奏でる細胞はサイエンスと音楽を愛する2人がアメリカインディアナから楽しく奏でるように おしゃべりする番組です
ちょっと視点を変えて企画みたいな感じで もしさゆきさんが奏でる細胞のメインパーソナリティだったらどうなるのっていうのをですね
しかも台本ね送ったばっかりです数分前ぐらいに多分届いてると思うんですけどそれ なんでさゆきさんも見たばっかりな感じです
なのでゆりかさんもそうくるとは思わなかったかもしれないけど ドキドキする
なので僕はどっちかというと今回はADぐらいの感じなんで
困ったら番組乗っ取っちゃいましょうか そうです2人で好き勝手やってほしいなということで準備はいいですか
はいバッチリ ok です 桂太さん後はお任せしますよろしくお願いします 私も桂太さんって呼んでいいですか
はいお願いします はいそれでは新番組奏でる才能メインパーソナリティの埼玉桂太です
この番組は音楽と科学を愛する僕がゲストを招いておしゃべりをする番組です 早速なんですけれどもそうなんですよ
サプライズということではい私もねあの初見でございまして 奏でる細胞を乗っ取ったという体でタイトルそのまま末置きなのかなと思ったらよく見ると
奏でる才能になっちゃってるじゃんと思ってね 今気づいたんですけれども初見て恐ろしいですねというところで早速参りたいと思います
というわけで早速ですけれども奏でる才能の記念すべき最初のゲストは インディアナ大学リベラルアーツ校講師のよりかさんに来ていただきました
拍手でお願いします 私じゃないですかちょっと桂太さんドキドキが止まらない
はいそんなあのサプライズをどこかの誰かが人知れず計画していたというコーナーでございますけれども
でもですねあの奏でる細胞の方でですね 私逆にゲストとしてお招きいただきまして前回お届けさせていただいたと思うんですけれども
そちらの方でですねユリカさんといろいろなタツさんだったりお二人と一緒にお話ししていく中でユリカさんとの接点といいますか
僕の場合は円溜めかける科学というものが掛け算的に今キャリアとして共鳴しあって自分の道が切り開かれているみたいなお話をした時に
ユリカさんもですねすごく共感いただいたというか何か通じ合うところがあったんじゃないかななんていうことで
まさにまさにあの後からすごく振り返ってみてこうやって自分の人生を時には偶然だったり時には自分が予想しなかった何かが始まっていく時に
ケイトさんみたいに掛け算でやっていくんだってそしてそれを表現していくんだと思った時にこういう考え方かっこいいなーってすごく思ったんですね
いやー本当に嬉しいんですけどもなので昼帰って僕自身のこともですねパーソナリティをやりながらですけれども
リスナーの皆様にお伝えできたらなぁなんて思いつつ 奏でる細胞の方ではですねユリカさんはもうお馴染みだと思いますのでちょっと今更ではありますけれども
新たなリスナーさんに向けてですね 改めてユリカさんあの簡単に自己紹介いただけますでしょうか
ドキドキしてしまいますえっと私はユリカです えっとですねタツさんと同じように生命科学の分野で博士号を取って
そしてその時にはもう子供がいたんですね 博士を取る最中に子供がいてそして子供の2歳の誕生日の時に
ちょうどその日博士のディフェンスでそこで博士を取りまして もう何がなんだかわからないうちにその1ヶ月後にはアメリカにいたんです
でタツさんがアメリカに行くというふうに言われた時に実はまだ博士論文を書いている 最中だったので
半信半疑というか自分の人生に集中してたので アメリカにタツが行くイコール私もついていくだなんて思いもしてなかったんですよ
そして何でだってビザを取るためにアクションをしなきゃいけないので あまり深く考えないでとにかく目の前にある書類を書いていく
博士論文も書いていく ビザの書類も書いていく
何ららビザに自分の息子もつけるから書いていく あまり深くも考えずにとにかくいろんなものを空白を埋めていく作業を半年間してたんですね
でふと一息ついた時にはもうアメリカにいたんです もうそこだったんですね我に帰った瞬間というのが
もしかしたらその時も我に帰ってないかもしれない いやーもしかしてそうですね我に帰らないまま今に至るみたいな
突っ走っているって形ですね
あるんですかねいや本当にあの興味深いキャリアで あのそれこそ今大学生大学院生だったりとか若手研究者としてやられている方の中で
子育てとか結婚子育てとかっていうそういういわゆるライフイベントのようなもの 特に子供とかってなると
ある程度その埋める年齢とかも限られている中で 一体いつがいいのかとか大学院生だったら
なかなかそれはそれで大変だったりするけれども じゃあでも子育てって人気も安定しないし
じゃあ一旦落ち着いてからじゃあ準教授になったらってそれいつなの?みたいな話で 結構そういうのって話題になっていたりして
その辺のお話とかもね あの子供を産んでとかぜひお聞きしたいところではあるんですけれども
台本上ゆりかさんのお子さんのお話ではなくて ゆりかさんの子供時代のお話ということになっておりますので
研究とか科学の道に進まれた方がどういう子供時代を過ごして そのサイエンスに興味を持ってそこから育んでいくのかっていうのも
すごく興味持たれる方が多いんじゃないかなと思うので 今日はそのあたりをお聞きしていきたいと思います
ぜひぜひ
子供って言っても本当にいろいろあると思うんですよ お家で過ごすならテレビを見たりとか
街に出かけたらなんかイベントに参加して 友達がいたりとか子供ながらにいろんなことがあると思うんですけど
まず一つキーワードとして家族っていうのがあると思うんですよね
特に研究者とか研究の道に進まれる目指される方って ご両親が研究者だったりとか
なんかそういう印象も結構あるんですけど ゆりかさんの場合ってご家族とかってどういう感じだったんですか
まさにそれですね 私は祖父から続く研究一家で
それで祖父は蜘蛛 スパイダーですね 蜘蛛の研究 × 何かを読む人で
火神 × スパイダーの研究者っていう なかなか考えてみたらカテゴリーがないと思いません?
ないですね
そうちょっとねそこの話はなかなか面白い話だなぁと思ってるんですけど
戦争中とか あとはその戦後のいろんな動乱もあったから 今の感覚では全く切り取ることができないんですけれども
一番は祖父が研究者であるかないかという前に 彼は火神だったんですね
炭化を読む人 ものすごく文学っていうものに浸った人で
詩を作ったり炭化を読んだり そういうような心がとても豊かな人でした
そして学校の先生なんかもしていて 政権を立てたりしていく中で その地方にある空を飛ぶ糸の研究に入っていくんですね
それはどういうことかというと 晩秋の空に 晩秋と秋が深まってきた空に白い糸が宙を舞うんです
それは一体何なのかって 戦前のぐらいの時からですから
それが科学的に何かとかいうことよりも 稲刈りの前に空を飛ぶ白い糸がある
これは稲刈りの季節だっていうふうな そういう認識で地域住人の人はいたんですね
それが頂上現象ということではなくて 何か自然の恵みであるっていう感覚で
もう少しで雪が降るぞ 稲刈りの季節だぞというものを知らせる
空に白い糸が舞う そういう気象現象ということで 人々は納得してたんです
多分忙しい時だと思うんですよ 手作業で農業をするような時だったりだとか
科学って言葉がつつ裏裏に入っていない時代だった時に
しかしうちの祖父はそれが何だろうと ずっと思ってたんですね
そして戦争が終わって少し落ち着いたぐらいの時に ヒントが出てきたんですね
ふと祖母が捕まえた糸に小さな小さな蜘蛛がいたんですよ スパイダーです 蜘蛛がいたんです
あれ?と もしやこれは蜘蛛か いやいやいや 蜘蛛にしちゃ相当量の
空が一面白く覆うぐらいのものなんですね それは
残念ながら最近はもう農薬だなんでだで 見られなくなっちゃった光景なんですけども
それでそこから糸の研究を始め 蜘蛛の研究を始め
それが確実に蜘蛛は空を飛んでいくものだっていう現象まで 最終的には全て明らかにするっていうことを
生涯かけてやった研究者だったんです すごいですね
それで実はSSとクラブショーを取っていて 一番有名なSSとクラブショー作家だと
ムツゴロウさん 旗 マサノリさんが 祖父が取った2年後に取ってるんです
先輩だ おじいさんが
そう 年代もそれぐらいの人ですね
はいはい
で 何でしょう 研究者といったら大学で研究してる人っていうふうに思うかもしれないんだけども
素敵ですね まずその時代のって言うとなんですけれども
比較的今よりも 今は逆を言えば学問が再分化されてとか
タコツボ化してみたいな表現もあったりすると思うんですけれど
そうじゃない もう少し未分化な時代というか
そうですよね それこそPCRなんてないから その糸を分析してっていう
そこの分析もまだクリアじゃない時ですよね
そうですよね だからこそ今分かることも分からなかったりする一方で
本当に先ほどのお話で発見したことをまた単価にしてみたりとか詩にしてみたり
その作品にまた共感した方がまた科学に興味を持ったりとか
そういう本当にそこがシームレスに繋がってるみたいな
まさにシームレス そうそう
本当に今またそういう揺り戻しじゃないですけれども
学問が再分化してるからこそ 本当に隣の研究室で何やってるのかも知らないとか
ちょっと隣の他所の学会に行くともう全然知らない話をしてるとか
でもそれじゃダメだから融合してとかっていう
そういう融合と再分化みたいなところも行ったり来たりするような印象があるんですけど
そう言われるとそうですね
桂太さんさすが
桂太さんの立ち位置が今そういうところでシームレスの間にいるお方だから
そっかうちの祖父も浮かばれます
本当に第一人者というかどの時点が第一人者かわからないですけれども
本当に自分たちの世代からするとそういう印象の方だなという風なイメージを持ったんですけれども
それこそおじいさんがそんな風に活動されてたっていうことは
お父さんお母さんイルカさんにとってのお父さんお母さんも多分に影響を受けられてるんじゃないかなと今ふと思ったんですけど
まさにです私の父は単価を読む祖父の息子ですので
まさに和歌の研究者でしたし私のおばやおじも歌を歌う歌人ですね
そして父は歌人としては歌は読みませんが中世和歌の研究といって平安時代の和歌の研究者です
和歌の研究っていうのも
そうまさに和歌を突き詰めた人で
そう思うとサイエンスっていうのからはちょっとまるで違くて文学者ってことですね
すごいな和歌の研究ってちょっと分け道に逸れてしまうんですけれども
個人的に私自身も生物系の出身でして
あんまりどちらかというと文系寄りの研究というか特に人文学みたいなフィールドってイメージが湧きづらいんですけど
和歌の研究って何をどう研究特定の作品について研究するんですかね
そうですね
父は大きく分けて2つ研究をしたと言ったらいいのでしょうか
一つは地方から見た和歌
もう一つは都から見たこの2つに分けられると思うんですね
というのは和歌っていうとやっぱり天皇が歌って
私たちが学校で習うのは天皇が読んだ和歌とかを習いますよね
57577の和歌を習うんですけれども
実はその当時の世の中っていうのは誰でも和歌を歌ったって言うんですよ
57577で
その57577を歌えることによって天皇制が日本に広く広まっていったっていうことが
うちの父の結論なんですけれども
なのでいろいろな旅人が歌う
あとは平安時代から後になって江戸時代で武士も歌う
庶民も歌うっていうことで57577っていう世界観が
日本のつつ裏裏まで染み渡っていったっていうことを
いろいろな文献から探し出していくんですね
となると意外に生物学やってる私たちにとっても
すごく似てる科学的な手法で
エビデンスを集めていく
この時代の誰がやったことなのかとか調べていくっていう方法は
やっぱり人文科学というだけあって科学的なプロセスをたどってるんですね
私の中でさっきシームレスって言葉すごく私も好きでいて
人文系だから文系だから科学とは違うっていうのはもう大間違いで
学問が体系化されているっていうことイコール
まさに科学でそれに証拠を集めていくっていう作業っていうのは
生物系でも物理でも科学でも同じ作業だなと思っていて
だから父もそういった学者としての文献を集める
だからもう家が私の実家は図書館です