00:03
こんにちは、遠藤和樹です。秋山ジョー賢司の経営者のマインドサプリ、秋山先生、よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
本音を聞く覚悟
さあ、ということで、今日はですね、前回からのちょっと続きというかね、延長線でやっていこうということになっておりまして、キーワードとしては、本音を聞くことの覚悟ですかね、前回は。
それが転じて、本音を言うことの覚悟を今日はやっていきたいということになっております。ちょっと前回から軽く復習をしましょうか。
部下が本音を言ってくれないので、そのためには本音を聞く覚悟っていうのが大切ではないかという、その本音を聞く覚悟はどんなものですかという質問から始まり、そこには本音を言われると言われたこっち側は心が揺れるので、
揺れないぞじゃなくて、私はあなたの本音を聞いて心が揺れる覚悟を持ってますというところが重要ですよという話をしました。
本音を言う側の立場に立ってみたら、お前の話を聞いても俺はブレないぞ、本音を言ってくれっていうような人に本音は言いたくないよねって話みたいこともね、しましたよね。
一つ半分の話で、もう一つは、相手が本当のことを言わない、黙ってる、俺は絶対本音を言わないぞと言ってる人に対して本音は言わなくなっちゃうじゃないですか。
ということで表裏一体ということで、今度は私たちリーダーとか経営者の方が、本音を言う覚悟というものはどう捉えているのかという話を今日はしたいなと思ってます。
で、簡単に言うと、シンプルに言うと本音っていうのは言う覚悟と聞く覚悟が揃ったときに場に現れていくので、本音を言う覚悟というものを、ある私のお客さんが事例というか、行った体験話をすることで皆さんに感じ取っていただけたらなと思ってます。
その経営者の方は、まず信頼している幹部の方がいて、その方に現場を全部任せたんですね。
でもいつかですね、ふと気づいたんですよ。
あれ、いつの間にかその幹部は、自分が回しやすいように現場を作っちゃってるんじゃないのかなと。
社長としては違和感を感じてたんですが、そのことをなかなか言えなかったんです。
なるほど。よくある話ですね。
なぜかというと、その幹部の方が一生懸命仕事をする。
優秀なんですね、きっと。
そして誰よりも早く来て、誰よりも一生懸命やってるという意味で、この人は一生懸命やってるし、みたいなところでなかなか言えなかったんですね。
頑張ってるし、仕事もできてると。
でもあるときに、このまま自分が何も言わないと、その会社がどんどん弱くなっていくんではないかと。
彼の自分が好きなように回してるやり方に対して、すごい採算性が悪い部分があったり、一部ね、効率的な部分があったり。
そこについて指摘したくても、今僕が指摘しちゃうと、すごい彼はショックを受けたり、もしかすると怒り心頭になったり、もしかすると辞めちゃうんじゃないか、みたいな恐れがあって、なかなか言えなかったわけですね。
仕事のできるキーマンに現場を任せられる場合に必ず起きるシーンですね。
そこで経営者の方は、ずっと自分の内部のときに、今私の会社の問題は、彼が自分が回しやすいように回してることだけではなくて、自分が言うべきことを言えてないってことが、今の経営の一番の課題だということに気づかれたんですよ。
そこでいろんな自分の悩みを見たんですよね。
そして最終的に、これからの社員のためとか会社の発展のために何がいいかというと、やっぱり言うべきことを言わなくてはいけないんじゃないかということですね。
すごい思考して、こんな言い方をしたらいいのか悪いのかってことをめちゃめちゃ考えて考えて。
そして準備して、実は話があるんですよということを呼び出して、彼にそのことを伝えたんですって。
その伝えるときも超怖かったって言ってましたね。すごい緊張したし。
そしたらですね、それを伝えたら部下はどうなったと思います?
中身がわかんないよね。全然予想ができないですね。
君のこういうところで頑張ってるのがよくわかるんだけども、ここの部分は非常に採算が悪いと。
そのことを何度か現場スタッフからも言われてるんだけども、君は一向に区切りを持っていないという報告を受けてると。
もしこのままこの状態を続けていくならば、会社の発展は難しいと考えると。
場合によっては君と一緒にできなくなってしまうこともあり得るみたいなところまで言ったんですって。
そういうことね。そこまで言ったんですね。
そしたらその幹部はですね、冒頭1時間2時間ぐらいずっと自分の考えがいかに正しいかとか、
自分がいかに誰を頑張ってるかってことをずっと喋ってたんです。
まあそうなりますよね。
そのとき社長はちょっとうーんって思う気持ちもありつつ、それでもその言葉を否定せずにずっと聞いてたんですって。
こっちが言うべきことを言ってしまってる以上、今度聞かなきゃいけないですよね。
ずっと聞いてて、うわーっと思った瞬間に、その幹部の方があれって言い出したんです。
あれ、なんか自分が喋ってて、自分が人にやられたら一番嫌なことを俺はみんなにやってるってことですかね、みたいなことをいきなり言い出したんですよ。
自分の中の変な矛盾みたいなのに本人が気づいちゃったんですね。喋ってるうちに。
そこからミーティングの雰囲気がガラリと変わって、もしかすると社長が言いたかったことはこういうことなんですか、みたいなところがあって。
すごい大切なことに気づかせてもらった気がします。
自分はすぐ変われるかどうかわからないんだけども、今までよりは現場の社員の方の話を聞ける人間になりたいです、みたいなことを言ったんです。
社長が何が起きたか全然わからなかった、最初は。
ただ彼の中で、やっぱり今までは何か今まで作ったものが壊れてしまうんじゃないかという恐れから、
彼に対して自分が本音を伝えるということをずっと避け続けてきたんだなってことが、彼の社長さんの気づきだったんです。
この話を聞いて、実は弊社の方がいろいろと現場を見て感じてることってあると思うんです。
それをバーンと言うということじゃなくて、本当にそれはどういうことなのかなとか、それを伝えるためにはどういうふうに伝えるべきなのかということを、
本当に試行して試行して、その上で伝える覚悟を持って伝えたら、相手も自分の何かに気づいてくれたというお話なんですね。
ですから、結局、今実は私たちに求められているというのは、当然、相手の本音を聞く覚悟というのもめちゃめちゃ重要ですけども、
その前に、私たちが本音を言う覚悟というものが、いったい自分の中に持っているのかどうか。
同時に、本音を言うということは、言う方も怖いし、聞く方も怖いので、どのように伝えていくかということを本気で考えていく姿勢がすごい重要だなと思いましたね。
経営の視点
なるほど。この社長さんは、本音を言ったって言ったら、会社の存続のために言う必要があると思って言われたんですか?
そうですね。その会社の存続のために自分が本音を言うということから逃げている、そんな自分が姿勢だとすると、その会社自身は発展しないなというふうに気づいたんですよね。
なるほど。でも都合がいい社員さんっているときには、逆に社長の上の立場から見ると、本音なんて言わないでおくかっていう汚い計算を働いてしまうものありますもんね。
このままでいいですか?っていう結果が良くないっていうことに踏み切ったわけか。
でもそういう話を聞いて、私たちも言ってますけども、本音を言ってすごく本当に怖いんですよね、みたいなことをおっしゃってて。
言う方がね、そりゃそうだよね。どうなるかわかんないですもんね。
ですから、やっぱりこうやって私たちは相手が本音を言ってくれ言ってくれじゃなくて、本音を言って本当に怖いんだということをやっぱり自ら自分が体験して知っていくということの重要性を何かその経営者の方から教えていただいた気もしました。
なるほど。今回は本音を聞くじゃなくて本音を言う覚悟の話だからまさにこの話なわけですね。
ここから何を感じ、学んでいくのかというのは結構人それぞれのところにもある気がしますのでね、最後には玄武先生としてはメッセージとしてはどういう受け止めをしていただきたいなということなんですかね。
今回前回について本音というテーマだったんですけども、本音というものは冒頭申し上げたように自分と相手の中で起きていることなので、
2人ともその本音に向き合っていくという覚悟とか気持ちっていうのはまず大切なんだなということと、最終的にはその人と一緒に何を見つめていきたいんだということを自分にもう一回問いかけていかないとその一歩は踏み出せないなと。
この社長さんはこの幹部と一緒に経営のことを見つめていきたいという気持ちは多分あったんですよね。
なるほど。その方が大切であったということも含んでいるわけですね。一緒にやっていきたいと。
今あなたはその部下の方と何を一緒に見つめていきたいですかというところが本音に近づく最終のきっかけになるような気もしています。
結局でも社長さんのアウトガンが非常に大事なものを持っていらっしゃったんだろうというところにもあるんですかね。
はい、そうだと思います。
というところで、今日の回も前回とセットにはなりますけれども終わりたいと思います。
言う覚悟と聞く覚悟ということで、ぜひ前回のものを一緒に聞いていただくとより理解が深まるんじゃないかなと思います。
終わりましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。番組では秋山城ケンジへの質問を受け付けております。
ウェブ検索で秋山城と入力し検索結果に出てくるオフィシャルウェブサイトにアクセス。
その中のポッドキャストのバナーから質問フォームにご入力ください。
またオフィシャルウェブサイトでは無料メルマガも配信中です。
ぜひ遊びに来てくださいね。