1. 経営者のマインドサプリ
  2. 第527回 「問いかけ」の技術──..
2025-08-29 15:42

第527回 「問いかけ」の技術──4つの軸で問いを設計しよう!

▼番組への質問はこちら

https://ck-production.com/podcast-contact/?post=pc_akiyama

▼今回の概要

『問いかけの作法』/問いを設計する4軸/「どう思う?」が響かない理由/見立て・投げかけ・組み立て/主語×時間軸×抽象度×意図/考えたくなる場づくり

サマリー

本エピソードでは、「問いかけの作法」という書籍に基づき、効果的な問いを設計する技術が探求されています。特に、問いの定義や設計のための4つの軸、部下とのコミュニケーションにおける実践的なアプローチが解説されています。また、クイズ形式で具体的なシチュエーションを通じて、実践的な問いかけの作り方が紹介されています。

問いかけの作法の紹介
こんにちは、遠藤克樹です。 秋山ジョー賢司の経営者のマインドサプリ、秋山先生よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということで今日は、秋山先生からのね、あの…
そうなんだよ、今日ね、私久々にというか、昔前というのかな、おすすめの本を紹介しようかなと思ってまして。
はいはいはい、おすすめ本。
はい。
みなさん買っちゃいますよ、そんなこと言うのは。
そっか、買ってくださいねというよりは、まあそれは買ってももちろんですけども、
この内容、とても面白いので、この考え方で部下の方と接するといいんじゃないかなという本なんですけども。
はい。
あの、「問いかけの作法」という本知ってますか?
いや、私は知らなくてですね、先ほど名前を聞いてググりましたけども。
「問いかけの作法、チームの魅力と才能を引き出す技術、犯罪有紀さん」ということですかね。
うんうん。
で、これ私もあの、3年ぐらい前に読んで、とても面白かったというか、分かりやすかったので、
まあこれをちょっと私なりに今日皆さんに解説して、現場で活かせるところがあるんじゃないのかなと思ったので、ちょっと話をしたいなと思った。
あの、ミミクリの社長さんですね。今は多分会社名どこかとくっついてミミグリになったのかな。
あ、そうなんですね。
東大の大学院、あそこですよ。情報、何でしたっけ。情報、情報なんとか館、情報学館だっけな。
ああ、そうか、方から。教授みたいな方ですね。
そうそう、100人でやってらっしゃるのかな。で、共同開発作ったファシリテーション講座とかもされてて。
ああ。
ブランディング得意な会社なんでね。一度ワークショップに誘われて参加したことあるんですけど、
すごいロジカルにいろんな仕組みを設計されて、アカデミックにも整備されてるんで、
大企業の管理職の人たちがすごいいっぱいいらっしゃった。
いや、好きそう、好きそう。
で、この本私も読んだんですけども、アカデミックで結構こう、分かりやすいんだけど、組み合わせのパターンが多すぎちゃって、
ちょっと扱うのにはすごい時間かかるなと思ってるんですよ。
そこのところを私たちとギュギュギュッとまとめてお伝えしたいなと思って。
問いの設計方法
何の本なんですか、コーチングの本なんですか、問いかけの作法って。
どちらかというと、ファシリテーションの方ですね。ただ、ワンオンオンでも使えるなと思ってます。
まずですね、この方は考え方として、問いというものと問いかけるっていうのを少し分けているんですね。
いや、なんか秋山先生似てますね。言葉を背ける。問いと問いかけ?
そうそうそう。で、例えば問い、問いっていうのは質問すると多分近いところにあるんですけども、
問いというのはどちらかというと、問題解決のために情報を導くみたいな感じ。
彼の言葉で言うとですね、問いかけとは質問を通して情報を得る手段みたいな見合わせで捉えてる。
ところが、問いかけの作法となると、相手が考えたくなるような場だったり、質問を設計すると言ってるんですね。
なるほどな。定義してるんですね。
そうそう。ですから、例えば部下とかにワンオンオンで質問したとかね、会議で皆さんに問いかけたんだけど、全然答えが返ってこないみたいなことあるじゃないですか。
それは、ちゃんと答えが返ってくるような設計をしていくといいですよと言ってるんです。
ですから、とても詳しいことを置いておいて、ざっくりとね、まず3つのステップで言ってるんです。
1つ目が見立てる、2つが組み立てる、3つ目が投げかけるっていう、この3つをやるといいですよって言ってましたね。
見立てる、組み立てる、投げかける。
そうです。まず見立てるっていうのは、相手の状態とか場の雰囲気とかっていうのを見るんですって。
空気読む的な?
そうそうそうそう。例えばワンオンワンだったらですよ、なんか部下がなんか気づいてるんだけどももやってるんじゃないかとか。
あとはなんか思い違いをしちゃってね、先走ろうとしちゃってるんじゃないかとか。
なるほど。これ見立てる、非常に難しいテーマですね。掘りかけてたら。
そうそう。ただしその時にやっぱりその、ただ見立てるというところをまずちゃんとやりましょう。
一旦相手の状態をしっかりと感じましょうよと。
観察するっていうのは重要ですよって私たちは私も言うんですけども、この本の場合はもうちょっとふわっと感じればいいですよみたいな優しい方をしてましたね。
なるほど。見立てるね。
空気を感じる。ですから、相手が例えば質問を答えたくないっていう状態なのにどうしたらいいと思うみたいになっちゃってると見立ててないってことなのかもしれませんね。
その後、この組み立てる。ここがですね、非常に面白い書き方をされてたんですが、ちょっと複雑だったので私が4つのファクターに分けちゃいました。多分大きくずれてないと思います。
一つ目は主語。あなたなのかチームなのか顧客なのか会社なのかっていう、誰の視点で考えさせたいかっていうのが一つ目主語。
2つ目は時間軸。過去、現在、未来のどこを考えてもらいたいかっていう。
3つ目が抽象度。抽象的なのか具体的なのか。
4つ目が意図ですね。導いていきたいのか、少しこれ固まってるからこう揺らぎを作ってあげたいのか、みたいなこの4つの軸で問いを組み立てる。
これ問いを組み立てるって、問いを作るってことですか?
そうですね。掛け算をしていくということですね。
じゃあ誰に向けて、いつの時間軸で、具体抽象度どのぐらいで、何のためにこれを問うのかっていう設計の質問を作って用意するみたいな。
すごいロジカルに整理されますね。
私も昔、コーチングをしたときに、写真を撮るのと似てますよって言われてました。質問するっていうのは。
例えば、ファインダーで誰を除くのかとか、あとは過去の写真を撮るのか、未来のことなのかとか、リントをあえて抽象的にするのか、絞り込んでフォーカスするのかとか。
非常に似てる感じがしましたね。
その写真を撮る意図は何なのか。
組み立てね。質問するのにこんなに考える、こんなファクターを抑えながらやるんですね。
これがないとどうなるかというと、あなただったらどうするっていう漠然としたバクッとなっちゃってるわけ。
いつの話なのかも分かんないし、抽象度めちゃ高いし、お前はどう考えるとか言われても分かねえよってなるやつですね。
こうやって、分析的に見ると非常に整理されますね。
実践的な問いかけの例
似たてる。
似たてるので、例えば投げかけるっていうのは、自分の問いを投げるときに沈黙を怖がらないとか、答えを急がせないとか、相手の威迫を持たせるようにする。
この辺がお作法っていうところなんでしょうね。
例えばですよ、部下を見たときに、なんかこの部下が今の状況に対して、うまく言葉にできなくてもやってるなみたいなところを見たとするじゃないですか。
そのときに、さっきの4つの軸を使って、どういうふうに質問をするか。
これ、最初から4つってなっちゃうと難しいと思うので、3つでもいいと思うんですよね、最初は。
まず主語は、その人であなたでいいじゃないですか。
あなた。でもやってるならば、現在、今、今の状況についてちょっと考えてもらいたいなみたいな。
でもやってるんだから、いきなり具体的に何について困ってんの?なっちゃうと答えられないかもしれないので、
今のこの件について、どこに違和感がある?みたいなことを聞いていくと、
あなた、現在、中小度、それから揺さぶるというか、そこについてふわっと考えてもらうというような問いが出るわけ。
これは今の説明というのは、部下とのワンオンワンのときにどうですか?
そうですね。で、例えばですよ、その部下がチーム全体のことについてもやってる場合は、今チーム全体についてってところで主語が変わってるりするじゃないですか。
逆にですね、そのもやってるというよりは、その動けないと、一歩が踏み出せないにいると、部下が。
そうすると、まず主語はあなたじゃないですか。動けないってことなので、じゃあちょっと未来を見てもらおうと。
じゃあ具体的に考えてもらおうとした場合、例えばあなたが一歩踏み出すためには、どんな情報があるといいと思う?みたいな問いが立てられるわけです。
問いかけの設計
こんな感じで、まず主語なのか、過去、未来、現在なのか、具体的なのか。例えば具体的なアクションを作ってもらいたいなったら、具体的な一歩を何に踏み出せばいい?ってなるだろうし。
こういうふうにこの4つのファクターを、ファクターというか要素を掛け算しながらやっていくって感じですかね。
意外とこういった説明してくれることないんで、質問をするって何だろうって考えるときに、この4つの要素で整理して考えてみると立てやすくなりそうですよね。
そうですね。じゃあここでですね、遠藤さんに質問をクイズを出します。私が今から質問を言うので、この質問は4つの軸をどれを使ったかっていうのを考えてみてください。
シーンとしてはどういう投げかけの場ですか?
チームが会議の中で、全体の方向性が見えなくなってわらわらしてるみたいな。私が、このチームが本当にうまくいってる状態ってどんな感じだと思う?って聞きました。
はい。
で、これ4つのファクターでいうと、どれとどれとどれの組み合わせな気がしますか。
このチームが本当にうまくいってるときはどういう時だと思う?
どんな状態だと思う?
どんな状態だと思う?主語はチームでしょ?時間軸はどんな時?
意図的には今までにっていう話になったら過去なのかな?
はい。
で、具体度は一概に言えないですけど、どんな時だと思う?だからある程度具体的なシーンとかを問うてるんですよね。
うんうんうん。
で、意図。意図は何なんですかね?
ちょっとそのチーム状況によりますけど、さっきのわちゃわちゃしてる状態に対してチームとしての方向性を全員で共有したいみたいなところなんですかね。
そうですね。そうすると、揺さぶりのか導くでもいいんですけども、どっちかっていうと、揺さぶっていく、これ固まってるからそれを少し揺さぶりをかけるみたいな感じですね。まさしくそうです。
じゃあ、逆にです。逆じゃない。もう一つやってみましょうか。
はい。
状況としては、トラブルがあったんですよ。3つの人だったと。リーダーがね。
だけどもそのリーダーは自分一人のせいだと思って思考が止まっちゃってる。
いやー俺がまずかった、俺がまずかったんで、もうみんなに迷惑かけたって思考が止まっちゃってる場合。
じゃあ私の問いは、トラブルがあったときチームとしてどんな対応をしてた?何がずれたと思う?
トラブルがあったときにチームとしてどんな対応をしていた?
何がずれた?
15はチーム?時間軸は過去?
そうですね。
どんな対応も微妙なところですけど、どのぐらいの抽象度なんですかね。どんな対応なんで結構具体的に聞いてますよね。
うんうんうん。具体ですね。
ここは意図の話は秋山先生的にはあれですか。揺さぶると導くっていう。
二軸で考えてる感じなんですかね。だとすると気づくですよね。
そうですね。相当です。
ですからこういう勉強的なテストみたいなのすごい苦手。
いやだー。でもすごい確かに見えやすいですね。これ持っていると。
ここで大切なことは、今クイズ形式にしてしまったけども、合ってる間違ってるではなくて、4つのファクターで考えてみるっていうだけのことなので、
そうすると、それが自分が相手にパッと思ったことをドンとぶつけるっていうことをする前に、しっかりとこの4つのファクターで考えてみて投票していくってことをやっていくと。
これを続けていくと、この4つのことがですね、しっかりこれとあれやろうみたいじゃなくて、なんとなく自然に出てくるようになってくるのかなと思ってます。
実践的なクイズ
なるほど。すごく頭の中整理されていいですね。先ほどレイに出してもらった通り、1対1のときのシーンもチーム全体でのファシリテーション的なときも応用できるっていうこともよくわかりましたんでね。
私が最初練習するときどうやったかというと、まず問いを誰かに聞きたいときにこれ聞きたいって質問を書くんですよ。
この書いたものが自分のこの4つの軸が入ってるかどうか、結構抜けてたり大雑把にしちゃってるときがあるので、自分で質問を書いた後にその4つのどれかなみたいなことを考えていくっていうトレーニング方法も昔ありましたね。
なるほど。ということでね、ぜひ皆さんも聞いている方々は問いかける立場にいらっしゃることが非常に多いでしょうからね。
この本で言うなら問いになってないかっていうところからだと思いますけど、その上で4つの要素、3つの三本仕立て、見たて、組み立て、投げかけですかね。
そのあたりを押さえながらチェックしていただけたらということで秋山開設でございました。ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。番組では秋山城ケンジへの質問を受け付けております。
ウェブ検索で秋山城と入力し、検索結果に出てくるオフィシャルウェブサイトにアクセス。その中のポッドキャストのバナーから質問フォームにご入力ください。
またオフィシャルウェブサイトでは無料メルマガも配信中です。ぜひ遊びに来てくださいね。
15:42

コメント

スクロール