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ニュースや世間の気になる話題を、さまざまな角度から読み解いていきます。
毎日新聞出版の社長、山本修司さんです。
山本さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今、小スポでも言っていたのですが、パリオリンピック競技大会、来週7月26日から始まりまして、8月11日にオリンピックは終了。
8月28日から12日間にわたって、パラリンピックが開かれるということです。
コロナ禍で1年延期されて、無観客で行われた東京大会から、もう3年です。
2大会ぶりに、通常の形で開かれることになるということです。
今日は、山本さんに、オリンピック・パラリンピックについて学ばせていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
私は、2021年の大会の際に、毎日新聞でオリンピック・パラリンピック室長を務めておりまして、
社内で折り払いの取り込みを主導するとともに、大会の組織委員会といろんなやり取りをしたり、
いろんなパートナー企業とコラボして、イベントをやったり、というようなことを取り仕切っていたわけですが、
実際には、コロナ禍で大会が1年延期になって、企画したイベントはほとんどできなかったわけですね。
何よりも、大会そのものを中止しろという世論も高まる中で、
オリンピックを進める立場としては、非常につらい仕事になったんですが、
そうは言っても、無事に大会を終えて、ほっとしたことを覚えております。
当時は延期に際しては、1年では足りないと2年延期しろという話もあったんですが、
今ここで振り返れば、たった2年しかないと、前のオリンピックからまたオリンピックかという審査員もなくて、
準備期間とか宣伝期間を考えると、3年ということで、1年延期とした理由は、
ぜひはともかくとして、その理由がよくわかったのではないかと思います。
そのオリンピックなんですが、今日の毎日新聞では、虚職の祭典の存在意義はという、
嘘で飾られた祭典ということですね。非常に厳しい記事が出てましたけど、
まさに今オリンピックは必要なのかという議論がありまして、
東京大会もこんな状況下で開くのかという批判もありましたし、それに加えて、
ゾウシワイ事件とかダンゴー事件が揮発されて、非常にマイナスイメージが膨らんだということだったんですね。
ということでオリンピック、パラリンピックは必要なのかという究極の問いに直面しなければならないという状況になっているわけです。
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これは究極的なことを言いますと、空気とか水とか食べ物と違って、
オリパラなくても人は死ぬことはないですし、生きるためには別にいらないんじゃないのと言われればそれまでなんですが、
しかしスポーツとか文化とか芸術ですね、それから落語なども加えた芸能ですね、
こういったものがなくて、人間が豊かな人間らしい暮らしができるのかというと、それはできない、欠かせない存在であることは間違いないということですね。
スポーツで言えばどうかというと、今ゴルフの前衛オープンなど開かれていますが、サッカーで言えばワールドカップ、ラグビーもそうですね。
陸上も北口選手やり投げなどで活躍している世界陸上とかダイヤモンドリーグなど、
いろんな大会があってですね、それがあればいいんじゃないのという議論もありますけれども、
オリンピックは多くの競技が一度に開催されるということですね。
これがじゃあ必要なんですかということになるんだと思うんですね。
今年もやっぱり東京大会で非常に苦労する中で、その辺をいろいろと考えていたんですけども、東京大会は無観客ですので誰もお客さん来ませんでしたが、
通常の形で開かれればですね、国籍であるとか民族であるとか、肌の色であるとか、性別、最近で言うと性的指向ですね。
それから宗教などですね、こういったこと全く関係なく世界からですね、いろんな人たちが集って、
競技に夢中になってですね、街からビールグラスで乾杯をしたりとかですね、場合によってはハグをしたりと、
いうようなことで、それでまたそのいろんな国の代表やその種目をですね、それに関係なく応援していくと。
選手同士も、いろんな方々もですね、お互いに尊敬し合うという場は非常に重要なんだろうと。
いうことで考えればですね、オリンピック、パラリンピックっていうのは、そういった多様性であるとか平和であるとか、
そういったものを祈求する、望むですね、全世界的なそのムーブメントの集大成ではないのかと。
こういった形で行われるのであればですね、非常に意義があるんではないかと思うんですね。
ところが問題は、そのあるべき姿と今のスポーツ界があまりにもその実態がかけ離れているということが大きな問題だと思うんですね。
これ言い始めるとキリがないんですが、例えばですね、多様性などと言いますけど、南アフリカにセメンヤ選手というですね、
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女性としてずっと育ってきて、ものすごく強い選手がいるんですが、これあまりに早い記録を出すために、
中距離の女子のですね、陸上競技の出場を拒否されたということがあるんですね。
それからオリンピックに出れば金メダルだったんじゃないかという記録をパラリンピックで出しているマルクス・レイム選手ですね、ドイツの選手ですが、
彼は片方の足につけている義足がですね、反発力が強くて、それによって飛んでいるのではないかということでですね、
オリンピックへの出場を許可されていないということなんですね。
ご本人は障害者のアスリートが健常者アスリートよりも優れていることは許されないんじゃないかと、
そういうヒエラルキーがあるのではないかというのを感じると言ってますけど、
じゃあオリンピックはパラリンピックで優れているのかとか、そういうことにつながる問題があるわけで、
もともとレイム選手というのは反発力を得るために義足をつけているのではなくて、
不幸にも切断された足を補うために義足をつけているわけですね。
仮にそこにものすごい反発力があるものをつけるとですね、左右バランス取れなくて競技ができるわけがないんですね。
そんなことも理解されずにですね、オリンピックの出場を拒否されていると。
多様性とかなんとか言うけど、その以前の問題が横たわっているわけですね。
それから今のロシアのウクライナ振興によって、ロシアの選手はロシア代表としては出ることができないということですね。
一方でイスラエルについてはお構いなしということで、
こういう二重基準もありますし、でも一方でロシア振興はですね、
オリンピックが閉幕した直後ですね、パラリンピックが開かれる前に振興するという、
本来平和の祭典であるオリンピック、パラリンピックとは一体何なんだと、何にも役に立っていないじゃないかというですね、
そういうことも、しかもそういった状況、嘲笑うかのように戦争を始めたロシアを出していいのかということについてはですね、
なかなかやっぱり現実的にはスポーツと政治は別といっても、またウクライナの選手の心情を考えれば難しい面はあるんだろうなと思うんですよね。
国を代表していくってことになるとね、やっぱりね、国家を背負ってってことですもんね。
そうなんです。それで今まさに国家を背負ってというところですけども、
オリンピック憲章というのがありましてですね、私これいつも肌身離さず持ってるんですが、
これにはオリンピック競技大会は個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではないとしっかり書かれてるんですね。
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しかし実際にはですね、各国間メダル競争というのが激しいですし、
表彰式では金メダルを取った選手の国家が流れて国旗が掲揚されると。
これも本来オリンピック憲章に照らせばおかしな話なんですが、
こういったことが普通に行われてるっていうのも問題ではないのかというふうに思います。
それともう一つ指摘しなきゃいけないのは、
オリンピック・パラリンピックというものに過剰なストーリーが求められてるんではないかということですね。
感動ポルノという言葉が実はありまして、
ポルノなんて非常に過激な言葉ですけども、
これは要は身体障害者がスポーツなどで取り組んでいる姿をですね、
憲章社が感動をもたらすコンテンツとして所持されてるんではないかと。
言うことが問題ではないかという。
そうですね。オリンピックにもそれは当てはまる面があるんではないかと思うんですね。
でもアスリートがどういう姿勢でオリンピック・パラリンピックを望むのか、それは自由なんですが、
こういった状況にはやっぱりそういった一部の報道ですね。
ここにも問題があるのではないかと思うんですが、
いまゴルフの全員オープン、集計されて私も見たりしてますけども、
この大会開かれる前にこれがオリンピックを占う大会なんだという報道が一部にありましたが、
私は非常に強い違和感。
ゴルフの選手にしてみればやっぱりメジャーが一番でですね、
オリンピックではないんじゃないかというそういう選手が多いわけで。
そうですよね。
松山秀樹選手もね、オリンピックよりもっていうような話をしてましたよね。
だから報道する側はやっぱりオリンピックを見てもらわなきゃっていうか、
視聴率なんだというところで煽っていっているっていうところありますよね。
ありますね。
いろんな競技の最高峰の大会でオリンピックは上だっていう、見るのは自由なんですが、
私はそれを支持できないなと思ってるわけですね。
先ほどの見て欲しいとおっしゃったまさにそれで、
放映権利が非常に高額だとかいろんな問題がありますけども、
1984年のロサンゼルス大会を起点にしてですね、
商業主義が行き過ぎたということは大きな問題であることは間違いなくてですね、
これ言い出すともう5回分ぐらいの話なので今日は詳しく触れませんが、
マクドナルドとかですね、トヨタ自動車といったグローバルな企業がですね、
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スポンサーから手を引いたりしているということでですね、
オリンピックもなかなか曲がり方を迎えているのではないかなと思いますね。
あり方っていうのがね。
そうなんですね、あり方がまさにそうで、
そうは言ってもですね、東京大会も無事に終了したのはなぜかというと、
やはりアスリートの力ですね、オリンピック、パラリンピックそれぞれで、
選手の活躍があったらここからこそですね、無事に終了できたと。
そのイベントにですね、あるイベントにビジネスチャンスと捉えて頑張ること、
私は否定しませんし、出版社の社長である以上、
私もオリンピックではですね、ムクバンも出しますし、
それはビジネスチャンスではあるんですが、
やはりアスリートファーストでなければならないわけで、
今ビジネスファーストとかですね、もっと言うとIOCですね、
国際オリンピック委員会ファーストになってはいないかと、
いうことをもう一度考える必要があると思うんですね。
ですからやっぱり東京大会の反省を忘れずですね、
今回パリオリンピック、パラリンピックでは世界の一流のアスリートのですね、
プレーに注目していくはもちろんですが、
これらの問題も考えながらですね、
そういったことを楽しんでいければいいんではないかと思っているところです。
はい、いろいろね、実際山本さんは東京大会でいろんな局面に直面されていたから、
いろんな思いは終わりで、パリオリンピックはどうなっているんだろうかと、
その裏のところもいろいろと言いながらご覧になるかもしれませんし、
そのことは考えていかなきゃいけないんでしょうけども、
ただやっぱり東京オリンピックもそうだったし、
今山本さんおっしゃったようにアスリートの力が見ている僕らを勇気づけてくれたりね、
涙流させてくれたりね、それは間違いのないことなので、
金メダルとかそういう意味ではなくてね、
純粋に感動をもたらしてくれますから。
オリンピック出るまでに各アスリートがどれだけ努力をしてね、
そこの場所にいるのかということも感じながら、
来週からのパリオリンピック、パラリンピックね、楽しみにしたいと思います。
今日どうもありがとうございました。
はい、どうもありがとうございました。
今日はですね、毎日新聞出版の社長山本修司さんに、
パリのオリンピック、パラリンピックについて教えていただきました。
×少女隊の春のキーナと、
アオイリノアです。
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