前回に引き続き、俳優・鈴木愛子さんにお話を伺います。今回はまず、鈴木さんの「好きなこと」についてから、お話しをお聞きします。
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サマリー
俳優の鈴木愛子さんは、お芝居が好きな理由を人間との関わりの中で探求しています。彼女は子供時代からの観察や模倣を通じて、他者とのコミュニケーションを学び、自分自身を知る旅を続けています。鈴木愛子さんは、お芝居を通じて自分自身を知り、人間の本質を理解する旅をしていると話します。また、家族に浅草の旅芸人がいたことを踏まえ、俳優としての道を自ら切り拓く重要性を強調しています。
鈴木愛子の幼少期
ゆいなわさんの聞く人ラジオ。みなさん、こんにちは。ゆいなわさんの聞く人ラジオのお時間です。
前回に引き続き、俳優鈴木愛子さんにお話を伺います。 今回はまず鈴木さんの好きなことについてからお話をお聞きします。
鈴木さん、好きなこと何ですか?って言われたら、好きなこと何?って言いますか?
好きなことは、お芝居なんですけど。
お芝居が好きな根本に人間が好きがあります。
人間が好きって言っても、いろんな言い方あると思うんですけど。
そうですね。もともと、私、本当に変な子だったんですよ。小っちゃい時。
動物の真似したりとか、山で生活したりとか。
山で生活?
もともと、どこで生まれたんですか?
生まれは築地なんですけど。
あ、生まれは築地なんですか?
はい、築地です。
生まれは築地だったんですけど、父方の実家のそばで。
神奈川の二宮町ってところに引っ越したんですよ。
二宮町に住んで、学生時代はずっと過ごしていて。
その時に裏山があって、裏山の穴をずっと掘ったりとか。
竹を編んで秘密基地を作ったりとか。
結構自然に近いという野生地的な感じ。
木の上で一日寝てたりとか。
木登りがむちゃくちゃ得意だったんですよ。
自然と遊ぶのがすごい好きで。
自然と関わる上で人間って何なんだろうっていうのを、幼稚園ぐらいからずっと思ってて。
コミュニケーションの模索
逆に人と関わる方が分からない。
自然とは関わってますね。今一緒にやって、人間がいて。
自然は、木に登ろうが何しようが何も言わない。
でも人は、私は別にやられても嫌なことを、嫌じゃないことを同じようにやると嫌がる人もいるから。
何がいけないかあったんだろうなと。
コミュニケーションが、やっていいならやるよとかって言い方になっちゃったりすると、
向こうが、え、何それ?みたいな。
どういうふうにするのが正解なのかずっと分からなかったんですよ。
で、私がそこで選んだ正解は、その子と仲のいい子の真似をする。
なるほど、そういうことか。
なので、常にその子が、例えばそこで合図中を打つってなった時に、
このタイミングで合図中を打つと気持ちがいいんだとか。
ここでこういうリアクションをするとこの子は気持ちいいんだとか。
っていうパターン化してったんです、どんどん。
考えてやるというか、ある程度観察して真似ていくという。
そうです。
そういうことか。
っていうのを、ちっちゃい頃すごい見るようにしていて。
例えば、友達じゃなくても、その子が好きな芸能人のリアクションを真似するとか。
なるほど、それを意識的にやってたってことですね。
やってました、やってました。
真ん中のいい子はもちろんいたんですけど、
どこのグループにも属さない子になってきましたね。
そうなんだ。
みんなと仲良くなっていくグループには属さない。
はい。
なので、どこに行ってもそのグループの特性を真似するんです。
すごいですね。
俳優さんな感じがしちゃうというか。
そうなんだ。
ノリを真似すればいいので。
ノリを真似すればいいって難しくないですか?
静かなグループにいた時は静かにしているし。
それをちゃんと察知するというか、観察するというか。
観察をしました。
それを読んで、それに馴染めるってことですね。
っていうのをやって、コミュニケーションを取っていくような人だったので。
人間って何だろうってずっと思ってたんです。
その奥にはその思いがあるってことですね。
それぞれのグループとごとで違う空気感みたいなのがあって。
合わせられはするけど、そもそも何だろうみたいなのが。
それがお芝居に繋がってる?
そうですね。
お芝居を始めた時に、お芝居で他人をすごい演じるんですよ。
でも私が今までやってきたことって結局所詮上辺なので。
上辺って言っちゃってるけど、まあ上辺ですよね。
そうですね。
見えるものを真似するだけなので。
だからちょっとでも自我が出ると嫌われちゃったりとか。
あともしくは、どんなに仲良くなっても距離が変わらないって言われたこともあります。
そうなんだ。一定からは奥に近づかないみたいな感じ?
近づかないつもりはないんですけど、結局その子が喜ぶリアクションを取ってるだけなので。
その子からすると、仲良くなってくるとリアクション変わってきたりするじゃないですか、人って。
なのに、どんなに仲良くなっても最初のありがとうと10年後のありがとうが一緒みたいな。
なんか晒さないってことですかね、どうなんでしょうね。
どっかで晒すと懐を見せるというか弱みを見せることで近づくみたいなのもある気がするんですけど。
やっぱり鈴木さん自身がちゃんと観察してできちゃうから、そこからいかないのか。
ちょっと分かんないな。なんだろうな、その感じ。
私としては、当時、今だから言えるんですけど、小さい時は上辺だけを真似してるつもりはなかったんです。
そのノリで入っていくと楽しいことができるぞっていう無意識に身につけたものなので、心を閉じてるつもりもないです。
楽しんでるだけなんで。こうすると楽しいんだっていう。
それを言われた時に、結構大学生とか大人になってから言われたんです。
小さい時は楽しく遊んでればいいだけだったから、別にそんなこと考えなかったんですけど。
大人になってくるとやっぱり色々変わってくるんです。
だけど、初対面と仲良くなってからが変わらないというのを言われた時に、
なんでなんだろうって自分でそこでまた観察して。
今思い返すと、私ってそういうふうに人間関係作ってきたなと思って。
やっぱりみんなが嫌がることはもちろん常識的にとか、普通はとか、大人ってこういうことしないとかっていう固定観念というか。
もうやっぱり頭に入れて、何がみんなが嫌がるのかとか。
相手がやってきたことはオッケーなのかと思ったらそうでもないっていうのをさっき言ったんですけど。
そういうのを考えるようになっていって、その時に俳優をやる。
自己発見のプロセス
俳優は見た目だけでお芝居するものじゃないっていうのを、それこそ20歳とか20代過ぎてから知って。
で、劇団の先輩に、愛子はありがとうが全部一緒って言われたんですよ。
そうなんだ。実格はないんですよ。
なかったです。
言われて、え?っていう感じなんですよね。
お芝居のありがとうって、そんな全部ありがとう一緒じゃないでしょって言われて、え?って思って。
思い返したら、ちっちゃい時に祖母にプレゼントをもらったんですけど。
うちって裕福ではなかったんですけど、すごい可愛がっていただいて、ちっちゃい時、両親に。
なので、私が欲しがりそうなものは欲しいって言う前に手元にあったんですよ。
なるほど。察知して、親が事前にこれ欲しいんだろうなっていうことでもあるわけですね。
そう。親が買い物好きだったんですよ。
なるほど。
なので、別に何が欲しいって。親も何が欲しいとかじゃないんですけど、買うのが好きだから何でも買い与えられてたんですよ。
そういうことか。
はい。それで祖母が例えばプレゼントくれても、もう持ってたりとか。
なるほど。そういうこともあるんだ。
欲してたわけではないから、どうもありがとうみたいな無表情で。
なるほど。
礼儀としてありがとうって言っていただくのを、祖母が母親に、私が聞いてないと思ったところで聞こえちゃったんですけど、
あの子は何をあげてもリストにしないわねっていうのを聞こえてきたんですよ。
なるほど。
で、おばあちゃんを悲しませてると。
そっかそっか。
3歳児くらいのスマイレージだと思ったんですよ。
はいはいはい。
で、それから祖母にもらった時に、ありがとうって言う癖がついたので、そのありがとうがもう定着しちゃったので。
で、もう人に物もらったらこういう言い方をするっていう。
その自覚があるんですよね。
今を思い返すとそうですね。先輩に言われるまでは自覚があるんです。
そういうことですよね。
そこでなんか見えてはっきりして。
はい。
で、そっからまた悩んで。
はい。
それからどうしました?
それからは自分の思った通りの反応をするようにしました。
うーん。
で、お芝居を続けると自分になっていく感じがするんですよ。
おー面白いそれ。あ、そうっすか。
そうやってその先輩とかに言われたりとか。
はいはいはい。
なんか変なの作ってるとか。
あーそっか。
違和感を言われるんですよ。
はいはいはいはい。自覚してないけど、どうやら周りの人から見るとそう見えてる。
で、ってなってそれが自分なんだっていうことですよね。
はい。そうです。
自分になっていくってことですよね。
そうですそうです。
めっちゃ面白いそれ。
そう面白いんですよめちゃくちゃ。
それすっごい面白い。
はい。
じゃあ色々言われてる経験を重ねてきて、
より鈴木さんは鈴木愛子さんは鈴木愛子さんになっていってるっていう。
そうですそうです。
今現在進行形で。
はい。
そっかー。で、これからもなっていく。
お芝居を続けると本当にやるほど自分の変な癖とか。
はいはい。
あ、またここ作ってたっていうのが分かっていくんですよ。
確かに。
はい。
自分でやっても分かんないですよね。
分かんない。
もちろん演出家さんとかいて言われて、
芝居のことではまあそれはやるけど、
もっと根本的な部分というか、
はい。
お芝居その人そのものみたいな、やっぱ人間そのものの自覚的な部分っていうのは、
でもおっしゃる通りだと思います。
はい。
その新しく自分が分かった上で他人を見ると、また違う一面が見えるんですよ。
もう読められないですね。
そうです。なんか人間を知るための旅です本当に。
あー人間を知るための旅ね。
はい。
いやーそれ、まさにそれこそ人生ですよね。
もう鈴木さんにとっての人、人、人間ですよね。
なんでそのまあいろいろとさっきもちょっと、
いろんな人のことを考えるんですけど、
まあそのね、犯罪者とかもありますけど、
でもやっぱりそういう役も演じるので、
ってなった時とかに、
お芝居と自己発見
その犯罪者を許すとかそういうことではなくて、
その自分がその役をもらった時に、
その人にとっての幸せはなんだろうがすごい考えるんですよ。
あーそっかそっか。
はい。
はいはいはい。
私にとっての幸せは自分を知っていくことだけど、
例えばそのいただいたキャラクターが、
最終的にエンディングでは不幸になるとしても、
でもその人なりにその人が一番求めているものを追求していると思うんですよ。
あーそうですよね。
はいはいはい。
それを知るのが楽しい。
いやでもそうだと思いますよ。
そこの役柄に入っていって、
その視点からじゃないと見えないものというか、
作品を見るみたいな、物語を見るみたいな人だ、
視聴者だとそこまで入らなかったりするじゃないですか。
1、キャラクターみたいなことで、
物語上でこうやったんだなみたいなことを思うけど、
そこを演じたりすると、
どういう意図があって、どういう思いがあって、
それっていうのを自分としてやるわけだから、
そこに入っていくんですよね。
そうです。
その人にとっての幸せは。
常にその人を幸せにできるのは私だけっていう。
なるほど。
そのキャラクターを演じる。
なるほど。
そっか。
で、たぶんなんですけど、
実際本番みたいなのがあるじゃないですか。
終わったらわかります?
わかるというよ。
その人にとっての幸せはわかる?
終わっちゃうじゃないですか、芝居とかって。
その人にとっての幸せっていうのが、
例えば、変な話ですけど、
幸せになってないことが幸せだったりする人いるじゃないですか。
幸せになってないことが幸せ?
幸せっていうと、
ハッピーで怪我もなく平和な世界みたいなのが
イメージとしてあるんですけど。
でも、病んでても寝込んでても、
その布団の中にいる自分が今居心地がいいから、
そこから出れない。
そこから出たくないとか。
そうか。
その人にとっての、
周りから見ると不幸に見えるものの、
その人にとっては居心地がいいところなんです。
確かに。それはそうですね。
その先でその人がどうなっていくかまでは
物語としては書かれていないですけど、
それは私たちも将来何が起きる、
未来は分からないじゃないですか。
でも今はこれをしたいんだっていうものを生きながら、
台本の設定上どうなっていくのか、
その演出家の意図もあるので、
そことに向かって生きていくっていうイメージですね。
なるほど。
すごい。ちゃんとそれを言語化できてるというか、
小池さん自身が自覚して、
やっぱり喋れてるってことで、
それをやるってことですよね。
やってますね。
やってるってことですよね、俳優として。
やっぱりもともとすごいセンスがある人とかは、
そんなの考えなくても台本読めばパンってできちゃう。
やっちゃうんですね。
そういう人はやっぱり第一線で活躍されてる方々なんですけど、
私はやっぱりそういう意味では、
才能はあるとは言ってもらいましたけど、
でもパッと見てすぐできるタイプではないですし、
一緒に考えながら、
やっとお客様にお見せできるものを作るっていうスタンスなので、
でも私がやりたいことなので、
それで今お仕事としてできてるっていうのも、
すぐありがたいと思う。
そうですよね。
好きなことはお芝居。
その根底には人間が好きという思いがあると鈴木さんは語ります。
家族の影響と役者としての道
鈴木さんにとってお芝居とは、
まるで人間を知るための旅のようなものだそうです。
私、祖祖父。
大祖祖父。
大祖祖父。
祖父の、祖祖父のさらに上。
が、浅草の旅芸人だったんです。
へー、そうなんですか。
はい。
はいはいはい。
鈴木。しかも鈴木さんなんですよ。
そうなんですね。
母方金箱なんですけど。
金箱さん。
はい。
なんですけど、その上鈴木なんです、また。
また鈴木なんですか。
鈴木になったの?また鈴木に。
そうそうそう。
へー浅草の旅芸人さんの鈴木さん。
鈴木幸之助さんという方なんですけど、
その方も別に売れてるとか調べても出てくるような俳優ではないんですけど、
でもお芝居ってそもそも芝の上で、
あーはいはいはいはい。
野外の舞台を見ていたのが始まりなので、
そんなんでいいんじゃないかと私は思っていて。
あーなるほど。
そっか。
そんなんでって言い方はちょっと語弊がありますね。
もうエンタメとして楽しませる方法をたくさん考えていくっていう世界を第一線の人たちがやってくれてる。
でもなかなかお芝居ってどこかお高いでしょみたいな人もやっぱり少なからず私の周りではまだいる。
だったらそのお芝居に入るきっかけを作る人たちみたいなポジションがあってもいいんじゃないかと。
そうですね。
お芝居やってる方もたくさんいらっしゃいますけど。
私もそっちの方が向いてるんじゃないかなと思っていて。
そっか。
はい。
いやーそっか。
だからもうそれでこれからもというかまた今年も新たな年としていろんな俳優も会社もやっていく。
俳優としての思いも強く。
そうですね。
うーん。
そっか。
うーん。
いやーめっちゃ面白いですね。
はい。
すごいと思います。
自分がやっていく上で場所がないとかキャスティングしてもらえないとか認めてもらえないとかもらえないもらえないって言うんだったら全部自分で作ってしまえばいいんじゃないかという考えです。
そうですね。
はい。
確かに。
そっか。
実際自分で作っていってるんですもんね。
そうですね。
はい。
やればやったで何かが起こるし。
はい。
行動した分誰かが見ててくれて声かけてくれたりとか。
はい。
次の流れに行ったりとか。
はい。
そっか。
なんだろう走り続けなのかなんか大変ですけど。
まあでもやっぱりたぶんその生涯のさっきも言った人を自分をする旅なので。
うーん。
そうですね。
生きていく以上はたぶんやるだろうなと思います。
そうですよね。
そうです。
はい。
いやーすごい。
面白いですね。
面白い。
で密部の中では黄曽祖父といただいていましたがその後連絡をいただき。
実際は鈴木さんの黄曽祖父が浅草の旅芸人だったとのことです。
その地筋を受け継ぎながら
自分で道を作るという強い意志と情熱を持った鈴木さんのお話をたっぷりと伺うことができました。
鈴木さんありがとうございました。
それではまた次回。
ユイナーさんの聞く人ラジオでお会いしましょう。
ご視聴ありがとうございました。
19:11
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