はじめに、スキマバイトサービス、あるいはスポットバイトサービスの特徴から述べていきますと、1つ目は履歴書、面接が不要。
2つ目、最短1時間から当日働ける仕事もある。 3つ目、今いる場所から近くの仕事を探すことができる、などがあります。
私も過去にいろいろな短期バイトを、特に20代前半の時にしてきたのですが、
はじめに派遣会社の登録があって、説明会約1時間くらい聞いた後に、そこから募集があるまで待たないといけませんでした。
募集があって、それに臨んだとしても、先行に漏れてしまうことも全然ありましたので、今思うとちょっともどかしいと言いますか、時間がかかるなと思っていました。
一方、スキマバイトサービスを使えば、ある種、アプリでタップするだけで申し込みすることができると。
これを知った時に、すごく今っぽいサービスだなと思いましたね。 業態として何ができるか見ていくと、いろいろありました。
倉庫作業、飲食店、スーパーやレジの品出し、コンビニ、配送、イベントスタッフなどがあります。
ただ、サーティーワインやコンビニなど一部の業態、あるいは一部の地域においては、過去にその業態で働いたことある人限定のみという仕事もありました。
都市部を見ていると、マクドナルドやなんとABCマートの店員も勤務経験者のみ募集していました。
えっ、なんでそんないろいろな都道府県のことを知っているのか、思った方いるかもしれません。
それはですね、検索情報の場所の変更をすることができまして、自分が今住んでいる福井県をもちろん、主要都市を中心に一通り見たからです。
暇かよって思うかもしれないのですが、気になったらとにかく調べる癖があるんですよね。
その調べた中で少し印象に残ったのは、例えば募集要項として美容室で美容師資格を持っている人限定ですとか、
整備工場で整備士資格保有者限定の募集がありまして、このスキマバイト経由で利用者と雇用主の相性が良ければ採用も全然できそうだなと思いましたね。
もしこれで数人採用できたら、採用コストだいぶ下がるなと思いましたね。
求人媒体によっては掲載するだけで月に10万20万くらいかかりますし、検索条件で上に上げてもらうために月額料金を上げないという仕組みもありますからね。
その中で特徴的だなぁって思った求人がいくつかありまして、一つは放課後デイサービスというものになりまして、
放課後デイサービスというのは、支援を必要とする障害のある子どもに対して、学校や家庭とは異なる時間、空間、人、体験などを通じて、
個々人の子どもの状況に応じた発達支援を行うこと、それによって子どもの最善の利益の保障と健全な育成を図るもの、というものになりまして、
ある種、最近ですと発達障害と認定される子が多くなってきたということもあって、
一般的な児童館とはまた別の仕組み、業態なのかなと思いましたね。
2つ目は、アミューズメントカジノのディーラーというところで、まずこんな仕事あるんだと思いましたね。
主な仕事内容としては、ルーレットを回したり、カードを配ったりして、勝った人の配当額を瞬時に計算して、シップを配るなどがあります。
ある種、ニッチな仕事かもしれないのですが、そういったゲーム好きな人からすれば、ある程度理解している人にディーラーやってほしいと思いますし、
ワーカーの視点から見ても、自分の好きなことで隙間時間に働いてお金を稼げるっていうのはメリットだと思いますね。
もう一つだけご紹介しますと、なんと旅館で抹茶パフォーマンススタッフというのもありましたね。
そんなのあるんだとマジで思いました。 外国人をもてなすときに抹茶パフォーマンスを通じて、「That's fantastic!」とか
Wow! This is a Japanese matcha! などと喜んでもらえそうですね。
これこそニッチオブニッチだなと思いましたね。 そのうち、ディズニーランドやUSJなどでもスポットバイト募集して、OBOG限定で募集かけていくってあるんですかね。
例えば大学生時代にそういったところでがっつり働いていて、社会人になってから最初の方は給料だけでは足りないという時に
スポットで働くとか、3年から5年くらい経って久々に休日だけ働きたいなと思って働くとか、
そういったワーカー視点でのインサイトがあると思うんですよね。 ただそういった施設で働きたいっていう人は一定数いると思うので
労働者の不足っていうのはないのかな? どうなんですかね。
ここまでスキマバイトサービスの概要であったり、業態などについて話をしてきたのですが、
利用者が増えている要因としては、一言で表すと働き方の多様化っていうところで、
ワーカー視点で見た時にお小遣い稼ぎだけではなく、スキマ時間として営業種へチャレンジすることができたり、あるいは社会との接点を持つために、
例えば50代の方、60代の方が利用しているとのことです。 これを知った時に、
今回のこの放送で話すネタを作るためだけに働いてみたって考える人は多分自分くらいなのかなと思いましたね。
他にも昨今においては、残業したくても残業できない会社もあるので、その余った時間だけ働くパターンもあります。
一方、雇用主や事業者視点で見た時にも、土日の忙しい時間だけ働いてほしい、急な欠員を補充したい、
特定のプロジェクトにだけそういった人材が必要などといったニーズがあると思います。
ある種、その雇用主、事業者に応じてかゆいところに対応してくれそうなサービスだなと思いましたね。
じゃあ、もしこれを聞いて働いてみたい、雇用主として使ってみたいって思った時に、どのプラットフォームを使えばいいのか見ていくと、
現時点では2つかなと思っていまして、 1つ目はタイミーで、
あの黄色と黒のマスコットキャラクターがすごく印象に残っていると思うのですが、
実はあれ、タイミーと呼ぶそうです。 かわいい名前だなと思いましたね。
タイミーのスポットバイトサービスは、2018年8月10日に実施したとのことです。
今から約6年前なんだなと思いましたね。 そこから利用者が増えていって、
2019年の利用者が73万人から始まって、 2024年現時点では700万人いるそうです。
首都圏はもちろん、北海道や東北など、 日本全国で利用者が増加傾向にあります。
また、タイミーを利用する事業者数や事業所数も増加しておりまして、
この放送時点では、事業者数が98,000事業者、 導入事業所数が23万拠点となっています。
拡大していってますね。
タイミーの社長、岡田さんによりますと、 今後は第二フェーズとして設けておりまして、
具体的には、これまでワーカーとして働いてきた人の 大量のデータを基にバッジ制度を作成したようです。
このバッジ制度というのは、 雇い主からワーカーへと発行できるもので、
ワーカーさんの中でも特に良かった人に バッジを提供できるそうです。
そのバッジをもらったワーカーさんは、 バッジ取得者限定の仕事に応募できたり、
時給がアップしたりします。
その他にも、初心者限定のワーカーさん向けバイトを作成し、 そこで経験を積んで、
他の店舗で即戦力になってもらう取り組みも進んでいるようです。
実際、タイミーのワーカーさん限定の居酒屋募集もあるみたいで、
そこでは初心者の方が経験を積むことができるとのことです。
余談にはなるのですが、タイミーの社員の半数が営業職みたいで、
これってある種、2019年前後のペイペイを自分は想起しましたね。
いかにその現地へ足を運んで、 その自社のサービスを導入してもらう、
そしてワーカーとして利用してもらえるかが鍵だと思うので、
いい意味ですごく泥臭くやっているんだなと感じましたね。
もう一つお勧めしたいプラットフォームは、メルカリハロです。
自分がワーカーとして働いた時はこっちを使いました。
タイミーと比較すると、求人数は少なかったのですが、 なんとなくで使ってみました。
フリマアプリのメルカリを普段使っている人は、 こっちを使った方がいいかもしれませんし、
何よりメルカリの月間利用者が2300万人もいるとのことなので、
メルカリで働いている人の人員をこのアプリに増やしていくことで、
タイミーの独占を防ぐことができるかもしれないなと思いました。
実際、サービスが始まってから3ヶ月弱で、 メルカリハロの登録者が500万人到達したとのことです。
やっぱりフリマ事業と親和性が高いってことなんですかね。
日々の生活でメルカリを使っている人であれば、 メルカリハロで得た収入をメルペイでの支払いに使ったり、
フリマで何かを買うことができますしね。
この2つのプラットフォームがメインとなっている中で、 リクルートやLINEなども参入しています。
リクルートはタウンワークスキマとして、 今年の秋から本格的に参画。
LINEはマイナビと提携して、 LINEスキマ2という名称でサービスを展開しています。
どの会社がこのスキマバイトサービス市場で ナンバーワンを獲得するのか、
楽しみだなぁって思う今日この頃です。
それに加えてですね、 店長さんにお客さんが通ったら挨拶してねと言われまして、
何回かだけいらっしゃいませって言ったんですが、 マジで恥ずかしかったです。
このいらっしゃいませ、最後に言ったのいつだろうなと思いましたし、
もう恥ずかしすぎて途中から声かけないでくださいっていうオーラをビンビンに走ってましたし、
お客さんと目を合わせないようにしていましたね。 目があっても、挨拶するだけで何とかごまかしていました。
でもですね、お客さんからすると、一人だけそのドラッグストアの清掃を着ていないのに、いきなり商品補充しているんですよ。
なかなか奇妙じゃないですかね。 実際に何人かのお客さんに声をかけられまして、
あの、店員さんですか?って聞かれました。
いやー、店員かもしれないですし、そうじゃないかもしれない。 奇妙な立ち位置でしたね。
実際、商品の場所聞かれてもわからないですし、 トラブルがあっても、いやー無理ですねと思いながら、他の店員さんに頼ってその場をしのいでいました。
一方、ドリンクを補充していて気づいたこととしては、 例えば、スーパードライの単品1缶はなかったとしても、
6缶入りのケースとか、24缶入りのケースであれば、在庫が残っていたんですよね。
あれって、商品ごとにバーコードが決まっているので、 バラバラにして1缶ずつにしても、
究極問題はないんですよね。 働いている時の自分でようやくそれに気づいたってことは、お客さんからすれば絶対に気づかないよなぁと思ったので、
足りない商品はひたすらダンボールを開けて、 1缶ずつにバラして補充してましたね。
これってある種、職業病になるのかなと思いまして、 今後、消費者として欲しいドリンクがないときは、
事前に店員さんにお伺いした上で、 バラしてもらうのって全然アリだなぁと思いましたね。
2回目に働いたときは、 医療薬品、コスメ、化粧品などの商品を、6箱分くらいかな。
いろんな種類のものを補充していました。 こちらもですね、やっぱり種類がかなりありましたので、
その時は、お店にあるハンディみたいなのを使って、 まずバーコードを読み込んで、
その後にバーコードごとに整理されている場所に ひたすら置いていく感じでした。
1回説明されただけでは正直わからんと思いましたね。 なので、棚に補充する商品だけではなく、
既に置いてある商品を一旦バーコードでかざして、
ここに40番のバーコードがあるってことは、 この商品は医療薬品だからここら辺なのかなと仮説を立てて試していき、
自分なりにパターン化をつかんでからは、 サクサクと進めることができました。
それに、一つ一つ商品を補充できるたびに、 ある種の小さな嬉しさと言いますか、
ああ、やはり見つけたってなりますね。 2回働いてみて思ったのは、
最近在宅での仕事が増えている自分からすると、 ある種ちょっとした肉体労働にもなりますので、
3時間程度であればちょうどいいなと思いましたね。
また、社会との接点を増やす文脈で利用している人がいるのも、 うん、納得できました。
もしかすると、以前の放送でお伝えしたことがあるかもしれないのですが、
小説、コンビニ人間に出てくる登場人物のように、 コンビニで働くことがある種自分にとっての支えであったり、
居場所になるような感覚だなと思いました。
他には、いろんなラジオ番組のように、
今週のお題は、あなたのスキマバイトで起こった事件とかやってみたら、 絶対面白そうだなと思いましたね。
もちろん、バイトで起こった事件も面白いなと思うのですが、
そこをあえて限定して、スキマバイトで起こった事件というふうにトークテーマを設けることで、
ワーカー視点だけではなく、固有主視点、あるいは、
某プラットフォームからのご連絡です、というふうに設けることで、 話が盛り上がりそうだなって個人的には思いました。
ですので、これを聞いているあなたも、 ぜひ一度、休日3時間くらいでいいので、働いてみてください。
もしかすると、新しい発見があるかもしれません。
オーディオジャパン、エンディングの時間となりました。
本週の一冊は、テレサ・アマビルという方と、スティーブン・クレイマーという方が書いた、
マネージャーの最も大切な仕事という本です。
Kindleを漁っていた時に偶然見つけまして、
うわぁ、懐かしいって思ったんですよね。
というのも、この本をKindleで購入したのは、なんと2019年1月です。
5年前の自分、何考えてるんだって思いましたね。
特にマネージャーに該当するような仕事をやっていないですし、
多分、誰かがお勧めしてくれていて、
その当時、Kindleでの価格がかなり安かったから購入したのかなと思います。
著書のタイトルにもある通り、
マネージャーの最も大切な仕事について訴えかけていたり、
論理的に説明していたりする本となっています。
著書においては、小さな進捗が大事だと述べています。
ある種、やりがいのある仕事というのは、
自分自身が取り組んでいる仕事というものが、少しずつ前に進んでいること、
つまり、進捗を感じられるときに、その人にとって成長したり、
あ、やっているんだなと実感を味わうことができると。
それを自分自身で実感するのは難しい人もいるので、
マネージャーは自分の部下の取り組みを見たときに、
現状どこまでできていて、これから何をどこまでやればいいのか、
つまり、その人をガイドすることによって、
それの積み重ねが自立へとつながっていくのかなと思いました。
自分自身も英語コーチングだったり、日本語コーチングなどをやっているときに、
その人のモチベーションのあるものを改めて把握するときは、
目指しているゴールをもう一度明らかにして、
現状どこまで進んでいるか把握し、
できていること、できていないことを明確にすることが多いです。
それに自分自身で前に進んでいるなと実感したり、
3ヶ月でここまでできましたねとフィードバックをもらうことで、
達成感や自尊心、素晴らしいパフォーマンスを発揮するのに貢献してくれると思います。
著書はマネージャーだけではなく、教師やコーチ、あるいはコミュニティを運営する人など、
人を見守り続ける人に向けてお勧めしたい本になっています。
自分も再読してよかったなと思っています。
気になる方はぜひ購入して読んでみてください。
オーディオジャパン、番組への感想はハッシュタグオーディオジャパン。
すべてカタカナでXに投稿いただけると嬉しいです。
また番組へのお問い合わせは概要欄にあるGoogleフォームにてお連絡ください。
私、新井大輝の質問や感想なども大歓迎です。
今回の放送で気に入った方は、ぜひチャンネルの登録やフォローボタンを押してください。
最後まで聞いていただきありがとうございました。
お相手はパーソナリティの新井大輝でした。