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2023-07-05 08:27

ポックンの「レトロ三面記事」明治22年 #135

135回目のキコアベは…ポックンの登場!

■ポックンの「レトロ三面記事」No.12
タイムスリップ先は…134年前の今日。
1889年7月5日(金)
東京朝日新聞「粋なヒゲさん」


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サマリー

「レトロ三面記事」はポックンが明治22年にタイムスリップした時の風景や興味深いエピソードを紹介しています。

明治時代の風景と太鼓の音
ポックンの「レトロ三面記事」
トコトン、トコトンと踊っていると、表の竹格子の前へ、英国人らしいヒゲさんが立ち止まって、顔を半分格子の間へめり込ませて、トコトンを感心して見ていたが、やがてヒゲさん、
今日に乗じ、われを忘れてドブ板の上での靴尾を押し、いよいよ面白くてたまらぬと見え、ついににやりにやり笑いながら帽子戸を開けて家へ上り、日本流に座り込み、
そばにいるお尺や娘たちに、「こんにちは、こんにちは。」と挨拶し、とりわけ師匠には丁寧に辞儀をし、再び踊りを見物していたが、
やがて師匠に向かい、「わたくし一つ踊ります。」と言って立ち上り、雨の夜一番、まんまと守備よく踊ったので、娘たちや孔子たちの見物は大よろこびするとヒゲさんは、
さよならと戸惑いをして、ぶらりぶらりカラス森の芸者家をのきなみ冷やかして歩いた、とは、なかなか洒落たヒゲさんでした。
今月は1889年、明治22年にタイムスリップしてみました。
134年前ですね。
今回読んだこの記事を見つけたとき、笑っちゃいました。
図書館にいるので心の中で笑っちゃいました。
でも顔は笑っていたと思います。
まったくタイトル通り、粋なヒゲさんです。
しかしこんなふうに歩いてて、何か太鼓の音がテケテンテケテン鳴っていたら、まずどこで鳴っているんだろう、って思っちゃうでしょうね。
花町みたいなところをヒゲさんは歩いていたんでしょうか。
そうすると、チントンシャンとシャミセンも鳴っていたかもしれません。
そうしたら、次は誰が叩いているのだろう、弾いているのだろう、となって、
じゃあちょっと覗いてみよう、とヒゲさんは思ったんでしょうか。
ポックンはですね、仕事で自転車に乗りますので、事務所で準備を整えた後に駐輪場へ向かいます。
このとき住宅街を通るんですが、ときどきピアノの音が聞こえてきます。
曲の感じからして多分モーツァルトだと思うんですけれども、
このピアノの音を耳にすると、ポックンもヒゲさんみたいに弾いているところを少し覗いてみたくなります。
覗けなくて残念ですが、歩いているときにピアノやシャミセンが太鼓が鳴っているのって、いいなあと思うんですよね。
そういえば子供の頃はピアノの音、よく聞こえてきてたなあ、とも思い出します。
昼下がりとか日が暮れる頃、こちらが遊びに向かうときや遊びから帰ってくるときに、
ピアノの音がご近所さんから聞こえてくることは、子供のときは当たり前の風景でした。
あの漏れ聞こえてくる感じがいいんでしょうか。
そしてどこで鳴っているか、よくわからない不思議さ感があいまって、
かつ電気的じゃない生音が人間味を醸し出していて、それが誰だかわからなくて、
と想像力や妄想力をかきたてる要素が満載だから、ポックンは住宅街から流れるピアノの音が大好きだし、
ヒゲさんはそれが行動につながって太鼓の音がする家を突き止め、
格子に顔を突っ込んでその挙句に上がり込んで踊っちゃったんですね。
万歳三章の由来
なんとも憎めないヒゲさんですが、ポックンはさすがにヒゲさんを真似するわけにはいきません。
お茶屋さんならともかく、個人宅をのぞくわけにもいかないし、
ピアノの音、いいですね。ちょっとおじゃましてよろしいですか?とインターホン越しに行っても、
先方は粋な人ね、と決して思ってくれないでしょうから。
これからも通りすがりで楽しませてもらうのにとどめます。
ところで、この記事の最初にあったお釈という言葉ですが、
これは一人前でないゲイコさん、半玉さんのことをいうようです。
お釈のおはひなという字で、釈はゲイコさんの子ですね。
ちょっとした豆知識でした。
さて、この明治22年。
この年の2月に大日本帝国憲法が交付された年でもありました。
それに伴い、交付の式に明治天皇をお迎えすることになったんですが、
お迎えに敬礼だけでは寂しい。
ぜひとも、かんこの声をもってお迎えしようじゃないか、ということになったようで。
そのときに、今の万歳三章のもとになった、
万歳、万歳、万万歳、という章話が決められたようです。
しかし実際は、最初の万歳の声に、
陛下が乗っておられる馬車の馬がびっくりして立ち止まってしまったようで、
それで二番目の万歳は小声になってしまい、
あげくに三番目の万々歳は言えなかった、とウィキペディアに書いてありました。
これ、万々歳の方がいいんじゃないかなぁと思うんですよね。
万歳三章ってなんか親父くさくって、
若い頃から嫌で、今でもちょっと抵抗あるんですけれど、
万歳、万歳、万万歳なら、逆に言うの楽しそうじゃないですか。
それに最後に万々歳をもってきた方が、
千代に八千代にを願う心が陛下によりお届けできると思うんですが、
皆さんはいかがでしょうか。
というわけで、ちょっとした提案をしてみながら、
今回は1889年、明治22年の7月5日に戻ってみました。
次はいつかの8月2日にタイムスリップしてみたいと思います。
また一緒にスリップしましょう。
それでは来月まで、さようなら。
08:27

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