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三菱電機
毎週火曜日のこの時間は、 神戸金文のCatch Upです。
はい。今日は、映画福田村事件を ご紹介したいと思いますが、
先週もお話ししましたけれども、 今年が関東大震災100年ということで、
追悼式典など、東京に私、取材に 行ってたんですけど、その合間に
福田村事件の映画を池袋の映画館で 見てきたんです。
この福田村事件というのは、 関東大震災の直後に、
今の千葉県野田市にある場所、 当時福田村と言いましたけど、
その福田村で香川県から来た 行商団の15人のうち9人が、
地元の自警団に虐殺された という事件なんですよ。
で、朝鮮人の虐殺について、何千人 かの方が殺されていたのであろう
という話は、先週もいたしましたし、 これを否定しようとする、
妄想に駆られてしまっている人が 若干でも今、日本にいるということは
非常に残念なことだ ということをお伝えしたんですけれども、
これは日本人が日本人を殺す ということになってしまった。
関東大震災の時は、言葉がおかしければ 朝鮮人だろうと言って、
たけあげて刺すというようなことが そこら中で繰り返されたわけですが、
地方出身の方は鉛があって、お前それでも 日本人かその言葉でと言って
殺しちゃったケースがある。
それは今回は香川県の方でしたが、 九州の人、東北の人が関東で
殺されているんですよね。
それから障害者、うまくしゃべれない人も 殺されています。
本当にひどい状況が関東大震災の直後の 日本、関東一円で起きていた
ということなんですが、その中の一つの事件、 これ事実なんですよね。
実際に起きたことです。
それをもとに劇映画が作られていますが、 殺害された9人のうち3人が幼児、
1人は出産間近の妊婦だということで、 犠牲者10人だという言い方もあります。
この実話に基づいて劇映画として制作されたのが 福田村事件で、監督は森達也さん。
ドキュメンタリー映画でとても有名な方です。 公務心理教の信者を描いたりですね。
餅月磯子さんに密着した愛新聞記者という ドキュメントという映画があって。
実はその子に私も出ているんですけどね。 餅月さんとインタビューしているシーンなんです。
森さんとはいろいろお付き合いもあるんですが、 ドキュメンタリーの方だという印象が強いので、
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初めての劇映画ってどんなになるのかなと。
それからテーマも関東大震災後の虐殺を 取り上げるということなので、
変な言い方をすると、論じられているものを 映画で見てもどんな気分になるだろうかという
ちょっと気遊があったんですが、実際に見たら 脚本がとてもよく練られていて、
映画らしい映画だったんですよ。びっくりしました。
こんな言い方したら本当に失礼なんですけど、 かなりいい映画ですよ。びっくりしましたね。
軍蔵劇でいろんな人が出てくるんですけど、 例えば井浦新さんが演じている沢田と、
それから田中麗奈さん、福名出身の妻の静子の夫婦が 朝鮮から帰ってくるんですが、福田村に。
その時に朝鮮で日本陸軍が行った 虐殺事件を目撃していたことが、
この夫婦の間に非常に深い溝を作っていることが だんだん分かってきます。
それから、非差別部落出身の人たちで組まれた 香川県の業所団15人。
非差別部落に生まれて差別に苦しんできたという背景を持っています。
リーダーは永山英太さんですね。
ところが差別に苦しみながら業所を続けているのにも関わらず、 一方で朝鮮人を差別する発言も出てくるんですよ。
重層的な差別があるということ。
それから村の女たちも非常にいいんですけど、 小室愛さんってご存知ですか?
僕初めて知ったんですけど、すごく良かったんですよ。
水曜日のカンパネラというグループで、 初代のボーカル、今も2代目ですね。
この方いいな、どういう人だろうと思ったらその経歴で、 非常に演技も良かったですね。
それから軍人経験者で作る在号軍人会というのが昔日本中にあって、
戦時に対応できる予備軍人の育成を目的にしていたんですが、 地元で軍国主義を普及に努めていくわけです。
軍服着たまま。
この人たちがいて、在日二世の歌手で俳優のパギアンという友人がいるんですけど、
この在日のパギアンがとても怖い日本人の在号軍人を演じていたんです。
知り合いが出ているということもあります。
中心になっているのは水戸橋博士ですね。
それから震災の直後に警察や軍が混乱に便乗して、
社会主義者とか組合の活動家を虐殺していったという史実があります。
警察に連れ込んで殺していっちゃうんですよね。
その役を加藤信介さんという俳優が演じていました。
この方も友達なんですけど、非常に重層的な軍造劇になって、
それが最後の最後で虐殺事件という一つに終電していくという脚本です。
とっても良い脚本だったんですよ。びっくりしました。
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つい映画館で仲良くなった、
埼玉県から来られた60代のご夫婦がいたんで、
スマホでインタビューを撮ってしまったので、ちょっとお聞きください。
ご覧になってどんな印象を持たれました?
はっきり言ってショックですね。
自分の父は母親からこういう話は聞いていなかったので、
こんな事件があったのは本当に夢にも思っていませんでした。
役者さんたちの演技について何か感じたことありました?
私はすごいなと思いました。
初めて映画の中で本当のリアルな日本人っぽい日本人を演じていたような
そんな気がしたんですけれど、
なんか初めて涙が出てきてさっき言った通り。
現代の日本では起こり得ることだとお考えですか?
私はある程弱いところを全て集中的に攻撃するっていうのは見たくて。
私もそう思います。
自分の心の奥底にいると
そういう部分が誰しもあるような気もしますし、
やっぱり集団になるとそういう意識っていうのはやっぱりあるような気がしますね。
日本人だからというよりも人間、誰しもあるような気がします。
スマホで突然インタビューさせてくれていて応じてくれた埼玉県のご夫婦さん。
ありがたかったです。
実はこの事件はずっと語り継がれることもなく埋もれてたんですよね。
それを掘り出したのは千葉県在住の辻野弥生さんという女性です。
この方は1941年福岡県生まれ、結婚を機に上京しています。
そして千葉で地域史とか地方史のインタビュー記事などを書いたりしてきた方なんですね。
地元でずっと聞き取りを重ねてこの取材を進めてきた。
そして唯一の本を出版しているんです。
これを森監督が読んで映画にしていったということですね。
そしてこの映画を見た後、実は殺害現場の一つとなった、
朝鮮人虐殺の殺害現場だった荒川の河川地域という異例祭の取材に私行ったんですけど、
ここで陸軍が多数の朝鮮人を機関銃で射殺したという
日本人の目撃証言がいくつも残っている場所です。
ここに毎年大阪から歌手のパギアンが来ているんです。
毎年来てるんですか?
はい。不思議な縁で、
ここのミンジャさんというのはもう40年以上付き合いで、
彼女は昔からずっとこの…
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パギアンは福田村事件の中で大号軍人を演じた歌手と俳優です。
福田村の隣の村から駆けつけた軍人で朝鮮人を殺害する役柄だったんですが、
毎年この異例祭を訪れていると。
この時に私のすぐ隣にとても若い女性が立っていたので、
関心があるんですか?という話を聞いたんです。
この方は慶応義塾大学1年生の白坂梨沙さんと言います。
今は大学生?
今は大学1年生です。18歳です。
大震災の現場ですけど、こういったことに関心があるんですか?
関心はあります。
特に福田村事件を昨日ちょうど映画館で拝見して、
逆殺というか、殺されたのは日本人ですけど、
今の松野官房長官の対応とかもあるじゃないですか。
あれを日頃コニュースとかで見てて、これはあまりにもひどいなと思っています。
ちなみに福田村事件の対応軍人会で大きな声を出した人はこの方です。
福田村事件で日野美太君です。
私日野は悪いの言ってたでしょ。
この場になってお付け付いたか福田村文化庁!
わかりました。
良かったです、映画。
めちゃめちゃ衝撃的でした。
5日間ロケーションで熱中してて2人倒れたんだ。
死ぬかと思ってた。
というような現場で登場人物を演じた役者さんと、
それを昨日見たばかりだという18歳の女子体制との対話が
いきなり成立しまって面白いなと思いました。
今出てきた松野官房長官の対応が非常にひどいなという話が出てきましたが、
関東大震災における朝鮮人権扱いについて
政府がちゃんと調べていくべきじゃないかとか、いろんな質問が出た中で
公式の政府の記録には残っていないというふうに松野官房長官が言った。
あんまりひどいなと私も思いました。
反発を感じる人も多いかなと思います。
ここではですね、この荒川の河川時期では
日本と朝鮮様々な虐殺の目撃者の証言が
若者たちによって読み上げられていったんですけども、
江東区の港七郎さんの証言が読み上げられました。
私はその憲兵に何を探しているか問うたところ、
飲料水に毒を投げた戦人がこの足の中に逃げ込んだというのである。
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とうとう憲兵と自警団に追い詰められて
25、6歳の青年が頭を撃ち抜かれて無残に殺されてしまった。
民間の自警団が朝鮮人と見れば片っ端から虐殺をした。
これはもう疑いのない歴史的な事実で、
日本の歴史上もう本当に私たちが、何と言っていいか、
恥ずかしくてしょうがない歴史の事実なんですね。
その現場の一つで行われた100年後の慰霊祭はこんな感じで、
民族音楽がずっと鳴らされて、被害者の館から来た方々、
在日の方々に加えて加害者の、私たち日本人も混じってですね、
混じり合って歌って踊って、慰霊する。
とても温かい雰囲気の慰霊祭でした。
こういったことがとても僕たちは大事だなと思います。
そして以前この番組で、映画でとても目立っている注目の脇役として、
加藤信介さんを紹介したんですけど、その加藤さん、福田村事件で出演しています。
リスナーにあててメッセージをいただきました。
RKBラジオ田畑隆介グローアップをお聞きの皆様、俳優の加藤信介です。
ただいま全国のミニシアターを中心に公開中の映画、福田村事件で、
私は亀戸事件というまた別の事件の被害者、平沢圭市という人物を演じています。
スタッフが総力を挙げて立ち上げた空気の中、
僕らキャスト全員が全力で向き合い体現した何か凄まじいものが映っているかと思います。
その一つ一つの体現した人間の体や表情を、ぜひスクリーンで見てもらえたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
東京にいるときに知り合いになったので応援している加藤信介さんです。
映画福田村事件は今週15日の金曜日から福岡のKBCシネマでも上映が始まります。
佐賀のシアターシェアまではもうすでに始まっているということですね。
16日には森達也監督と久留米出身の田中玲奈さんの舞台挨拶付き上映があるんですけど、
今朝完売になっていました。
先行して発売されたのにもうすぐに終わっちゃってましたね。
ただ映画自体は大反響を読んでいるので、今後も続いていくだろうと思います。
ぜひ見ていただけたらなと思っています。
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