物語の導入
カランコローン、いらっしゃいませ。
喫茶クロスロードへようこそ。
本好きが集まり、みんなが友達になれる音声配信キサクロ。
7月7日、第103回の配信です。
本日は、おはぎ、らっしーの2名で配信いたします。
今日ご紹介するのは、池田テツヒロさんの
【たべっ子どうぶつ THE STORY】という本です。
みなさん一度は見かけたことがあるであろう、
あのたべっ子どうぶつが、なんと小説になりました。
この本は、2025年の5月に上映された映画
【たべっ子どうぶつ THE MOVIE】の内容を
さらにブラッシュアップさせた内容になってまして、
映画を見た人も、見てない人も楽しめる小説になってます。
ちなみになっしーは、たべっ子どうぶつの映画は見ましたか?
いや、見てないんですけれど、
じゃあ、おはぎさん、この映画3回も見に行ったっていう話を
私にしてくれて、
そんなに、はちゃめちゃおすすめの映画の小説なのか、
というので、今日はとっても楽しみにしています。
ちなみに私は、映画を見てからこの本を読んだんだけど、
映画では入りきらなかった物語とか、小ネタとかが
すごい詰め込まれてて、
映画見てから、この本読んだほうがより楽しめるかもって思った。
なるほどね。
映画には入りきらないすべてが、すべてが詰め込まれてる本だからね。
そうそうそうそう。
今回はメインのところと、
私が感動したポイントを中心に紹介していきたいと思うんですけども、
ネタバレがたくさんこれからありますので、
確かに。
今の話を聞いて、本編ちゃんと見たいな、しっかり楽しみたいなって人は、
本または映画を見てから配信を聞いてください。
よろしくお願いします。
キングゴットンの暴政
では早速紹介していきます。
舞台は、お菓子と人間が仲良く暮らすスイーツランドっていう国があります。
たべっ子動物たちは、なんと歌って踊れるスーパーアイドルグループとして
めちゃめちゃ人気を集めていました。
なるほど。
超人気アイドルで、リーダーはライオンくんなんですよ。
なるほど、はい。
ある日ライオンくんたちが、ライブ、ワールドツアーからスイーツランドに帰ってくると、
街中がわたあめだらけになってて、
家とか道とかにわたあめがひっついても全然離れない、くっついたまま。
犯人はわたあめの王様、キングゴットンっていうわたあめの王様がいるんだけど、
キングゴットンが言うには、世の中のお菓子はわたあめだけでいい、
他のお菓子なんていらないって主張して、
街の人たちにお菓子禁止令を出してしまうんですね。
お菓子禁止令っていうのが結構しんどくて、
わたあめ以外のお菓子は全部没収、全没収。
街中をわたあめだらけにして、
歯向かう人はその場で捕まえて、
わたあめ工場で無理やり働かせてしまうっていう悪事を働いていたんです。
街中がわたあめだらけみたいなくだりは結構可愛いなとか思っていたんだけど、
なかなかお菓子禁止令はハードな状況だね。
自分と同じお菓子しか認めないってキングゴットンが言って、
それ以外のお菓子はないっていう状況になって、
しかも逆らうと盗獄されるみたいな、盗獄じゃないね。
でも工場に連れて帰っちゃうんだもんね。
そうそう、でも近い近い。
そういうことか、怖いよ。
キングゴットンの暴論を聞いたたべっ子動物たちはもちろん大反対するんだけど、
それに怒ったキングゴットンは、
たべっ子動物の仲間の一人であるペガサスちゃんを捕まえてしまいます。
仲間を助けたいみんななんだけど、
たくさんのわたあめ軍団に追われて、
助けられなくて、一回一時退散。
そのままペガサスちゃんを助けられないまま、
その場を離れることになっちゃうのね。
で、なんとか逃げてる間に、なんとか匿ってくれる人間と合流できたことで、
追ってから逃れられたライオンくんたちなんだけど、
ふっと気がついたら、ライオンくんの盾紙に、
わたがしの子群が一匹、ひっついて取れなくなっちゃったのね。
あー、わたあめが街中にあるから。
そうそうそうそう。
わたあめの子群はゴッチャンっていう名前なんだけど、
ゴッチャンはキングゴットン様が一番だ、わたあめが一番だって、
みんなに主張するんだけど、
それに対してライオンくんが、結構芯をくらった話をするんだけど、
捕まえた人にわたあめを作らせて、
怖がらせて支配するなんて、そんなのちっともキングじゃないじゃないかって。
他のお菓子も禁止するのも、
わたあめが実は人気者じゃないってはっきりするのが怖いんだって、
言い放つんです。
おー。
ライオンくんかっこいい。
結構さ、たべっ子動物っていうかわいいフォルムの割にはさ、
結構ギスギスというかさ、
割と怖めな感じじゃない?
結構恐怖政治をね、キングゴットンが敷いて、
それにこう頑張って果敢に挑戦するライオンくんたちの様子が描かれているし、
まあでもね、恐怖とかね、力で抑えつけるやり方は違うよなっていうのは、
子供映画ながらそういう描写になっていて、
すごいなと思っているよ。
そんなやり取りをしている中、
かくまってくれた人間の一人が、
でも俺実は本当はわたあめめっちゃ好きだよって、
ごっちゃんに告白するのよ。
そう。
ここでね、ここで告白するのね。
そうそう。
他の人間たちも、確かにわたあめってかわいいしカラフルだし、
昔はお祭りとかでもなきゃ食べることができなかったから結構レアだったよねって、
みんなわたあめの思い出をごっちゃんに話すのよ。
みんなのわたあめ大好きトークを聞いて、
ごっちゃんはちょっとびっくりするんだけど、
みんなが笑顔で楽しそうに話す様子を見てて、
自分がやってきたことは間違いだったんだなって、
その時ごっちゃんは気づくの。
なるほどね。恐怖で抑えつけるやり方は違ったんだなと。
そうそう。お菓子の使命は人を笑顔にすることだったのに、
それなのにお菓子禁止令で人々を縛ったりとか、
ペガサスちゃんを捕まえたりとか、
スイーツランドのみんなを恐怖に落とし入れたりとか、
キングゴットンがやってたことは違ったんだなって、
ごっちゃんはそこですごく反省をするんですね。
友情の力
わたあめどう好き?
ここでナッシーのわたあめ好きを聞いてくるの?
そうそう。
でも私も結構わたあめ好きかな。
でもそれこそね、映画の中の人間の人たちが言ってたように、
お祭りの時しか食べられない特別なお菓子っていうイメージがあるから、
やっぱ食べっ子動物はさ、スーパーにも売ってるさ、
日常的に食べられるお菓子みたいなポジションだから、
これはじゃああれか?
わたあがしが普段の生活の中に今入り込めてないから、
忘れられちゃうんじゃないか?から、
忘れられちゃうんじゃないか?寂しいな?みたいな気持ちで
怒った反逆だったのか?みたいな感じにナッシーは推察し始めましたよ。
確かに。でもその根はあるかもしれないね。
私もわたあめめっちゃ好きで、
夏祭り、夏祭りとかはマストで買ってた。絶対買ってた。
うん、でもわかる。子供の頃マストで欲しかったもん。
そうそうそうそう。
リンゴ飴よりわたあめかな?みたいな。
あーそうそうそうそう。わかるー。
でもなんか大人になるとあれ一袋食べきれないんだよね。
わたあめはね、みんな好きだと思う。ほんと。
で、こっからがちょっと本題に戻って、
こっからこの本の中で結構いいシーンなんだけど
ごっちゃんはみんなと仲直りの印として
みんなでチョコ菓子を食べるシーンがあるのよ。
そこのシーンって食べっ子動物たちも人間たちも
そしてわたあめの仲間であるごっちゃんも
みんなで同じお菓子を囲んで
みんなでおいしいねおいしいねって食べる時間が
ほんとに温かく描写されてて
さらにライオンくんは自分の分のチョコ菓子を
ごっちゃんに分けてあげて
自分の分は減っちゃうけど
お菓子を分け合って食べるのって
なんだか嬉しいよねって言うんだよ。
もうさ、ここのシーン読んだ時さ
お菓子って人を笑顔にしたり
人を温かく繋げる役割があるんだなーって
お菓子ってめっちゃ素敵な食べ物だなーって
なんかジーンときちゃったんだよね。
これ映画にはないシーンだったの?
本の中だけ?
これは映画にもあるんだけど
本は本で細かい描写が文字でダイレクトに伝わってくるから
映像として映画として見るときもジーンときたけど
本ではまた細かく描写があるから
よりジーンときた。
お菓子を分け与えるシーンが
映画でもあったけど
本の中だとより丁寧に
ライオン君はこう思ってとかっていう
気持ちの部分もフォーカスに当たってて
めちゃめちゃいいシーンこれと思って
お菓子って今で言うと
あまりにも短すぎる食べ物だからさ
あんまりお菓子について深く考える機会って
なかったんだけど
これ読んでから
大切な人とか仲良くなりたい人と
お菓子を食べたいなーって
ちょっとそういう気持ちになった
なるほどね
お菓子を人と一緒に食べたいなっていう気持ちが
おはぎさんは盛り上がったんだね
そう盛り上がった
めちゃめちゃ盛り上がった
私さ
大学の時の研究室とか会社とかで
なぜかみんな袋入りお菓子を
常備する文化がある場所に
いることが多かったんだけどさ
それこそカントリーマームとかさ
ファミリーパックみたいな大きいやつ
そうそうファミリーパックみたいなやつを
みんななんか持ってるみたいな
でなんかこう疲れてそうな人に
はいどうぞとかさ
めっちゃ自分が追い込まれてる時に
いっぱいお菓子がつけの上に並べてあるみたいな
こととかあって
なんかそういう時に
お菓子あげるのも結構気軽にできる
その人への思いやり
というかなんか気遣いみたいなところもあるし
逆にお菓子をもらうと
今私この人に気遣われてるんだなとか
頑張れって言ってもらってるんだなっていう風に
思える瞬間があって
お菓子をそうやって分けてもらうっていうのは
今本当に嬉しいことなんだなっていうのを
思い出したよって
お菓子ってさあ
あげたりもらったりする時ってさ
気持ちが乗っかるからより嬉しいよね
うん
なんかちょっとご飯とは違うよね
そうそうご飯とはさ
ご飯をおごりおごられと違うのよ
うんなんか
お菓子の方が
もうちょっと気軽にできるのかな
うんわかるわかる
そうなんですよ
そんなみんなでお菓子を囲んで
おいしいねって食べて
その時間を共有した
たべっ子動物とごっちゃんは
一致団結して
みんなで力を合わせて
捕まっちゃったペガサスちゃんを
助けに行こうとします
手分けをして
捕まった人間も
解放しながらなんとかペガサスちゃんのもとへ
たどり着いたたべっ子動物たちなんだけど
たべっ子動物たちの前に
立ちふさがるのは
黒幕のキングゴットンかと思いきや
かと思いきや
キングゴットンの登場
かと思いきやここ大事っす
かと思いきや
なんと
一緒にあの時チョコ菓子を
食べ合った人間のうちの
一人の男性だったんですよ
そんな仲間のうちに
そうそう仲間のうちに
本当の黒幕がいて
ペガサスちゃんの前に立ちふさがって
たべっ子動物たちの
行く手を阻むんです
なぜですか
というのも
男性も結構成人して
もう5年配だったんだけど
彼は子供の時に
家庭の方針で
お菓子を全く食べさせてもらえなかった子だったのね
だから
お菓子が関わる家族の思い出が
全くないまま育っちゃって
友達とかにも
あいつってお菓子買ってもらえないらしいよ
とかって言われて
めちゃめちゃ寂しい幼少期を
過ごした経験があったんだって
でも彼はお菓子に
憧れがあったから
お祭りの時にこっそり買った
わたあめを食べた時
彼はわたあめの美味しさに
目覚めたんだけど
同時に
今後自分だけが誰かと
お菓子の思い出を作れずに
寂しい気持ちになるんだったら
みんなからお菓子を取り上げてしまえばいいんだ
と
憎しみの心からキングゴットンを
生み出してみんなを苦しめてたのね
なんということでしょう
意外じゃない
最終的な黒幕が
実は人間でしたって
その人間の寂しい心が
キングゴットンを生み出し
そうそう
そのキングゴットンが恐怖政治を
強いていると
なるほどね
その男性だったんだね
そう
その男性が幼少期の時から
お菓子が食べられなかったこと
お菓子を通じて
誰かと楽しい時間を
作れなかったことが
どんどん寂しいよ
みんなのことが羨ましいよ
っていう
憎しみだったり
そういう良くない気持ちが渦巻いて
その結果キングゴットンを生み出して
みんなに
泣いたりとかして
お菓子と親の愛情
今の綿飴だらけのスイーツランドに
してしまったっていう経緯があったのよ
寂しいね
そう
めっちゃ寂しい
でもここを読んですごいなって思ったのは
お菓子を通じて
親の愛情を伝えることの
大切さも書いてて
親からもらえるお菓子だったり
その一緒に過ごす時間って
あったかいんだよ
ってことだったりとか
お菓子を一緒に食べたりする
子供との時間って
大切なコミュニケーション
にもなるよとか
その思い出だけでも
すごく尊いもので
大切なんだよっていうのが書かれてて
そういうところにも踏み切るのか
この作品はと思ってて
結構自分の中では
衝撃的だったんだよね
なるほど
どうです?
お菓子を全く食べさせない
方針のお家で育ったっていうのが
このサンジを招いたっていうことを
ちょっとおーって受け止めてはいて
でもなんかちょっと親の立場に
戻ったナッシーで言うとさ
お菓子食べすぎてご飯食べられなかったら
それはそれで困るな
みたいな気持ちもちょっとあって
そうだよね
結構だから
お菓子を制限する親心の理由って
そういうところもあるかなみたいな
お菓子ばっかり食べて
でも全く食べさせないのは
確かになんか
そういうので
すごく不満が募って
こういうことが起こりましたっていうのは
やっぱりちょっと寂しいなって思うし
あまりにも強すぎる欲圧は
そういうことになっていくんだなっていうのを
今の一番正直な感想かな
大きな感想かな
確かに親の立場からすると
難しいよね
お菓子の
食べさせるタイミング量とかさ
そう難しいんだよ
難しいよね
私も小さい時さ
お菓子でお腹いっぱいにさせちゃってさ
親に怒られたりとかさ
あるある
バランス難しいよね
もちろんそういうのは
ありつつも
感じられる愛情もあるから
やっぱりそういう
気持ちの部分だったりとか
その一緒に食べる
時間みたいなものは大切にして
欲しいなっていうことがこの映画と
作品の深いメッセージ
小説で一番伝わってほしい
部分なんだなっていうふうにおはぎさん感じたんだよね
そうそうそう
そうなんです
そんな
歪んで育ってしまった
一人の人間に対して
食べっ子動物は果たして何が
できるのか
そしてペガサスちゃんを救い出すことはできるのか
っていう
この先の物語は
ぜひ本を読んで
確かめていただきたいところなんですけど
えーそうなんですか
こっからじゃなくて
食べっ子動物
最近読んだ作品の中では結構
刺さったんだけど
前半結構エンジン
かかっちゃって
結構テンション高めで話しちゃったけど
食べっ子動物聞いててどうですか
すごい面白かったし
むしろその男性がこれからどうなっていくのか
とかめっちゃ今気になってるよ
あでもそこはね
確かに本を読んで
確認したほうがいいね
結構その
男性に対してどういうアプローチを
かけるのかっていうのも
結構ねそうくるかって
思ったから
読んでほしい
それか映画でもいいよ
なるほど
映画行ってみようかな
そうなんです今回さ
だいぶ割愛しちゃったんだけどさ
この作品の中には
食べっ子動物それぞれの
思いとかペガサスちゃんが
どんな思いで
捕まっていたのかとか
そういう細かいところも書かれてて
結構読みごたえがあるので
できたら
映画と本セットで読んでほしいな
っていうのがおはぎの正直なところ
贅沢に
贅沢にね
贅沢にこれを楽しみ付けして
ほしいんだね
映画見た人は
本も読んでほしいし本読んだ人は
映画を見てほしいなっていうところでは
あります
でもそうだよね
この食べっ子動物だけで
こんなにその
映画と本とっていう
世界観を作れるんだなっていうところに
ナッシーは結構感動してて
分かる
あのお菓子でこんな一大エンターテインメントが
できるんだなっていうのが
やっぱり同じ
食品メーカーとしてすごいなっていうのを
一番感じております
そっかそっかそうだよね
ぜひ
今食べっ子動物
話題でトレンドも
結構いいとこにあるんで
皆さんぜひ読んでみてください
ちなみに
ちなみになんだけど
中学3年生から
中学3年生向けて
一応出版されてるので
割と幅広い年齢の
子たちにも読める
内容になってるので
私は大人だけど全然楽しめたし
小さいお子様がいる人には
めちゃめちゃおすすめなので
あの
もう少しでね夏だと思うんで
読書感想文とかに一冊をしたいですね
笑
はい
今日はそんな感じです
はーい
さて次回は
次回は図書館は生きている
という
これは図書館ラバーに届けたい一冊で
ありますのでこちらを紹介したいと
思っております
図書館ラバーであると自称する
このナッシーと
司書資格を持つおはぎさんで
また語っていくのでぜひ
お楽しみに
ここまででトークテーマは
終了ですが
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バイバイ
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