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2025-09-13 12:12

【法話回#2】人生は〇〇で決まる!?ブッダと孟子の母が重視したもの

▼今回の内容

私たちの人生は、遺伝子により先天的に定められていると考えられる方がおられますが、実際にはそうでないことが生物学の研究によりわかっています。


今回は、ブッダと孟子の母の話を交えて、私たちの人生を大きく左右する「〇〇」についてお話しします。


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サマリー

このエピソードでは、ブッダと孟子の母が環境の重要性を強調しています。心の安定は周囲の環境に大きく影響され、良い仲間や適した場所にいることが人生の質を決定づけるというメッセージが伝わっています。

環境の重要性
かんどう和尚のはじめての仏教。この番組は、仏教初心者の方に向けて、インスタグラムのフォロワー3万人超えの僧侶、私、かんどう和尚がメタ的な視点から仏教を解説するプログラムとなっております。
みなさん、こんにちは。今回は、法話編ということでですね、いつもと違って一話完結の仏教の話、法話をお届けしたいと思います。
まず最初に、仏教の伝統に則って、土下様、お釈迦様、ブッダですね、そしてブッダの説かれた教え、そしてそれを守っていく仲間たち、この三者に対して喜栄を表する三喜というものをお唱えしたいと思います。
南無経仏 南無経法 南無経相 経仏無常三 経法利欲三 経相は合三 経仏教 経法教 経相教
北無経仏 北無経相 北無経自分教 自分教 自分教 大自分教
はいありがとうございます 皆さんは好きな場所ってあられますか
私は森とか結構好きなんですよ 川のせせらげが聞こえるような自然豊かな場所に行くと本当に心が落ち着きますね
あと山がある場所も好きですね 皆さんもそういう経験あられるんじゃないですかね
そういう場所に行くと心が落ち着くっていう経験 これは気のせいではないんです
実際に心は穏やかに落ち着いているんです なぜなら心っていうのは私たちの目であったり耳など
こういう感覚器官が外界の外の対象を捉えることで生じるものだからです つまり深い森やせせらぎって言った自然の音や景色
これを感覚が受け取ることで穏やかな心が生まれるわけなんですね このように私たちはどんな環境に身を置くかによって心が大きく変わっていくんです
仲間の影響
この環境によって変わるっていうのは現代の生物学でも実証されているお話です 私たちにはそれぞれ固有の遺伝子があります
その遺伝子に性格であったり様子姿であったり こういうものの情報が詰まっているんです
でも環境によって遺伝子の発現量が変わるっていうこと これが実験とか研究の結果でわかっています
これどういうことかって言いますと 両親から受け継いだ遺伝子っていうのはこれは生涯に渡って変わらないんです
でもその遺伝子はすべて発現されるわけじゃないんですよ 環境によって一部の遺伝子はロックされて制限されて発現しないということがあるんですね
例えば皆さん知り合いに一覧性ソーセージの双子の方っておられませんか 一覧性ソーセージは同じ遺伝情報を持ってますけど
じゃあその両者が全く同じ性格であったり能力を持っているってことはありませんよね
これなんで違うのかっていうとそれぞれ2人の経験が異なるからなんです 親は同じであっても学校に入ったらクラスは違いますし
習い事も違うかもしれませんね 当然こういう関係も異なります
勉強する量も違いますよね これは年を重ねれば重ねる分
この両者の差異違いっていうのは大きくなっていくと思うんですけど つまり2人は見てきたもの聞いてきたものが違うということ
これが環境が異なるということなんです ここでわかるように私たちは環境によって大きく異なってくるということなんです
これは別の実験でも知られているんですけども これは私ショート動画とかでもお話しすることがあるんですけど
蜂の実験というのがありまして これはミツバチ 日本ミツバチかな片方は そしてもう片方はキラービーっていうアフリカナイズドミツバチ
この両者の幼虫をですね 幼虫の時点で入れ替えてキラービーは日本ミツバチの巣で養育させる
そして反対に日本ミツバチはキラービーの巣の中で養育をさせる こういう実験をやったんですね
この両者の蜂って特徴があって日本ミツバチの方はすごく温厚なんですよ でもキラービーの方はすごく凶暴なんですね
普通に考えるのであれば生まれた時点の遺伝子で決まっているんだから 両者を入れ替えたって性格は変わらないだろうって思いがちなんですけど
でも違うんですよ 調べてみたら
キラービーの方は温厚な日本ミツバチに育てられたので温厚になったんですよ そして反対に
温厚な日本ミツバチはキラービーに育てられたのでキラービーみたいに凶暴になったんですね
この両者の遺伝子の発現量どういう風になっているかって調べたらやっぱりロックされてたんですね
それでキラービーはですね凶暴な方が発言しないようになってて そして日本ミツバチの方は温厚なものが発言しないようになってたんですね
これもやっぱり環境によって大きく異なるということの典型的な例になりますよね 実はブッダも
そういうことを体感としてわかっておられたようなんです 次のようなエピソードが残っています
ブッダの弟子にアーナンダというお坊さんがおられるんですけど この方は漢訳をするとアナンソンジャという風に呼ばれます
聞いたことある方も多いんじゃないでしょうか 長い間ブッダの付き人をしていたことで知られるんです
そんなアーナンダソンジャがある時ブッダにこんなことを言われるんです 良き友
良き仲間とともにいるということは修行を半分終えたようなものであると思われ ますがいかがでしょうかと
このアーナンダさんには良い仲間に囲まれて修行するというそのことによって切磋琢磨して 自分が引き上げられていくという感覚があられたんだと思うんです
これは塾の講師をしてた友人が言ってたんですけど 中学受験とか塾に通うメリットというのは勉強するのが当たり前というような環境を
身につけることができるからだというんです そういう環境に身を置くと勉強しないということが恥ずかしいというふうになりますよね
みんな勉強してますからね だからそういう環境に身を置くことで自分が勉強するように引き上げられていく
仲間から引き上げられていくそういう状態になるんだということなんですね アーナンダさんもそういう実感があられたわけです
でもブッダはそれを否定するんですよ そしてこう言われるんです
ああなんだよと そのように考えてはいけないと それは違うと
良き友 良き仲間と共にあるということは修行を半分終えたようなものじゃない
びっくりしますね アーナンダさん多分かなり驚かれたと思うんですけども ブッダはこう言われるんです
半分じゃない 全部なんだと 全て終えたに等しいんだと 修行を成就することが約束されたようなものだからなんだ
こう言われるんですね どう皆さん思われます 私いいなと思うんですよ
やっぱりブッダはね さすがブッダだなと 半分じゃないよって もう終えたに全てだよと それが全部なんだと
それぐらいブッダはこの環境 良い仲間に囲まれるということの重要性を実感をされておられたんですね
だからブッダはその後 その後というかですね ブッダは生涯において集団 組織というものを作ること これにすごく力を入れられるんですよ
それはやっぱり良い組織 良い仲間に囲まれるということが 修行に大きく影響をするということ
教育における選択
これを実感として持っておられたからだと思うんですね このような考え方はでも何も仏教だけが言っているわけではないんですね
宗教でもそういうことがやっぱり言われるんです 皆さん聞いたことある方もおられるかもしれませんけど
毛母参戦の教えというものがありますよね これは毛母というのは毛子のお母さん この毛子のお母さんが子供の教育というものをすごく大切にされていて
今でいうと教育ママみたいな感じですね それで住んでいる場所を3回変えたという逸話があるんです
これに由来している話です これどういう話かというと毛子のお家というのはもともとお墓の近くにあったそうで
幼い毛子はお墓の近くにあるとお葬式がありますよね だからお葬式ごっこばっかりをしてたというんですね
ママごとの一種ですよね それを見てですねお母さんはここはちょっと子供の教育にはふさわしくない場所だって考えて
引っ越しを考えるんですね 次に引っ越したのが市場の近くに引っ越した
そしたら今度は毛子が商売人の真似事ばっかりをして遊ぶようになった まさにママごとですよね
八百屋さんとかですねこういうことばっかり毛子がやってたんですね それもですね
商売人になるんだったらいいでしょうけど毛子のお母さんは毛子を商売人にしようと思ってなかったので
これもちょっと違うなということでまた引っ越そうとするんですね 最後に引っ越した場所っていうのがどこだったかどこだと思います
どこに引っ越したら勉強しますはい学校ですね 学校の近くに引っ越したんです
そしたら毛子は礼儀であったりとか学問というものをこれを真似して学ぶようになったんですね
これで毛子のお母さんはこここそが我が子を育てるのにふさわしいということで安住の地としたんです
その結果毛子という後世まで名前が残るような偉大な人になったんですね
このようにねどのような環境に身を置くかということ それによって私たちの心っていうのは大きく変わっていきます
人生にはコントロールできないことどうにもできないことっていうのはたくさんあります けれども
でもどういう人々と付き合うのかどのような環境に身を置くのか これは割と自分で選べることなんですよね比較的に
だから良い人生を歩みたいとそう思われるのであればぜひ環境を意識されてください そしてご自身だけじゃなくてお子さんとかお孫さんの教育にあたってもこの良い環境を
作ってあげること これを考えて重視していただければ皆さんのお子さんやお孫さんも良い人生を歩めるんじゃないかなというふうに思います
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