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2024-04-08 23:17

#41 ゆうこりんの本との出会いにまつわる自己紹介。本との和解を遂げた『寝ながら学べる構造主義』

環境問題を目の当たりにしたときに感じた思考力の無い自分/本を読むことができないと思っていた大学時代/私にも本が読めると思わせてくれた本との出会い/キサクロの二人とは考え方が違うから面白い


▼今日紹介した本

寝ながら学べる構造主義

https://shinshomap.info/book/9784166602513.html


▼キサクロではおたよりを大募集中!あなたの好きな本教えてね

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://forms.gle/oYYpszmKnazutUaW6⁠

00:02
スピーカー 2
カランコロン、いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。
この音声配信は、本好きな人たちがふらっと集まる喫茶店をコンセプトに、
店員3人組がゆるーく話してまいります。
ふと一息つきたいときに聞いてくださいね。
スピーカー 1
4月8日、第41回の配信です。
リニューアルの第2弾となりました。
そもそも、このトークの店員3人組って何者なの?
なんて思われていませんでしょうか?
なんで喫茶クロテンやっているの?っていうことを、
今日から3回にわたって、1人ずつ話していこうと思ってます。
要するに、自己紹介をしていきたいと思っておりまして、
トップバッターは、私ゆうこりんがゆるーく本の出会いから話していきたいと思っております。
聞き手はなしです。よろしく。
スピーカー 2
なしです。まだまだ知らないゆうこりんもいるのかな?と、
私もわくわくして聞いていこうと思います。
スピーカー 1
人間ってお互い知らないことだらけのはず。
スピーカー 2
そうね、意外とね。
スピーカー 1
意外とね。
スピーカー 2
まず簡単に私の概要をお伝えしたいと思っております。
スピーカー 1
喫茶クロのなしとらやんの2人とは、
だいたい1年半前かな、育休コミュニティの未来図で出会ったんだけど、
6歳差の、まあまあ年の差のある姉妹の子育てをやっております。
仕事については、システムエンジニアをやっています。
もともとは文系で、仕事も文系の部署にいたんだけど、
会社のうよ曲折がありまして、
なんやかんやで、今では理系の人がひしめくITの世界に身を置き、今に至っておりまして、
喫茶クロの最初のほうのエピソードで、
私の黒歴史、ニート時代があったんだよ、みたいな話もしたんだけど、
その時代を経て、就職した会社にずっといるんだけど、
これで考えて振り返ると、会社が結構うよ曲折してて、
職種は1回変わってて、会社が九州合併されたりとか、いろいろあり、
03:05
スピーカー 1
一応私の所属する会社名は、今で3つ目。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
うん、一緒に働く人は変わらないんだけど、
看板が付け変わっていて、3個目の名前になってる。
そんな感じで、2人の子育てをしている会社員です。
スピーカー 2
あと、私が知ってるユーコリンとしては、
なんかね、実は韓国語が話せるっていうのがあったりとか、
山登りが趣味だったりするなっていうところが、
ちょいちょい山登りの話も挟んでくれるじゃん。
スピーカー 1
あ、そうそうそうそう。
夏休みは家族で、山登りに1週間とか行ってきますって言ってたりするから、
スピーカー 2
ユーコリンすげーアクティブだなーみたいな、
健康的な生活を送ってるよなーみたいなのが、私のユーコリンのイメージでもあります。
スピーカー 1
おー、そんなイメージをしてくれておりましたか。
そうだね、そういう側面もありますね。
大学時代に韓国留学をしていて、
さらにそこで山登りにも出会いまして、
スピーカー 2
なるほど、なんかこの後の話にも出てくるけど、ユーコリンの大学時代は結構重要なんだね。
スピーカー 1
まあどの時代も、なんかいろいろあるにはあるけど、
今日の自己紹介は、大学時代を主に取り上げておりまして、
その、私と本っていうテーマについて、ここ最近ずっと考えてたんだけど、
一言で言っちゃうと、私は本を読んで頭が良くなりたいっていうモチベーションで、本を読んでいるという結論に至りまして、
そこに至るところの現体験を話すと、大学時代、大学の時に所属してたゼミは、フィールドワークを推奨してたんだけど、
その時にゼミの仲間たちと行った瀬戸内海の手島っていう島があって、豊かな島って書いて手島と読むんだけど、
聞いたこともある方も多いかと思うんだけど、手島は日本最大級の産業廃棄物の不法投棄事件が起きた島なんだよね。
そこに実際に行って現場見てこいという先生が号令したので、行ってきますってゼミの仲間と言ったわけですよ。
06:05
スピーカー 1
で、やっぱり現場を実際に見ると、瀬戸内海って結構穏やかで綺麗な海が広がってるんだけど、
それと対照的に島の一部の広大な土地いっぱいに産業廃棄物が出られてたっていう事実を目当たりにしたんだよね。
スピーカー 2
そのユーコリンが大学時代に訪れた時の問題になった産業廃棄物はいっぱいあって、今でも撤去されてないってこと?
スピーカー 1
えっとね、今では撤去されたということにはなっている。
一応、公式的に終わったって言われてるのが5、6年前ぐらいかな。
で、私が行った時は、まだ撤去全然されてなくって、
まさに問題が盛り上がってるというか、問題になっている時ってことだよね。
その事件が摘発されて、どうにかしないとって行政も動き出し、
海に有害物質が流れ出さないようにっていう処置をされてたぐらいの時だったかな。
なるほど、処置はされているけど、ゴミはまだてんこ盛りの時で。
あ、そうそうそうそう。そんな時。
スピーカー 2
大昔の話とかじゃなくて、結構最近まで問題が続いていたみたいな感じなんだよね。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
で、問題意識を持つんだけど、その問題に対して、私の思考がシンプすぎて、自分自身に絶望したんだよね。
大学までって、結構目標が大学受験、合格することで、そのためには問題があって、シンプルな答えがいつもあったじゃん。
でも当たり前だけど、社会には解けない問題というか、
答えがひとつじゃない問題みたいなもんね。
スピーカー 2
なんかそういうことに向き合うことに慣れてなかったし、私なんだろう、考えられない人だみたいな、そんな気持ちになったんだよね。
スピーカー 1
そうだね、でもディスカッションするにもね、もうちょっとこういうこととこういうこととか、思考を整理するっていうのも必要だし、
あと、それをちゃんと人に説明できるようになるかとか、そういう教育をね、確かに大学にならないとやらないっていうのも、振り返ってみるとあるよね。
09:06
スピーカー 1
そこにガツンと来たんですよ。
ゆっくりなね、絶望ポイントその1ですね。
そうそう、それでね、絶望ポイントその2が、ここでやっと本が出てくるんだけど、
もう超難しい本との出会いがありまして、
スピーカー 2
大学時代に。
スピーカー 1
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神という、マックスウェーバーさんが書いた本なんですけど、
社会学を勉強する場合は、一度は通る本だと認識してるんだけど、
大学の読書会の課題本になって、読んでたんだけど、
いやもう、ほんとさっぱりピーマンだったよ、この時。
スピーカー 2
このプロリンガね。
スピーカー 1
プロリンガ、さっぱりピーマンだね。
読書会に向けて読むんだけど、もう文字を目で追ってるだけで、全然頭に入ってこなくって、
ただ、なんか環境問題に問題意識持ったじゃん?
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
そうすると、資本主義のこととか、解像度高くなるといいんじゃない?って思ったんだけど、
なんか気持ちだけで、理解力がついていかずに、
いやもう、私は本が読めない人なんだ、っていう自己評価を下しました。
という大学時代の私は、結構本嫌いだったかも。
このプロリンガ読めなかったからね。
プロリンガだけに限らないんだけど、これは象徴的だったね。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
うん。
なんでね、大学時代は本あんまり読まずに、でも容量よく単位とってたよっていう。
スピーカー 2
まあ、大学時代の本は急に難易度上がる感じがするもんね。
なんか今までさ、高校までで読んでた本とさ、どっかいしなければいけないレベルが、急に違う感じがさ、
教科書とかもらったときにさ、これはこれを読むのか、みたいなのがさ、結構混じってくるからさ、
すごくそこで本にちょっと圧力を感じたというか。
スピーカー 1
お、夏にはそんなのありました。
スピーカー 2
ありましたありました。
やっぱりさ、耳慣れない言葉がたくさん出てきたりとか、
今までの知識を総動員して読まなきゃいけない、みたいなところがさ、
なんかこう、読書の難易度をやっぱ上げてるなと思うんだけど、
でもやっぱその、でも結構な挫折を経験した、絶望ポイント2つを経験したゆうこりんは、
12:00
スピーカー 2
この後また本に向き合おうっていう、思う機会があるんですよね。
スピーカー 1
あ、そうそうそう、そんな私を救ってくれたのが、
これは大学卒業間近ぐらいに出会った気がするんだけど、
内田達郎先生の、寝ながら学べる構造主義っていう本で、もうタイトルからして素敵やない?
スピーカー 2
いや、なんかもう、寝ながら学べるっていうところがね、いいですよね。
スピーカー 1
そうそうそう、いやー、寝ながらわかったらいいよ、と思って。
でね、この本のあとがきに書いてあったんだけど、
なんとこの本の著者、内田先生も、20歳の頃に構造主義の書物を読んだときに、
邪悪なまでに難解だったって思ったらしくて、
いや、この表現も、いやー、共感だわと思って、
構造主義者たちが、何を言おうとしているのかっていうのが、さっぱりわからなかったらしく、
え、そうなの?と思って、私も本当にわからなかったよ、と思って、
もうね、そこから希望の光がともりまして、
スピーカー 2
同じような気持ちを共感した人が、今ではそちらの第一人者になっているから、
きっとこの本は読めるだろう、みたいな。
スピーカー 1
そうそうそう、いやー、私にもわかるんじゃないかという気持ちにもなれて、
で、この本は哲学誌も、フランス現代思想も、
何の基礎知識もない人向けの、市民講座の講座ノートが元になっているそうで、
で、本の中では、マルクス、フロイト、ニーチェ、ソシュール、フーコー、バルト、レビストロース、ラカンという、
早々たる哲学者の思想がどんどん出てくるんだけど、
まあ、なんか、けっこうくすっと笑えるような、たとえ話もふんだんに入れてくれて、
すごくわかりやすい本で、
内田先生も大学の入門本として、学生に読んでもらおうかなと思うような本だったらしいんだけど、
いやー、私もほんと大学の入門で読みたかったよと思った。
入学のときにこの本を読んでいれば、あのプロリンも、プロリンにも立ち向かえたんじゃないかというね。
立ち向かえたかはわからないけど、
いや、20歳ごろだとそんなもんだって。
内田先生がこのあとがきの、もうちょっと書いてあったのが、
15:03
スピーカー 1
人生経験も積んでくると、ちょっと何言ってるかわかってきたらしく、
いやー、やっぱいきなりね、高校まで自分で問いを立てて、自分で答えを考えるみたいな思考の訓練を受けてなかった私が、
プロリンには立ち向かえなかったよと思って。
いや、この本に出てくる哲学者の名前はちょいちょい、大学の授業とかでも耳にしてたんだけど、
私の問題意識にかかわる重要なことを言ってる予感はするけど、
いや、この人たちの本を読むと、いやもう秒で眠くなってたってやつ。
スピーカー 2
でももうちょっとこの人たちの、このすっと笑えるエピソードとかも感じながら、読んでみたら、
もうちょっとわかったんじゃないかなって、今でも思うってことだよね、ユーコリンとしては。
スピーカー 1
そうだね、と思っただろうね、読めたのかな。
いやでも、今読むとめっちゃ、この内田先生の本ね、もう一回読み直したんだけど、
私哲学好きなので、すごく面白く読みました。
スピーカー 2
なるほど、やっぱり哲学好きだなってなったし。
え、ちなみにプロリンはもう一回読んだの?
スピーカー 1
プロリンもね、ちょっとだけね、ほんと。
いやでも、たしかにこの年になって読むと、ちょっとだけわかった。
スピーカー 2
なるほどね、あのときはわからなかった本も読めるようになった。
スピーカー 1
そうそうそうそう、でもまあ、全部読もうとは思えなかったけどね。
スピーカー 2
なるほど、そこはまた違ったんだね。
スピーカー 1
こういうことが書いてあるっていう解説を聞けば十分かなと思ってる。
なるほど。
いや本は楽しくてなんぼじゃん。
うん、そうね。
今の私が読みたい本ではなかったかな。
スピーカー 2
なるほどね。
でもまあ単純にわからないことがわかるようになるってことは、
もう嬉しいことだよねっていうのもあって、
本を読んで、あのときちょっと県営してて病で眠くなってた人の本の話がわかるようになったってことは、
すごい有効人としては、ある意味成功体験というかた。
スピーカー 1
あ、そうねそうね。
スピーカー 2
楽しい経験につながって、それが本を読むモチベーションに今もつながってるっていうことだよね。
スピーカー 1
そうそうそう。
18:00
スピーカー 1
で、やっと最初の本を読んで、頭が良くなりたいっていう考えの回収に入るんだけど、
環境問題などなど、社会課題っていっぱいあるんだけど、
どれも結局、一人一人の行動が鍵で、その行動は思想がベースになってるなって思うんだよね。
哲学って、人間の行動とか考え方とかを とことん突き詰めた学問だと思うから、
スピーカー 2
それで、私は哲学の本が結構好きなんだけど、
スピーカー 1
で、自分自身がより良い行動をするには、やっぱ頭良くならないとね、とか思ってたりします。
というのが、本を読む動機の一つとしては、結構大きいかなと思ってます。
まあね、キサクロはナッシーとソライアンと話すのがシンプルに楽しいから、やってるってところもあるんだけど、
2人とは考え方が違うから、そこからまた思考が深まったり、広がったりして、充実しておりまして、
さらに本を読むのが楽しくなって、ありがたいと思っております。
そんな対話を聞いてもらって、リスナーさんの思考にも良い刺激をね、もたらすことができる配信ができたらいいなと思って、
これからもやっていきたいなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。
スピーカー 2
ユーコリンの決意表明みたいになったね。
スピーカー 1
そうね、はい。
スピーカー 2
でもさ、ユーコリンとかはさ、私たちのこの対話の中で唐突に、これってどういうことなんだと思う?って聞いてくれるんだけどさ、
スピーカー 1
聞いてくれる回がすごい多いと思っていて、
そうなんだ。
私はそう、私はそこが面白いなみたいな、そこでそういう視点で問いを立てる?みたいなのがさ、私としてはすごい面白いなって思っていて、
スピーカー 2
で、その問いがね、基礎苦労を深くしてくれているなと思っているんですが、
きっとその問い、ユーコリンの問いには考えを深めたいっていう思いとか、思考を進めていくプロセスが楽しいみたいなのが、
そういうのがね、今日話を聞いてて分かって、今まで以上にユーコリンとの議論を楽しんでいきたいなと思いましたっていうのが、ナッシーの感想かな。
21:03
スピーカー 1
感想って言っちゃうかも、あれだけど。
ありがとう。
楽しみましょう。
スピーカー 2
楽しみましょう。
いや、そう、私たちさ、人間にはさ、なんかいろんな欲望があるけどさ、知識欲みたいな欲もさ、私持ってると思ってて、
なんかユーコリンは、どん欲にそこをね、その欲望でさ、知識欲を満たすための本みたいなのをさ、なんか読んでると思うからさ、
この知識を創造にして、これからも一緒に考えてくれると嬉しいなと思うので、私もこれからもお世話になります。
スピーカー 1
今日は私の自己紹介でしたが、来週はいつも元気なナッシーの自己紹介がありますよ。
ナッシー、ぜひどんな回になるのか予告をお願いします。
スピーカー 2
はい、私が来週の自己紹介担当なんですけれど、
私が本を読む理由とは、というタイトルで配信をしたいと思っております。
実は意外とコミュニケーション下手なんですよね、ナッシーは。
スピーカー 2
ということで、本はとっても大事なキーアイテムなんだよっていうことをお伝えできればと思っております。
はい、ここまででトークテーマは終了ですが、
キサクロではいつでもお便りを大募集しています。
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今後も喫茶クラスロードは、毎週月曜日夜21時よりゆるゆる営業していきます。
本日はお越しいただきありがとうございました。
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23:17

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