2023-04-04 12:06

神戸金史のCatchUp

RKB解説委員 神戸金史

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00:07
イニカミネ イニカミネ 抱きしめて いつだって 切られて 切られて イニカミネ
三菱電機
毎週火曜日のこの時間は、 神戸金史のCatch Upです。
神戸金史のCatch Upは、 3月24日に公開された映画「ロストケア」の主演です。
キャッチコピーは、彼はなぜ42人を殺したのか。
介護士が高齢者を殺害していくストーリーです。
しもたさんがなぜ私に見たかと聞いてきたかというと、
私が津久井山油田園障害者殺傷事件を取材してきたことを知っているからです。
何度かこの番組でも話していますが、津久井山油田園は相模原市にある障害者施設で、
2016年7月に元職員の植松聡氏、今は死刑囚が深夜に侵入して45人を殺傷したという事件です。
死者はこのうち19人です。
私の長男にも先天性の脳の機能障害の自閉症や知的障害があって、
4歳までは全く一つもできない状態だったんですけれども、
だから障害者を家族に持つ記者に会いたくないですかと手紙を書いて、
植松死刑囚と面会を重ねてドキュメンタリーを作ってきたわけですね。
現実の事件である山油園事件と映画のロストケアには共通点がいくつかあります。
1つは福祉サービスを舞台にした大量殺傷事件であること。
2つ目は加害者が福祉サービスに従事する人間であること。
3つ目は2人とも核侵犯であるということですね。
ですのでこの映画については知ってたんですけど、あまり見たくないなとも思ってたんですよ。
ホームページを見るとこんな風な映画の紹介をしています。
介護士でありながら42人を殺めた殺人犯、柴宗に松山健一。
その彼を裁こうとする検事、大友秀美に長澤雅美。
社会に絶望し、自らの信念に従って犯行を重ねる柴と、
法の名の下に柴を追い詰める大友の互いの正義を賭けた金箔のバトルが繰り広げられる。
彼はなぜ多くの老人を殺めたのかと。
彼が言う救いという言葉の真意は何なのかということが映画で語られていくわけですが、
上松死刑所のようなことを松山健一さんが言うとするとですね、
ちょっと見ててとても苦しいかなと思ったんですよね。
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長澤さんが演じている検事も自分の親の問題を抱えていて、
直に対面して話していく中ですごく苦しんでいくというシーンがありました。
私は障害者の家族として、子供がもし雨揺れにいたら殺していましたかという質問を上松死刑所にしたんですね。
その様子をですね、一緒に行ったTBSラジオの鳥山城記者とですね、
2人で再現をしてドキュメンタリーを作っています。
RKBとTBSラジオの共同制作番組、スクラッチ・差別と平成の一節をお聞きください。
はっきり言って恐縮なんですけど、
寛兵衛さんの息子さんは、今安楽死しろとは言わないですけど、
2歳の頃、意思疎通できなくて奥さん大変だったって言ってましたよね。
その頃に安楽死させるべきでした。
その子がその後成長して文字まで書けるようになっているんですよ。
書けた労力と釣り合ってないです。
当時の私の妻が大変だったから、その当時に安楽死をさせるべきだったというの?
そうです。
母親の苦労を考えたら、そんなことをしなくてもいいんです。
これが、私が台本を書いていますけども、
ラジオのドキュメンタリー、スクラッチ・差別と平成の一節です。
実際に会って話をするというのは非常に苦痛ではあったんですよね。
特にこのシーンは、上松慈恵主が僕の家族も含めて攻撃をしてきた瞬間だったので、
このことを体験をしただけに、松山検事さんが演じている犯人が正当性を語ったときに
嫌な気分になってしまって、出たくなっちゃうんじゃないかなと思っていたんですが、
でも下田さんには見てみますと言ったので、覚悟を決めて日曜日に見てきたんですけど、
実際に見てみた映画、ロストキア、勇気を出して見たわけですが、見てよかったです。
何より、長澤さんの演技がすごいんですよ。
もともと長澤さんって顔芸なんて言われたりするときはありません。
表情があまりに豊かで、顔芸っていうのはちょっと冗談めかして言ってますけど、
表情の演技が群を抜いてると言われてますけど、今回本当にそういう感じでした。
それから松山検事さんももちろん素晴らしくて、パンフレットを読むと
監督が原作を2013年に読んで、松山さんにこれ面白いって言ったんですって。
そしたら読んでやりたいとすぐに言ってきた。
そして4年がかりで脚本を書いて、監督が23項2枚になったんだけど、
改訂するたびに松山さんに見せて意見を聞いてきたと。
そういう意味では松山さんはこの映画の制作人の側の一人でもあるんだなということですね。
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最初に山入れ園事件と似てる点を挙げたんですけど、それは外形的なものだったなという感じです。
例えば上松死刑囚は話してみると本当に浅はかで、障害者なんて生きてる価値がない。
いなくなれば税金もかからないなんていうふうに、
思いついたことに一人で盛り上がってしまって事件を起こしたっていう感じがしたんです。
浮いたお金で税金で保証金をもらっていずれ釈放してもらうなんてことも考えていました。
ありえないですよね。
福祉の知識も本当に薄っぺらで、話をしてみて本当に勤めてた施設の職員なのかなって思いました。
しかし映画の松山健一さんが演じている犯人は介護に打ち込んでいて、周囲から1目も2目も置かれてるんですよ。
つまりプロなんですよね。
そして障害者を勝手に殺していった上松死刑囚とは違って、
老いと病に苦しむ高齢者から殺してくれとこういう声も聞きながら手をかけてしまう。
全部が全部そうではないのかなという気もしましたけど、そういうシーンもありました。
つまり実はですね、上松死刑囚のように障害者は死んでしまえというような差別の心ではなくて、
これはですね、安楽死や尊厳死に関わる話なんだなというふうに思ったんです。
上松死刑囚も僕の子供を安楽死させるべきだという言い方をしたんですけど、
安楽死や尊厳死は日本では認められてないんですけど、海外で認めているところも全て自分の意思で選ぶものですよ。
誰かを安楽死させるという言葉は存在しないんですよね。
そしてそれはただの殺人だと僕は思うんですけど、
人間の尊厳を認めていない上松死刑囚とこの映画では描いているものが正反対だと思いました。
そしてもちろん家族にも内緒で高齢者を殺害していくなんて全く許されないことなんで、
松山さんは核心犯なんで死刑になることも役柄上覚悟しているという設定になっていました。
一方、上松被告も核心犯ですけど釈放されるつもりだったという。
そんなことあるわけないんですけどね。
福祉のプロでもない上松死刑囚が浅葉に考えたことをそのまま実行した。
この映画では福祉のプロが選んだ誤った道を提示している。
そして私たちは誰でも高齢者になっていくけど、その時どう生きるのかということを考えさせるものになっているという意味では、
山井蓮事件、上松死刑囚の行動とは正反対、むしろそれを否定する。
見て見ぬふりをしないで自分たちのこととして考えるという映画になっていたように思いましたね。
その意味では見てほっとしたんですよ。
ただ一方で現実の問題なんですけど、パンフレットを買ってみましたら、
日本福祉大学の湯原恵子教授が介護現場の実情という解説を載せていましたけれども、
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湯原教授が新聞のデータベースを使って、介護に関わる困難を背景に、
介護していた親族が60歳以上の非介護者を殺害、あるいは心中をしてしまったという事件を調べたところ、
1996年から2020年までの25年間に少なくとも981件発生していて、
無理真珠もあるので993人が死亡していることが確認された。
これは少なくともですね。
映画ロストケアが描いているのは、私たちの社会の見たいものだけを見て、
直視するのが苦しいものでは避けている私たちの姿を描いているんじゃないかなというふうに思ったわけです。
監督が前田哲さんは、この映画を見ることで、誰もがいつか遭遇する自分の将来のこと、
年を取らない人はいないんですから、そうなった時にどうやって生きていくのかという意識を持ってくれることを願っています。
人は皆、お腹が空けば泣くしかなかった赤ん坊であった。
自分では何もできない無力な存在として生まれてきたことを忘れてはいけないと思っています。
とパンフレットに書いていたんですね。
これ同じことを植松敷一緒に私は言いました。
人は誰でも迷惑をかけている。子供が生まれた時もそうだし。
植松さんはニヤニヤと笑っていまして、そんなの建前ですよという言い方で返してきました。
今回の映画は外形的なテーマは似ているんですが、描いている中身は正反対かなと思います。
誠実に現実と真向かおうとしているんじゃないかなという印象を持ちましたので、
ぜひこのロストキャアを見てみたらいいかなと思いました。
それからスクラッチ差別と平成はですね、TBSラジオがですね、ポッドキャストに出しているので、
検索で差別と平成でポッドキャストで検索していただければ、
1時間番組聞くことが今でもできます。
神戸カルブミーのキャッチアップお送りしました。
卓語家の立川翔子です。
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