1. 神田大介の経験
  2. 再生回数より大事なもの
2024-05-03 09:57

再生回数より大事なもの

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なんで今、我々がどうしているかというと、再生回数伸びてくれるのといいなと思いつつ、
むしろですね、そういう広告が入っていくような状況に持っていかなきゃいけないっていうのがありますし、
細かい話をするとですね、広告営業をしてくれる人がいないと、広告なんか入りっこないんですよね。
正直社内でもまだ、私の勤務先にもたくさん媒体があるんですよ。
でっかいのは紙の新聞とデジタル版ですけれども、とはいえ他にも山ほどメディアあって、その山ほどのメディアの中の一つがポッドキャストなんですよね。
だからまず社員に売ってもらわなきゃいけない。だって社員は自分の勤務時間を使って、それぞれに実績を上げなきゃいけないわけですけれども、
でもそんな入るかわかんないポッドキャストのCMを売るために動いてくれる人ってそういうわけないじゃないですか。
っていう問題がありまして、そのためには我々も皆さんから評判をいただくとかして実績を上げなきゃいけないというのが一つと、
あとだからもう本当に日本のポッドキャスト界をもっと盛り上げていって、企業が広告を出したいなって思うような環境にしないといけない。
そのためには聞く人を増やさなきゃいけないですよね。全体のパイを増やさなきゃいけない。
そのためにはどうしたらいいのかっていうところも当然視野に入れていく。
なんかね、決定的なことができるとは思ってないですけども、何も考えていないと多分何も広がっていかない。
それ考えなきゃいけないですね。全体のパイを増やす。15.8%とか言ってないで45.8%ぐらいまでしていけば多分CMもそれなりに入ってくると思いますので。
そうすると再生回数があることも意味があるんですけど、今のところ全然CMが入らない状況なんで、どんだけ再生回数を伸ばしても意味がないと。
ぶっちゃけ話をするとですね、1日に配信する番組の本数を増やせば再生回数を上げることはそんなに難しくなくできます。
かつては1日に2本出すっていうこともやってたんですよ。
細かい数字はともかくとして、実際に出す時間によって再生回数ではちょっと違うんですが、ちょっとしか違わないんですよね。
あと何本出してもそれなりに聞いてくれる人いるんですよ。
というのは、前の回でも言ったように、毎週10何本とか出してて3、4本聞くって聞き方なんで、そこは変わんないんですよね。
聞きたいなって思える番組が増えるってことなんで、分母の部分が増える分には再生回数にあまり影響がないっていうのはこれまで実証済みなんですね。
だから1日に配信する本数を、例えば3本、朝昼夜とかって出したら3倍とは言わないですけれども、それに近い数字にはなるかなと。
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2倍、2.何倍とかになると思いますね。やんない。やることはできますよ。
だって今なんか1本の番組で1時間半とかっていうのもあるんで、それ3つに分けるだけですからね。
前半編、中編、後編つって3本に分けて、朝昼夜ってしたら見かけの再生回数は3倍になります。
3倍になるかわかんないけど、2.何倍以下にはなるでしょうね。
意味ないなと思ってるんですよね。そういうふうに見かけを増やしても。
ちなみに時間あたりで尺の長さによって再生率がどれだけ変わるのかっていう話も当然あると思うんですよ。
アメリカなんかの調査とか記事とかを読んでいると、だいたい20分ぐらいが一番いいよっていうふうに言われますね。
ただこれは全然例外がたくさんあって、アメリカで人気のあるポッドキャスターにジョー・ローガンっていう人がいるんですけど、
この人の番組3時間とか余裕で超えてくるんですよ。だけどものすごい人気があって再生回数もめっちゃ多いんですね。
YouTubeの動画もそうですよね。短いショーツとかがすごく人気がある一方で、長尺の2時間3時間みたいな動画もあって、
そういうのでも何十万回何百万回とかって再生されてるのありますもんね。
あの尺の長さってそこまで関係ないっていう部分もある。あとデータを見ていると再生維持率、これは離脱率の反対なんですけれども、
最後まで番組を聞いてくれる人の割合っていうのはだいたい7割ぐらいちょっと幅ありますけれども、高いと8割とかねっていう番組もありますが、
あんま変わらないですこれも。一番長かったのは過去3時間43分の出したんですけど、6割ちょっと切るぐらいで、最後まで聞いてくれるんですよ。
やっぱり長らぎきのメディアなんで、別にその中身自体がそれなりにあれば、あんまり最後まで離脱されないっていう傾向があるんですよね。
なので、今のところ最後まで聞いてもらえるんだったら、わざわざ分ける必要ないじゃないですか。それの方がユーザビリティを損ないますよね。
普通はだいたい連続再生ってくれますけれども、切れちゃったみたいなことになったらね、もう一回再生ボタン押すとめんどくさいじゃないですか。
一本の番組に引っかかる方が、あれと一緒ですよ。ページネーションって言いますけれども、ウェブサイトも教本の記事を4つ5つとかに分けるのがありますよね。
一番下のところに1.2.3.4とか書いてあって、あれやると見た目のPEV、PGPが増えるんですよ。
だけどユーザビリティは下がりますよね。だって特にスマホで読んでる場合とかって、上から下にずっと読めるのが一番楽じゃないですか。
なんでわざわざタップして他のサイトに遷移しないといけないの。その時に広告表示されますもんね。
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ちょっと前から、ページが別のページに変わるときに全画面に広告が表示されるとかっていう仕組みをGoogleが導入してますよね。
あんな挟まれんの嫌じゃない。
そういうとこを考えると、今は再生回数を伸ばすというところは2年くらい前からあんまり考えてなくて、いつでも伸ばせるぞという体制ではあるつもりなんですね。
でもそれなことは多分あんまり大事じゃないんだなっていうところに気づいているという。そこがむしろ大事なのかなっていうことは思うんですね。
じゃあ何が大事なのかって話なんですけれども、これはまた話しだすととても一本じゃ収まらないと思いますので別の話に行きますけれどもね。
再生回数はあんまり違いないっていう話をしましたけれども、そういったものはあるんですよ。
これは何が違うのか。まだ仮説の段階でしかないんですが。
とりあえず私が今までいろんな番組を試してきた中では、話者が固定している番組が再生回数が高いです。
私が会社で作っている番組でも、私と誰かが話すとか、誰かと誰かが話すというメンバーが固定している番組は、他の番組に比べて再生回数が高いです。
結局ここがポッドキャストならではなのかな。紙で試したりなんとも言えませんけど、多分ポッドキャストならでは。
リスナーさんとの関係性がちゃんと築けているかどうかっていうのが大きい。
で、なるほどなと思いますよね。ラジオ番組って長女番組すごく多いじゃないですか。
引退されたというか、番組は終わりましたけど、TBSの大沢百合さんとか、BBC浜村隼さんとか、名物パーソナリティって30年とかやってる人普通にいますよね。
ロクスケさんとかすごく有名な人いっぱいいますよ。
井上ひかるさんとかも今でもすごくずっと、あれ何年くらいやってるんですかね。長くやってますよね。
っていうところを考えると、あれってやっぱりその方がリスナーさんの人気が高いからですよね。
テレビと違って、テレビももちろん長い長女番組もありますけれども、演者を変えて新鮮さをアピールするよりも、
リスナーさんとの親密な関係性を維持することの方がより有効であるっていうふうにラジオ局が判断してるから、ああいう形になってるんだと思うんですよ。
それはポッドキャストも多分変わらなくて、ここがすごく面白いと思ってるんです。
新聞記事って、こんな形なんだけど、誰が書いたって一緒っていうところがすごくあって、書いてることが大事じゃないですか、内容がね。
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どんな面白い記事があるかがすごく重要であって、それを書いている人が誰かっていうのは関係ないじゃないですよね。
全然違うのは、エンターテインメントの世界が違っていて、あの人がやるから見るとか、あの人の歌だから聞くっていう世界がありますよね。
新聞にはそういうのは基本的にないです。
マレーニスター記者っているんだけど、これももう最近いないですもんね。
筑紫哲也、本田勝一みたいな人ってね。
そういう中で、しかしポッドキャストって石澤さんとの関係性が数字にも跳ね返ってるんで、ここを伸ばしていくっていうところが重要なんだろうなというふうには思っております。
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