1. 神田大介の経験
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2024-04-30 10:03

ポッドキャストにはバズる場所がない

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最初の頃から、わりと番組の内容には結構自信がありまして、偉そうですけどね、ちゃんと聞いてもらえれば価値がわかる番組を作ってたつもりなんですよ。
ただ、それをどうやって知ってもらうかなんですよね。
まず、ポッドキャスト自体があんまり知られていない中で、さらに新聞社のポッドキャストとかね、地味じゃないですか。
タレントさんとか芸人さんとかが番組始めましたって言うんだったら、もうファンの方がこぞって聞くってこともあるでしょうけど、そういうこともないし。
私の勤務先の新聞のファンの方もそれはいらっしゃると思いますが、お忍べて年齢が高い方が多いので、あんまりポッドキャストとかそういう感じではない。
AirPods耳に入れてジョギングする感じの年代ではないので。
ポッドキャストの資料調査すると、やっぱり実際聞いてる人が若いんですよ。
文房がね、10代、20代、30代とかっていう人のところにボリュームゾーンがあるので、その年代の人たちって全然新聞読まない人たちで、これはどうしようかっていうところがあるわけですよね。
まあでも本当に王道はなく、ひたすら成功法でそういうちょっとずつ出目を増やすってことをやってましたね。
これが記事とは全然違うところで、記事の場合にはドンといきなり読まれる記事ってあって、何かしらに取り上げられるとアクセス数が増える場所っていうのがあるんですよね。
それは例えば、ヤフーニュースのトピックス、ヤフトピって言いますけれども、スマホとかでパソコンとかでヤフーのトップページを開くとニュースが出てくるんですけれども、
あれの7本とか8本の中に入るっていうことがあれば、それはもう自動的にたくさんの人が集まる場所なんで、クリックされる回数も増えるんですよね。そういうことがありました。
一方でですね、ポッドキャストにはそういう場所がないんですよ。さっきまで言っていたアプリのトップページ、Spotifyなどのアップルポッドキャストを立ち上げると、最初に表示される画面なんかにポッドキャストが出てくれば、それなりに効果はあるんですが、それなりでしかないと思いますね。
それぐらいしか発見の場所がないんじゃないんですけども、明らかにヤフトピとかに比べると影響力が小さいですね。結局分母が小さいからですよね。ヤフーのサービスを使っている人の分母っていうのと、ポッドキャストを聞いている人の分母って違うんですかね。
あと、記事の場合だと、iPhoneでもAndroidでもそうですが、ブラウザを開いたときとかに、Appleの場合は違う、iPhoneの場合は違いますけど、Androidはそうですね、Googleを開いたときに勝手にいくつか記事へのリンクが表示されるじゃないですか。Google Discoveryって言いますけどね。
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とか、Apple Newsって我々読んでましたが、Appleもね、画面スワイプすると、ホーム画面スワイプするとニュースが出てくるっていうところがあったりしましたけれども、そういうやつにいくと、要するにそれ、たくさん見る人がいる場所にキーが乗ると、当然クリエックスされやすくなり、ページビューも伸びるみたいなのがあるんですけれども、ポッドキャストにはそういう場所がないんですよね。
それからキーの場合だと、検索流入っていうのも結構なボリュームを占めていて、これは、例えばGoogle検索ですよね。何か調べたいなーって思ったときに検索をする。何でもいいんですけど、おにぎりとか入れると、おにぎりに関するサイトがバーっと出てきますよね。そういうふうにしてサイトに到達する。
新聞記事なんかの場合でも、今、何でもいいです。例えばこの選挙について知りたいって候補者名に名前を入れたりすると、そのニュースが出てきたり、みたいなところから流入があるわけですね。ネット上のサービスってのは全て動線というものはあって、どこから入ってくるのかっていうのが肝心なわけです。
ところが、今、動画とか画像もそうですよね。検索すると出てくるわけですよ。とりわけ動画の需要が高いものであったり、関連性が高いものだったりすると、検索サイトも最初に動画が出てきますよね。
例えばヒカキンっていうふうに入力してね、見てください。検索すると動画へのリンクが一番上のほうに出てくるわけですよ。これ画像にしてもしっかりで、例えばロセンズとかって入れる。東京、首都圏ロセンズみたいなの入れると、ロセンズの画像がまず最初に出てきますよね。
ポッドキャストはそういう仕組みがないので、あるんですけど、アメリカなんかでは実際にポッドキャストに紐づいているキーワードだと、それに付随してポッドキャストが表示されたりもするらしいですけど、日本ではそういうふうになってない。まだ全然あんまり人口に感謝してませんので、そこが流入がないんですよね。
そうやって考えると、いったい全体どのようにして私たちはサクセスを増やせばいいのか、動線がないものをどう増やすのかって、これは難しいんですけど。
だから地道にやるしかないんですよね。番組の質を上げていく、面白くする。あと音質も聞きやすい音質にする。これ大事で。どう大事かっていうと、まず人間って生理的に嫌いな音は嫌なので聞かなくなっちゃうんですよね。雑音がたくさんあるとか、それも嫌ですよね。
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もう一つあって、音質が悪い番組って、やかましいところで聞こえにくくなるんですよ。例えば満員電車とかそうで、満員電車というか満員じゃなくてもいいんですけど、電車の中、これも電車によって違いありますけど、大江戸線とかめっちゃうるさいですけどね。だから聞こえないでしょ、大江戸線に乗ってると何も。
これはどの電車でもそうで、騒音があるわけです。走行音があって、それに勝つ音じゃないと聞こえないんですが、多くの人はそれを音量だと思ってると思いますけど、それだけじゃないんですよ。音質も関係していて、クリアな音で録音されていれば、そんなに音が大きくなくても聞こえるんですよ。周りノイズだっても。
もちろんヘッドホンとかイヤホンの性能にもよりますけれども、それが全部揃った時にということになりますが、ともあれノイズの多い音ってノイズの多い場所に行くとすぐに聞こえなくなっちゃうんですよね。通勤電車の中で聞いてる人ってかなり多いと思われるので、多いんですよ。実際そういう市場調査でも多いという数字が出ますので、これは大事なんですよね。
というようなところ。地道でしょう。音質を上げるって言ったって素敵な音楽を流すとかそういうことじゃなくて、ノイズを少なくするっていうそこが大事なんですよね。
そんなことをやるっていうようなことぐらいしか打ち手がない。これは逆に言うと清々しいというか、本来の姿というか、結局我々もプロモーションをかけたりすることも会社の予算をもらってやったんですよ。
新聞の場合は一番大きいのは、新聞の紙面に大きい記事を載せると。ホッドキャストやってますよーみたいな記事をね。すごい伸びたことがありました。ただね、1日だけドカーンと伸びてね、戻っちゃうんですよね。
どんなもんなんだろうって少し聞いて、こんなもんかーでやめちゃうと。いやいや、そこで面白い番組出さなかったからなんじゃないかいって言われるかもしれないですけど、めちゃくちゃ勝負弾投げたんですよね。
なので番組の質には自信があります。今でも聞いてすごい面白い回だし、面白かったって感想をいただくような回ですからね。だけどやっぱ定着しないんですよね。
難しいなと。結局普段ポッドキャストを聞く習慣がない人にどんだけアプローチしても、その後のリスナーとしての継続にはつながらないんですよね。
普段新聞読んでる人ですから、音楽とかを聞きながら新聞読んでるわけじゃないと思われますし、そういう人がいたとしてもすごく少ないと思うんですよ。
結局あかんわと思って。あとだからラジオ局行ってプロモーション打ったりしたこともありましたけれども、これもそれなりの効果はあったと思われますが、別に数字として劇的はかばかしいという感じじゃなかった。
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なかったから途中でやらなくなりましたしね。2年やったんですけどね。お金ほどの効果はないなという感じなんですよね。
つまりですね、ここまで増やしてきたのっていうのは本当に心から番組を好きで聞いてくれる人を増やす以外なくって、これも細かい話すると、そうは言ったって絶対継続しないんですよ、人間って。
途中で飽きちゃったり、あるいは全然違うきっかけで辞めたり、別の番組聞くようになったり。
だから数字維持してたとしても、それは新しい人は加速得はしてて、実際してるんでデータ上。ただ一方で辞める人もいるっていうね。それが一応傾向した状態になっているっていうのが、今私の作っているポートキャストの状況ですね。
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