年設けた。
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慶応義塾大学経済学部卒。米・ペンシルバニア大・ウォートン校MBA。ジョンズ・ホプスキンス大・国際関係論修士。
人と組織の関係や女性活躍に関心を寄せている。
アライアンス。人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用。ダイヤモンド社官役。
私が今回こちらの本を楽しみに読もうと思っていたのはですね、篠田真希子さん。
こちらは多分このポッドキャストを聞いていらっしゃる方は、コテンラジオにゲストとしていらっしゃった方として皆さんご存知かと思うんですけれども、私はその前にこちらのプロフィールの中にもありました。
ほぼ日取り締役CFOでいらしたんですね。
ほぼ日といえば私にとってはほぼ日手帳で、来年の2022年の手帳についてもカウントダウンが始まっているんですが、そこからずっと気になって追いかけていた方なんです。
それでたまたまツイッターでこちらの本のことを知りまして、あとは原木さんのブックカフェでもご紹介されていて、私も読んでみようと楽しみにしていました。
前回のインスタグラムのブックレビューがかなり長くなってしまったので、今日はなるべくサクッと進めたいと思っています。
チャプター1から。
聞くことは忘れられている。
この中で印象的だったのはアメリカの南部ですね。
アメリカの南部ですね、多くの作家さんを排出された地域ということだったんですけれども、特に昔はやることがなくて、
軒先で皆さん、何でもない取り留めのない会話を聞いてお話することしかなかったので、それをただ書き留めたんだということで、作家さんが多く出たということだったんですけれども、
今はもうそういう時間がないということですね。
なので、もう今は話を聞いてもらえない時代ということで、孤独感がより増しているということでした。
そして孤独感が増すことによって、心臓病は脳卒中、認知症、免疫機能不全が上昇するリスクが高まるということで、
これはタバコを1日14本以上吸うのと同じくらいのリスクということでした。
これはかなり衝撃的でした。
この孤独というのは、一人ぼっちだから孤独ということではなくて、たくさんの人の中に囲まれていても、それでも孤独ということは感じるということだったんですね。
こちらイギリスでは2018年に孤独問題担当大臣が置かれたというくらい深刻な問題ということでした。
次のチャプター2。
私たちはきちんと話を聞いてもらえた経験が少ない。
こちらは聞くということと聞いているつもりということの違いについて少しお話があります。
Facebookのマーク・ザッカーバーグさんが2017年の目標により多くの方の話を聞くということを取り上げたらしいんですけれども、
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その中で聞いているつもりということと聞いていることになっていないということのメディアを賑わせたということでした。
ヒアリングというのが聞こえること、受動的ですね、受け身であるということとその違い、リスニング、聞くこと、能動的ということは違うということですね。
そして人間は目は2つあってまぶたを閉じる機能があるのに耳は開いているということで、視覚よりもその耳の機能が大事だということも言われています。
心理学者のダニエル・カーネマンさんの引用があるんですけれども、
注意を払うとよく言うがこれはまさに的を得た表現である。
というのも注意は限度学の決まった予算のようなものだからだ。
この予算は様々な活動に配分できるが予算オーバーは失敗につながる。
ファストスローあなたの意思はどのように決まるかという本からの引用とのことです。
チャプター3。聞くことが人生を面白くし、自分自身も面白い人物にするということでした。
こちら印象的だったのはCIAの採用としてですね、聞く力がとても求められるということです。
職業柄尋問ということを犯人と思われる方に対して行うんですけれども、どんなに無理をさせて引き出した情報がそれがどれだけ信頼性があるかということだったんですね。
でもその良い聞き手になることであなたのストーリーを聞かせてくださいという信頼関係、ラプールを築くことでより信頼性の高い情報を得られるということでした。
そのためその聞くことの重要性としては好奇心を持っているということですね。
なので好奇心を持っているということは相手に対して思い込みがないということでした。
続いてチャプター4。親しい人との仲もレッテルからも聞くことが守ってくれる。
こちらはですね最初に夫婦セラピーから始まるんですけれども、その後親友についてもお話が進んでいきます。
その夫婦での関係のそのすれ違いが始まるきっかけとしてその思いやりがないとかそういうことでは原因がないということなんですね。
相手に対してあなたはこういう人だというふうな思い込みがあるからこそ相手のことを知っているという自己満足ですね。
そちらがどんどんどんどんより長く時間を過ごすにつれてそちらが強くなってくるので先ほどの好奇心が薄れてくるということですね。
なので思い込みそして決めつけるということでそこから相手の話を聞かないということで関係がちょっと歪みが出てくるということでした。
そして親友についてなんですけれども人間がどれだけの人数をその認知できるかという指数についてダンパー数というのがあるらしいんですけれどもそれが150名とのことです。
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それは関係性を認識できる人数ですね。
ダンパー数近いほど家族であるとか親友であるとかでだんだんだんだんただ知っているというふうな関係になっているんですけれども
例外としては深く自分の話を聞いてもらったとかうまく話ができたそういう記憶がある場合ダンパー数に限らずその記憶してもらいやすいということでした。
あとはそうですね先ほどのお話セラピーの話でもそうですけれども自分は分かっているというふうに思い込むことで好奇心が下がってきてそれで先入観とかステレオタイプになりやすいということでした。
あとは判断についてシグナリングですね。
こちらは例えば相手を一目見たことでそれでどうしても自動的にラベリング相手をラベリングしてしまうということでした。
例えばTシャツでビーガンの恋人は最高というものを着ていたりとかあとは車トラックのステッカーに全米ライフル協会のものが貼ってあったとしたらこの運転手はこういう人だろうとかこのTシャツを着ている人はすごくビーガンということにこだわりがあってより例えばお肉を食べる方に対してちょっと批判的かなとかそういう反応というか判断をしがちだということなんですね。
これはどうしても人間として仕方ないということなんですが、だからこそちょっと他の本にもあったんですけれどもより見た目のその清潔感であるとかそういう外見もちょっと気にしなければいけないなということをちょっと改めて思いました。
チャプター5 空気が読めないとは、そのもそのも何が起こっているのかということですね。
ちょっと空気から離れるんですけれども、印象的だったのはチャンスを流す。自分が話し続けているとチャンスを流すということですね。相手の話を聞いていないとチャンスを流すということで印象的だった話がテキサスの石油王さんの話ですね。
この方、ディック・バッサンとおっしゃるのかな?登山の遠征をとてもされる方でそれについてすごくどなたにでもお話しされるらしいんですけれども、たまたま飛行機でお隣になった方に対してもそのご自分の登山遠征についてひたすらひたすらお話しされていたらしいんですね。
で、最後に私あなたのお名前まだお聞きしてませんでしたっていう風にフライトの最後の方でお隣の方のお名前をお聞きしたらその方がニール・アームストロングですっていう風に名乗られたんですね。
本当にこの方、ニール・アームストロングさん。説明に着陸された本当にアメリカでは英雄な方なんですけれども、この石油王さんはご自身のことをずっとお話ししていたばかりにアームストロングさんの話を聞くチャンスを流してしまったというお話でした。
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次がチャプター6。会話には我慢という技術がいる。
この中で印象的だったのは内向的で静かだからといって聞き上手とは限らないということでした。むしろ思考が忙しくて刺激に対して敏感であるため飽和状態になりやすい可能性もあるということですね。
あとは会話の中でよく自分は次何を話そうという風にそちらが気になって相手の話がなかなか入ってこないってことがありますよね。
特に今の時代はそのSNSだったりしても発言のリスクがとても高い時代であるので、とても発言に対して慎重になりやすいということです。
ただ、モニカ・ビル・バーンズさんこちらダンサーで振付師の方でもいらっしゃるんですけれども、ステージ上でパワーを体現するにはより自分が無防備になる必要があるということでした。
それをOKだと信じる必要があるということなんですね。完璧ではなくてもいいと。
それでその鎧を解くことによって自分がより自由なパフォーマンスを発揮できて、むしろリスクを回避する、軽減することになるということが印象的でした。
むしろその鎧をつけて耳を傾けないことによって反応が不適切であったりとか無神経になるリスクの方が高いということですね。
次がチャプター7。反対権を聞くことは相手の言うことを聞かなければならないことではない。
この中で印象的だったのはだいぶ前の話になるんですけれども、民主党のリップ・オニール会議員さんと共和党のロナルド・レーガン元大統領さんの話ですね。
実際に政治の場ではお互いに対立していても、6時以降はより仲良くというかリラックスしてお互いのお話を聞き合うという中だったらしいんです。
ちょっと今のご時世ではそれがかなり難しくなっているということでした。
それによってその政治が分担されるのではなくて協力して良い方向に向かいやすいということでした。
チャプター8。ビッグヒットは消費者の声を聞くことから生まれる。
これは現時点でどれだけ大きなデータを集めてそれを分析したところで、なかなかビッグヒットということにはつながらないということです。
ヒット商品はやはりその消費者の気持ち、感情とかその習慣を理解することから得られるので、それはデータを加えるということでした。
チャプター9。チームワークは話をコントロールしたいという思いを手放したところにやってくる。
こちらはチームワークの生産性の話ですね。
特に生産性の高いチームについてはお互いのメンバーさんの発言量がほぼ同じで、それは対等な関係であるということでした。
つまり心理的安全性が担保されているということですね。
次にチャプター10。話に騙される人、騙されない人。
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これについてはちょっと先ほどのタイトルからはずれるんですけども、
インタビューをする際に事前に相手のことをよく調べて質問をするということで、相手はより受け入れられているということの気持ちから信頼してお話をしてくれるということでした。
ジョンソン元大統領は良い聞き手とは、相手が何を求めているのか、何を恐れているのかということをよく理解しているものだというふうにお話しされていたそうです。
あとはわからないということの確認をすることの重要性ですね。
それによってチャレンジャー号の爆発事故であるとか、医療事故、あるいはリーマンブラザーズの崩壊についても、その曖昧さとか腑に落ちないことをより明確にすることで、たくさんの事故が塞げたはずだということの話がありました。
今回こそは短くと思ったんですが、大幅に長くなってしまったので、全公平に分けさせていただきます。
本日は閉店までお付き合いいただきましてありがとうございました。
またのご来店お待ちしています。
美子店長でした。