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みなさんこんにちは大葉です。
今回は映画「駒田蒸留所へようこそ」
こちらの作品についてお話してみたいと思います。
11月10日から公開となりました日本のアニメーション映画ですね。
制作はPA WORKS。
この会社が作った作品としては温泉旅館を舞台にした花咲いろは、
それから水族館を舞台にした白い砂のアクアトープ、
あとアニメの制作現場を舞台にした白箱。
そういったいわゆるお仕事アニメが多いんですけれども、
今回はタイトルにもありますように蒸留所。
要はウイスキーの製造工場ですね。
自分お酒はそもそもあんまり飲まないし、
ましてウイスキーのこととかは全然知識がなくて、
そもそもどういうふうにしてウイスキーというお酒が出来上がるかという
工程自体の知識もなかったんですが、
今回この映画を見てですね、
もちろん短編的にというか一部分だけですけれども、
こんな感じで原酒からブレンドしてウイスキーって作っていくんだと。
素人目に見ると本当に科学の実験みたいな感じでしたね。
よくこういったウイスキーの製造現場を舞台にして
アニメーションを作ろうということを思いついたというか、
思いついて企画してそれを作品として仕上げるというのは
本当に大変だったと思うんですけれども、
自分のように知識がない人間から見ても
本当に楽しく見ることができました。
主人公はこの駒田上流所の女性社長の駒田瑠衣。
まだ20代前半の女性ですかね。
そしてもう一人が高橋幸太郎。
ネットでのニュースサイトの新人記者。
劇中では半年ぐらい経っているみたいですけれども、
いまいちやる気がないというか、
自分に合ってないというふうに思っているのか。
結構セリフを聞くとあちらこちら転職はずっとしているみたいなんですけれども、
本当に物語の前半、途中までこの高橋というキャラクターが
本当にダメな奴で、
いくらウイスキーについて素人であっても
仕事で取材に行くなら、もっとちゃんと下調べやるだろうと。
こんな何も知らないまま会社の名前とか間違ってしまうとか、
社会人としてありえんだろうし、
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これ今まで何回も転職して、
要は一つの仕事を長続きしないのも分かるなあというね、
今時の若い人ってこういう感じなのかな、
どうか分かりませんけどね。
ダメダメ具合が目立って、
もちろんこれが後半どんどん成長していく、
その過程を見せるために冒頭はダメダメにしているというのはね、
もちろん最初から分かっているんですけれども、
それにしてもちょっと社会人としてはひどすぎるよなと、
アルバイトじゃないんだからという感じには思いましたね。
ヒロインである小真田瑠衣、
もともと美大生で、
いろいろ事情があって、
家業の小真田上流所を継いでいくという決心をして、
試行錯誤をしながら必死に頑張っているんですけれども、
彼女もね、いろいろ思いはあるとはいえ、
ちょっと若干視野が狭くなっている部分もあったりして、
身近にこういう女性がいたらどうなんでしょう。
支えてやろうと思うのか、
ちょっと距離を追うと思うのか、
微妙なところではあるとは思うんですけれどもね、
もちろん決して悪い人間というよりも、
本当に仕事熱心というか、
仕事しかないような感じの女性ではあります。
彼女が一生懸命その小真田上流所という場所を守ろうとするのは、
その家族と従業員のため。
それが第一期的にあるので、
周りも一生懸命彼女を支えていくわけなんですが、
ざっくり言えばこの瑠衣と高橋の2人が協力しながら、
かつてこの上流所で作っていたコマというね、
お酒を復活させようと、
頑張っていく姿を描いていくと。
この作品いいのがですね、
よくある作品であれば、
この2人が最初ぶつかり合って、
だんだん理解し合って、
恋愛感情が発生していくというパターンが非常に多いんですけれども、
この作品、テレビシリーズだったら恋愛要素が入ったかもしれませんけれども、
91分というね、かなり短い尺の映画なので、
そういった恋愛関係が一切入ってこない。
あくまで仕事上の協力関係、
同志といいますか、
そういったところをスパッと割り切っているというのが非常に良かったですね。
個人的にはね、
すぐ何でもかんでも恋愛に結びつけるという、
ドラマ作りというのはあまり好みじゃないので、
この辺りは非常にいいなと思いました。
こういったお酒の製造業というのは、
これおそらく日本酒とかね、
焼酎とかでもそうと思うんですけれども、
家業として、
その家族ね、
おじいさんがやって、お父さんがやって、
自分がやって、自分の子供たちがやって、
みたいな感じで、
家族で代々引き継いでいく、
そういうパターンのところが、
特に地方だと多いと思うんですよね。
実際そんなにね、詳しくはないですけれども、
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そういったところの良い面と、
悪いというわけじゃないんですが、
ある種のデメリットというんですかね、
そういった部分もこの作品では描いてまして、
91分という、
本当に短い尺ではあるんですけれども、
過不足なく、
ウイスキーの製造工程から人間関係、
いろいろこう描いてまして、
これはなかなか上手い具合で作っているな、
というふうに思いましたね。
これがワンクールとかツークールの
テレビシリーズだとまたいろいろとね、
描写は変わってくると思うんですが、
さっきも言いました通り、
主人公2人の恋愛関係とかいうのが一切ない、
というところが非常に見やすくて良かったかなと。
なので最初から最後まで本当に飽きることなく、
一気に楽しめるアニメでした。
実は自分この作品も全く事前情報とかなくて、
たまたまネットで予告編を見て、
何か面白そうだなというね、
オタクの勘が働いて、
今日見に行ったわけですけれども、
これは正解だったなと思いました。
11月10日から公開が始まったばかりなんですけれども、
映画といってもこの手の作品、
派手なアクションがあるわけでもないし、
ドンパチあるわけでもないし、
エイリアンが攻めてくるとか怪獣が出てくるとか、
そういうことは何も一切ないんですけれども、
淡々とした中できっちり人間ドラマを描いている、
見終わって非常に爽やかな、
いい映画だったなと思わせてくれる、
素敵なアニメーション映画でしたので、
お近くの映画館で上映されているのであれば、
ぜひ劇場に足を運んで見ていただければと思います。
はい、そういうわけで今回は、
映画コマダ上流所へようこそ、
こちらの作品についてお話しさせていただきました。
それではまた。