牧場からの配信
今日も皆さま一日お疲れ
こちらは、島根県出雲市にある小さな牧場から配信しています。
スーパーやコンビニ、皆さんがいつでもどこでも買うことができる牛乳。
牛乳、普段飲んでいる牛乳の魅力や酪農の魅力を酪農家がお話しする放送となっております。
牧場の日常や牛の鳴き声を聞きながら、お手元に牛乳、ホットミルクを準備して聞いていただくと、より美味しい牛乳を味わうことができると思います。
牛乳飲む?牧場配信始まります。
おはようございます。今日は12月25日の木曜日です。
メリークリスマスということで、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
天気が全国的に悪そうです。
今日の天気は雨のち雪という天気になっております。
ホワイトクリスマスって言ったらいいかな?
酪農家にとっては本当に日常なんですよね。
そんな天気になっております。
ちょっと寒そうですね。
お出かけする方は気をつけていただけたらと思います。
今日のお仕事は定期検診の歯医者があるので、急いで行かないといけないんですけども。
後退費の切り返しをして、後は牛が連日生まれておりますので、牛にミルクをあげたり、ワクチンをあげようかなというところでございます。
そんな感じで今日は仕事ができるかなと。
そろそろ確定進行の準備しなきゃいけないなと思っております。
今日の配信はですね、リスナーさんからの質問でそれにお答えしていこうかなと思いますけれども、
世界の長寿番付け、今はちょっと違うのかな?
イーロンマスクとかが一番なのかな?
ビルゲイツさんですね。
ビルゲイツさんは環境問題にいろいろ活動されているところもありまして、
新しいニュースが上がっておりまして、空気中からバターを作るというニュースが上がっているんですけど、皆さんご存知でしょうか?
それを見られたリスナーさんから、ちょっと川上さんどうですかっていう質問が来ましたので、そちらに、
今日はテンション高めでお答えしていこうかなと思います。
今日も10分15分くらいの配信していこうと思いますので、牛乳を飲みながら最後まで聞いていただけたらと思います。よろしくお願いします。
ビルゲイツとサボアの技術
では、今日も皆さんと一緒に牛乳で乾杯していこうと思います。
その前にお知らせです。川上牧場ノートというですね、ブログとか記事を書いたりするアプリでメンバーシップを行っております。
こちらのメンバーシップ、川上牧場を継続的に応援したい、川上牧場と何か新しいことをやってみたいという方、ぜひ入ってみていただけたらと思います。
川上牧場とオンラインで繋いで牧場体験をやったり、実際に川上牧場に行って牧場体験をすることもできる、そんなメンバーシップとなっております。
このメンバーシップのプランの中に、楽能業界向けのプラン、ファームエコーというプランを作りました。
楽能業界にある問題、課題、悩みをヒアリングシートに書いて送っていただくだけで、あっという間にAIと川上がタッグを組んで解決していきますという、そんなプランになっております。
楽能業界にある問題、悩み、課題をAIにどんどん分析してビッグデータにして、これから楽能している方、牛に専念できるような、他の悩みとかそういうものは全部解決していこうという、そんなちょっと大きいことを考えておりますので、ぜひ協力していただけたらと思います。
現在無料モニターは募集で無料でできますので、一生試してみていただけたらと思います。よろしくお願いします。
あとインスタグラムの方でやっております、ハッシュタグ未来の牛乳と称しまして、皆さんのこんな牛乳あったらいいな、こんな牛製品食べてみたいなというものをですね、AIアートを使ってNFTにして販売しております。
こちらのNFTの売上は川上が子供食堂に牛乳を支援したりだとか、早中、午後の食育活動に参加した際の活動費に当てさせていただこうと思っておりますので、ぜひ皆さんご支援よろしくお願いします。
皆さんのご支援が子供たちの未来の牛乳を作っていくというそんな特別なNFTとなっておりますので、ぜひこちらの方もチェックしてみてください。よろしくお願いします。
ということで、では今日も皆さんと一緒に牛乳で乾杯していこうと思います。
もう25日ということで、明日が修行式か、うちの子たちは、もう学校給食が今日で終わりみたいなところもあるんじゃないかなと思います。
学校給食の牛乳がですね、なくなると牛乳の行き先がね、ちょっとなくなってしまって、その分加工とかね脱脂粉乳にしたりとかして、楽能課さんもすごい大変になっています。
楽能乳業業界ですね、大変になっております。楽能課自体もですね、生産を落とすという努力を今やっているような最中ですので、皆さんがしっかり飲んでいただければこうやって生産を落とすこともなく、楽能課も安心して生活できますので、
ぜひ皆さんご支援、牛乳コップ一杯だけではなく、他にも牛乳製品とかもしっかり食べて、楽しいクリスマスをね、過ごしていただけたらと思います。
はい、ということでじゃあ今日は牛乳で乾杯です。乾杯!いただきます。
今日も牛乳飲んでいただいてありがとうございます。
はい、ということでじゃあ今日はですね、早速お便りのコーナー入っていこうかなと思います。
各SNS、音声配信に来た質問コメントをですね、お答えするコーナーとなっております。
今日の質問は、Our Name Limさんからの質問でございます。
質問ありがとうございます。
質問です。
ビルゲイツが空気からバターを作る技術を確立していましたが、川上さんはどう思いますか?という質問が来ております。
ありがとうございます。
はい、僕もタイムラインというか、自分のね、スマホのSNSとか見ていて流れてきたニュースで気になっておりましたけれども、質問が来るとね、大手を振って答えることができるので、
僕が気になるニュースでこれを取り上げて話してもですね、皆さんがポカンとなってしまいますので、新しいものが好き、新しいもの好き、はい。
なのでこの技術もですね、すごい興味深く見ておりまして、
でもね、ビルゲイツさん、これ、スタートアップ企業に投資しているみたいな形になっているんですけど、他の企業もですね、こういうふうに何もないところからというか、自然のものからとか、
培養肉とか代替肉とか、そういうものの研究ってすごい進んでおりまして、はい。
キノコの菌から作ったりとか、あとは何でしょうかね、あとは乳酸菌じゃないな、あとは培養か、培養ですね、ああいうので作ったりとか、そういうのはどんどん出てきておりまして、
今、牛乳売り場もですね、豆乳ですね、豆の絞り汁ですね、あとはオーツミルクとか何か、あとは何があります?
色々あるじゃないですか、ああいうのがどんどん増えてきて、やっぱりそこで牛乳の代わりに飲むみたいな方も増えてきていて、食の多様性という点ではすごい良いのかなと思いますけれども、
やっぱり牛乳をしっかり飲んでもらいたいという気持ちがありますので、今日は丁寧に熱意を込めてですね、この質問をお返ししていこうかなと思います。
ビルゲイツが空気からバターを作る技術を確立したと聞きました。川上さんはどう思いますか?という質問。
この話、見出しだけを見ると、さすがに持ってない?と思いますよね。
なので、今日は事実はどこまでか、何がすごくて何はまだ途中なのか、そして楽能化として自分はどう受け止めているのかを順番に整理してお話ししていきます。
最初に一番大事な前提の整理です。この技術はビルゲイツ本人が開発したものではありません。
ビルゲイツさんが支援しているアメリカのスタートアップ企業サボアによる技術です。
そして空気からバターという表現も正確には少し補足が必要で、サボアがやっているのは空気中や工業由来の二酸化炭素CO2を回収し、水から水素を取り出す。
それらを熱化学プロセスサーモケミカルによって反応させ、脂肪酸かっこ油脂を合成するという技術です。
ここが重要で、牛や植物、微生物など生物を一切介さずに脂肪を作るという技術です。
これはこれまでの大豆ベースの代替食品や培養肉、精密発酵とはアプローチが全く違います。
本物のバターなのかという点について、ここも誤解が起きやすいところです。
サボアが作っているのは、乳由来のバター、乳脂肪そのものではありません。
ただし、分子構造としては脂肪そのものです。
ビルゲイツさんが本物のバターと区別がつかなかったとブログで書いていましたが、
これは感能評価、味、香り、口どけの話であって、成分的に牛乳と同一という意味ではありません。
なので正確には、牛の乳から作らない、しかし脂肪という成分としては本物、この理解が一番ずれませんということですね。
落農家の立場から見てもこの技術は注目される理由は分かります。
環境負荷とバターの代替
理由は大きく2つあります。
1つ目が、資源制約への対応。
油脂の需要は世界的に増え続けていて、バター、チーズ、加工食品、植物油、特にパーム油脂ですね。
これらを支えるために農地、水、森林が強く消費されていました。
土地をほとんど使わずに脂肪を作れるという発想は環境負荷の観点では非常に合理的です。
2つ目は用途が広いことです。
この技術はバターの代替だけではなく、パーム油の代替、工業用油脂の代替、食品原料など幅広い用途が想定されています。
ここは酪農と真正面から競合するというより、別の市場を狙っていると見た方が正確です。
では、この技術があれば酪農は不要になるのか?
自分はそうは思っていません。
理由はシンプルで、牛乳は脂肪だけではない。
牛乳のタンパク、ミネラル、機能性成分がある。
草地の利用、資源循環、地域経済と結びついている。
牛は人が食べられない草を、人が食べられる栄養に変える存在です。
この役割は、油脂合成技術は元々次元が違います。
本当に大事なのは対立させないことです。
この手の話題はすぐに、自然vs人工、酪農vsテクノロジーというポーズになりがちです。
でも私はこの対立はあまり生産的ではないと思っています。
この技術が担うのは、都市部、大量消費、減量制約のある領域、
一方で酪農は地域、フード、命の循環、体験や文化、それぞれ役割が違います。
大事なのはその違いが正しい情報の下で語られることです。
今日の話をまとめますと、サボアは実在するスタートアップです。
CO2と水素から油脂を合成する技術は事実です。
ただし、空気からバターという表現はちょっと飛躍しているのではないかと思います。
酪農や牛乳の完全な代替ではない。
技術は敵ではなく使いどころの話です。
新しい食品名称の重要性
ということで、質問をしてくれましたリスナーのリムさんです。
とても良い視点をありがとうございました。
こういう未来技術と酪農を冷静につなぐ質問、これからも大歓迎です。
ということで、まとめられております。
今日はアワネームリムさんの質問にお答えしてきました。
ありがとうございます。
AIの力を使って人間の発想ではできなかった、
これは別にAIの力を使っているわけではないのですが、
そういうものがもっと加速的に出てきます。
このままできなかったものができるようになってきます。
本当にドラえもんの世界ですよね。
だからこうやって工業製品を使って、
空気からバターを使ってこれを3Dプリンターに入れちゃったりすると、
皆さんが電子レンジのようにピッと押すだけで、
お家でバターに近いバターが欲しいなと思った時に、
大体できるような食品がすぐに手元に届くという夢もあるのではないかと思います。
そうなれば本当に食は豊かになりますし、
人の生活も豊かになりますし、
なおかつ飢餓とか食糧が困って食べられない人みたいなところが救われるのは、
とてもいいんじゃないかなと思ったりします。
ラクノンもラクノンで、
そういう分野に今無理して生産を伸ばして、
環境破壊をしながら作っている部分もラクノンもありますので、
そういうところが是正されて、
地球環境にあまり負荷をかけないような、
それなおかつ美味しい、工業空気から作るバターには出せない、
食品の美味しさみたいなのが再認識されたりすると、
また可能性は広がるのかなと思ったりするので、
だから売る時にこうやってバターとか名前つけないでください。
牛乳から作られたものがバターね。
分かりますか皆さん。
豆乳ヨーグルト、豆のしぼり汁を固めたものは豆腐です。
分かりますか皆さん。
違うんですよね。
豆乳のヨーグルトなんてものはないんです。
ヨーグルトは牛乳から作られたものがヨーグルトですから。
これは本当に注意してもらいたいですね。
見たいなとか寄せてこないでください。
新しい新商品の名前つけないでください。
空気から作られるバターだから、
クバーターみたいなバターつけないでください。
エアフォームみたいな、
そんな感じの新しい名前にしてください。
寄ってこないで。
市場を取ってこないで。
新しい商品として出してほしい。
すぐなぎなぎみたいな売り方するから。
これが嫌なんですよね。
お肉みたいなとかね。
お肉じゃないでしょ、大豆のやつ。
そのまま美味しいそぼろみたいな。
そぼろもぎ。
そういう新しいジャンルを作っていけばいいんじゃないか。
思ったりします。
というような感じです。
個人的な考えはね。
今日はこんな感じで終わっていこうかなと思います。
川上牧場初のKindle本。
楽能未経験者のために絶賛発売中でございます。
Kindle Unlimitedに登録していただくと
500万冊が読み放題というのが
その中に一つに入っておりますので、
ぜひ皆さんこちら。
クリスマスプレゼントに自分で買っちゃうのはどうですか。
ね。
よろしくお願いします。
では今日はこんな感じで終わります。
お仕事の方、学校の方、行ってらっしゃい。
みんな牛乳飲んでね。
バイバイ。
川上牧場ではリスナーの皆様からのお便り、
ご感想を募集しております。
川上牧場とやってみたいこと、
やってほしいことなど、
ご自由にコメント欄やDMなどで
お気軽にお寄せください。
皆さんのご意見が新しい楽能を作っていきます。
最後まで配信を聞いていただいて
ありがとうございます。
次回の配信もぜひお楽しみに。