アートの片隅での対話
アートの片隅で、こじらせシアター
この番組は、いろんな意味でこじらせてしまった表現に関わる3人が、様々な問いを持ち寄り、
あざこざ言いながら、現代社会にも通じる気づきを照らし出せたらいいな、という番組です。
パーソナリティの俳優、小松大介です。
ラバース、船原貴道です。
生き作家のジェシカです。
はい、ということで今回は、
はい。
え、何語?
いや、そうですよね。気になりますよね。
これは、リトアニア語で、こんにちはですね。
しかもカジュアルな挨拶の方です。
フランクなのね。
フランクな方です。
なるほど。
1.8%の人が聞いてらっしゃるところで。
そうね、我々の。
その1.8%の人に向けて。
ワールドワイドなんで。
ラバースってことです。
はい。
舞台の演出と観客の視点
えー、というわけで、今回はジェシカさん。
はい。
ゲストに来ていただいてます。
お願いします。
どうもー。
お久しぶりです。
この間、舞台楽しく拝見させていただきました。
お疲れ様でした。
ありがとうございます。
そうね、我々、春さんが今回、
舞台演出助手のお仕事で。
そうですね。
ちょっとお休みということで、
はい。
ジェシカさんに来ていただいて。
そうですね。
で、ジェシカさんの舞台。
はい。
200。
200。
我々3人で千秋楽ね、見に行かせていただいて。
はい。
良かったですね。
ありがとうございます。
凄かったですね。
演出が凄かったです、本当に。
あ、本当ですか。
うん。
えー。
なんか新しいっていうか、
あ、演劇だなって感じしましたよね。
あ、それは、
うん。
あの、羊のね、
はい。
あの、空間をうまく使えてたな、
そうですね。
うん。
ありがとうございます。
これといって、なんか舞台セットはね、
なかったんですけど。
うん。
あのー、ね、
あの、花とか、こう、菊、菊があって。
うんうん。
要所要所にあって。
はい。
あれがまた素敵でしたよね。
そうですね。
ありがとうございます。
というゲストの、
はい。
ジェシカさんを、
はい。
初めて今回撮っていきたいんですけども、
はい。
えー、テーマに入る前にちょっとね、あのー、
われわれの、
番組にも、あのー、コメントが。
そうなんですよ。
ポストポスト。
ありがとうございます皆さん。
いただけるようになりました。
はい。
ありがとうございます。
本当嬉しい。
それを、紹介していきたいんですけども、
はい。
えーと、じゃあフナちゃんの方からお願いします。
はいはい。
じゃあフナちゃんの方からお願いします。
そうですね。
結構ね、えっと、何名の方か数名、
あのー、いろいろ。
ね。
チェックしてくださってる。
まあ、そうですね。
最初の方からいくと、
はい。
えー、サッチンさん。
はい。
サッチンさん。
えー、これはですね、
えー、小松さんに対してですかね。
はいはい。
キートン山田さん風の始まりお願いしますのことです。
あー、あれだね。
はい。
あのー、コジラセシアターの言い方が今、
そうですね、はいはい。
流れのね。
流れのやつですね。
ねー。
はい。
ちなみに、キートン山田さん風はできるんですか?
キートン山田さんってあれだよね、あのー、
マルコちゃんの、
マルコちゃんの。
後半へ続いて、
あー、あ、ちょっと似てる!
あー、いけそう!
あ、いけそう!
コジラセシアター!
あー、いけそう!
いけそう!
これで始まっていいの?
ぬるっと。
ぬるっと。
うーん。
あ、でもいけそうですよ!
要検討させていただきたいんです。
いや、ありがたいですね。
でもね、すごいこういうコメント言ったら、
私のルーティンは車の中でコジラセシアターを聞くことですと。
あー、なるほど。
素敵。
ありがたいですね。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
サチさんですね。
うーん。
じゃあ続いてジェスカさんから。
はい。
えっと、パダさん。
パダさんですね。
はい。
はい、から、
こだわらないようにするのがこだわりって難しいですね。
自然体の小松さんの演技はこれにつながってるのかなーって思いながら聞きました。
地方公演の時はいつもと違うものは避けているっていうのも慎重さが出ていますね。
次回は船原さんのこだわり楽しみにしていますとコメントが。
ありがとうございます、パダさん。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがたい。
ほんとありがたいですよね。
うんうんうん。
だから小松さんのね、
うんうん。
お芝居と、私のお芝居を見てくださってる。
あ、そうですね。
そうですね。
ありがたいですね。
シングの時かな。
そうですね、シングの時ですね。
あの時も、だから5年前ですね。
これさ、こういうコメントいただいてさ、
はい。
自然な演技ですねって言われるの、なかなか自分でピンとこないんだよね。
あー、そうなんですかー。
その作品にあったというか、
はい。
応じてというか、
はい。
で、求められたものを演出家と相談しながら作っていってるから、
はい。
自然な演技ですねって言われると、
そういう風に捉えられてるんだと思うと。
すごく新鮮な感じしますね。
なるほど。
確かに他者の評価あっての、
そう。
自然な演技ですもんね。
そうそう。
なかなか自覚として、
まあね、自覚として言うことじゃないもんね。
うん。
俺自然な演技やってるよねって言われますよね。
コメントとしていただけるのはありがたい。
ありがたいですね。
うん、ありがとうございます。
確かに。
他は?
山田ちゃんあります?
他はですね、
えーっとですね、
自分のTwitterの方で、
あ、はいはい。
来てるのがあるんですけど、
あの、なぞなぞ気分で遊ぼうの時ですね、
はい。
たかこさんって方なんですけど、
はい。
喫茶店のところ分からなくて、ずっと一緒に悩んでます。
むしろ、ハッシュタグで教えてほしいとのことです。
あのー、
なんかの。
そうです。
えーっと、
あの、喫茶店で返信するものなんだみたいな。
あー。
お題だったと思います。
そうね。
はい。で、うちらんみたいな。
で、喫茶店?みたいな。
コーヒー?みたいな話で。
で、店主、マスターが、
なんか仮面ライダーってマスターがいてみたいな。
で、結局仮面ライダーですねーとか言ってた回ですよね。
確か。
あれね、だからね。
あのー、これお題もふわふわじゃん。
そうなんですよ。
で、答える側もふわふわなまま考えるから、
ドラマにおけるセリフの重要性
全然こう、聞き返して、
あれ、こんなこと言ってたんだみたいな。
そうそう、そうなんです。
で、結局何になった?コーヒーになったんだっけかなー。
なんか的なやつだったよね。
そうですねー。
あのー、シーズン1でやったクーロンドみたいな。
はいはいはいはい。
あれなんですけど、
うん。
そうそうそう。
聞いてる人も、煙巻いたまま終わるって。
モヤモヤが残って終わるっていう。
そうそうそう。
そういうゲームでした。
そういうゲームでしたね。
はい。
でも楽しかったですね、あれも。
はい。
じゃあ今回コメントはこんな感じ。
そうですね。
もうこういった感じのコメントが届いてましたね。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
本当に助かります。
なんかYouTubeとか、
うん。
ポッドキャストのコメントでもいただいてるし、
そうですね。
Twitter、Xなんかでもいただければ、
我々チェックして、
はい。
こちらで読ませていただきたいと思いますので、
はい。
ぜひぜひお願いします。
お願いします。
ということで、
はい。
では、本編いきますか。
はい。
お願いします。
では、今回のトークテーマは、
ドラマにおけるセリフを考え。
ほう。
はい。
なるほどなるほど。
という風にさせていただきました。
これは小松さんがテーマを決められた感じですね。
そうですね。
今回、ジェシカさんに来てもらうと。
はいはいはい。
というのがあって、
はい。
ふなちゃんとこの3人でやるってなった時に、
はい。
やっぱこうセリフはね、
やっぱり書く人と演じる人のサブみたいなものを知りたいし、
この間マクベスを見たんですよ。
ほう。
大竹忍さんが、
あ、マクベスじゃない。
リア王。
リア王。
リア王を見たんですね。
大竹忍さんがリア王をやるやつをね。
それで素晴らしかったんだけども、
うん。
そこでやっぱり改めて、
シェイクスピアのセリフ劇っていうのを考え直して、
はい。
あ、セリフってどう扱うべきなんだろうなと思って、
せっかくなので、
こう劇作家の考えるセリフとか、
はい。
ミュージカル出身じゃない?ふなちゃん。
はいはい。
その身体性とセリフのあり方みたいなのをちょっと聞いてみたいなと思って、
なるほど。
面白い。
このトークテーマにさせていただいたんですが。
はい。楽しそうですね、これもまた。
はい。
で、初回今回のは僕からお話しさせていただくんですけども、
はい。
考えまして、セリフは、
かせであり、
親切し。
うーん。
あーはいはいはい。
という言葉に一旦集約したんです。
はい。
うーん。
なんかやっぱドラマとかね、劇作全部含めて、
はい。
基本的にセリフないと難しいじゃんってのは思ったりするわけです。
はい。
その中、えーと、なんだろうな、
僕ら俳優がセリフに、喋ってセリフにするだけじゃなくって、
言葉がないとあらふじとかも全部、
はい。
含めて、ないと、なんか不親切だよな、導入もなし。
うーん。
って思うところもあるし、
うん。
言葉とドラマの悩み
なんかそれがないと結局身体表現だけでドラマするみたいになっちゃうし、
はい。
うーん。
こう、ドラマって基本的に言葉にならないものを物語として伝える作業だと思っているのに、
はい。
言葉にした瞬間にその言葉にとらわれちゃうなっていうのがあって、
うーん。
それめちゃくちゃわかります。
うん。
うーん。
これがなんかジレンマで、
一つわかりやすいのは、日本語で喋った瞬間にそれ日本語の話になっちゃう。
うーん。
あーそうですね。
いわゆる言語の壁。
はいはいはい。
うーん。
確かにそうですね。リア王とかはね、実際は違うわけで、
たまに訳してもらったやつを日本語でやってますからね。
そう、やっぱ実際の感覚ってその言語的にイコールにならないじゃないっていうのが、
うーん。
一応こう年齢重ねるとわかるじゃないですか。
はい。
前も言ったけど、家とホームって違う感覚、ニュアンスだし、
うーん。
家族とファミリーもニュアンス違うじゃない。
うーん。
当然愛とラブも違うし、
うーん。
うーん。
なんかまあ当然、龍とドラゴンも違うじゃない。
いやー全然違いますよね、なんか。
うん。
それ訳すとそっちなんだけど、
うーん。
そこになっちゃうのって結局それイコールなのかしら。
うーん。
それで届けられているのかしら。
届かないよねっていう、こうちょっと定念みたいなのがあって。
うーん。
まあそれでも何かしらで我々は、こうドラマを作んなきゃいけないし、
何かを伝えなきゃいけないときに、言語でやるしかないなあ、みたいな。
そうですよねー。
いうのがちょっとあるんですよ。
うーん。
これどう?ジェシカさん。
いやーすごくありますね、それは。
うーん。
なんか、あのー、この間美術館の展示に行ったんですけれども、
はいはい。
ゴホテンやってて、
おー、いいね。
で、あのー、日本にね、あのー、でも人気があって、
日本の詩人とかがゴホの絵を読んでたりするんですよ。
おー。
で、その歌が英語でも書いてあって、
でも印象が全然違って、その日本語の歌の印象と、
やっぱ英語でそのまま書かれるっていうのが全然違うので、
その翻訳っていう壁はすごく絶対にあるし、
だからこそ、翻訳劇局とかにもとても関心があって、
そういうワークショップとかもやるんですけど、
いろんな人がやっぱ、なんだろうな、この時代の、この国の新年っていうね、
たぶんニューイヤーとかそういうのは、
新年と訳すのか元旦と訳すのかお正月と訳すのかって、
それでも全然違う。
この選択の、でも一人その、翻訳者がいることで、
なんかまた一つ紙砕くような作業になるので、
それはそれで劇局の深みが出て、面白いなとも思うんですけれど、
やっぱり難しい作業ではあるなと思ってますね。
文化がね、そもそも生まれてるからね。
そうですよね、文化とか宗教によってもね、やっぱどうしても訳し方は絶対変わってくるだろうし。
そうですね、うん、本当に。
そうですよね、なんかね、例えばキリスト教のお話で元旦とかは使いたくないですもんね。
そうですよね、うんうん、元旦。
親切心と滑舌
元旦は使いたくないですね、やっぱ新年とかになっちゃうもんな。
その瞬間冷めるよね。
ちょっと冷めますもんね。
特にお正月系は日本味が強くて、言葉も。
なので難しいんですよ、海外の言葉のニューイヤーっていうのがなかなか年越しもすごく日本っぽくなってしまうとても。
確かに年越しもすごいよね。
背景が出ちゃうのが面白いんですけど、難しいよなって思いますね。
宗教はね、やっぱり古典ラジオとか聞いてそれなりに勉強すると、やっぱり俺これ簡単に神よとか言っていいのかなってなっちゃう。
そうですよね。
一応そのキリスト教とはされてないけど、なんかその劇中でそういう風に神に一神教的なものを扱ってて、
いいのかな?そんな単純に要約されてるもんなのかな?信仰ってみたいなことを考えちゃうんだよね。
だから役しかの人たちも、そういう宗教とかも勉強しないと難しいでしょうね。
ほんとそう。
キリスト教とかカトリック教とかあっちの方だったらまだね、信仰してる人が多いからいいでしょうけど、ほんとマニアックな感じの、
例えばブーツ教の人たちが書いた台本を訳すとかってなると相当難しいですよね。
クエガー教とかさ、あるからそういうのをなんか簡単に言っていいのかみたいな差分は感じるよね。
セリフ上は神よっていうだけなんだけど、
そうなんすよね。
なんかさ、神父とか牧師とかよくわかんないような分かれ方してる本とかもあるじゃん。
ありますね。
なんだよそれって。
そうなんですよ。
うちらとしてはね、神父と牧師さんどっちもね、あんま変わんないイメージですけど、
違うんすもんね、厳密に言えば。
でもその辺がね、難しいっすよね。
そうなんですよね。
そういうのを雑に預かっちゃいかんなっていう。
そうですよね。
親切心って面白い。
そう、親切心は、これはやっぱり、
基本的にはそこを、お客様の分かりやすさというか、そこにフッとあるだけで、
出す物談じゃないかな、必要最低限みたいな。
なるほど、お客様にとっての親切ってこと。
そう。
なるほど、俳優としての生理の意味でもっていうかもと思ってました。
そう、あとそれもあるんかな。
一つは滑舌があるじゃない。
はい。
僕も滑舌がいい方ではないし、ずっと悩んできて、
コントロールするのにすごく時間がかかったんだけども、
滑舌悪いって、お客様に対する親切心のなさだなって思ったわけ。
あー、そうですね。
聞き取りづらいって、お客様に対して失礼じゃない?
すごい食べにくい状態で、お客様に料理を提供して。
そうですね。
鱗がついたままの魚出されてもってなりますよね。
そうそうそうそう。
みたいな感じですもんね。
あえてそういう調理の仕方ですっていう風に言ってるわけじゃなくて、
滑舌の悪い役とかさ、そういうのあるじゃない。
口が、精神的に引っ込めじや、言葉がこもっちゃうみたいな、
長州力さんとかね、ああいうキャラクターみたいなとこがあったら、
それでもいいわけなんだけど、
そうじゃないときには、基本的には聞きやすい形でお出しするのが、
当たり前じゃない、当然じゃないかというのが気づいてから、
すごくそこには注力するようになったんですよね。
確かに親切ですよね、そっちの。
枷って言うとどういうニュアンスなんですか?
枷はやっぱり言語の壁と、その言葉を出してる、
例えば愛してるって言っちゃうと、
愛してるに収まっちゃうっていう枷。
なるほど。
いや本当、愛してるで収まらないことを我々描きたいのに、
でもその愛してるっていう言葉を言っちゃうと、
そこになんか収まっちゃう、みたいな、
そうですよね。
いうのが、なんだろうな、
当然そのドラマ全般で伝えたいことが伝わるのがベストなんだが、
最後お客様の印象に残るのがそこだけになっちゃったりするのは、
くうーって感じがする。
そうですね。
っていうのはある感じ。
なんだろうね。
面白いですね。
で、もう一つ親切心で考えたのが、
決め台詞の効果
たとえば奇名台詞とかも親切心じゃない?って思っちゃう。
そうですね。
絶対言わなきゃいけないとか、
その話の軸になるところは絶対お客さんに知ってもらわないと、
意味がわかんなくなりますからね。
だから、半沢の倍返しだとか、
必ずどっかで言わせたいし、
そうですね。うわーってなりますからね、それで。
そうそうそうそう。
だし、かがわさんが、
ああいう風に、
けれんみたっぷりに言うところとか、
あえてそういうのを作ってる感じがするんだよね。
狙って。
ここを切り取られたら面白いとか、
いうのを狙って、
ジャイさんのあれだから、何パターンも取るから、
その中で一個、何パターンもやって、
そこに移ったのが面白かった、みたいな。
ああいうのを、
親切心じゃない?と思っちゃう。
そこをきっちり作ってあげる。
確かに。
楽しんでいただきたいっていうのが。
そうそうそうそう。
舞台なんかでもさ、やっぱり、
大切なセリフはセンターで大見益って言ってもらったらさ、
そこはね、不自然かもしれないが、
それもそれで成立していれば、お客さんはすごく気持ちいい?
いやもうそうですよ。
スカッとしますからね、そういうのがあったら。
決め台詞だけで言うとすごい、
間口が広がる感じがします、お客さんの。
何だろうな。
その確かに、買い返しだっていうフレーズを見れば、
何だろうな、金融機関に興味がなくても、
そこのセリフから入るお客さんとか、
年齢層も広がりそうだし、
汎用性も高いっていうところで、
そういった意味での間口が広がるような、
効果もあるのかなみたいな。
確かにそうですね。
そういう意味では広がってるイメージはありますね。
だってああいう決め台詞がなかったら、
あそこまでヒットしてない可能性もありますからね。
多分あれでどうなんだろうね。
もう脚本の段階でここで、
決め台詞的にこれがなったらいいなとか考えてるもんなのかね。
あるんじゃないですか。わかんないですけど。
あるのかな。
プロデューサーから流行りそうな言葉1個入れてくださいと言われて。
ありそうですよね。
で、何個か出したうちの1つとかを。
実は原作、池井戸純さんでしたっけ。
が、書いてるんですかね。
買い返しだっていう小説には書かれてるんですかね。
そこチェックしてないな。
ないのか。
でも例えば朝ドラなんかでも、地方の方言の挨拶なんかが乾いて、
よくトピックに上がってくるみたいなことはあるから、
結構そういうのは狙って入れてるのかもしれないよね。
そうですね。
そうなったらいいなぐらいで。
そこをプッシュするわけじゃないんだけど、
はるさんがやったんだっけな、ビックラポンとかさ。
はいはいはい。
ジェジェジェもそうだけど。
あれは狙ってるよね。
そうですね。
そうですね。
でもそういうのがやっぱりいいですよね。
ポンと出る地方の言葉みたいな。
そうそう、フックになる。
フックになるところ、方言としてはそういう強みはありますよね。
一応買い返しだは入ってはいるけれど、
ドラマほど頻繁に繰り返されるわけではありません。
その中で抽出したんですね、ビックラポンの。
これだ。
これだなと。
台詞の重要性
か、アドリブでそれが言ってみたものの、
それがすごい良かったみたいな。
坂井さんの言い方なんだと思う。
買い返し。
そんな感じですかね。
それがすごい視聴率、めちゃくちゃその瞬間視聴率良かったとか。
何がフックになるか、コントロールはできないからね。
そうですね。
フォーカスは。
っていうのはあるよね。
劇作家のジェシカさんとしては、そういうヒットするような言葉とか、セリフとか、
この台本書いて、うわ、これめちゃくちゃ決め台詞だなみたいな。
だから別に意識はしてないんですか。
意識はしてないですね。
私は自主講演なので、あんまり依頼のものはそこまで多くないので、
そうしたら別に書きたいものを書くっていう感じなので、
あんまり決め台詞っぽいセリフ書いたことないですね。
セリフからイメージが膨らむみたいなことは、決め台な作り方ではないんだ。
日常会話から抽出する感じは、日常的な決め台詞に言ってる。
抽出人物あんまり出ない。
そうね、こないだ見させてもらった感じでも、そっかそっか。
例えば漫画だと、
メゾン一国は、ラストシーンの五代さんのセリフ、
あなたをひっくるめてもらいますっていうセリフがまずあって、
なるほどね。
っていう話が起きたことがあって、
そういう作り方もあるんだなと。
そこに向かうように前面に向かっていくっていう。
それもちょっとあるかもしれないですね。
ちょっとあるかも。
これはいいセリフだなとか思っちゃったら、
そこに向かって書きますけど、
ラストまでは向かわなくて、
ちょっと中盤ぐらいに。
そこからどうなるかは、その時というか。
ちなみにちょっと違う話になっちゃうかもしれないですけど、
題名はどうやってつけるんですか?
いつつけるんですか?
今回の脈っていうのは。
脈は完全に書く前から決まってて。
脈っていう作品を作りたいってところからイメージがあって。
モチーフだけ最初決まってて、新聞記者の話を書く、
劇場建設の話を書くみたいな。
で、登場人物なんとなく。
結局21人のお芝居になりましたけど、
最初多分6人ぐらいで書くみたいな時に。
6人ぐらい書いた時に、
なんか脈みたいな。
でも大体私フライヤーを決めるデザイナーさんとの打ち合わせの時に、
タイトルを仮決めするんですよ。
どういうイメージですか?今回のフライヤー。
フライヤーは多分先に決まるんですよ。
本をあげるよりも先に。
なので、その時にどういうイメージでフライヤー作りましょうって時に、
今回ちょっと脈みたいなイメージなんですよ。
まだタイトルどうなるかわかんないんですけど。
脈みたいなテーマでいきたくてみたいな。
みんなが連鎖してるような、つながってるような感じのイメージでフライヤーいけますか?とか。
っていう感じで。
で決めるんですね。
そうですね。なので、デザイナーさんとの打ち合わせが入ったってなったら、
急いでタイトルとかイメージとかテーマカラーとか決めたりします。
へー。
そこから来るんですね。
じゃあ題名は決めてからとかじゃなく、
全部書き上げてこの題名にしようとかじゃないんですね。
なんかそのセリフから取ってくるみたいな。
でもなんかだいたい仮決めしてて、仮決めなのがそのまま決まるってことが多い。
へー。
はい。
ちょっとセリフに戻るんですけど、
親切心で、説明台詞もこれに当たるなと思ってて。
あーそうですね。
特に導入とか、状況説明とか。
はい。
馬店して2幕になったら何年後とか。
はい。そうですね。
ああいうのうまーくやってるの見るとすごく親切心があるなと思って。
そうですね。
なんかまるっと映像とかに出してくるとイラってくる。
ははははは。
あーわかる。プロジェクターがバーンって入ってね。
そうそうそうそう。
うまくやれや。
そうですね。
だったら舞台上でやる意味ないじゃんってなる。
そうですね。
確かに。
とかやっぱあのー、いろんな舞台でもさ、導入があってさ、
大切な人がそのままスーッとこう、
あ、お客さん入って、こちらどうぞーとか言いながら、
最近僕ねYouTube、好きなYouTubeあるんですよとか言いながら、
そのまま芝居に入る。
はいはいはい。
うまい。
そのー、そういうアイディアを見ると、
それがちゃんと説明になってくるんだよね、舞台の。
作品の。
はい。
入るとやっぱそこはなんか、
そのテクニックではあるんだけど、
ただそこを言葉でボンと投げつけるんじゃなくって、
こういう風にやるとお客さん気持ちよく入っていただけますよねっていう、
親切心の現れだなと僕は感じるんですよね。
はいはいはい。
そういうのが好きですね。
そうですね。
難しいですけどね、やってる側は。
劇作家としてのプロセス
難しいですよね、あれほんとに。
もう独白とか最近多いんですけど、
めちゃくちゃできないんですよね。
あーそうなんですか。
緊張しいなんで、
めっちゃ緊張するんですよ。
いきなり。
ね。
ちゃんと伝えなきゃいけないっていう思いがあるから。
やっぱ衝撃状界隈の人、そういうのうまいんだみんな。
うまいっすよね。
テレビの人はやっぱ苦手にしてるっていうか、
パッとはできなさそうな感じなんだけど、
小松和重さんとかうまかった。
あー。
幕間というか、
幕間が終わって、
で、パッと出てきて、
いやー私ね、歌舞伎初めてなんですけどね、つって。
歌舞伎出させていいとか初めてだったんですけど、
なんでここマクドの間でね、
あの説明なんかやらされてるんですよね、みたいな。
生っぽくやるんですよね。
ちゃんと全部あれしてるんだけど、
なんかお客さんいじりとかもやりつつ、
生っぽくやってるんだけど、
ちゃんと導入でなっていて、
熟練の技みたいな感じがしますよね。
ですよねー。
あれ生っぽいけど、生じゃないからね。
そうなんですよ。
伝わんないんだろうなーって。
お客さんいじりとかもないんじゃない?
うまいっすよねー。
やる人は。
どうしてもね、やっぱりこう、
稽古した感が出ちゃったりとか、
そうそうそうそう。
あれ生っぽくできる人ほんとすごいっすよ。
すごい。
で、結構そういうのみんなやりたがるんだけど、
例えばね、別に、
まあまあいいか、
オペラとかをみんなに見やすくするために、
間口を広くみたいなことでやるんだけど、
そういう時、そういう生っぽい前説をね、
オペラ歌手なんだけど、やってるのをちょいちょい見て、
でもやっぱおかしいのよ。
間とかが。
あーそうでしょうね。
間とかが、掴めてないから。
キメキメの間になっちゃってるから。
だからあれはもう、演芸の世界に近い。
芸能寄せとかのレベルの能力がないと、
そうですね。
掴んでないとできんのよ、みたいな。
でしょうね。
本人はたぶん気持ちよくやってるんだけど、
掴めてないんだよな、と思いながら、
難しいんだよ、ほんとは。
いや難しいんだよな。
あの、なんか独特の空気感っていうか、
その日その日じゃないですか、ほんとに。
お客さんの反応だったりとか、
もう天気でお客さんのテンション下がってたりとか。
そうね。
あれがもうほんと難しいですよね。
稽古したこととはまた別の自分の能力というか。
そう。だいたい言うべきことは決まってるから、
そのセリフをいかに言うかってほとんど変わらないんだけど、
お客さんの空気を差しながら、
セリフを言うのに近いから。
そうですよね。
大変、と思いながら。
あれはほんと特殊な能力ですよ。
そういう人ってやっぱ上手いもんね、セリフ回しの。
そうですね。
だいたい全部。
そういう人があると思うんですよ。
親切心っていう感じ。
上手い下手もあるんだけど、
根底は親切心じゃないかなと思って僕は言ってるんですよね。
そうだよな、セリフってね。
ほんと難しいんですよね、言うのが。
説明セリフ長いとだるいしね。
そうなんですよ。
説明してるって思われるのも嫌だし。
状況を説明するし、心理描写も説明したりとか考えると、
それこそ言葉にするなよ。
そうなんですよ。
言葉じゃないところで見ててくれよ。
ってなっちゃうからね。
そうなんですよね。
親切心の、ちょっと行き過ぎちゃうと、
おせっかいみたくなっちゃうから、
そこのおせっかいまで行っちゃうと、
なんか説教がまかしいなみたいな感じのセリフになってくるから。
塩梅が難しい。
塩梅がほんと難しい。
おせっかいのセリフも多いね。
多いっすよ。
分かってるからそれはいい。
分かった分かった。
それもう歩いてるとき分かってる。
それってなんかさ、一言、
あーとか叫べば済むことじゃないみたいな、
葛藤をなんか1分ぐらいやられると、
お芝居とはみたいな。
それ小説でいいじゃんみたいな。
そうなんですよね。
だって言葉にできないものを表現するのに、
言葉に頼ってたらお芝居じゃなくてもいいんじゃない?
っていうとこに行くじゃない。
それを頑張って言葉で言おうとしてる?みたいな。
そうですか。
そうですかってなっちゃう。
そうなんですよ。
そうですかってなっちゃう。
ですねってなっちゃうよね。
でもこれテレビとかでもやっぱあって、
ちゃんとそういう連続ドラマの第1話とか、
説明が上手いのとさ、
ナレーション長ぇなみたいなのも多かったよね。
そういうのを上手く説明して、
映像だけでちゃんと説明がつくみたいな、
ことを撮ってるドラマとかはいいもんな。
そうですね。
ゼリフに頼らずに、
描写だけできちんと、
心地いい朝みたいなこと。
心地いい朝みたいなこと言ってるような、
芝居とかあるじゃん?
めちゃくちゃありますよ。
BGMとともに。
BGMとともに。
そういう意味ではやっぱ舞台の方が、
そういうセリフは多いですよね。
映画とか映像だと、
それを映像でカバーできるってところがありますよね。
舞台だとどうしてもワンシチュエーションものだったりとか、
あと素舞台に近いとかってなると、
説明性のセリフ
それを状況説明をしなきゃいけないっていう。
そうそうそうそう。
だってやっぱり実際に、
特にバイオレンスなんか分かりやすいわけじゃん。
実際に殴られたりとか血が出たりって、
映像はできるけど、みたいな。
腕が切れちゃいましたみたいなことって。
それを説明せんとはあかんけど、
そうじゃない方向で分かってもらうみたいな。
そうですよね。
映像は見せれるけど。
見せますけどね。
舞台じゃ一応できないんで。
腕がーって言わなきゃいけないんですよ。
そうそうそう。
うわー腕がーって。
あいつがなんなのか。
言わなきゃいけないんですよ。
映像だとうわーくらいでいいのか。
そういうところの上手い下手みたいなのがすごく出てきやすいね。
そうですね。
確かに。
とかなんだろうな。
セクシャルなシーンとか。
映像だと割合描きやすいが、
舞台だと直接的にできないから、
一晩経って、みたいな。
そうですね。
ことでなんか説明しなきゃいけないんだけど、
そこをなんかセリフで説明されると、
ちょっとなーって思うんですよ。
うまくやれや。
うまくやってよ、みたいな。
そういうところで舞台と映像の違いはあるかもしれないですね。
セリフによっても。
逆になんかね、この後船ちゃんにも喋ってもらいたいと思うんだけど、
ダンスの表現とかそういうのを飛び越えてられちゃうじゃん。
あーそうですね。
なんか触れただけでも成功賞があったみたいな表現で、
できちゃうわけじゃん。
そのイメージが伝われば。
そうですね。
だからダンスの場合だと、
自分がダンスの作品を作るときは、
台本を書くんですよ。
ちゃんとやっぱり。
セリフみたいなのを書いて、
これをフリにしたいっていう風になるんですよ。
ここで私は君のことが大好きだみたいな告白のシーンがあるんであれば、
そういうフリ付けにしましょうねっていう。
それから入ってフリを作っていくんで、
あとはもうそれこそ、
わかりやすい宗教とか持ってきます。
仏教だったら仏教、キリスト教みたいなものとか、
リンネ転生みたいなものとかを回って表現するとか、
言葉を使えないからこそ他の手段でそれを補うみたいな。
そういうのを逆に言葉のほうの枷に感じちゃうんだよね。
友人のパントマイムの講演なんか見たときに、
こんなに自由なんだって思っちゃったもんね。
そうですよね。
だって簡単に海の中入ったり、空飛んだり、
ものになったりできるから彼らは。
それを言葉じゃなくて表現できるから、
ああ、自由だなあって。
そうですよね。
だって俺がやろうとしたら、
ここは海の中ですって言わなきゃいけないもん。
僕は洗濯物なんですみたいに言わなきゃいけない。
けど彼はパタパタパタパタって揺られてるだけで、
洗濯物がこうなっちゃったみたいなことを、
言葉じゃなくて表現できてるから、
ああ、素晴らしい表現で、
言葉がないことのほうが自由だなって感じたんですよね。
そっか、そうですね。
想像力を膨らませることはできますよね、お客さんの。
そうそう、だからそこにやっぱりこう、
僕は言葉のほうが糧に感じたんですよね。
ああ、そっか、そうですね。
逆に言葉のほうが細部にまで伝えることができるっていうメリットはあると思うんですよ。
はいはい。
何年何月何日みたいな、何時何分とか、
っていうのをお客さんと教育することができるっていう強みがあると思うんですよ。
短時間で。
はいはい。
それは強いと思うんだけど、
それよりも表現としては糧に感じることが多いな、
他の表現と比較するとっていう感じを。
ああ、そうですね。
で、やっぱりそうね、せっかく発するんだったら親切心を持ってみたいなことを心がけてるかなっていうのは、
まとめとして、まとめとして元に戻るんだけど、あるんだよね。
まあ基本的にでも僕らね、セリフを変えることはできないんで。
まあそうです、もちろんそうです。
表現の役割分担として、セリフを書く人は別にいるから、
相談はね、できるけど、
まるっとね、
ジェシカさんここのセリフを1ページ丸ごと僕考えてきたんですけどって言われても、
それはダメじゃん。
絶対やっちゃダメですね。
もう一見だから、
こここういう言い方とか、
こういう言い回しに変えてもいいですかぐらいな、
そうですね。
表現をすることが多いし、
橋田先生だったら手入れ本まで全部、
いやー、絶対そうでしょうね。
きちんと台本通りっていう現場もあるし、
そう考えると、セリフを僕らがチョイスすることはできないっていうのが前提なので、
そうすると親切心を持ってっていうのが、
向き合い方としては、
お客様に対して誠実かなと思っていますね。
ダンスと親切心
そうですね。
中間人。
はい。
面白い。
ためになりましたね。
ためになる?
いや、なりますよ。
やっぱり先輩のね、
先輩のこういう気持ちで、
こういう考えでやってらっしゃるんだなっていうのはありますか。
あんまり喋んないからね、こういうのね。
そうですね。
確かに。
聞けないですもんね。
じゃあ、僕の回はこんな感じで終わりたいと思いまして、
次回はジェシカさんの。
はい。
ジェシカさんがね、
何番に会いたいって言ったら、
真ん中でって。
真ん中でっていう答えが飛んできますよ。
嫌われたい。
すいません、じゃあ。
最初も最後もプレッシャーがあるんですね。
はい。
全員ですよ、そんな。
プレッシャーなんて。
で、沈黙でね、ずっと毎回ね、
50回やられてるんですから。
ね。
うちらなんかよりは全然ですよ。
というわけで、
次回はジェシカさんのお話を聞きますので、
ぜひお聞きくださいと。
はい。
お願いします。
どうもどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。