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喪失感は、突然に、第9回目の配信です。
今回は、亡くなった人のデジタルデータをどうするか、ということについてお話ししていきたいと思います。
皆さん、身近な人を亡くした時、
今だと、iPhoneだったりとか、Androidだったり、パソコンだったり、
そういったものが身近にある人が、多くいるのではないかと思うのですが、
そういうデータって、皆さんどうされていますかね。
今回、なぜこの話をしようかなと思ったのは、
たまたま、亡くなった兄のPSPが床にゴローンと転がっていて、
いつも枕元に置いてあって、
枕元とかベッドと枕の間みたいなところに置いてあって、
なぜそこに置いてあるか、私も全然覚えていないんですけど、
邪魔にはならないし、なくすよりいいかなと思って、多分そこに置いてあるんじゃないかなと思うんですけど、
それが落ちてきたから、ちょっと久しぶりに、7年ぶりぐらいなのかな、
起動してみたんですね。
それで、弾いたのは自分が買ったソフトなんですよ。
PSPを持っていなくて、兄が亡くなってから、これは遺品というか、
持って帰ってきて、何か遊んでみたいなと思って買ったんですよ、自分でソフト。
兄は部屋にあったのは2つぐらいだったのかな、ソフト。
自分は自分のが入ってて。
セーブデータとかもあったから見たら、
亡くなってから1ヶ月ちょっとぐらいでソフトを買ってて、
2日後ぐらいにセーブデータ残ってて、それ以上やってないみたいな感じだったんですよ。
勢いで買ってみたものの、そういう気分にならなかったのか、全然遊んでなかったんですね。
よくよく見てみると、たぶんその当時もいたんだと思うんですけど、
セーブデータがいくつも残ってるんですよ、兄のゲームの。
一番古くて、もう10年ぐらい前だったから、全然兄もやってなかったっぽいんだけども、
その中で手元にはないけど、ソフトが手元にはないんですけど、いくつかセーブデータ残ってるから、
いやこれもしかしてソフトを買えば続きできるのかなとか、ふと思ったりしたんですけど、
さすがにそれはどうなのか、やってみたところでどうだっていうのもあるんですけど、
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2つぐらいソフトあるから、それを起動してみてもいいのかなとは思ったんですが、
ただいかんせんね、1つは流画ごとくのシリーズとかだったんだけど、
もう1個がアイドルグループの育成っぽいやつだったんですよ。
これは起動するのをすごく躊躇して、セーブデータの中に私でも知っているアイドルの名前が書いてあって、
なんかこれは見ちゃいけないのではないか、見てもいいのかどうかわかんないんだけど、
なんかちょっとやめてみたというところで、
なんかそういえば、それだけじゃなくて、
兄は自視したんですけども、パソコンとかスマホとか、いろんなあらゆるパスワードを私に残しておいてくれていて、
だから本当に簡単にパソコンも起動できたし、スマホも見れた。
ただ、全部残してたわけでもなかった形跡があるんですよ。
お気に入りは残ってたけど履歴は全部消えてたとか、パソコン。
スマホは履歴は残ってた。消し方がわかんなかったのかちょっとわかんないんですけど、
パソコンの方は消してて、スマホの方は消してないってなんか不思議な感じだなーって思ったのを覚えてて、
あといろんなサービスのIDとパスワード、たぶんこれとこれみたいな感じで、
いくつか候補のパスワードとかも書いてあって、候補のメールアドレスとかも書いてあって、結構綿密に残してくれているけど、
オンラインゲームのIDとパスワードはどこにもなかったんですよ。残してはなかった。
つい最近、実は資格情報の中にあったのをたまたま見つけたんですよ。
資格情報のことはあんまWindowsすごく詳しいわけじゃなくて、資格情報の中に残っているってその当時パスワードがあるの知らなくて、
ここ数年で知りようになったんですけど、当時ログインしてみたいなーって思ったんですよ。
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オンラインゲームやってるのは知ってたから、サイト開いてみたんですね。つい最近でもないかな。
ここ3,4ヶ月かな。
けど数年前にもうサービスが終わっていて、それはそれでよかったなと思って。
オンラインゲームってやっぱりいろんなリアルで人と繋がるから、そこで会話になったとしても、
なんて言ったらいいかわかんないし、本当に兄の世界に入っていくようなもんだからオンラインゲームになると。
だからあの時、当時知っていなくてよかったなーって思ったりとかしました。
SNSはやってなかったんじゃないかな。アプリとか入ってなかったし。
あとね、初期化はされてなくてパソコン。
けど何かいくつか削除した感じの雰囲気は少しあったんですよね。
デスクトップがすごいキレだったりとかしてたから。
結局最初的には違ったんですけど、復元ポイントみたいなの見つけて、
それは全然バックアップの復元ポイントではなかったんだけども、
それ見つけた時に、うわーっとどうしよう、見たいかもしれないって思ったんですよ。
でも、消した形跡があるのにいろいろそういうことをやってしまうのは、
尊厳を傷つけてしまうんじゃないかとか、いろいろ考えたんですよ。
全然自分で答えが出せなくて。
で、ちょっと周りの友達に何人か聞いたりしたら、
いやもう絶対見ない方がいいみたいな感じで、あんまり話を聞いてくれなかったんですよね。
いやもう絶対私が嫌な思いをするだろうから見ない方がいいって言われて。
ただ、こういった自治居属の支援されている方とのつながりもあったから、その方に聞いたら、
まずは私はどうしたいのかっていうのを聞いてくれたんですよね。
それで、ああそうだよなと思って、そういえばみんな見ない方がいいって言った人たちは、
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私の意見を全く聞いてくれてなかった、質問されなかったなと思って。
まあ悪いとは思ってないです。
私のことを考えて、そう言ってくれた言葉だから。
けど、私はそういうのを聞きたかったわけじゃなかったなと思って。
あ、そうだよな。私の気持ちを聞いてくれたのがすごい安心感があって。
復元をしたいんだけども、それはお兄ちゃんにとって良いとは思わないんじゃないかっていうのを相談したんです。
けど、聞いてはもらえたんだけど、それでも答えが出なくて、
他の友人にLINEで言ったんですね。どうしたらいいかわかんないと。
そしたら彼女は、少し時間が欲しいっていうふうに返事が返ってきて、
ちょっとびっくりしたんですよ。
でもよくよく考えれば、決して軽い話じゃないし、
でもその時点でも、この人は真剣に私と向き合ってくれてるんだなっていう、
もうその一言だけでね、もう私は嬉しかったんですよね。
何日か後に彼女から返信が来たんですね。
抜粋なんですけども、すごく印象的だったのがこんな言葉で、
いろいろ考えて決断しきれないけれど、
でもこれから生きていき、選択し、その結果を受けるのは、
サツキさんです。
もし、見た結果、悲しみ、傷つくことは、
お兄さんが望んでいることではないと思います。
っていうふうに来たんですよ。
なんかこう、その前にはね、すごく視野広く捉えていて、
私だったらどうかとか、自分だったらどうするか、
最後にお兄さんがどう思うかっていうところまで、
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彼女は考えて私に伝えてくれたんですよね。
で、もっともね、私の視点になかったというのは、
するしないの選択で結果を受けるのは私で、
その決断の結果、傷ついたり不安になったりすることは、
お兄さんが望むものなんじゃないんじゃないかって書かれてたんです。
いやー、ここの視点は、まず当事者の私は無理だし、
第三者だから言える言葉なんだけども、
第三者であっても、これを私に考えて言ってくれるって、
すっごい考えてくれたんだなーっていうのを感じたんですよね。
このメッセージをくれた人は、19歳も年下で、
私が39歳の時に彼女が20歳で、
こういうメッセージをお昼の12時半に送ってきてくれたの。
平日のお昼の12時半、私も仕事なわけ。
まだお昼だったからよかったけど、読んだ瞬間大泣きしちゃって。
だからしばらくトイレ行って、
少し落ち着いてから仕事をしたのをすごい覚えてる。
で、「あ、仕事中。」みたいなことをタイミングが悪くてごめんなさいとか言ってくれてて、
いやいやいやって、でも本当にね、びっくりしたなー。
それすごく嬉しかったメッセージでした。
こういうふうに接してくれたことがきっかけで、
なんかさっきデジタルティジャーの話からちょっと違う話になっちゃっているんですけど、
自分のことを結構わかってもらえないなーって思ってた時期も結構長かったんですよ。
でもそれは、私が人にちゃんと話ができてなかった、言葉を持ち合わせてなかったからも大きいんだなーっていうのを思ったんですね。
わかってもらえないっていうのって、話さないとわかんないし、
これくらいわかってくれよっていうところが大きくなってしまったことも事実であるなーと思って、
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まず私の方が相談するとか、悩みを打ち明けるとか、そういった言葉をね、多分ずっと持ち合わせていなかったんじゃないかなと思うんですよ。
私は兄が7年前に自死する前に、今から30年前というか、私が16歳の時に父も自死で亡くなっているんですけど、
その時から比べると、多分いろんな言葉で人に相談できていたんですね、7年前は。
父の時は16歳だったし、突然つらくなる時とか、夜だったりするから、その時に誰かいたかというといないし、
学校に行っている時につらくなるかというと、本当自分が二重人格じゃないかと思うぐらいにつらくならないくて、
普通に生活できていて、学校行っても仕事に行っても、突然か、ふとつらくなる時はあるけど、
じゃあその言葉をどう表現できたかとか、私は持ち合わせていなかったなーっていうのを、
7年前に兄が亡くなった時に感じたことなんですね。
私がこう、なんだろうな、このね、喪失感を突然にっていうタイトルにした理由でもあるんですけど、
喪失感がやってくるっていうわけじゃなくて、悲しみとか辛さが突然やってくる。
それは何なのかっていうと、誰かを亡くした喪失感だなっていうふうに思っていて、
突然来るから、じゃあその突然来る時の説明ってすごく難しい。
昨日さ、突然お父さんのこと思い出して亡くなっちゃったんだよねって、
次の日に話すかっていうと話さないし、もうその頃には違う話題になってるか、
忘れてることも結構あると思うけど、毎晩毎晩何かしら辛い思いがあったりとかする時も多かったし、
でも次の日になると、さあ学校行こうとか、会社だーとか、
なおかつ普通の日常生活の中で誰かが亡くなった時のその辛さの話をするタイミングみたいなものっていうのはほとんどないから、
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誰かと何かぶつかった時に多分無意識に訪れてしまうもの。
人間関係とかもそうだし、
だから分かってもらえないって漠然と思ってしまってたわけなんだけども、
それはそれで、私自身もよく分かってなかったから自分のことを、
それだとしたら相手も分かってくれるかって言うとせや分からないし、
そういったことをすぐ分かるきっかけになったのが兄の死でした。
さっきの彼女の話に戻すと、それまでお父さんの話をしてたかどうかちょっと覚えてないんだけど、
お兄ちゃんが亡くなった時に話したのか、
ただそれもっと前には、私が書いてたブログを彼女は読んでくれていて、
だから私の言葉をよく読んでくれてたんですよ。
おそらくいろんなイメージをしてたと思うし、
仲良くなってからもLINEのやりとりも結構多くて、
お互いその考え方が、私はそう似ている人だなって思ってたから、
割と素直にいろんなことを話せてたんですね。
決してその死とかそういうことじゃ長いことでも。
だからいろんな言葉のやりとりの中でつながりを持てて、
本当に私がつらかった時に相談して、
彼女が書けてくれた言葉が、
多分人からもらった言葉で、
あんな衝撃を受けたことが多分今まで一度もないと思う。
ちゃんと私も相談できてよかったなっていうふうに思わせてもらった感じかな。
で、なんかデジタルデータとなんか違う話になってしまいました。
デジタルデータの話に戻すと、
復元ポイントのところは私の勘違いで、
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全然戻せるものではなかったんですよ。
だから考える必要は全然なかった。
でもすごいどうするべきかっていうふうに深く考えたから、
きっかけとしては良かったなというふうに思ってます。
このデジタルデータに関しては、
パソコンだといろいろパスワード解析とか、
いくらかちょっとすごくお金かかるのかもしれないけど、
できたりとかアンドロイドもできたりするのかな。
iPhoneは本当に無理って聞くし、
なんかこういったの、セキュリティが高い分良いんだけど、
残されたものとしてはやっぱり見たいって思うよね。
でも亡くなっていってしまう人たちは、
その時どういうふうに思ってるか知る余地もないから、
そんなことも考えられないほどになってるのかもしれないし、
絶対残したくないって思っているのかもしれないし、
だったら何なら壊してくれよって思ってしまうかもしれないし、
その時の状況って本当はもう分かり得ないから、
その分かり得ないものをずっと抱えていく人生は、
今でも時たまなんか押しつぶされる感覚はある。
だからこう、私は今生きていくわけだから、
どうそういったものに折り合いをつけていくかっていうところが、
課題って言い方がなんか嫌なんだけど、何て言えばいいんだろうな。
向け合っていくっていうのもなんかあんまりしっくりこないけど、
一緒に生きていくっていう感じかな。
別に解決しなくてもいいものもあるし、
分かんなくていいものもあるし、分かりたいものもあるし、
本当に一緒に生きていくっていう感じですね。
あとデジタルデータに関しては、
私がパソコンとかスマホとかそういったものが好きなのもあって、
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本当に消したく、消えてほしくないから、
Apple IDとかAmazonとかYahooとかたまにログインしてる。
Yahooの履歴とか消えちゃったかな。
Amazonはずっと残ってるからいいけどね。
Yahooはね、何年か経つと履歴が全部、購入履歴消えちゃうんですよ。
実際にスクリーンキャプチャーとか撮ってるからいいんだけど、
お兄ちゃんこんなことを私がしてるとは全く思わないだろうな。
気持ちキモって思われてそう。
そんなすごい仲良かったわけじゃないから。
でも、そういうのに執着しちゃうし、
それが私の生きている一つの楽しみじゃないんだよな。
何て言えばいいんだろう。
習慣?
兄のアカウントにログインするとか。
一つのルーティーンだよね。
たまに忘れちゃうからね。
忘れないようにログインとかをこれからもしていきたいと思ってます。
なんか、私はいつもタイトル通りに全部話ができなくて、
長くなってしまうんですが、
今日はこの辺りで終わりにしたいと思います。
またねー。