1. 喪失感は、突然に
  2. #15 辛いと食欲がないだな..
2025-02-26 12:48

#15 辛いと食欲がないだなんて嘘だと思ったことと、あれとこれが結びついて過去が襲ってくる

お腹が減る度に父が亡くなった日の夜にお腹が減ったこと思い出すことや、そういった記憶の断片の蓄積が涙を誘発してつらくなることについてお話しました。

16歳で父が自死したあとお腹減ったことを思い出す / 辛いと食欲がないというのは嘘だと思った / 悲しみと食欲は結びつかなかった / 日常の些細な出来事が過去と結びつく / 突然の感情に襲われると制御不能 / 蓄積した感情がある瞬間に涙を誘発する / 辛い気持ちを言葉で説明するのは難しい / 辛い時に誰かに助けてほしいと思っていた

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喪失感は、突然に。第15回目の配信です。今回は、辛いと食欲がないでなんて嘘だと思ったことと、あれとこれが結びついて過去が襲ってくる、についてお話ししたいと思います。
最近ですね、ダイエットをやり始めまして、実は去年もこのあたりの時期ってダイエットしてて、6キロぐらい、5ヶ月ぐらいやって減ったんですけど、そこからなかなか減らなくなってしまって、
気づいたら、なんかまた体重が戻ってしまって、最近だからお腹減ったなーって思うことが結構あって、お腹減ったなーって思うたんびに、16歳の時に父が亡くなったことを思い出すんですよね。
16歳の春の時、父が自死したんですけども、その日は、本当いろんなことを覚えてて、その日の見たものとか、誰が何喋ったとか、いろいろ思えてるんですけども、
一番鮮明に残ってるのは、その日の夜にすごいお腹減ったんですよね。
その時に、なんかテレビで辛いことがあると食欲がないとか、なんかそういうのよく聞いてたけど、あれ嘘なの?って思ったんですよ。
それまで辛いことがなかったのかっていうと、おそらくそうではないと思うんですけども、一番の衝撃ではあって、それなのにお腹が減ったっていうのが、私にとったらすごい許せなかったんですよね。
これは本当の悲しみじゃないのかなとか、そういったのをすごい真面目に思ってて、本当の悲しみじゃないからお腹減ったのかなとか。
じゃあこれ以上の悲しみが来ないと、食欲がないなんて状態にはならないのかとか、そんなことを思って何を食べたのかは、記憶にはないんですけども、
お腹が減るたびに、ふと、そういえばあの時もお腹減ったなーって思うんですよね。思うだけでそれが悲しみにつながるかとか、そういうことでは全くないんですけども、
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そういった強烈に残っている感情っていうのは、日常の所々でまっすぐに結びついてしまうというか、その結びついた時に、今回は別に悲しみとセットではないから、
ふと思い出すというか、頭によぎるだけで、ただ過ぎ去っていくだけなんですけども、これがそうじゃないものと結びつく時がやはりあって、そういうのは思いがけない時に来るから、制御不能になるんですよね。
あれとこれとパズルのピースのようにはいかなくて、それとそれがくっついてしまうんだって、後で思い返すとそうなるんですけども、そういうのは防ぎようがないですね。
この間、ちょっと話はずれるんですけども、友達と話してる時に、例えばさ、なんか見たりとか、なんか思った時に急に涙が出てくるとか、急に目の前の何かが止まってしまうような感情が押し寄せてくることとかってあるの?みたいな話をしたら、ないって言ってて、
結構衝撃で、全く違う世界と時間を生きているんだなというふうに思ったんですよね。
もちろん別の人間だから、それぞれ違う思いであったりとか、違う環境で生きてるから同じ人なんていないんですけど、突然制御不能になってしまうような時間が訪れることが多かった自分としては、割と新鮮というか、
そういう人に、私のこう辛い話とかって、理解しづらいんじゃないかなーってちょっと思ったんですよね。
もちろん、私のことなんか分かってもらえないとか、そういうことを言いたいんではなくて、例えば、映画を見て泣くとか、漫画を見て泣くっていうのはあるみたいな話をしてて、それは普通だと思うんですけど、そうじゃなくて、私の場合とかは、割と蓄積だったりしているんですね。
1日の間で、これとこれとこれを見て、これとこういう言葉を聞いて、こういう音楽を聴いてみたいな、そういう人全てのきっかけみたいなことの蓄積の中で、あるものとあるものが結びついて、涙を誘発するような感覚のように今は思っていて、
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それって、私にしか分からない時間の流れで、それを説明したとしても、私の例えば1日の間の8時間とかいう中で、いろいろきっかけのタイミングいくつかあって、それを説明するのって、だいたい1、2分とかその程度の時間の中で説明するわけだから、全く説明できてないんですよね、もちろん。
まあ、大前提でね、人のことが全部分かるわけないわけだから、それはそれとして置いておいて、この時間の中で起きていることをどうやったら人に伝えられるんだろうなというのを考えています。
最も伝えられないのは、その時の辛さで、実際こう説明している時には、自分だってあの時なんでこんな辛かったんだろうって思ってるんですよ。
でも、全然分かんないんですよ、あの時の大泣きしちゃったときとか、なんであんな涙が止まらなくなってしまったんだろうって、あのリアルな感情にはもう自分でさえも慣れないから、多分客観的事実として、こういうのがあった、こういうのがあった、こういうのがあってこういうのがあって詰め重なって泣いたってなるんだけども、
泣いたっていうのも、そんな悲しそうな感じにならないじゃないですか。
こうやって泣いたんだよね。
私としては、もう本当に辛くて辛くて仕方がないぐらいに号泣していて、
本当に嫌だとかって思っている状態なものをね。
じゃあ、もう一回説明しろって言うと本当に無理で。
だからなんかこう、そこにギャップがあって、
今は思わないけど若い子とかって自分のこと分かってもらえないなっていうのは、
そういったものでもあったのかなというふうに思うんですよね。
だからよく本当に辛い時に、うっかり誰かが電話かかってこないかななんて本当に思ってて。
ただ今思うとね、うっかり電話かかってきたとしたら、
私はそれで説明ができたのかなって思うんですよ。
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自分でもよくわけわからなくなっているのに、
どうしたの、大丈夫?って仮にね、言われたとして、
いや、大丈夫、でも大丈夫じゃないみたいな話になるのかと思うんだけど、
いや辛くてさ、どうしたのどうしたの?ってなるじゃん。
そうすると今、さっきちょっと話したように、
一日中の中でこういうのを見てこういうのを見て、こういうのがあってこういうふうに考えて、
誰かと会ってこういうのみたいな感じの、
一個一個のトリガーが大きなものにつながっているっていうところが、
私としての真実だから、
それを大投げしている時に話せる?ってなると絶対話せないと思うの。
と思うと、やっぱり超大投げしている時、超辛い時に、
誰も連絡がなくてよかったんじゃないかなっていうのが結論。
もう本当に辛くてね、誰かを助けて欲しかったんですよ。
本当に助けて欲しいっていうふうに布団の中でめちゃくちゃ思ったのもあるし、
あともう一つ、こんなに自分が悲しんでいるのがあまりにも周りに伝わらなくて、
私が伝えていられてないんだけども、
電話越しでもこうかけてきてくれれば、
自分がこんだけ悲しんでいるっていうのを見せれたと思ってたような気がする。
表面的にはそう思ってなかったんだけど、本当に助けて欲しかったから、もう辛かったから。
誰か側にいて欲しいっていうふうにはすごい思ってたし、
とはいえさっき話したように、かけてきてもらっても説明なんてできなかっただろうから、
さらに混乱したかもしれないから、
今はこう振り返っていろいろ言語化できるようになって良かったのかなっていうのは思ってます。
だからというか、このポッドキャストを始めたのも、
辛くなる時って夜な気がするんですね。
いろんなものが蓄積した結果になるのか、
誰もいなくて一人になるから、いろいろ振り返ると思うんですよ。
今日のこととか、数日前のことだったりとか、
よく嫌なことがあって眠れなくなるとかいうのもあるし、
蓄積したものが見つめざるを得ないというか、
そうなってきた時に、
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もしこのポッドキャストを聞いて、
自分だけじゃないんだなぁとか、
そんな風に、ほんのちょっとでも一人ではないっていう風に思えたらいいなという風に願いながら、
お話をしています。
今15回まで録音しているので、他も聞いてもらうとか、
もしくはノートとかでもね、
いろいろ亡くなった人のことを思いながら書いた文章とかもあるので、
読んでいただくのも良いのかもしれないです。
今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。
またねー。
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