ジャニーズ事務所の記者会見から考える取材対象との距離感
2023-09-08 13:22

ジャニーズ事務所の記者会見から考える取材対象との距離感

ジャニーズ事務所の記者会見 タレントの経済価値 タレントと知り合った後の心理的側面などから事務所の暗部を考えることを無意識に避けていた 取材対象との距離感を保つ大切さ 今回の件で芸能報道のタブーは許されなくなる
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ニュースや世間の気になる話題を、様々な角度から読み解いていきます。
さて、今日はですね、やっぱりこのニュースでしょうか。
ジャニー・北川氏の少年たちへの聖火害を認めた、昨日のジャニーズ事務所の会見です。
潟永さんは、5月にもこのコーナーで、週刊誌の元編集長として、
この問題に関心を持たなかったことへの反省を込めてと、背景などについて話していただいたんですけれども、
改めて今日はお聞きします。メディアはなぜこの問題を報じてこなかったのでしょうか。
潟永さん、おはようございます。
潟永さんおはようございます。
潟永さんおはようございます。
実は今日別の話題考えてたんですけども、会見を見ましてですね、やっぱりこのニュースは避けては通れないと、私も改めて思いました。
一つお断りすると、今日の話はですね、あくまで私に見えていた風景、世界でして、
それはおそらく、長く芸能界と接点がある方々とか、それから同じメディアでもテレビのキー局とか広告代理店とかの方々が見えるものとは違う、
メディアの端っこの一記者の視点で浅はったかもしれませんが。
端っこってことはないですからね。
あくまで私の視点、個人史としてお話しします。
週刊文春がこの問題をキャンペーン報道した1999年当時、
私は毎日新聞の福岡総局、今の福岡本部の記者でした。
仕事柄、新聞各社は毎日必ず目を通してましたけれども、週刊誌は正直、
サンデーの大谷修長がこんなこと言ってたけど、
日出しを斜め読みする程度で、このキャンペーン記事もきちんとは読んでなかったんですね。
全国史で芸能関係の取材をするのは、学芸部とか文化部と呼ばれる部署で、
社会部だった私は取材対象ではなかったことも理由の一つです。
これは東京本社も同じで、事件や裁判になって初めて社会部が取材します。
ジャニーズ事務所が文春を名誉毀損で訴え、
一審では事務所側が勝訴して、二審で文春側が逆転勝訴したことは、
これは新聞に載ってたんで知ってました。
今、あの時メディアがきちんと報じなかったことが、
ここまで問題を大きくしたという指摘があって、
それはその通りだと思うんですが、
当時の私には、世界の犯罪史上に残る多数の少年への性犯罪という認識は正直ありませんでした。
それはなぜだったんだろうと改めて考えてみて、
思い当たるのは、芸能界を別世界だと思っていたことです。
戦後、工業の世界には反社会勢力との付き合いがあったとか、
新人の売り出しやショーレースには大金が動くとか、
どれも伝聞で耳にした生半可な知識が、
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芸能界っていろんなタブーがある世界なんだなという認識に置き換わってまして、
そのうちの一つかなと片付けてしまったということです。
これは多くの指摘がありますが、
2017年に110年ぶりに性犯罪に関する刑法が開設されるまで、
法的に強制性行の被害者は女性に限られていたように、
男性の性被害を軽視する風潮に、
私も詰まっていた面があったのかなとも思います。
ただ、週刊誌ネタだったから大きく扱わなかったんだろうという指摘は、
私はちょっと違うと感じてまして、
というのも、同じく週刊文春が1984年に報じたロス疑惑。
テレビも新聞も大々的に後追いしたからです。
2人も覚えてらっしゃると思いますけども。
三浦和志さんですね。
すごかったですよね。
私はその翌年、85年に毎日新聞に入社したんですが、
こっちの方のニュースは自分の文字部と関係ないのに、
毎日ニュースを追ってました。
余談なんですけども、
家中の三浦和志氏が警察に逮捕されたときですね、
私の親しい先輩記者が三浦氏と一緒にいたという話を後で聞いて、
びっくりしたことがあります。
介護の現場に?
ちょうどインタビューしてたところだったらしいですけど。
そうなんですね。
その件はさておき、私がロス疑惑事件に触れるのは、
ジャニーズ問題を考える上で2つのポイントがあるからです。
1つは捜査当局が動くかどうかです。
さっき言ったとおり、ロス疑惑では警察が動きました。
85年の9月に警視庁が三浦氏を妻の殺人ミス依罪で逮捕し、
後に有罪が確定しました。
これは反省を込めて言いますけれども、
社会部の記者は警察や検察が動く事件には過剰に反応します。
抜いた抜かれたという得種競争になるからなんですね。
決して当局に責任年間するつもりはないんですが、
もしあの時ジャニーズ問題も裁判の後に警察が強制ワインセスなどで
捜査に動いていたら、社会部は多分学芸部を押しのけて
静岡に行ってたと思います。
捜査当局が動かなくても犯罪は犯罪だろうというお叱りを覚悟の上で、
これが一つ目の現実です。
もう一つは訴訟への恐れです。
三浦氏はその後妻の殺人容疑でも立憲されましたけれども、
一審の有罪判決が公裁で逆転無罪になって最高裁で確定しました。
三浦氏はこの間犯人と断定するかのような一連の報道に対して、
500件近い名誉毀損訴訟を起こして、
その多くで勝訴して賠償金も一部得ました。
ジャニーズ訴訟では最終的に文春側が勝訴してますけれども、
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事務所が文春を訴えたとき話題になった一つが
1億円を超える損害賠償請求額の大きさだったんですね。
私はこれは他のメディアに対する一種の脅し、
スラップ訴訟の側面があったと思っています。
訴えられた側はたとえ勝っても弁護士費用とか、
時間的な拘束とかで大きな負担を受けますし、
特にフリーのジャーナリストにとっては厳しくてですね。
ロス疑惑報道で敗訴が相次いだ後のメディアには余計ですね。
このジャニーズ裁判は、
触らぬ紙に的な圧力になったとは思います。
以上が新聞記者当時の私の視点でして、
ここからは週刊誌の編集長になってからの思いというか現実です。
今当時を振り返ってですね、
ジャニーズ市の成果買い問題について、
NHKを含む在庫機局とか文春以外の雑誌などの防波堤になったのは、
間違いなくジャニーズ事務所のスターたちです。
それは彼らが意図的に守ったということではなくて、
結果なんですが、ここにも2つのポイントがあります。
あると思います。
1つの指摘されている通り、経済的価値です。
私は編集長当時、3年毎日の表紙にジャニーズ事務所のタレントさんを積極的に載せました。
正直に言います、それは売れるからです。
ファンの方って2冊買いとか3冊買いとかするからです。
それは後で知ったんですけどね。
雑誌の表紙って書店やコンビニの棚を飾りますから目につきやすくて、
芸能事務所さんにとってはタレントさんの宣伝になるんで、
結構多くの売り込みがあります。
ただ、ファンの多いタレントや俳優さんは別格で、
逆にこちらからお願いすることが多くてですね。
とあるライバル誌にしか登場しなかったある俳優さんの事務所には、
私が直接交渉に出向いたこともあります。
編集長自ら?
はい。お願いしますよと。
ライバル誌も今はないんですが。
長い歴史を閉じたところですね。
そういう事務所に比べると、ジャニーズ事務所は平等というか上手でした。
幹部が特に人気の高いタレントさんは各市にほぼ均等に割り振ってですね。
年末って売れっ子ほど忙しいんですが、正月の特大応用に時間を取ってもらったりですね。
今思えば事務所側にはですね、それでジャニーズの問題とかに切り込ませないというような意図があったのかもしれませんけれども、
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そもそもサンデーは芸能系のゴシップを載せることはほとんどなくてですね。
そういう取材体制も取ってなかったんで、
だから私から見るとただ協力的でありがたいという感覚しかありませんでした。
本当おめでたいと言われればその通りですけれども、これが正直なところです。
もう一つはタレントさんと知り合った後の心理的な側面です。
これは5月にも少しお話ししましたが、インタビューやテレビでご一緒するなどしてですね、
個人的に話をする機会が増えると、事務所の暗部タブをですね、考えることを無意識に避けていたように思います。
頭の片隅に性被害のことがあってもですね、この人をそんな風に見たら失礼だっていう思いなんですね。
あの会見で井野原義彦氏が言った、得体の知れない、触れてはいけない空気っていうのともちょっと違ってですね、
目の前の人が尊敬の念を込めて面白おかしく語るジャニー像に少し戸惑いはあったんですが、
むしろ藤島ジュリー慶子前社長が言ったですね、みんながそういうことがあってスターになったんじゃないという言葉を信じるような思いです。
それは今冷静に考えると、スターを特別視してですね、被害者を二重に傷つける考え方でもあると気づくんですけれども、
すみません、抜け落ちていたのは取材対象との距離感を保つ大切さです。
少なくとも報道に携わるものはどの世界であれ、身内意識を持っちゃいけないということを改めて反省します。
以上がですね、昨日の会見を見てというか、さすがに気持ち悪かったんで後で録画で追いかけたんですが、
見てですね、私が痛みとともに振り返った現実です。
私はもう現場を離れましたけれども、後輩たちと会う機会があればですね、もう神戸をたれてこうだったということは話したいと思いますし、
今回のことでおそらく芸能報道は変わるんじゃないかと、もうタブーはもう許されなくなるんじゃないかと思っています。
あればいいなと思いますけれどもね。
海を出し切って。
はい、ということで今日は昨日のジャニーズ事務所の記者会見についてお話を伺いました。
元サンデー毎日編集長、渡永秀一郎さんでした。
どうもありがとうございました。
はい、どうもありがとうございました。
バッテン少女隊の春木稲と青井梨奈です。
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