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ニュースや世間の気になる話題を、さまざまな角度から読み解いていきます。
さて、先々週、潟永さんは、ガソリンなど燃料費補助に6兆円以上の予算が費やされる一方で、未来につながる国立大や研究機関の運営補助などが削減されていることを挙げまして、税金の使いみちがおかしいんじゃないかと指摘をされました。
今週もまた、税金の使いみちの話だそうですが、さてどんな問題なんでしょうか。
潟永さん、おはようございます。
はい、おはようございます。
以前このコーナーで、コロナ対策の雇用調整助成金を不正に受給してタワーマンションに引っ越したり、何千万も持ち抜けした経営者がいるっていう話をしましたよね。
不正受給分かっただけでもおよそ190億円。
ただ支給総額が6兆円を超えますから、厚生労働省の中でも判明したのは、予算の一攫という声があるほどなんですが、
これ毎日新聞のキャンペーン特集、「見えない予算」の1回目でした。
コロナ対策は給与をしたとはいえ、行政機関のチェックが緩かった上に、
もうこれが問題だと思うんですけど、予備費っていう閣議決定だけで使える予算が当てられたんで、
国会のチェックすら通らない支出が曲がり通ったんですね。
その総額は2020年から2022年の3年間だけで、およそ20兆円。
ちなみに1日にお話ししたガソリン代補助の6兆円も同じく、これ今年度の予備費からの支出です。
コロナ禍だから、物価高だからと、いつまでこんな税金の使い方を続けるんだろうと思いますけど、どうですか。
そうですよね。これ結局税金って僕らが払ってるお金で、国会でちゃんと審議せずに、勝手にばらまいてる感じがしますよね。
ガソリンのそれも結局税金を取らずに補助費にしてるわけですからね。
税金を取るのをやめればいいのにね。
そうそうそう。
前置きに長くなりましたが、その毎日新聞のキャンペーン特集、見えない予算。
これの第2弾が4日長間の一面と三面に大きく乗りました。
今度はコロナの無料検査の不正です。
見出しには、自分の唾液で検査予想を追い、新型コロナ補助金不正申請240億円です。
エッセンスをご紹介します。
舞台は、コロナのオミクロン株が猛威を振るった去年。
都市部の街頭にどんどん無料のPCR検査所ができましたね。
こっちにありましたね。
きっかけはその前の年に岸田内閣府ができたことでした。
首相は自民党の総裁選でコロナ対策岸田四本柱を掲げて、
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その中で予約がいらない無料検査所の拡大を公約しました。
検査所は民間の事業者が都道府県に届け出て、PCR検査なら1件当たり最大1万1500件、
抗原検査で最大6000円が支払われる仕組みです。
お二人受けられました?
僕は街中の無料には受けてないですね。
私は何度か受けました。
本当ですか。今全然医療機関でやった。
イベントでね。例えばコンサートに行くときに証明が必要だったり。
そうなんですね。
私も社内で感染者が出たときとか、出張で他県に行くときに受けて、
陰性証明をもらって出社や出張に使ったことがあるので、確かに助かりましたし、
社会活動を止めないために一定の役割を果たしたことは事実だと評価はしてるんですね。
ただ問題は、検査所の設置業者や運営のチェックが行き届かなかったことと、
支払いの前提となる検査件数が基本業者からの自己申告に委ねられたと思います。
それで何が起こったか、記者は不正に関わったり命じられた当事者たちを追って、
証言だけじゃなくてLINEのやり取りなどの証拠も抑えました。
一部をご紹介します。
犯行は組織的で、
トップにいたのは都内のA社、その下に検査所を運営する代理店がぶら下がっています。
さらに検査を受ける人を集めるだけの組織もあったんですね。
A社は検査数を稼ぐため代理店にノルマを課して、
代理店は一般の検査希望者以外に従業員の唾液を採取したり、
アルバイトを雇って唾液を集めたり、不正を繰り返していただいていました。
こうして作られた検査数に基づいて、
A社は1件あたり補助金の上限の1万1500円を都道府県に請求して、
実費を除いて儲けは1件あたりおよそ9000円だったそうです。
代理店にはそこから2000円くらいが支払われていたと言いますので、
1日のノルマ最大200、500件ですから、
達成すればA社には1日350万円、代理店には100万円が入る計算です。
1日でですよ。
ってことはA社は1ヶ月で1億円超えるわけですよ。
関係者は突然歯振りが良くなったそうですけども、それはそうだと思います。
でもね、繰り返しますけど、このお金元は税金です。
税金どこ?
そう。無料検査に費やされた総額はおよそ2900億円。
このうち不正がわかったのは240億円に上りますが、
都道府県はさらにあるとみて調査中だと言います。
届出でできちゃったんですけど、そもそもA社は浄水関係の仕事で、
代理店のほうは内装業者。
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検査とかしたことないのに参入できたっていう、そもそもの問題もある。
甘いですね、そのあたりも。
さらにA社の背後には、水増し検査のやり方を伝授したブローカーの存在も浮かび上がっていますけれども、
国は不正の実態どころか、検査総数すら把握してないと。
都道府県にお金渡して事業としてやってますからね。
もう終わった話じゃないかと、助かった人も多いじゃないかと思われるかもしれませんけれども、
ちゃんと検証して、不備を修正しないと、同じことを繰り返されるんですね。
業者は補助金を小遣いと呼んで、LINEで生々しいやり取りがあったんですけれども、
それも含めて、詳しくはぜひ毎日新聞デジタルで、
毎日新聞見えない予算で検索すれば読めますので、ぜひお読みください。
すいません。毎日新聞絡みでもう一つだけ。
実はこの話題、前回のこのコーナーでお話しする予定で、
ただ急遽ジャニーズ事務所の会見に切り替えたんで、
先週の話になっちゃうんですけども、
日本新聞協会が6日にその年の優れた報道に送る協会賞を発表して、
毎日新聞西部本社、西部本社は九州から山口から沖縄までを管轄するんですが、
この写真部兼那覇市局のキャン・シンノスケ記者の写真企画、
「伝えていかねば沖縄とかしき島、集団実験室の生存者」が選ばれました。
毎日新聞の協会賞受賞は8年連続35回目で、最多記録をまた更新しました。
右翼のご批判をカフゴの上でお話しするのはですね、
この写真は見てほしいとこの協会賞に選ばれたんですね。
という思いから、ネットで毎日新聞、伝えていかねばと検索すればご覧いただけます。
伝えていかねばですね。
とかしき島に米軍が上陸した1945年の3月、
集団実験室のためにお父さんに木の棒で頭を思いっきり後ろから殴られた88歳男性の今です。
協会の受賞理由にはこうあります。
人前では隠し続けてきた頭部の傷跡を撮影したメイン写真は、
悲しみを讃えた男性の眼差しと陰影ある構図により象徴的な一枚となった。
5枚の組写真により、集団実験室の悲劇を後世に伝えなければならないという生存者の思いを伝えた。
戦後78年の時を経て生存者が少なくなる中、
戦争の悲惨さと愚かさを圧倒的な表現で伝えた写真報道として高く評価されると。
この男性は小峰さんという方で当時10歳です。
米軍の上陸がわかったとき島の住民は山中に入って、
手榴弾を爆発させて次々に集団実験したそうです。
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出発のときは首を絞めたり、それから固いもので殴ったりするんですが、
旧日本軍から、ホロになれば男は戦車で引き殺されると、
女は恥ずかしめを受けて殺されると教えられていたからなんですね。
小峰さんはお母さんやお姉さん、それからいとこと輪になって座って、
父親がその一人一人の頭を後ろから木の棒で殴って、
最後にご自身も木に首を吊って果てたと。
集団実験の犠牲者は十ヶ敷島だけで300人を超えるそうなんですね。
思い出したくないっていう小峰さんが、
でも伝えていかねばならないっていうことで、
初めて応じた取材だったそうです。
キャン記者はこう綴っています。
山中で米軍に救助され奇跡的に命をつないだ小峰さんは、
周囲に頭の傷をからかわれることもあった。
人前では80年近く帽子をかぶり続けている。
父への思いを聞くと、
親父に恨みはないよ、そういう時代だったからと呟いた。
子供だった小峰さんさえ米軍に捕まるぐらいなら死ぬのが当然と考えていた。
そんな時代を、戦争を繰り返してはならない。
レンズを見つめる小峰さんの目がそう訴えていた。
とキャン記者は綴ってるんですけども。
先週お話ししたジャニーズ問題での対応とかですね、
私自身を含めて、私はもう間違いなくそうですけども、
メディアには反省しなければならないところがたくさんあって、
それが見と呼ばれるような報道批判につながっていることは、
私も痛みとともに理解はしています。
一方でですね、今回のキャン記者のように新聞協会賞の歴史を振り返るとですね、
2001年に毎日新聞教科書を書き換えた旧石器発掘の捏造のスクープとかですね、
2018年には朝日新聞の財務省による公文書の改ざんとかですね、
社会に衝撃を与えたスクープのほかに、毎日新聞は近年キャンペーン報道での受賞が多くて、
例えば障がい者の皆さんとかが強制的に不妊手術を受けさせられた問題を追った
旧郵政保護法を問うとかですね、
外国籍の子どもたちの学ぶ権利を問うた日本で生きるとか受賞歴があるんですけれども、
今年の教科書は実は5件あって、キャン記者のほかにですね、
読売新聞さん、海外増期売買圧戦をめぐる一連のスクープから、
神戸新聞さん、神戸連続児童殺傷事件の全記録廃棄のスクープと一連の報道、
NHKさん、精神科病院で患者の虐待や高い死亡対応率の一連のスクープから、
西日本新聞さん、地元西日本さんも長期企画人権新時代、この4件が選ばれてるんですね、キャン記者のほかにですね。
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このコーナーでも何度もお話していますけれども、
本当に記者たちは基本的にはですね、
基本的に本当にこの社会を少しでも良くしたいと願って、
そのために何ができるか欠けるかっていうことを懸命に考えてます。
で、もはや新聞社が就職人気ランキングの上位企業ではなくなった今もですね、
仕事に選んで、日々仕事に追われながらですね、
その一方で自分のテーマを追っている後輩たちいっぱいいます。
あのさっきのキャン記者もそうですし、旧郵政保護法等とかですね、
ああいうキャンペーンに取り組んだ子たちもですね、
本当に自分の時間を犠牲にして、この人たちのために何かしなきゃっていうふうに考えてる後輩たち、
そんな彼らを見るにつけですね、
基本は頑張ってるよと思うんですね。
ですので、ジャニーズ報道で改めて、
報道の何をしてたんだっていうことも言われますし、
それは本当に真剣に、当時現場にいた者として真剣に受け止めますけれども、
こうして一生懸命取材をしている、毎日だけじゃなくて記者がいるということをですね、
ご理解いただき、どうか新聞を読んでいただきたいと思いました。
協会賞発表のニュースでございました。
その通りですね。
今もう、もちろん紙で読まない人はネットでも読めますからね。
購入して、ぜひ、地道な記者たちの集大成ですから、
ぜひ、そしてそれを読んで自分で考えるってことをね、
やらなきゃいけないと思います。
はい、今日は本山で毎日編集長が田中修一郎さんにお話を伺いました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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