1. ケイシャのしゃべり場
  2. #16 芸能界の大御所はやっぱり..
2021-09-24 22:29

#16 芸能界の大御所はやっぱり凄かった!CM現場エピソード/P.小澤 利男&P.窪田 善仁

【内容】北野武さんの現場でヒヤヒヤした話/ヤンチャな力/さんまさんに感動した話/唐沢寿明さんが凄かった話/Pはプレゼンや裏側に感動が多い/フィルム撮影時代の初号試写/海外での実写撮影が怖いワケ/海外の編集は色調が随分違う

【ゲスト】小澤 利男/代表取締役副社長 兼 プロデューサー      
     窪田 善仁/プロデューサー

【出演】 山内 香里/アシスタントディレクター
     泥谷 清美/広報

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※件名は「ケイシャのしゃべり場」にしていただけると助かります。

00:04
ケイシャのしゃべり場!
はい、始まりました。ケイシャのしゃべり場。この番組は、映像制作会社KOO-KIのメンバーが日々感じているおもろいを語り合い発信するトーク番組です。
私、KOO-KIアシスタントディレクターの山内です。
KOO-KI広報のヒージャーです。そして、ゲストは前回に引き続き
プロデューサーの小澤です。
プロデューサーの久保田です。
よろしくお願いします。
前回は、チームというかプロデューサーとしてって感じでしたね。
プロデューサーとして人とやりとりする時に、こういうことが大変だよとか、こういうことに気をつけてるよみたいなお話を聞けて、かなり興味深いお話でした。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
今回はですね、ちょっと肩の力を抜いて、お二人の経歴がやっぱりお二人ともすごく長いので、長年の経験から現場で、これはめっちゃ大変だったとか、この奇跡の瞬間がこんな風にあったみたいな、そういうエピソードから、なんかちょっとやんちゃなお話まで聞けていけたらなと思います。
はい、というわけでじゃあ早速小澤さんからお願いします。
35年くらいやったんで、いっぱい現場は踏んだし、楽しいこと悲しいこといっぱいありましたけど、
若い人に対して言った話ですけど、一回ね、北野武さんの現場があったんですよ。北野武さんをムービーで撮るっていうのがあって、初めてだったんで、僕らピリピリだったんですけど、何よりオフィス北野のメンバーがピリピリしてるわけですよ。
やっぱり相当な人なんで、ピリピリで、撮影も割とクールな撮影だったんで、パッパッと終わる。
っていうか、本人がディレクターだから、はいオッケーって自分で言っちゃうんだけど、っていう感じでピリピリになって、いわゆるあんまり楽しい現場ではなくて、緊張感あふれる現場だったんですよ。
現場だったんですけど、うちの当時の部下がでっかい買い袋持ってきてて、何持ってきたんだろうって言ったら、中にピコピコハンマーが2つぐらい入ってて、
もうこれどうするつもりですかね。
こわいこわいこわい。
いやいや、こぼれちとかやってもらいたいですよね、とか言ってたら、いやお前この空気でこぼれちはねえだろっていう話だったんだけど、一応撮影全部終わったときに、そいつが割とズカズカ言って、竹井さんとか言って叩いたのね。
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え?いきなりですか?
で、結論から言うと、そこからぐっと長いんだよ。
え?そうなんだ。
で、最後はグラントが一緒にコモニティーやったりして、写真撮ったりしてってなったんですけど、
奇跡や。
あの、お前すげえなって。
本人はどうしてもせっかく竹井さんに会えるんだから、そういうところもちょっとやりたいなって思ってやったんでしょうけど、なかなかですよね。
まあその最後の瞬間俺いなかったんで、別の現場があったんでいなくなっちゃったんで、現場そのものは見てないんだけど、まあまあすごいなってことはあるんだけど、
どうしても僕らビジネスの現場だし、リスクを犯したくないんで、そういうふうに回していこうとするんだけど、
時にはそういう若いやっちゃな力とか、いい意味で空気を読まない力って大事だなって、その時はすごく身に染みたというか、まあお客さんに残るんですね、最後まで。
すごいな。
バクチすぎませんか。怖いな。
すげえな。
事件前ですか?竹井氏は。
あ、いやいや。
事件後?
最近。
最近だから、10年以内。
10年以内。すごい。
大御所タケシ監督になってから。
じゃあ今度マウチは江口監督にコマネチやってもらったら。
やべえ。畑に行けねえ。
怖いよ。
すごいな。
この話聞いてからやってくれるかもしれない。
ああ、なるほど。この話聞いてもらってから。
そうですね。
いやあ、タイミング間違えたらもう地雷を踏みに行く感じですからね。
気分が良くて良かったって感じですね。
すごい。
でも江口さんもこの間Tシャツもらって喜んでたじゃないですか。
確かに、タピオカのね。
そうそう、タピオカTシャツ。
相当着てましたもんね。
俺はみんな、意外にチャー見るなんて、やれば大丈夫なんてないもんね。
小澤さんならではのエピソードでしたね。
じゃあ久保さんどうしますか。
僕はまあ、僕もすごい現場は経験してきたけど、
面白いというか結構感動したエピソードがあって、
さんまさんと松岡修造さんのコマーシャルを撮った時に、
当時今とは違ってフィルムで撮ることが多かったから、
フィルムシャッティだったよね。
フィルムってやっぱりテイクを重ねられると、それだけでお金がどんどん発生していく。
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ビデオやったら何回も撮り直しできるけど。
っていう現場があった時に、
2人の共演の演技があって、さんまさんが切れた。
切れるの!?
なぜ切れたかっていうと、前のテイクのミスのおかげで、
すごいお金が発生しているってことを説明したよ。
だからもっとちゃんとせえと。
このカメラマンとかディレクターたちもただでやってるんじゃないし、
このカメラにもお金がかかってるから、
もっと演技っていうのはちゃんとしっかりと勉強してから出てこいみたいなことを現場で言って、
そこから結構さんまさんが現場を動かすみたいな。
こちらからお願いしないのに、最後は僕の引き笑いも撮っておきますみたいな感じで、
引き笑いを撮ってくれたり。
すごいスタッフへの気遣いっていうのは、
すごい人ほどそういうのできるんやなっていうのは感心したな。
すごい。
僕も唐澤さんと撮ったときに、
俳優の?
撮り終えたときに、猪市場にグラウンドのところに飛んで行って、どうでした今のはっていう感じで、
割合、本人が現場で主人公でやってるからこそ、
本人自らどんどん動かしていくってことをやってくれて、
クラウドさんもディレクターもとってもやりやすかったっていう、
演者そのものがそういう風に、
全部仕組みを分かって動かしてくれる演者さんっていうのはすごく助かるなっていう感じありますよね。
なんか俺は言われたことをやってるだけなんだよみたいな風な演者さんも一方でいるけれども、
それじゃなくて、もう完全に仕組みが分かっている。
今のフィルムの話も含めて。
分かっている人っていうのはやっぱりすげえなって思います。
生き残っていくなっていうふうにもするしね。
またサンマさんにお願いしたいとかなるわけですもんね。
俺も今でも一番誰がいいですかって言ったら、唐澤さんが一番。
そうなんですか。
あの人すげえなって思います。
そうなんですか。
CMの撮影って1日とかですよね。
何日間くらい一緒に過ごすの?
現場にしてたから半日くらいしかやってない。
それでね、そう思わせるってすごいですよね。
やっぱプロってそういうことですよね。プロというかレジェンドというか。
この仕事やってて面白いなって思う瞬間って、
たまにそういう著名な方と現場とかお仕事一緒になった時に、
本当に見せつけられますよね、そういうすごさみたいな。
でも俺はプロデューサーだから、前職は営業だったけど、
一番嬉しい瞬間はプレゼンテーションの時にスタンディングオベーションみたいになったこと。
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勝負は2回しかないんだよ。
もうやった瞬間に素晴らしいって立ち上がってクラウドがみんな拍手してくれた。
すごい!
その時が2回あったのと、
そんなプレゼンすごい!
あとは処方師者の時にクラウドが涙流してもらうとは言わないけど、
素晴らしいってめっちゃ褒めてくれる時にはやっぱり嬉しいですよね。
僕らみたいな人種はそういうところが、
この仕事やっててよかったっていうか、そういうものですよ。
なかなかね、そういうエピソードで感動とかあっても、
CMとか作ってて、例えば応援されたら嬉しいって結構最初の頃は思ったけど、
だんだんとね、慣れてくるんですね。
そこの喜びよりも、小澤さんが言ったようなプレゼンで、
死者で涙流してくれたとか、
裏側ですね。
裏側の方に感動が多いんじゃないかなって。
さっきのクボターの話じゃないけど、
昔はフィルムで撮ってたから、
それからグラフィックも全部当たりしか入れなくて、
簡単に言うと処方が出るまで分からないんですよ。
それからムービーも処方死者まで分からないんだよ。
どんな絵が撮れてるか、どんな風にテロップが入ってるかも分からない。
基本的には。
だから処方死者の感動が、
グラントも初めてそこまでゼロベースだったのに、いきなりポンと出るから、
すごいんですよ。
今は撮りながらビジコンでチェックしてるじゃない。
確かに。
当時はディレクターぐらい、
ディレクターカメラマンしか覗けなかった。
カメラは。
今どんな画角でどんな絵撮ってるか分からないんですよ。
グラントも。
だから処方死者の時の破壊力はすごかったですよね。
今だと思った通りのものができてますねって。
全然何の感動もないし、びっくりもしないです。
現場アビットとかね、そこである程度見えちゃいますもんね。
今の編集とかすっげえつまんない。
もっとフォントもっと上げてくれるとか、赤も試してみてくれるとか、
グラントが言うじゃないですか。
ありますね。
昔はあんなに権利なかったんで。
どういうこと、権利ないっていうのは。
出来上がったものが全てって感じですよね。
その現場で直せないんですよ。焼き付けちゃうから。
文字もフィルムに焼き付けちゃうから。
だからもっと大きくとか、白じゃなくて赤でとか、
言うことは言えなかったんですよ。
車植屋さんがいましたもんね。
事前にゲラ入って行って、
お客さんにこういった風にテロップ入れますよっていうのを一回見せるの。
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紙で。
映像の一部分を切り取ったもの?
映像の一部分を切り取って、そこにこういう字を貼り付けますよっていうのは、
一回紙で確認するけど、
まあまあいいんじゃない?でしかなくて。
だからそのようにでもディレクターが一任されてたんで、
ディレクターの技量も試されたし、
今はお客さんが言いたい放題で言える環境だから、
面白くないし、
ディレクターもはいはいってやるしかなかったりするじゃないですか。
何年前ぐらいまでがそういうフィルムだったんですか?
いつだろう。
でもやっぱり20年前とかそんな前なんですか?
そうっすね。
まあ今でもたまにあるみたいですよね。
フィルムでやりたいって。
それはどちらの要望ですか?
クライアントもそうだし。
まあでも今はビデオでフィルムのトーンっていうのを出せるようになってきてるから。
MVとかでもありますよね。
逆に古い方のビデオカメラテープ回して、
その風合いを楽しむ感じのMVとか。
カメラと一緒だ。
どっちの方がいいんでしょうね。いい時代とはどうなんでしょうね。
それは今の方が遥かにいろんなケースが楽しめるので、
特価はポストプロダクションでいろいろできるのでいいんだけど、
ディレクターのやりがいみたいな。
だから初号試写でクライアントからケージオンケージで言われることもあるんだよ。
え、逆に?
全然違うとか、こんなの発注したつもりはねえとか言うたくりのことは。
でも取り返しつかない。
オンエアするんですか?
もうオンエアするかオクライリーするしかない。
その20年前のお話ですね。
シビア。
そういう時、制作費用はいただけないんですか?
いや、いただきますよ。
オクライリーになった場合?
いただきますよ。
ちょっと入ってもらえない。
とか、あそこはひでえ風評が広まったりする。
あのディレクター使えねえとか言わせない。
え、こわいこわい。
こわいなあ。
そうなんだ。
でも映画だってそうですよね、昔は。
すごい時代だったなって思いますよね。
くぼたさん結構本当にどでかい案件回すじゃないですか。
予算的にも撮影の規模的にも。
何が見えてるんだろう、くぼたさんにはって思うんですけど。
景色というか。
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海外はそれこそイタリアで、
某タイヤメーカーとACミランのコラボ動画っていうのを作ったけど、
相当大変やった。
予算管理ができない規模になると逆に難しいよね。
利益残す方が難しくなる。
少ない方が残しやすい。
目に見えて分かる。
確かに。予算は大きいと思う。あれもこれもできるやん。
これもやっとくかみたいな感じになるってことですか。
そこにCGも。
家買うときと一緒やん。
なるほど、何百万台でなくなっちゃうみたいなね。
窓はこっちにしようかみたいな、ドアはこっちにしとくかみたいなって知ってたら、
気にならない。
いつの間にかものすごい。
見積もりみたいな。
大変やねそれは。
特に海外ってアメリカもそうやけど、
スタッフの協会って組合があって、
オーバータイムが満額かかる。
10時以降とかですか。
スタッフが働く時間って決まってて、
それをワンテイクで1分でも超えると、
何百万台の金が飛んでいくから、全スタッフ分ね。
だからイタリアの最後のロケのOK、
最後のラストテイクかな。
もうこれでリテイクしたら200万かかりますって言われて、
もうだから監督ノーチェックで、クライアントもノーチェックでOK出して遊んでた。
これでやるしかない。
海外そういう組合で守られてるから。
俺もニュージーと南亜で痛い目に遭いましたけど、
やっぱり海外の外撮は、実写の外撮は怖いことしかないですね。
本当に黒田が言ったみたいに、スタッフさんがピッと帰るから。
はいおしまいって。
いやいやここで帰るって。時間ですからって。
綺麗に帰るんで。
いやもうマジ全部車止めてるしお前水出しっぱなしだし。
いやもう帰りますって帰ってたんで。
それは怒ってるわけじゃなくて。
いやだから取り決めがあるんで。
それは。
お金払えばやってくれるってことですか?
時間の縛りはもう厳しいよ。
オーバータイムはそれはできるけど、
さっき言ったみたいに半端ないお金になっちゃうんで。
だったら翌日やりましょうかとかいう話もあるし、
天候も昔は後から空を青く塗るとかできなかったみたいなので、
天気待ちとかいっぱいあったんで、
そうすると今日も撮れない明日も撮れないっていうのは普通にあるんで、
そうするとその分だけどんどんどんどんカシャカシャカシャカシャお金が飛んでいってるんで、
気が気じゃないって思いました。
なんか海外の撮影ってすごい楽しいのかと思ってました?
18:03
いやいやいや。
どうですかって言ったら絶対やりたくないですよ。
そうなんですか?
なんか物撮りとかね、背景だけの撮影とかやっちゃうね。
それは楽しいんですか?
それはまあまあ楽しいかな。
昔のCMは海外で撮らなくてもいいのに海外で撮ってたみたいなイメージかと思ってました。
それは小澤さんの時代じゃない?
でもね、でも空気違うって確かに空気違うんで、
日本みたいに湿度がバリバリのところで撮るのと、
カラッと全然ジミジミしてないところで撮るのってやっぱり色違ってくるし、
それは空気違うんでしょって言えば違うんだけど、
空気ごとけるためにあんなにリスクを犯すのは嫌だなって。
面白いですね。
じゃあ最近は海外で撮影するCMって少なくなったってことですか?
だいぶ減ってるんじゃないかな。
撮る必要ないですよ。
時勢もありますね。
でも海外の人に編集MAはやってもらうと、
エディットだったりカラコンだったりっていうのはとても面白いですよ。
全然違うんですよ。
なんでフランス映画とかイギリスの映画はああいう色調なんだろうって思うじゃないですか。
それはやっぱりそういう、
俺は目の色が違うからだと思ってるんだけど、
青い目ね。
だから見えてる色が違うので、
本当に俺もロンドンでやったときに、
本当にこんな色になるんだ。
ロスで撮ればロスの色になるし、
カラコンがこんなに違うんだって思いますよ。
映画みたいな色になりますよね。
グレーディングはよく言われますよね、海外の人。
グレーディングはカラリストが優秀っていうのは。
全然違うよね。
日本人が持ってないセンスが彼らにはあるんでしょうね。
見えない分だけ。
グレーディングしようと思ってたとこに、
スタジオ入り口にオスカーが置いてあって、
アカデミー者撮ってるんだって。
やっぱりすげえな。
グラディエーターで撮りました。
さすがですね。
それはCMでやったんですか?
そこは映画で撮ってるんだけど、
CMもそこで撮りました。
海外のプロダクションともやるんだ。
海外のプロダクションとも組んでやるんですね。
その時、
久保田のフルスのDNAとやった仕事で、
コンテで自コンテでプレイしちゃったんですよ。
21:02
で、俺が自コンテでプレイしたんで、
絶賛されたんだけど、
自コンテだからコンテがないので、
プレイで通ってからが大変で、
みんな頭の中に勝手なイメージを浮かべちゃって。
危ないですよね、それ。
落とし込みが大変で、
そのDNAの久保田が、
ディレクターズコンテしましょうと言って、
海外に全部自コンテを出して、
海外からのディレクターから、
いろんなコンテを募集する形でやって、
で、決定って言ったらロンドンって言うんですよ。
ロンドンのディレクターのコンテが一番いいってことになって、
当然そのポストプロダクションも全部ロンドン。
だから我々がロンドンでグレーディングしたかったわけじゃなくて、
ロンドンの監督だから、
地元で当然グレーディングする。
良い時代ですね。
良い時代?
凄まじくお金かかった時代ですね。
めちゃめちゃ選択肢がすごいな。
その選択肢を用意できるっていうのが。
確かにね。
じゃあ今回はちょっとバタバタですけども、
じゃあこんな感じで終わろうと思います。
ありがとうございました。
22:29

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