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2023-07-07 16:00

第417回 「わかるよ」は共感にならない!?

第417回 「わかるよ」は共感にならない!?

経営者のコーチングを専門とする秋山ジョー賢司が、経営者やリーダーの抱える課題に共に向き合い、「マインドのメカニズム」を基に、ゆるやかにお答えする番組です。

番組への質問はこちら↓↓

https://ck-production.com/podcast/akiyama/q/

00:02
こんにちは、遠藤和喜です。秋山ジョー賢司の経営者のマインドサプリ、秋山先生、よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということで、今週も行きたいと思いますが、ついこの間6月はね、共感力というテーマでアカデミアを実施されておりましたけれども、終わりまして。
だいたいアカデミア終わると、新しい今度こういったテーマが気になるとか、この辺やんなきゃいけないんじゃないかみたいな話をよくされてる気がするんですが。
そうなんですけど、実は。
こないだ共感力をやったときに、参加者の方から非常にありがちなというか、確かにそうだよなっていうコメントがあって、
そこについて考えたことがあるので、ちょっと共有させてもらってもいいですか。
はい、もちろん。
その方、まず共感は何かってことを確認すると、
わかるよ、わかるわかるっていうのがどっちかというと同意とか同情になってくるので、
そうではなくて、そうだったんだ、そういうことだったんだ、知らなかったんだ、みたいなのが共感だという話をしたんですよね。
その時に、この講義をアカデミアを聞いていただいたある経営者の方が、
いや、実は秋山先生と、私は部下に幹部にわかるよっていうのはよく使ってる気がします。
どうしてこれを使ってるかというと、わかるというふうに使わないと、
冷たく距離をとっているふうに思われてしまうんではないかという怖さがあります。
でもその気持ちわかりますよね。
そうですよね。
ここで、さらに共感力ってことについて皆さんと共有していきたいんですけども、
この経営者の方の気持ちわかるじゃないですか。
なぜ、「そうだったんだ」って言えなくて、「わかるよ」って言ってしまうかっていうのは、
ちゃんとした理由があるんですよ。
これはまず共感が必要な話でどういう話かというと、相手の悩みじゃないですか。
うまくいかないとか、自分の直属の部下に対して困ってるとか、いらついてるみたいな。
簡単に言うと落ち込んでるわけですよ、相手が。
落ち込んでる人を見ると、いわゆるネガティブな環境、感情っていうか落ち込んでるエネルギーって結構強いんですよ。
そうすると私たちは、この人悩んでるとか落ち込んでると思うと、
なんとか助けてあげたいとか、それ以上落ち込まないようにしてあげたいって思っちゃうじゃないですか。
確かにしてあげなきゃいけないとすら思いますよね。
そうなんです。
それをそうしないと、なんか俺がこんなに落ち込んでるのに、
社長は俺の話をちゃんと聞いてくれない、投函してくれない、冷たい奴だって思われてしまうんじゃないかと思って、
ついっかりわかるよってやってしまうと。
この方は言ってたのは、冷たいように受け止められちゃうんじゃないかと、距離を取ってるんじゃないかと言ってるけど、そうじゃなくてっていう話ですか。
03:06
同じことです。
わかるよって言ってあげないと、自分があなたに対して距離を取ってる。
えー、そうだったの?とかって言うと、
なんか人事だと、社長、俺の心配してくれてないでしょって思われちゃうのが怖いので、
わかるよって。
あとは世の中的にも、部下の話を聞いてあげましょうとか、共感するのが大切ですっていうことを聞いちゃってるから、
とりあえずわかるよって言っておかないと怖くてしょうがない。
っていう話を聞いてくれて、うわーそういうことって起きるよねって思ったんですよ。
なのでまずリスナーの方にもシェアしたいのが、
相手が困ってる状態に対して、ワンオンワンも含めてね、お話を聞くというのは、
相手が落ち込んでるからそれをなんとか助けなくちゃいけないっていう気持ちが強すぎて、
どうしてしまうってことは、起きますと。
引きずり込まれちゃうという悪い言い方をすると。
結果的に同情しちゃうということですか。
はい。同情すると二つのパターンが起きる。
一つは、いやー同情してくれたー、社長は俺のことはなんでもわかってくれるって言って、
依存状態に入っちゃう。
何か困ると、社長はわかってくれるって言って自分のこの辛さを吐き出す相手になっちゃう。
掛け口になっちゃうんですね。
で、ああそのうちちょっと大変だな、今回は付き合いきれないなーって思って、
ああそうだったんだ、でもそれを自分で考えたほうがいいよって言うと、
社長は俺のことを見たなと思ったのに、そうじゃなかったんですねって裏切られたみたいになっちゃう。
なるほど。間違った意味の事象を相談されるのが多い人。
それになってしまうんですね。
特に人材不足だとか、今この人に辞められたら困るっていう状況っていろんなところであるじゃないですか。
そうすると、相手を助けてあげたいっていう気持ちよりも、
この人に亡くなられると困るとか、反感を買われたら困るという気持ちが湧いちゃいますよね。
だからこそ、そこで私たちの認識を変えたくて、相手の話をちゃんと聞いて、
ああそうだったんだってわかるよじゃなくて、そういうことがあったんだっていうことの共感のほうが、
健全にお互い安心感が生まれてくるっていうことを、私たちは経験していないんですよね。
ですからそこの部分は、自分の不安を消すためにわかるよって言ってしまってる自分に気づいて。
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そうではなくて、ドーンと構えて、相手の話を聞いて、そういうことだったんだという共感をしていってほしいんですよ。
もう一つ私たちが勘違いしてしまってるのは、目の前の困ってる人がいたら助けないといけないと思ってしまってる。
相談がありますとか困ってることがありますって言われるときに、
何かいいアドバイスとか気づきを与えてあげて、「ありがとうございました。社長に相談してよかったです。」っていうことをやらないと尊敬されないのではないかとかね。
話をしたのに、「社長に相談したのに意味なかったです。」って言われてしまうんじゃないかとか。
自分の評価が気になっちゃうということですね。
そうです。
決してそんなことはないんですよね。
やっぱり相手の話に対して解決策を出すということじゃなくて、思考を整理してあげるとか、
こういうことがあったんだ、ちょっと待って、そういうことはここはどうなったのっていうふうに、相手の話を聞いて伝え返しをしていくと、
相手は自分の状況が分かってくれる、分かっていくってことは本当に価値なんですね。
特に責任がある方とか、自分が上の立場だと思ってる人は、相談されると解決に導いてあげないといけないっていう、なんて言ってるんでしょうかね。
思考というか信念が私たちには強すぎるんですよね。
問題解決意識が強すぎるということですか。
そうですね。
その一方で、やっぱり上司とか経営者がすべて答えを持ってるわけじゃないとか、
未知の世界なので、上司の人が正しいわけじゃないって言ってるし、自分も思ってるのに、
まだまだ俺は先輩だから社長だから答えを持っているとか、導いてあげなくちゃいけないとか、
そうしないとついてこないんじゃないかっていうふうに、まだまだ擦り込みが私たちの中にはありますよね。
ですので、そこではないんだよ、共感をするということは、相手と一緒に相手の思考を整理する。
そのことで相手って本当に安心していくんだよってことも、これは実践を通して確認していくしかないんです。
この辺、遠藤さんはどうですか。
自身で部下とか誰かが悩んだり落ち込んだりすると、分かるよって言ってあげなきゃいけないのかなって思ったりすることってありますか。
どうなんでしょう。分かるよって思ってあげなきゃいけないよりも、分かってあげられないことのほうがむしろ問題意識が強いなっていうのは聞いてて感じたんですけど、
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何に悩んでるのか全然わかんないんだけどみたいなほうがむしろ、ちょっと良くないなって感じがしてますけどね。
あーありがとうございます。
最近私ももう一つのテーマとしてはそっちのことも考えていて、
一つは共感ということに対して同調しすぎちゃうということの問題が今あったじゃないですか。
分かるよって言わないと冷たいと思われちゃうとかね。
もう一方は今、遠藤さんが言ってくるように、むしろ分かんないみたいな。
それが強くなると反発とかイラつくりするケースってのがあるんですよね。
そうですね。あとあれじゃないですかね。今の話聞いて思いましたけど、
いやーなんか分かるけど、それ自分で考えることじゃないのみたいな方向で、結局分かんないみたいな。
結局そこをさあダメだよねみたいな感じの方に行きがちな気がしますけどね。
そうなんですよ。今私がずっと問題意識してるというか、いろんなクライアントさんと接してて、
そこについてもきちんと経営者とかリーダーは考えなくちゃいけないよねと。
共感できないもう一つの側面。それお前が考えることでしょとか、なんでそんなことを悩んでるのって言って、
相手の悩んでるポイントが理解できないとか、そういうのって結構起きてきてるんですよ。
最近私が気になってることとして、
なんでこの幹部とかマネージャーは責任感がないんだろうっていうテーマがすごく多く上がってきてますね。
責任感がないんだろう。同じ話じゃないですか、今の話。
まさに責任感がないんだろうっていうところから来てる。
何言っていいかわかんないみたいな話を聞いてます。
そうそうそう。例えば彼が頑張っていて、
実績もあるのでリーダーとかマネージャーに、クラスに昇格したと。
本人もやりたいと言って昇格したと。
昇格したのに関わらずとか、そのポジションを与えたのにも関わらず、
政府に聞いてくださいって。
彼を部長にしたのに本当に責任感がないんですって。
どうしたんですかっていうと、
その部長さんの話をしてくれて、
いやもう彼の言ってること本当に理解できませんって。
これもある意味、共感っていうことで区切った場合、
彼の悩みが共感できないってことになってくるね。
そこのポジションを与えたんだし、それだけ評価してたんだから、
自分で考えろよって思ってしまうがゆえに。
自分で考えろよとか、そこを悩むとこなのとか。
でも確かに新しいところのポジションに設定してあげてるんだから、
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それはわかんないしできないはずですよね。
なのにいざ身の前にその部下がいると、それができない気がしますね。
そうなんです。
あとは結局、僕があなたのことを評価してあげたとか、
偉そうなことだったね、評価したという、それから期待してると。
この僕があなたに期待してるということが、なんでわかってくれないの。
こうなってくると、相手のことが共感できないというよりは、
自分が共感されない、自分のあなたへの期待とか、
あなた評価してるっていうことがわかってもらえなくて困ってるという。
逆転現象というか、共感できないというかよりも、
こっちがあなたを評価してて、期待してて、この職責を渡して、
ポジションを上げたり、出世させたという、
この私の気持ちわかってくれないあなたっていう共感を求めちゃうってことですか。
そうですそうです。
わかんないですけど、無意識でそうなってそうですね。
言われてみれば、そっか、こっちが許可求めてるのかってことですか。
めっちゃ恥ずかしい話じゃないですか、これ。
その中でその気持ちはわかります。
私もマネージメントとかってときに、
俺があなたにこんだけ期待してるし評価してくれるとか、
俺の君への気持ちがわかんないの?みたいな気持ちがついついなってしまいますよね。
なりそう。
なってます。
だけども、ご本人の問題意識は、
俺はあいつの気持ちが共感できないって悩んでるんだけども、
その裏にあるのは、実は共感してもらえないってことに対する苛立ちとか。
こっちがね。ってことですね。
その背景にあるのが、
キーワードって言ったら期待なんだよね。
期待に答えてくれないっていうことは、
今、時代が本当に動いてるからこそ新しいことをやっていかなくちゃいけない。
その中で頑張ってる人がいるのでピックアップして、
そして期待を込めてるんだけど期待に答えてくれないんですっていうことが、
結構いろんなクライマックスさんから上がってきてます。
なるほど。
そしてその期待に答えてくれないで、
感心でたり苦しんでいるこっちの気持ちわかってくれないお前って言って、
攻撃をしてしまうっていうメカニズムになってるっていう話か。
なるほど。
ということで、今お話が整ったということは、
次回は期待あたりがテーマになりそうってことですかね。
そうですね。次回のアカデミアとしては、
期待とか責任感を持たせたいのにみたいなところをテーマに、
皆さんにいろんなことを届けられたらいいなっていうふうに今考えてます。
なるほど。ということでアカデミアの共感力の回6月どうでしたかというところから、
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次回7月のテーマになりましたけれども、
ちょうどこの配信されてる頃はもう直前になっておりますので、
全く違うタイトルアカデミア発表される可能性もあるので、
ぜひそちらもチェックしていただきたいなと思っております。
ということでよろしいでしょうか。
お会いしたいと思います。ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
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