短編小説の紹介
こんにちは、ダルマー競馬場です。
さあ、今日はね、競馬がテーマの短編小説を紹介したいなというふうに思っております。
まあ、短編小説って初かな?多分初の紹介だと思うんですけど。
まあ、あのー、これはですね、競馬がきっかけなんだけど、
まあ、それ以上にいろんな感情をね、なんかあのー、じわーっと感じる、まあそんな作品でございました。
まずこちら、小川さとし著、ひとすじの光でございます。
こちらの物語はですね、小川さんの短編集、嘘と正典に入っている一編でございます。
で、この小川さとしさん、1986年生まれで、千葉県のご出身。
2015年にユートロニカのこちら側で、第3回早川SFコンテストの大賞を受賞しデビュー。
その後、2017年にカンボジアの現代史を絡めたSF小説、ゲームの王国で日本SF大賞と山本修吾朗賞を受賞。
2020年に今回紹介する作品、嘘と正典で直木賞の候補となり、
2023年に地図と拳で直木賞を受賞された直木賞作家でございます。
もうね、挙げたら経歴きりがないので、ばっくりと日本を代表する作家先生でございますというところでございます。
そんな先生がですね、書かれた競馬をテーマにしたお話、これはもうね、読まないわけにはいかないでしょうよということでね、今回手に取らせていただきました。
優秀のね、2025年7月号にも日本ダービーの観戦記を書かれているので、文章を読んだことある競馬ファンの方はね、多いんじゃないかなというふうに思っております。
いやいやいやいや、ちょっとちょっと待ってくださいよと。短編一つ読むのに本買わなきゃいけないんですかと。
いうことですけども、そんなことね、言わないでね。興味があったら買ってもいいんじゃないかなというふうに思いますね。
この嘘と正典っていう本はですね、全部で6個の短編が載ってるんですけど、この1編を読むだけじゃなくても、この本1回ちょっと買ってみよう。
で、他の5個読んでみてください。
全部よかった。あのね、おーすごいと思って。
いや、あのー早川書房から出てるんですけど、私早川結構苦手な感じなんですけど、これね、ご安心ください。
苦手な私でもですね、楽しく読めましたので、いや早川いけっかなーみたいなふうに思ってる方ね、ぜひね、迷わず手に取っていただいて大丈夫です。
競馬のテーマと感情
いや、そうは言ってもーって言う方もいらっしゃると思うんで、試し読みがですね、早川書房のノートで公開されておりましたので、それをね、読んでから手に取るのもいいかもしれないですね。
で、話は本に戻って、これね、まず読んで思ったのが、短編なのにめっちゃ伏線敷いてんすよ。
うわ、すごーみたいな。で、これがね、最後にね、スッと繋がるの。
うわ、回収してもらったーみたいな、もうほんとにね、スーッと、スッキリとさせてくれるんだよ。
で、あの話自体は、家族の話かなーと思ったら競馬の話が出てきて、
競馬ねーと思ったら、いつの間にか決闘の話になって、全部が自然に繋がってんの。これほんとにすごい、あのね、うまいっすね。
なんかあのー、全く違和感なく読みました。
で、これ途中から、あの詩述がちょっとね、入ってくるところもね、またね、面白くて。
こいわい農場のことだったりとか、あとフローリースカップのこととかも出てくるんですけど、このね、競馬詩が好きな人にもね、聞いてくるね、ワードとかでちょこちょこ出てくる。
そういったところもね、ちょっとテンション上がる部分なんですよね。
で、そういうこいわい農場とかフローリースカップとか、そういう昔の競馬詩がちゃんとね、物語に組み込まれているんで、
島田先生の競馬小説を読んでるような感覚に近いなって思いました。
もうね、正直これね、短編っすけど、長編で読みたかった。
もうね、本1冊分ぐらいのネタがね、やっぱりあるんすよ。
この競馬詩をやっぱりね、扱うって、いくらでも掘っていけるんで、どの方面も。
なのでこれはね、ちょっとね、小川先生。
競馬をね、1回ちょっとテーマに本書いていただけません?って言いたいぐらい。
そのぐらい、売れるかどうかちょっとわかんないですけどね、読みたい人はここにもいますよっていう声に出して言いたいっす。
でもね、やっぱりね、競馬がテーマって、ちょっと難しいかなっていうふうに思うんすよね。
文学の世界だと競馬っていうジャンルだけでもちょっと入りづらいというか、万人受けしないじゃないですか。
どうしてもみんながみんな好きなものでもないし、誰もが共感できるテーマでもないって。
ぶっちゃけあんまり売れる感じではないと思うんすよね。
なんすけど、競馬ってただの題材じゃなくて物語の骨格になるんすよ。
例えばですけど、血統をたどるってなると、要は自分がどっから来たのかっていうのを考えられるふうにも捉えられるし、
馬が機体に応えられなかった時の描写なんていうのは、まんま人間の挫折の話になるじゃんって思いますしね。
なんで、人と馬の人生って重ねやすいんすよ。
だからこうやってね、小説とかエッセイのテーマになるし、
僕たち競馬ファンも実際に競馬を見てそういうドラマを感じやすかったりするんすよね。
この物語の中でスペシャルウィークが出てくるんですけど、銘馬スペシャルウィーク。
皆さんご存知のスペシャルウィークなんですけども、
多分ですけども、競馬小説史上初めて負けた馬として登場するんですよ。
スペシャルウィークって竹豊ジョッキーに初のダービージョッキーの称号を与えた、
あのスペシャルウィークですよねって思いだと思うんですけど、
そうです、そのスペシャルウィークでございます。
なんですけども、先生見ていただくとわかると思うんですけど、
一回ちょろっと負けてる時期があるんですよ。
この時にたまたま見に行ってる主人公がこの話の主人公なんですよね。
なんでね、もうね、めちゃめちゃ期待されてんのに負けたみたいな。
そこに自分の思いを重ねて、いやそんなことない、この馬はまだ終わってないよと。
いろんな人にもスペシャルウィークこれでダメだって思われて、
実際に退廃した次のレースでも人気を落とすんですよ。
でも勝つ、そういうレースというか戦績を収めてる馬なんですけども、
そこに自分と主人公ですね、主人公とスペシャルウィークと思いを重ねて、
どうだったかみたいな感じになるんですよね。
ここがね、良かったですね。
大体、スペシャルウィークなんてさ、もうさ、
物語の展開と結末
馬娘の主人公としても登場するぐらいのもう、
言ってしまえばもう名場中の名場、ヒーロー中のヒーローじゃないですか。
ザ・ヒーローみたいな感じで出てくるんですけども、大体の話って。
これがね、ヒーローだと重ねづらくないですか、自分と。
負けた時に、いやいやまだだよという時に、気持ちを乗せやすいというか。
そういったところでどうやってこの物語が展開していくのかっていうのも見どころですし、
そうやってね、スペシャルウィークが出てきてラストに向かっていくんですけども、
これね、馬の血統の話なんですよね、全体的に言うと。
そうですね、競馬で掘るところは血統の話なんですけど、
まあね、自分のこととか家族のこととかね、
そう、いろんな感情がね、じわーっと感じられるんですよ。
これがね、一筋の光っていうことなのね、みたいなところとかもね、
ちゃんと回収してくれるんですよ。
これね、毒療後の余韻のすっきりとしたこともね、
甘くないレモンサワー飲んでますみたいな。
すっきり爽やかみたいな。
本当にね、ちゃんと全部始まって、ちゃんと全部終わってくれるんですよ。
これがいいところ、なかなかないですよね。
なのでね、こうやって夏の地めっとした時にね、
ねっとりしない、すっきりと終わってくれる短編小説、
おすすめでございますよ、というお話でございました。
まあ短編なんでね、本当読むのに時間かからないですし、
この本をきっかけでもいいですし、この一筋の光をきっかけにして、
お母さんの別の小説に興味を持ったりしてもね、面白いですよね。
まあこうやってね、競馬がきっかけ、自分の好きなこと、興味があることがきっかけなんだけども、
自分が知らないことに興味が出るっていうのはね、もうね、素晴らしいことですから。
これはね、ちょっと一回ね、読んで、あ、これもちょっと面白いかもみたいなので、
他の小説とか読んでいただいて、お母さんはね、結構僕何冊か持ってますけど、
最近だと、あれですよ、あれですよ、君が手にするはずだった黄金についてとかね、
これとかね、結構よかったりしますね。
まあね、ぜひ読んでいただければなというふうに思うんですけども、
今週のノートどうしようかなみたいな感じで、まだちょっと決めてないので、
ぜひノートの方も楽しみにしていただけたらなというふうに思っているんですけども、
こうやってね、自分が知らないことに興味が出るってめっちゃいいっすよねっていう話をして、
今週とかね、来週もそうですけど、週末に馬券が当たればさらにめっちゃいいっすよねっていうことを言いたくて、
今週のJRAですって言おうと思ったんだけど、なんかちょっとタイミングずれちゃいましたねというところで、
七夕賞の魅力
今週のJRAでございます。
今週も引き続き2回福島、2回小倉、1回函館の参上開催でございますね。
日曜日に福島競馬場でG3七夕ショーが行われます。
その七夕ショーでございますけども、
1965年に創設されて今年で61回目を迎えるハンデキャップ競争でございますね。
2025年にはサマー2000シリーズの第2戦として組まれております。
この七夕ショーが行われる週の福島競馬場はですね、
9レースが織姫賞、10レースが天野川ステイクス、
11レースが七夕ショーで、12レースが彦星賞と、
織姫と彦星の間にある天野川っていうね、
年間を通して一番おしゃれな番組なんじゃないかっていうぐらい、
有名なこの番組票でございますけども、
こういった順番でレースが行われていきます。
で、なんで福島で七夕なのって話ですけども、
まあご察知の通りですよ、仙台の七夕祭りやってるんでJRAの東北唯一の競馬場、
ここでやっちまおうぜという話でございます。
で、コースはですね、福島市場2000mで行われます。
例年Aコースで行われてるんですけども、
今年2025年はBコースしようということでございますので、
ちょっと傾向というか、見方が変わってくるんじゃないかなというふうには思ってます。
で、4コーナーポケットスタートなんで、1コーナーまで結構距離あるんですよ。
なんで対列が決まりやすいんですけどもというところですね。
先行争いは激しいっすみたいな感じでもないんですけども、
まあハンデ戦らしくやっぱりゴール前は差がつきにくいんで、
うーん、まあ短所逃げ馬はちょっと辛いのかなというふうには思ってますけどね。
まあ短系の馬券難しいですよね、ハンデ戦ってね、なだれ込むって。
興味の広がり
服にしてみるとみんな買ってるからあんまりつかないしなみたいなところもあってね、
馬券が難しいなーって毎回棚渡しよって思ってます。
で、まあそうですね、傾向として見えるのは一応、
速い上がりが使える馬を軸にしてもいいんじゃないかなっていうところっすかね。
まあ自分はそういうふうに考えてますっていう感じでございますというところで、
今週も皆様に新たに興味が出ることのきっかけはね、
体験しないとわかんないなーって思うほどの会心の的中があることをお祈りしちゃいます。
はい、そして最後になりますけども、この番組への感想・質問などありましたら、
メールフォームからお連絡いただくかコメントもお待ちしております。
そしてこの番組がいいなと思っていただけたら、
ぜひ番組のフォローもよろしくお願いいたしますということで、
今回も最後までご拝聴いただきありがとうございます。
また次回の競馬見聞録でお会いしましょう。
さよなら。