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こんにちは、こんばんは、おはようございます。
フリーランスで主に野球関係のライターをしております、キビタキビオです。
この番組は毎回5分から10分程度の範囲で、野球に関するテーマをメインにお話ししていきます。
さて今回のテーマなんですが、PART2続きものですね。
実は前日の一塁牽制の話、ちょっと話し足りなくてですね。
今日は2日続けて一塁牽制の話にしたいと思います。
テーマとしては、一塁牽制とクイックモーションは表裏一体である、という内容です。
どういうことかというとですね。
前回の放送で、枠井秀吉選手投手と西有希投手ですね。
共に今中日と阪神で、まだ現役で頑張ってますけれども、
この2人はですね、牽制級の名手の2トップであるという話をさせていただきました。
ですが、この2人はですね、さらに遡ってピッチャーのクイックモーションの話になると、
2人ともあまり素早いモーションは使っておりません。
これもね、またちょっと個性があって、西投手はですね、
一応、普段のランナーがない時や、ランナーを一塁に背負って投売を警戒していない時よりは、
多少は素早い動きをするんですが、基本的にはクイッと足を上げます。
足を必ず上げてから投げる。
なので、クイックのタイムからすると、先日の久保投手ですね。
1秒ちょっとぐらい、1秒ちょうどに近いぐらいのスーパークイックモーションで投げるという話をしましたが、
一般的なピッチャー、今のNPBのピッチャーも大体1秒2台ですね。
1秒2いくつっていうぐらいのタイムか、1秒遅くても3ぐらいで投げるんですが、
その西投手に関しては1秒4とか、下手すると1秒5ぐらい平気で出したりします。
そしてもう一つ、2トップの片側のですね、和食い選手に関しても、和食い選手も1秒4とか1秒5ぐらいになることが多いんですね。
もうちょっと早い時があるんですけども、和食い投手はですね、足は上げないんですけども、
一度、センター方向にフリーフット、いわゆる踏み出し足のですね、和食い投手にとっては左足ですね。
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足は上げる足ですが、その足先をですね、一旦センター方向に蹴り出すような動き。
これはピッチャーが投げる時にヒップファーストと呼ばれるですね。
お尻からバッター方向、投げる方向に向かって入っていって、それから勢いよく踏み出すというね。
オールドファンなら分かりやすいと思うのは、かつてのメジャーリーグで活躍した野望秀夫投手みたいにですね。
あれが一番極端な例なんですが、和食い投手もそういうお尻だけですけどね、下半身だけですけどもそういう動きを深く取るんです。
そのために足が遅く、足というかモーションが遅くなるという現象になっているんですね。
これはですね、テーマに挙げているように、剣勢とクイックモーションというのは実は一つながりになっているんですね。
和食い投手と西投手は剣勢が上手いわけですよね。剣勢級のスペシャリストなんですよね。
ということは、一塁一走者は和食い投手や西投手の剣勢級を警戒するためにスタート切るタイミングもなかなかドンピシャでいいタイミングで切れないんですね。
ひょっとしたら一塁に投げてくるかもしれないと警戒するのでリード幅もちょっと小さめになるというか、リード幅はプロの選手はあまり変えないかもしれないんですけど、
重心の掛け方をですね、一塁にいつでも戻れるような、一塁側の方に少し掛けるような感じになるので、その分スタートが二塁に向けては切りにくい、そういう体制を作っているわけです。
一方でクイックの速い選手ですね。クイックの速いピッチャーの場合は、逆に言うと剣勢級はそんなに気を使わなくても素早く本類に投げているので、走られたとしてもキャッチャーが刺してくれるだろうという安心感もあるし、
そもそもそういうモーションでずっと投げ続けているので、ランナーも走りにくいわけですよ。ということで、ピッチャーは大抵はですね、どちらかに特化しているピッチャーというのは、もう片方の方に関してはそこまで気を使わないでやれていると。
そういう意味では西投手や枠井投手は、剣勢級で相手を釘付けにすることによって、できるだけランナーがいないときと同じような質のピッチングをしたい、あるいはできているということなのだと思います。
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一方のクイックモーションを得意としているピッチャーはですね、どちらかというと、もうランナーのことは気にしない、あんまり釘付けにしようとか心理戦をあんまりしようということではなくて、とにかくクイックで投げていれば相手もやりにくいだろうからということでですね。
最初からあんまりランナーのことは気にせず、もう自分のできることをやるという感じのイメージのピッチャーが多いですね。あんまり深く考えないというか。
まあこれもだいぶ前になるんですけども、今はおときめく、田中マー君ですね。楽天で今も頑張ってますが、マー君が高校時代、小前高校時代だったときはどちらかというと、このクイックで何でも投げて、とにかくクイックで投げれば深く考えなくてもランナーのことは考えなくてもいいだろうというタイプだったのに対して、当時ライバルだった。
ハンカチ王子、早稲田実業の斎藤勇輝投手は、その後ね、日本ハムでも頑張って、今は元気が上がりましたけれども、斎藤勇輝投手はどちらかというと、けんせい球で投げて、いちいちランナーをクイズ研するようなタイプでした。
こういうなんか個性のね、表裏みたいなのがあるのもすごく面白いと思います。
それでですね、特に和食い選手についてなんですけども、和食い選手のけんせいのテクニックですね。
軸足をですね、ちょっとつま先かかとを上げるようにして、素早く軸足を回転させて投げるというけんせいのテクニックなんですが、これは実はですね、和食い投手が横浜高校の出身であることと関係します。
横浜高校にはですね、小倉清一郎部長という方がいらっしゃいます。
この小倉部長がですね、横浜高校に入ってくるピッチに対して、ものすごく時間を割いて、徹底的にこのけんせいのテクニックというのを仕込むわけですね。
その和食い選手のテクニックというのも小倉部長の教えによるものでして、当然過去に横浜高校出身だったピッチャーというのは同じようなテクニックを受け継いでいるわけです。
今のプロ野球で和食い投手のほかにそういうテクニックを持ち合わせているので、知られているのは、知られているというか俺だけが知っているのかな。
それは同じく中日の柳投手ですね。柳投手も小倉部長に仕込まれてですね、実際けんせい早いです。1秒1ぐらいですかね。
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このぐらいの1秒1台では少なくとも投げる、やはり平均的なピッチャーよりも早く投げるなという、そういうタイムを出しておりましたね。
松坂大輔投手も当然けんせい球がものすごく上手くて、斉藤裕樹投手と同じタイプですね。けんせい球でランナーを釘付けにするタイプというわけになるかなと思います。
クイックもものすごい下手というわけではなかったと思うんですが、松坂大輔投手はそういう感じですね。
このようにけんせいとクイックをとってみてもですね、いろいろと性格というか、気質というかですね、どっちのタイプかということがすごく見えてくると思いますので、
クイックとけんせい、一塁けんせい、その辺をですね、セットにして考えるとちょっと面白いと思います。
最後までお聞きいただきましてありがとうございました。よろしければですね、コメント欄にご感想などを書き込んでいただければと思います。
それではまた次の機会で会いましょう。バイバイ。