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【徹底解説】戒名の正体。古代インドの信仰から江戸時代の葬儀事情まで一挙解説
2026-07-11 19:54

【徹底解説】戒名の正体。古代インドの信仰から江戸時代の葬儀事情まで一挙解説

「戒名は必要なのか?」という疑問に、歴史と宗教的背景から迫ります。戒名は出家時の改名に由来し、仏教の価値観で「生き直す」ことを象徴します,。古代インドでは名前や「戒」には魔から身を守る力があると信じられ、日本では平安時代以降、故人の安寧を祈るお守りとして定着しました,。現代では戒名料の是非が問われますが、その背景には寺院を維持する互助的な仕組みもありました。核家族化で関係が希薄になる中、一人でこの世を去る不安に寄り添い、最期に安心を添えるツールとしての戒名の意義を改めて見つめ直します。ルーツを知ることで、戒名への見方が変わるきっかけになれば幸いです。


【目次】

戒名のルーツ

名前をつける意味

受戒と戒名

戒名料の正体


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【大忍貫道プロフィール】

1987年福岡県生まれ。花園大学文学部卒業。臨済宗妙心寺派。

尾張妙興寺僧堂にて修行。

2011年より九州地方の臨済宗妙心寺派寺院にて住職を務める。

SNSでも仏教の情報発信を行い、Instagram フォロワーは4万人を超え、Podcastフォロワーは2千人を超える。

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解明は必要なのか? 結論から言うと、必ずいるわけではありません。
でも、私はあった方がいいと思っています。 今回は、解明のルーツ、名前をつけることの意味、そして仏教の信仰、
この3点に触れながら、なぜ私は解明はつけた方がいいと思っているのか、 なるべくポジショントークにならないように公平にお話ししたいと思います。
解明のルーツ、まずここから見ていきたいんですけれども、 解明というのは、そもそも出家した時に、名前をそれまでのものから改める、
そういう習慣に基づいています。 いつこれが始まったのかっていうのは、よくわかってないんですけれども、
例えば、ブッダの二代弟子として有名なサーリブッダ尊者と、 モッカラーナ尊者という2人のお坊さんがいるんですけれども、
このお二人の場合は、もともと別の宗教の出家者だったということがわかっています。
仏教徒になる前には、それぞれの名前はウバティッサとコーリタ、そういう名前で呼ばれていたそうです。
それが仏教徒になった時点で、サーリブッダ、モッカラーナと呼ばれるようになりました。
この解明を、呼び方の違いというのを、解明の孔子と呼んでいいのか、これは議論があるかなと思うんですが、
ただ、やがて仏教が広まっていくにつれて、仏教のお坊さんになったら、名前を改めるというのが習慣となっていきます。
このように解明というのは、もともと出家者限定の習慣だったんですけれども、
仏教がインドから中国に伝わっていくにつれて、それまでとは違った展開を見せるようになります。
それが、出家しなくても在家仏教徒になった時点で、名前を改めるようになるんです。
そのすごく有名な例が、隋王朝、中国ですね。中国隋王朝の皇帝の陽台です。
陽台で言うと、歴史的にもすごく有名な皇帝になりますけれども、この陽台は天台大師知義って言って、これ天台宗の一番最初の人ですね。
この人から曹寺っていう解明を授かっています。
この辺りから在家のまんまお坊さんにならなくても、解明をつけるっていうことが習慣化していくようになります。
では、なぜ名前を改めるのか、ここを見ていきたいと思います。
皆さん、アングリマーラっていう仏陀の弟子ご存知ですか?
これ仏教にね、なじみがある方は聞いたことがあるお名前になるんですけれども、
この人、もともと殺人鬼として知られておりまして、999人の人を殺害したと言われています。
1000人目に仏陀を選んだんですけれども、逆に殺されてしまって、殺人鬼、人殺しをやめるようになって戒心してお坊さんになった。
そういう弟子なんですけれども、この人があるとき卓発をしていますと、卓発っていうのはね、食事をもらうことですね。
これをやってますと、道端で倒れてる妊婦さんを見かけます。
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慌てた彼はすぐ仏陀のところに行きまして、妊婦さんが倒れてましたって事情を説明しますと、
仏陀から、じゃあお前は妊婦さんのそばに行って、次の言葉をお唱えしなさいと言われます。
私は生まれて以来、生き物の命を奪ったことがありません。
その言葉にかけて、あなたとお腹の子が幸せでありますようにと。
このインドでは、真実の言葉、嘘、偽りのない言葉には不思議な力があるというふうに信仰されます。
ここでは、この真実の言葉を唱えることで、無事に出産できますようにっていう眼かけをしなさいと仏陀は指示されてるんですね。
ただ、そう指示されたアングリマールは戸惑います。
なぜなら彼は出家する前に999人もの人の命を奪っているからです。
だから嘘をついたことになってしまうんですね。
そのことを危惧した彼は、仏陀にそれを伝えますと、仏陀は、ああよろしいとわかりましたと。
じゃあ冒頭の一番最初の生まれて以来という言葉を、聖なる生まれに生まれて以来と言い換えなさいと指示されます。
この指示通りに妊婦さんの前でアングリマールがお唱えをしましたら、無事に母子ともに健康な出産ができたと。
こういう話がアングリマール教というお経に載っています。
ここでいう聖なる生まれっていうのは、出家してお坊さんになって以来と、こういう意味なんですね。
だから仏陀は、この仏教の価値観に則って生き直すこと、それは生まれ変わるに等しいと考えておられたということなんです。
人が生まれると皆さんどうされますか。
名前をつけますよね。
このような仏陀の思想が原理、根拠となって、名前を改める、開明の習慣が根付いていったんじゃないかなって考えられます。
次に名前をつけるということの意味について見ていきたいと思います。
皆さんもこれまでの人生で、自分以外の人とか、物とかペットとかに名前をつけた経験ってあられるんじゃないかなと思います。
ぬいぐるみとかでもそうですよね。小さい頃名前をつけられた方が結構いらっしゃると思うんですけれども。
思い出していただきたいのが、どういう思いで名前をつけられましたか。
一つは愛着ですね。でも愛着もありますけど、願いとかも大きいですよね。
我が国に対してああなってほしいとか、こうなってほしいとか、そういう自らの願いを込めて名前をつけるってこともすごくあると思うんです。
でも実は古典を読むと、それ以外にも名前をつける意味が見えてきます。
それが顕著に現れているのがインドの古典なんですね。
インドの古典にベイラっていうものがありまして、そこにはいろんな神話が載っているんですけれども、
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この神話の中にアグニという火の神様、この火の神様が自らの名付けを要求する、そういう物語が収録されています。
生まれたばかりの火の神アグニが自分に名前がつけられていないということを不安に思いまして、
怯えて他の神様にどうか名前をつけてくれとお願いをします。
この話じっくり読むと、名前には魔から身を守る特別な力があると考えられていることがわかるんです。
逆に言うと、名前がないというのはすごく無防備な状態だと考えられているんですね。
それゆえこの物語は、生まれたばかりの子供にはすぐに名前をつけないとならないんだっていう説明がなされていくようになります。
名前に魔から身を守る強い力があるという古代インドの信仰、これが仏教の解明に強い影響を与えているというのはこれは間違いがないと思います。
ここまで解明についてお話ししてきましたが、かなり解像度も上がられたんじゃないかと思います。
時系列的に言うと、まずインドにおいて出家者の中で解明の習慣ができてきた。
次に仏教が中国に伝わると、それが在家の仏教徒の方々にも広まっていった。
でもここまでだと現代の私たちが知っている解明の習慣にはまだなってないんですね。届かない。もう一つ展開が必要ですね。
ここまでお話しした解明の話っていうのは、生きている人が名前を改める話でした。
でも現代の私たちが知っている解明は基本的に亡くなった人につけるものですね。
では、なぜ生きている人の習慣だったものが亡くなった人にも適用されるようになったのか。
これは平安時代にターニングポイントがあると言われています。平安時代あたりからあることが流行をするんです。
それは亡くなる直前の人を受会させるっていう習慣です。受会って言葉聞き慣れない方も多いんじゃないかなと思うんですが、
これは仏教徒になるための儀式のことです。仏教では守ることが推奨されるルールというのが5つ基本的なものがありまして、
これを戒と言います。誤戒。生き物を殺さないとか、盗みをしないとか、嘘をつかないとか、不倫しない、お酒飲まない、こういうものですね。
それらを守ると自然と悪しき行為から離れることになりますので、トラブルを未然に防ぐことになるんです。
そういうところから戒には悪しき者から身を守る働きがあるんだと、こういうふうに信仰されるようになります。
それが平安時代以降、隣住間際の人に受会をして、そのことによって身を守る、悪い者から身を守る働きが受会すること、戒にはあるから、
亡くなった人が安心してこの世をされるように、亡くなりゆく人が安心してこの世をされるように安寧を祈るという、こういう作法の習慣につながっていくんですね。
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これが時代が経っていきますと、江戸時代以降になると、隣住間際ではなくて、亡くなった後の葬儀に受会が組み込まれるようになっていきます。
戒名というのもこの文脈になるんですね。
ただ、この戒名をつけるだけなら、それほど抵抗もあられない方が多いんじゃないかと思うんですけど、問題がそこに決して安くはない戒名料という名の寄付が付随すること、ここにあるんじゃないでしょうか。
ですから最後にこの部分をお話ししたいと思います。
戒名料って皆さん何だと思います?
SNSとかでも定期的にこれ話題になりますけど、でもこれいろんな意見眺めてますと、人によってこの戒名料が指している内容が違うんですよ。かなりばらつきがあって、もっと言うとお寺とか地域によっても戒名料が何を指しているかが違うんですね。
それを整理するために広義、広い意味での戒名と狭義、狭い意味での戒名、この違いをまず説明したいと思います。
広い意味での戒名から言いますと、これは因号、動号、意味な、意解、この4つの要素で構成されるものになります。
このままだとわかりにくいので、私が作った架空の戒名を例に挙げますが、転生因、随筆、両扇、故事、こういう戒名があった場合、転生因の部分、これが因号です。そして次の随筆、これが動号と呼ばれます。
で、その下の両扇、これが意味な。で、最後の故事、これが意解というものになります。
そして、狭い意味での戒名、広義の戒名というのは、両扇、意味なの部分だけなんです。で、これまで私がお話ししてきたのは、この部分についてですね、本来はこれが戒名なんです。
頭に来ている因号については、おそらくない方の方が多いです。あとは、周波によっては、浄土新書だとか、確か意解がないですね。最後の故事にあたる部分がなかったと思います。
で、まあ、この頭に来ている、あったりなかったりする因号って何なのかっていうと、因号っていうのは一種の尊称になります。
因というのは、もともと周囲をしきりで囲われた建造物のことになりまして、中国では役所のことを指しました。
それがやがてお寺の名前に用いられるようになります。日本の場合は、上位された天皇の住まいを指すようになりまして、それが転じて、上位された天皇自体を〇〇因というふうにお呼びするようになります。
絵画ドラマとか見ていると、そう呼ばれている元天皇因がね、たくさん出てきますね。そして、そのような上位された天皇因がお亡くなりになると、そのまま〇〇因と、まあ、位配の上部に記されるんです。これが、もともとの因号です。
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この因号が江戸時代の後半あたりから、一般の人もつけるようになっていくんです。もちろん、みんながみんなつけられるわけじゃなくて、地元の名家って言われるような家の人とか、こういうお家は代々因号がついてたりすることが多いです。因号っていうのは、こういう背景を有してますので、この因号については、戒明料を寄信するっていうケースが多いんですね。
で、宗派によっては、その因号の戒明料を本山に納めないといけないところも確かあったと思います。で、その一方で因号がついてない戒明料、道郷と井港と異界で構成されるものですね。で、これについては特段に戒明料というのはなくて、葬儀のお伏せだけで結構ですよっていうお寺も多いんじゃないかなと思います。
本当にこれもね、いろんなケースがあって、葬儀のお伏せを戒明料って呼ばれてる方もおられるんですよ。だから戒明料って言いながらも、その内情、意味する中身、これみなさんバラバラなんですね。だからそれぞれ話を、SNSとかの論争を見てると、噛み合ってないんですよ。同じものを意味してないから。
で、それぞれみなさん地域とか宗派の違いがあるけど、それを考慮せずに話してるので、全然噛み合わないってことがよくあってますね。で、現代までこの因号っていうもの残ってますけれども、因号はちょっと言ってみると、前時代的な身分社会に強く結びついている側面がありまして、昔は地域の秩序を維持するための装置として機能してた側面があるんですね。
で、現代でも地方によってそれが残っているところも結構ありまして、地元の名家って言われるような家があったりとか、あと本家と文家っていうことの区別が今もされてる地域ありますよね。あとは、地域の中でパワーバランスを取るために因号が利用されてるっていう節もやっぱりあります。で、もう一つ言いたいのがお寺の経営ですね。
古代インドの仏教において、お寺っていうもの、当時僧院って言いますけれども、これは仏教組織全体の財産になるんです。でも日本のお寺の場合ちょっと違くて、地域コミュニティとか特定の人々、つまり団家とか門徒って言われる人たちですね、こういう人たちの共有財産という性格の方が強いんですね。
そこでは住職っていうのは、その皆さんの共有財産の中で雇われているような形態になるので、次々に変わっていく人なんです。現代ではこのお坊さんは摂取をすることが多いので、お寺っていうのは住職家族の私有財産なんだって、こういう認識の方も多いと思うんですが、これ誤解なんですね。
しかも住職はせいぜい続いてても二代三代ですよ。でも団家さんはそうじゃなくて、団家の地位というものは親から子へとずっと相続されて継承されていくので、先祖代々特定のお寺の団家になるんですね。だからお寺は先祖から受け継がれてきた団家さんの共有財産なんです。
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今一世代じゃなくてね、時空を超えて、空間を超えないですね。時間を超えた皆さんそれぞれの財産ということになってるんです。だから住職よりも団家さんの方がお寺への結びつきは断然強いんですね。住職せいぜい二三代ですから、団家さんはもっとですからね。
下手したら十代とかいくわけですから、それぐらい結びつきが強い。では何で代々、先祖代々みんなでお寺を守ってきたのか。この一番の理由っていうのは葬儀です。昔は葬儀ができるかどうかってものすごく大きなことで、禅宗とか浄土宗が今日本の仏教の宗派では一番多いんですけれども、この二つが多いのは、従来の仏教勢力がやらなかった葬儀、これを担うようになったからなんです。
葬儀してほしいっていうニーズってすごく強かったんですよ。平安時代の資料とか読むとそれよくわかります。でもお坊さんっていうのはもともと安寮、法老と言いますか、儒老ですね。修行をするためにいろいろと点々とする拠点を持たない存在の人たちなんですね。
そういう人たちをつなぎ止めておくためにはやっぱり拠点が必要ですね。だから民衆の人々はみんなで負担をしてお寺を建てるってことをやったんです。現代で言うと就活みたいな感覚でお寺を建てたっていうのはすごく多いんですよ。葬儀に対する意識が現代よりもかなり切実になってまして、今あるお寺っていうのはそういう過去の人たちの切実な思い、この結果なんですね。
現代はお寺っていう存在は正直言うともて余されてる部分があるんじゃないかなと思うんですけども、それはお寺が建てられた当時と現代の葬儀に対する意識のギャップ、それがそのまんま反映されてるんじゃないかなと思います。
そのようにしてお寺をみんなで維持していくわけですが、段下さんの中でも裕福な方もいらっしゃれば、そうじゃない方もやっぱりいらっしゃる。でもお寺を維持するコストはやっぱりかかるわけです。じゃあどうしたらいいのかっていうと、裕福なご家庭がちょっと多めに負担するってことになってくる。
陰謀をつけるっていうのは私はそこも関わってると思ってるんです。これは意図してなのか結果的にそうなったのかはわからないんですけれども、陰謀という怪妙量を寄進することっていうのはそういう側面がある。
見方を変えるとこの有力な段下さんが多く負担することで、他の段下さんのそうじゃない段下さんのカバーをしていた、誤助的な作用ですね。それが陰謀っていう存在には結果的にはね、意図したかわからないけど結果的にはあったはずです。
ここまで見てきたように、古代インドには名前は悪いものから身を守る力があると、こう考えられてきました。それに加えて仏教徒になって、この戒を、戒、仏教徒のルールですね、これを保って生きていくっていうこと、極限すると仏教徒になるということ自体も悪いものから身を守る作用があると考えられています。
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これは仏教内だけの話ではなくて、日本では平安時代以降そのように考えられてきた、共有されてきたものなんですね。ただ、現代ではその文脈も一般の方とほとんど共有できていないですね。それが戒妙はいらないんじゃないかっていう、こういう話につながっていってると思います。
ただ、私たちは一人でこの世を去りゆかねばなりません。これはね、すごく不安で心細いことですよね。だから、そのお守りとなるものはいくつあってもいいんじゃないかってことを私は思ってるんです。で、そのお守りの一つは戒妙なんですね。だから陰謀がじゃあ必ず必要かっていう話、これはわからないです。
でも、戒妙というもの自体に絞ると、私はやっぱりあった方がいいと思ってるんですね。今回のような話を一人でも多くの方と共有できれば、戒妙に対する見え方も変わるんじゃないかなと思ってます。この配信が皆さんのためになれば幸いでございます。それではまた来週お会いしましょう。
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