2024-06-05 03:39

『陳澄波を探して』

岩波書店

00:02
こんにちは、マルジナリア書店の小林えみです。
今日のオススメ本は、『陳澄波を探して消された台湾画家の謎』か、
宗明三著、澄木ひかりさん役で、岩波書店から刊行されています。
これは台湾の画家の陳澄波さんに関する歴史小説です。
日本統治時代に生まれた台湾人の画家なんですけれども、
その後、歴史が大きく動きますし、植民地支配の下で非常に苦しい思いをされていたり、
その後も本当に台湾はとても大変な状況があり、最後は若くして銃殺された方です。
その画家が語られなくなってしまったのはなぜかというところと、
陳澄波の絵がいかに良いものであったかということ、
台湾の歴史と陳澄波という画家について、多くのことを知ることができる一冊になっています。
今本当に今年ですね、世界は本当にすごくたくさん選挙があって、台湾もありましたし、
インドもすごく長い期間をかけて選挙をしていますし、
7月にはイギリスも大統領選挙がありまして、先日はメキシコで女性の大統領が初めて登場したりしていました。
本当に歴史の転換点がある中で、台湾も2月に総選挙がありまして、
それでねじれ国会になっていることから、さまざまな外交問題ですとか、
いろいろな国に関しての運営のことが、非常に若い人たちなどで政治の問題も重要視されていまして、
連日デモも続いているようです。
こういった本当に状況にどうしてなったのかという、そもそもの出発点って本当にずっと昔から続いていることであったりとか、
今ガザのことなんかを見ていても複雑な歴史というふうによく言われるんですけれども、複雑じゃない歴史はないなと思いますし、
でもそこをシンプルに考えるのであれば、今生きている人、これから生きなければいけない人や他の生命、自然環境、
それらに対してどうよくあるべきかということが考える根本になるのかなと思います。
ただそうした中で埋もれていった歴史、そういったものをただ忘れてなかったことにするのではなく、
今後のためにどういうふうにそれが活かしていくことができるか、またそういう人一人一人が生きてきたということ、またその証として様々な芸術や表現があったこと、
03:11
生きてきた痕跡というものを忘れないようにしていくというのはとても大事なことだと思っています。
そんな世界の中の一つ、台湾という私たちにもとても近くて重要な国の画家に関する歴史小説です。
珍東波を探して消された台湾画家の謎、沢聡明町隅木光さん役で岩波書店から刊行されています。
03:39

コメント

スクロール