00:00
スピーカー 1
カランコローン、いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。
この音声配信は、本好きな人たちがふらっと集まり、みんなが友達になれる喫茶店をコンセプトに、店員3人組がゆるーく話してまいります。
5月6日、第45回の配信です。
はい、さて今日はとっても嬉しい配信会でして、
なんと、リスナーさんからのおすすめ本を紹介する会です。
これ、もう毎回これでいいんじゃないかなって、私は思うくらい本当に嬉しい、楽しい。
リスナーさんがこれ好きっていう本をいっぱい紹介できればなと、そういう野望があります。
スピーカー 2
いやー、もう人からおすすめしてもらう本っていうのがいいよね。
もう、この人がおすすめしてくれた理由とかも、勝手に妄想しちゃってるらしいです。
うーん、ねー。
しかも、今回そのお便りをくださったのが、第40回で紹介した、本を読む時間を確保することに苦戦されていた、あのどんぐりさんなんです。
スピーカー 1
なんかもう、お便り来た時に、友達じゃんって、ベストフレンズだなって思いました。マジで。
スピーカー 2
ね、配信してすぐさ、お便りくれたよね。
スピーカー 1
そうなの。
スピーカー 2
ね、もう双方向感がすごい感じた。
スピーカー 1
そう、同じものを感じる。
すごい嬉しかった。
というわけで、お便りを紹介させてください。
ラジオネームどんぐりさん。
そらやんなしゆうこりん、こんにちは。
こんにちは。
前日投稿したコメントを、第40回のトークテーマに取り上げてくれてありがとうございます。
まるまる私の投稿を取り上げてくれるなんて、嬉しすぎて家事を中断し、メモを取りながら聞き込んでしまいました。
今回もまるまるどんぐりさんです。
お酒やコーヒーを飲む時間を念出するのと、本を読む時間を作るのとは、時間もコストも変わらないって、本当にその通りですね。
本を手に取る習慣がついていなかったのは、家事・育児などの目の前のタスクをこなすだけになってしまって、本の優先順位が低くなっていただけだったのかなと思いました。
大事なのはこの本を読みたいという気持ちですね。
いやでも家事・育児をやるのは偉大、本当に素晴らしい。
そのことは本当に素晴らしいと思う。
続きます。
そらやんが調理場という線上の私のプレゼン力が足りなかったのかもと言っていましたが、そんなこと全然ないよ。
よかった。
そらやんの語りを聞いて、これは絶対に読みたいと思って即買いしたので、投稿した後少しずつ読み進めています。
読みたいという本を買って読んだのは本当に久しぶりです。
調理場という線上、とっても良かったです。
03:01
スピーカー 1
大地さんの仕事への真摯な姿勢に背筋が伸びるようで、また時間が経ってからまた読み返したいと思えるようなどんな本でした。
そして海からの贈り物も絶対読みます。
よかった。
スピーカー 2
これ、そう、え、てかさ、これもう読み終わったのかな。
読み始めては絶対にいて、で、読み進めてくれてるって感じだよね。
スピーカー 1
ね、そうだね。
スピーカー 2
そうだから、よかった。
なんか読みたい気持ちが盛り上がってもらったとしたら嬉しいですね。
スピーカー 1
いや、めっちゃ嬉しい。
はい、このお便りもうちょい続きます。
私はもともと本好きでよく読んでいたのですが、
なんで最近あまり読む習慣がなくなってたのかなと考えてみると、
時間が取れないこと以上に、これを読むという本にあまり出会えてなかったのかもとトークを聞いて思いました。
実家にいる頃は本好きの父が一押しの本をよく教えてくれて、
そればかり読んでいたのですが、
今自分で読みたいという本をなかなか選べなくて。
なので、一押しの本について厚く語ってくれて、
読みたいと思わせてくれる木桜、本当にありがたいです。
これからも聞き続けます。
第5に、私からおすすめの本を紹介させてください。
ゆずきあさこさんの本屋さんのダイアナです。
家庭環境も性格も好みも全く違う女の子2人が、
お互い読書好きという共通点で親友になり、成長していくというお話です。
登場人物がみんな魅力的で、大学生の頃一気読みしました。
本好きという共通点でつながるというところが、
木桜3人とリスナーの私たちと一緒だと思って選んでみたよ。
これからも木桜と読書をコンビニスイーツのように楽しみたいと思います。
とのことでした。
わーすごいね、なんか嬉しいね。
スピーカー 2
木桜もコンビニスイーツ仲間だよ。
スピーカー 1
それよ、それそれそれ。
スピーカー 2
ね、私たちも手軽にね、おいしい、どんどんおいしいものになっていきたいね。
スピーカー 1
そうだね、本当に手軽に、手軽にうまい、最高のコンテンツになりたい。
あとどんぐりさんのさ、お父様素敵じゃない?
スピーカー 2
そんな人いるんだっていう。
スピーカー 1
子供にさ、この本ええよって言ってくれる親っているんだっていう。
すごい、どんな本をね、おすすめされてたのかめっちゃ知りたいよね。
スピーカー 2
まあちょっとね、そればっかりはどんぐりさんに聞かないとわかんないけどね。
スピーカー 1
ね、教えてくれるかな。
はい、でそう、どんぐりさんのお便りに戻るんですけども、
本紹介してくださったじゃないですか、本屋さんのダイアナ。
で、私、俺このお便りもらったその週末に買って読みまして。
スピーカー 2
そう、早かった。
スピーカー 1
そう、めっちゃ早い、めっちゃ早い、めっちゃ早いから。
06:01
スピーカー 1
ゆずきあさこさん、私結構好きで、
で、私はその手を握りたいっていうお寿司屋さんに恋する女性の小説が特に好きで、
なんかゆずきさんってすごいこう、女性描写がリアルだなって、
女性本人の心理描写もそうだし、関係性の描き方とかもすごいうまいなって、
いやわかる、刺さる、なんかちょっとリアルでちょっとぐさっとくるけど、めっちゃいいみたいな感じだったんだよね。
うーん、そう。
スピーカー 2
なんかリアルな女性描写っていいよね。
わかるわかるって思いながら読めそう、なんか気になるな。
スピーカー 1
でもちょっと痛い、痛い、なんかそのリアルだから、
そこにはちょっと触れてほしくなかったっていうところも触れてくるみたいな、
そう、そこが好きみたいな。
だから本屋さんのダイアナも、これ絶対素敵な本だろうなって思って、
そしたら本当にめちゃくちゃよくて、
まじで一気に読んで、電車の中で読んだんだけど、電車の中なのにめっちゃ泣いて、すごいよかった。
もうなんか勢いでこの台本を書いて、もう次はこの回にしたい、収録も早くやりたい、お願いって2人に言ったっていう、
スピーカー 2
どんな裏話があり。
そう、リムスナーさんもさ、結構びっくりしてると思うんだけどさ、
この収録までのスパンの短さ、いやちょっとびっくりするほど皆さんにその反応がわからないかもしれないんだけど、
本当に読んでから1週間以内に、台本をみんなでわーって書き上げて、現在に至っておりますという。
でも何日か経ってる、2週間くらい経った?収録、読んでから多分2週間経ってる。
そう、だからちょっと気持ちは落ち着いてきたんだけど、あの時の私の勢いはちょっと異常だったなって、自分でも思う。
そらやん、早えよって思って追いつくの必死だったぜ。
大丈夫だよ、行くわぜ行くわぜ。
スピーカー 1
まあそんな感じなんですけど、そうですね、まずこの本屋さんのダイアナのあらすじをちょっとさらっと紹介できればなって思うんですけど、
どんぐりさんのお便りにもありました通り、家庭環境も性格も好みも正反対の小学生の女の子2人が、
お互い読書が好きっていう共通点でめちゃくちゃ仲の良い友達になって、
で、その2人が大学を卒業するぐらいの年齢になるくらいまでの2人の人生を追っていくっていう内容なんだよね。
で、主人公の女の子、その正反対の2人っていうのがダイアナちゃんとあやこちゃんって子で、
ダイアナちゃんは本当にダイアナちゃんっていう名前で、大きいアナと書いてダイアナちゃんなんだよね。
で、そうそうそう、マジの名前で。
09:01
スピーカー 1
ダイアナちゃんはお家が豊かでなくて、水商売のお母さんが一家の大黒柱っていう母子家庭なんだけど、
お母さん結構面白い人で、それゆえにその家庭環境ゆえに結構自由奔放な環境で生きてるんだよね。
髪とかも染めたりとかしちゃってて。
かたやあやこちゃんは出版社に勤めるお父さんと、優しいお母さんのもとですごい愛されて育って、
スピーカー 2
欲しいものが手に入らないことはまずないみたいな。
スピーカー 1
でも守られているがゆえのちょっと窮屈さも感じるみたいな。
だからもうお互いないものをすべて持ち合わせてるみたいな、お互いがお互いのないものを全部持ってるみたいな2人だから、
それだけでも、2人が互いに素敵ってなるのは伝わるんじゃないかなって思って。
で、そんな2人が読書を通じて、本を通じて生きとおごうするっていうのも、なんかいいなーって。
スピーカー 2
本を通じてやらない?
スピーカー 1
面白そう。
スピーカー 2
お互いに違う環境で生活してるからこその、視点が違うわけで、それが同じ本を通じて、通じ合うのかな。
なんかお互い新鮮で面白く感じそうだね。
スピーカー 1
そうそうそうそう。だから生活環境とかは全然違うけど、やっぱ本が好きとか、内面に持ってるものとかは共鳴するものがあってみたいな。
でもやっぱその自分と全然違う側面もあってみたいなところで、
生きとおごうするところもあり、全然違うからこそ憧れる部分もありみたいな。
で、もうある程度大人になると、なんとなく推察できてしまう通り、2人は本っていう共通点はあるけど、
やっぱもう生活環境が全然違うから、人生の方向性みたいなところは、目線が違うから、こうやっぱどうしても違ってきてしまうっていうこともあって、
じゃあその2人の友情はどうなっていくの?っていう小説なんだよね。
うーん、そう、で、これ読んでまず思ったのが、話の作りがめちゃくちゃ巧みで、
伏線がね、すごいひっそりと貼られてるんだよね。で、その冒頭とかに、あれ?って思うシーンとかちょこちょこあるし、
あれ?とも思わない伏線とかもいっぱいあるんだけど、謎がいっぱい散りばめられていて、
一番具体的に言うと、ダイアナちゃんのお家、なぜ母子家庭になったのかみたいなのが、2人の成長とともにだんだん、
あ、そういうことだったんだね、みたいなふうに回収されていくんだけど、その回収されていくんだけど、その伏線が、
12:04
スピーカー 1
なんか予想通りにはいかないんだよね。え?そっちに行くの?みたいな感じで。
だから、なんかその2人はどうなるんだろうってずっとドキドキワクワクしながら読めて、まず本当にとても面白かった。
スピーカー 2
物語としてね。
スピーカー 1
そう、物語としてすごい面白くて、これすごいいろんな人に読んでもらいたいから、ネタバレしないように話さなくちゃいけないんだけど、
今日は私はこの小説のどこがめちゃくちゃ刺さって、1日で台本を書き収録をしたいと言い出したのかっていうことを、どんぐりさんにお返事しようと思います。
スピーカー 2
はい、ここでそらやんのこの小説のドハマリポイントが来ます。お願いします。
スピーカー 1
この本のうわーって思ったところ、もう結構たくさんあるんだけど、たくさんあるんだけど、その中でも今日はこれはっていうのを1個話したいなって思っていて、
この本のすごいところは、人生の物語性について切り込んでいるところだなーっていうふうに思っていて、
人生の物語性ってなんだよみたいな話なんだけど、
なんていうのかな、ちょっと自分の人生を何か物語に重ねてしまうっていうことをしたことがある人は、少なくはないんじゃないかなっていうふうに思っていて、
で私はこの小説は、なんかそれについて話してるなーっていうふうに思ったんだよね。
まとめて書いてみたんですけど、自分の自己紹介会で私はすごい本に救われた話があったと思うんですけど、
だから自分はその物語は人を救うっていうふうに思ってるんだけど、それと同時に物語は人を呪っているなーっていうふうにも思っていて、
いつか私たちはその呪いを自分で解かなくてはいけない日が来るけど、その時に初めて人生が切り開かれるっていうことを、
この本に出てくるいろんな登場人物のエピソードでずっとその話をしてるっていうのが、なんてすごい小説なんだろうって思ったんだよね。
この小説の主題だって私が思ったのは、物語は人を救うけれど同時に物語は人を呪う。
いつか私たちはその呪いを自分自身で解かなくてはいけない。そしてその時にこそ人生が切り開かれる。
これをね、ゆずきさんはね、言いたかったんじゃないかなって私は、一読者として思ったんです。
うるせー読者だな。
スピーカー 2
でも、そらやんがさ、自己紹介の時に話したっていうのを聞いて、あーって納得したのが、
なんか、その小説読んで共感する部分があって、私と一緒だと思って、私もその物語を一緒に、一緒に?
15:01
スピーカー 2
その物語を歩んでるような気持ちになるけど、
まあリアルは一緒だったり違ったりするわけだけど、
その違った時に、なんか呪いが解けないと、え、なんで違うの?みたいになるって話かなって思ったんですけど、
スピーカー 1
そうそうそうそうそうそうあってるあってるあってるそう、わかりやすくご解説いただきありがとうございます。
この小説、ネタブレしないように気をつけてるから、頑張っていろいろ伏せて話すんですけど、
その本を通じて仲良くなったダイアナちゃんと彩子ちゃんは、その友情にすごい日々救われていて、
でも実はこの2人だけじゃなくて、この作品出てくるあらゆる人が本に救われているので、ダイアナちゃんと彩子ちゃんの周辺の人たちが。
本を通じて友達ができたとか、人生の目標ができたとか、考え方が変わったとか、
この本に出会って、この物語を読んだから、みたいな、物語性みたいなところに言われているんだよね。
スピーカー 2
なんかこれ、あれだよね、なんか私はちょっと既読組だから、ちょっとその部分でも補足すると、この本の中に出てくるのが一つの絵本の話があって、
この絵本は実材ではなく、ゆずきさんがこの本のために多分創作した絵本なんだと思うんだけれど、
この絵本が特にその2人の女の子、ダイアナちゃんと彩子ちゃんそれぞれに影響も与えている重要な物語であるよっていうことも、ソラヨンは言っている?
そうです。すみません補足。そういう物語もあるんだよ。
スピーカー 1
本の中に、小説の中に題材とされている小説が、2人が大事にしている絵本があって、
スピーカー 2
そのお話にね、2人はすごい影響を受けているんだよねっていう。
スピーカー 1
例えばその物語って、例えば最初は辛いけど、その辛いことがあったからこそ未来は明るいとか、
必ず報われるとか、すごいイケてる先輩とか友人が現れて苦境を助けてくれるとか、
なんかすごい辛いし苦しいけど、でもめちゃくちゃ美しい恋愛だなぁみたいな。
なんか物語ってその、あったらいいなとか、そうだといいなっていう未来を描いてくれる気持ちよさをくれる側面があると思ってて、
そうだから私もこれめちゃくちゃわかるんだけど、この作品の登場人物の人たちって、
本が好きな人って、物語その物語の中に自分とか周りを投影することで、心を癒している部分があるんだよね。
だからダイアナちゃんにとっては、もう彩子ちゃんは本の中に出てくるような素敵なお嬢様で、
18:06
スピーカー 1
小説に出てくるようなこと、お友達になれた自分みたいなところにすごい幸せを感じてて、
彩子ちゃんも全く一緒で、なんか主人公のような女の子と仲良くなれて、そんな自分に幸せを感じるみたいな。
やっぱそれってすごいこう、わかるっていうか、目の前に出てきたこの人がその、
あの小説に出てきたあの人みたいだ、みたいになって、そのことにワクワクするとか、
ダイアナちゃんも彩子ちゃんも、今のこの状況ってあの本のあのシーンに似てるけど、
だったら、もうちょっと頑張ったら、もしかしたら良いことも、小説の通りに良いこともあるかもしれない、みたいな。
その子たちも思ってるし、私も思ったことあったなぁ、みたいな。
そんな風にこう、人間を救う機能が物語にあるんじゃないかなって、私はずっと思ってきたというか。
わからない。これ共感する人もいるかもしれんし、共感しない人もいるかもしれないけど、
そういう人類は多少存在してるんだよね。
スピーカー 2
なんかね、具体的には思い出せないけど、あったあった、なんかつらい時に、
あ、この物語のこの子も、同じつらさ抱えてる気がする、みたいになった時に、
なんか、でも物語はね、さっきそらやんが言ってくれたみたいに、明るい未来へ行く物語とかだとしたら、
あ、私も今つらいけど、そこからまた突破していくっていうストーリーを紡げそうだぞ、みたいな勇気をもらえたりとか、
そういった経験があった気はするなぁ。
スピーカー 1
そうなの。だからそういう側面が、
そういう側面がありながらも、ありながらも、ただ、事実は小説より気なりっていう言葉がある通りで、
この小説のエグいなというか、一筋縄でいかないなって思ったところは、物語に救われていて、
あ、私の人生ってまるでお話みたいなのかもしれないって、登場人物たちに思わせるような、
読者もそう思ってしまうような伏線を持たせつつも、
現実は物語のように綺麗な展開にはならないですよねっていう展開を、
主たる登場人物たちに与え続けていくっていう、
えー、そうなるの?みたいなところがあるんだよね。
スピーカー 2
そう、いや、ほんとですよ。
だってさ、物語なんだからさ、けっこうハッピーエンドに向かってっていいじゃんって思うのに、
なんかそのね、けっこうリアルにつらいことになっていく描写とかが読んでてけっこうつらくて、
いやでも、だからこそ、私はこの本はその、なんだろう、
21:01
スピーカー 2
人生やっぱ一筋縄でいかないなみたいなリアリティがこの本にはあって、
やっぱりロンゲさんが大学生、大学時代にはまったって、はまって読んだって言ってたけど、
特にね、そのぐらいの世代にめっちゃ刺さると思うし、ぜひ読んでほしいなって思いました。
スピーカー 1
ねー、そう、私もなんかこう、
物語のように、自分の考えたプロット通りの人生をこう歩みたいみたいな、
思ってた時期もあったし、でも、まあそうはいかないよね、みたいなところを思い知ったりもして、
でもなんかどこかでこう、物語性みたいなところを求めてしまうというか、
正義は必ず勝つとか、なんかそういうこと、なんかあの、最強のバディーが突然ある日現れるみたいな、
なんかさ、そういうのあるじゃん。
スピーカー 2
あるよね、本を読んできた分ね、こんな解決策が出てくるんじゃないかとかさ、
こういうことが起こるんじゃないか、みたいな、まあね、頭の中で描いて、
そういう人生が待っていると思いたくなってしまうっていう、そういうことだよね。
スピーカー 1
そう、そういうことです。
で、だからその、そうは問屋がおろしませんみたいな展開が、登場人物それぞれに起きるんだよね。
自分の人生が思い描いていた物語でなくなるっていう瞬間があるんだけど、
そこで、じゃあ私はどうするって考えて、向き合って、私が歩いていく、
歩いていると思っていた物語から離れて、
その物語性みたいな、自分にかかっている呪いを解いて、
じゃあ私はこういうふうにするって、一歩踏み出していく、みたいなのをみんな一人ずつやっていくんだけど、
その瞬間に始めて、想定したところよりもっと素敵な手応えのある未来がやってくるっていう展開があるっていうのが、
わぁ、めっちゃいいなって。
本好きの私はどうしても物語にどうしても人生を絡め取られてしまいがちだけど、
こうならないかなーみたいな。でも、人生はそんなに綺麗じゃないし、うまいこといかないけど、
でも、そういう人生と向き合っていく、力強い人間になりたいよねっていうことも、
なんか感じられる本だったなーって、だから一気に読んだよ。
とてもしさ深いね。
スピーカー 2
そのことを知っておくことで、さらに、なんだろう、物語に救われるけど、
救われないこともあるよっていうことを知っておくことで、救われる気がした。
24:03
スピーカー 2
あーそうだね、それ今のゆうこりんの、わかる、でもいいまとめのゆうこりんの。
スピーカー 1
わかるわかる。
スピーカー 2
いやーでもなんか、私このソラヤンが物語性について語りたいみたいな話を最初持ってきたときに、
なんかちょっと自分の中でイメージした物語っていう言葉の定義が、もしかしたらソラヤンとずれてるかもしれないなって思ったりもしたんだけど、
私はなんか、物語って聞いたとき、なんか後から編集するというか、
自分の物語はこうだった、こういう物語だったんだな、みたいなふうにする話のことかなって最初思ってたんだけど、
スピーカー 1
うん、その側面もあるよね。
スピーカー 2
そうそうそうそう。
でも私が多分、この本を読んで共感した部分は、やっぱりソラヤンと同じというか、近いところには来るなと思っていて、
私はけっこうね、ダイアナちゃんより、あやこちゃんよりの共感、あやこちゃんの本ですごい共感してしまうタイプ。
スピーカー 1
私もあやこちゃん大好き。
スピーカー 2
だよね、あやこちゃんよりなんですけど、
なんかその親から与えられたものがたくさんあって、しかもその環境で見られる世界がすごく狭くて、
でも広い世界に出てみたら、自分なんて特別でもなんでもない女の子でってことに気づいちゃって、みたいなところが、
そういう感覚すごいわかるなって思って、
で、なんかその中で、じゃあ自分はどうなりたいのかっていうことに気づいて変わっていく様子とか、
その時の考え方とか解決の仕方とかっていうのは、絶対にその子オリジナルのものだからさ。
で、そうやって自分で考えて行動したからこそ、手応えのある人生になっていくっていう、そういう話になっていくところがすごい感動して、
だから、自分の物語を自分で、このあやこちゃんが描き始めた瞬間に、
本当の人生の始まりなんだな、みたいなところが、
スピーカー 1
やっぱりそうなんだよな、その通りだよって思って、
スピーカー 2
そこに私も改めて気づかされたっていうのが、一番刺さったポイントです。
スピーカー 1
いやーわかる。
スピーカー 2
なんか自分で描く物語っていうのを聞いた時に、
いや私って、この話題たびたび出して恐縮なんだけど、ちょっとニートになった時代に、
なんとなくの自分の中にあった人生物語から、すごい外れてしまったような気がして、
なんか物語があの時はなかったような、寄りどころがなくて、漂ってて、
でもその後、会社員になれた時は、物語って言っていいのかわかんないけど、
まあなんか取り戻した、物語のようなものを取り戻した気がしたけど、
27:03
スピーカー 2
なんかそこは、自分が描く物語というよりは、
なんだろう、よくあるストーリーというか、
彼氏探して、会社員合婚行ってみたいな、で適齢期になったら結婚する的な物語を歩もうみたいになってた気がして、
自分で描く物語ではなかったんだよね。
その時はね。
で、今振り返ると、すごい深く内省する研修を受けたことがあって、
そこで、ほんとになんか、何のために生まれて、何をして生きるのかみたいな、
アンパンマンの歌にあるみたいな、すごいね、結構参加者、ダーダーなんか涙流しながら、
自分のヒストリー語ったりしながら、そんな研修だったんだけど、
なんかその時に初めて、こう自分で描く物語っていうのを考え始めたような気がする。
スピーカー 1
ずっと私自身の物語って、そこまでの人生ではなかったような気がした。
スピーカー 2
今は自分で描いているの?ゆうこりんは。
そうだね、自分で描いていこうとは知ってる。
その時にさ、本との対話とかも、すごい役立つというか、
スピーカー 1
自分がどうしたいかみたいな価値観みたいなものを、本との対話で、結構見つけていくみたいなこともやってるような気はする。
人生と物語について話すと、こんな感じなのかな、そらや。
この小説は、物語通りにはいかないところもあるよね、みたいなしさが、
この小説はそれだけど、人生における物語性みたいなのって、
いろんな側面がもっとあるな、みたいな。
ちょっと語りきれないな、語りきれないなっていうのを。
そうそう、自分の物語を書いていくっていうのもあるし、
後から振り返って自分の物語を編集していくっていうのも、その人生と物語性みたいなところだと、
めちゃめちゃ面白い話がまだまだいっぱいありそうだなって思ってて。
この本屋さんのダイアナは、それを考えるきっかけにもなる小説だし、
普通にストーリーがめちゃくちゃハラハラドキドキで面白い感じなので、
ぜひね、読んでもらえればなって思うし、
30:03
スピーカー 1
まずこんな素敵な本を教えてくれたどんぐりさんへの感謝がめっちゃありますと、ありがとうございます、本当に。
いや、もうこの3週間ぐらいめっちゃ楽しかったな。
うーん、そう。
そして私からもまた、この本もしかしたらどんぐりさん面白いか思ってもらえるものを最後にちょっと紹介させてください。
アルゼリアシャラドーリの小さな書店、カウテルアディミ町です。
これは21歳っていう、めっちゃ若くして、書店を立ち上げて、さらに出版社も立ち上げて、地中海周辺に住む人たちに文化的な生活を送らせたいっていうことに注力した、
エドモンシャルロっていう方の生涯を追った作品です。
これも本が人に与えるパワーみたいなものを、これまた別軸で本を作るっていう視点から感じられる内容なんですけど、
上に話した物語性っていうところでも、これちょっとほろ苦い部分もあったりして、
21歳で野心を持って何かに挑むっていうところで、現代のスタートアップ企業の右右曲折を見ているような、
昔の話なんだけど、すごい感じていること、考えていることとかは非常に身近に感じられるっていう本で、
これを読むとすごいふるい立たされるんだけど、
私も最後に読んだの、これ結構前だから、私もまた読みたくなって、
この本のことも思い出させてくださって、ありがとうございましたって思ってます。
またおしぼんを渡してしまった。
ね。止まらない。
スピーカー 2
ライアンとのおしぼんラリーがまだまだ続くかもしれません。
スピーカー 1
続くかな?
続く、続く、続く。
スピーカー 2
どんぐりさんからのおしぼんも、どんぐりさんのお父さんからのおしぼんも待ってる、私。
はい。
スピーカー 1
それはダメだね、それはダメ。
大丈夫。
確かに、圧下げていく。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
すみません。
はい、というわけで、今日はリスナーさんからのおすすめ本を紹介しました。
どんぐりさんありがとうございます。
またおすすめあったらお気軽にお便りください。
こんな感じでリスナーさんのおしぼんも紹介していきたいなと思っておりますので、
どんどんお便りをいただけると嬉しいです。
はい。
すみません、あともう一個すごい大事なことを紹介し忘れていて、
その話もしていい?
すみません、今日の尺。
うん、大丈夫。
木曜日のエッセイ会を独立させますって言ってから、
全くこの話してなかったなって思ってて、
木曜日のエッセイ会は独立しておりまして、
33:02
スピーカー 1
実は4月の頭からちゃんと配信もしているんです。
ほどくっていう番組で、
スポットファイで今ほどくって検索するとすぐ出てくるんで、
もう4個エッセイ流してると思うんですけど、
木曜日の21時から配信していて、
キサクロの概要欄にリンクも貼りましたので、
こちらも応援よろしくお願いいたします。
本をお知らせするのすごく遅くなっちゃって、
ほんとすみません。
私が4月忙しすぎて、
仕事がわけわかんなくなってて、
文字文字文字文字文字文字。
みんなぜひ聞いてね。
みんなぜひ聞いてください。
ほんとにめっちゃどれもいいので。
はい、以上です。
はい、で、
で、来週は、
なんだっけ、来週、次回は、
スピーカー 2
はい、来週は、
なっしーがヘルシンキ生活の練習という本を紹介したいと思います。
みなさん、新生活始まりましたね。
そんな時に読んでほしい1冊をご紹介したいと思います。
スピーカー 1
うん、楽しみ。
はい、ではここまででトークテーマは終了ですが、
キサクロではいつでもお便りを大募集しています。
トークのご感想や本にまつわるお悩みなどをぜひご投稿ください。
ポッドキャストやノートにお便り投稿フォームのリンクをご用意しておりますので、
そちらからご投稿いただけると嬉しいです。
今後もキッサクロスロードは、
毎週月曜日夜21時よりゆるゆる営業していきます。
本日はお越しいただきありがとうございました。
またお待ちしております。
バイバーイ。
おやすみー。バイバーイ。
スピーカー 2
ありがとうございました。