合気道と経営者の意識
こんにちは、遠藤和喜です。秋山ジョー賢司の経営者のマインドサプリ、秋山先生よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日はね、タートルネックを着ている秋山先生とね、寒くなったんだなというのを実感しながらやっていきたいなと思いますが。
はい。先日ちょっと前にポッドキャストで、合気道の話をしたじゃないですか。
はいはいはい、合気道、メタファーに使った回。
そうですね、受け取るというのが相手と一体化するんだよみたいなね。
536回でやりましたね。
はい。私ごときが合気道は語れないんですけども、それなりに後で考えたら、結構なんかいいこと言ったなみたいな。
ほうほうほう、というか優断者ですからね、ごときがというか、少なくてもある程度語っていかなきゃいけない立場ですよね。
いやまだまだ。
断っていうのは。
いや、初断なのでスタートに立ったって文前と言われてるんですけどもね。
はいはい。
一体となることが重要なんだって自分で喋った分、それを意識してこれを稽古したんですよ。
うんうんうん。
稽古してて、上級者の方、もっと私より上な2段とか3段の方と一緒に稽古するんですけども、肘とか腕を決める技があって、優断上の方ってやっぱり効くんですよ、技が。
しっかりグッてやると結構ですね、腕にいらないところに技ができまくるんですよ。
うわ、ほんとだ。
ちょっとあの、放送でどう伝えていくかわかりませんけど若干、仕事上で見たら触れちゃいけないかなと思って、会話にしないようなくらいの打撃をくらってますね。
いやいや、その場が痛いだけだったら全然痛くないんですけども、と思ったら。
すごいね、そんな怪我するんですか。
怪我っていうのもないですよ、単なる技なんでね。
へー。
痛いんだ、そんなに。
まあそういう部分もあるっていうことですね。
へー。
まあということでね、あの怪我を見ると一体となれなかったなということだけははっきりしたような気がしますが。
その通りです。
経営者の苦悩と伝え方
さて、今日のご質問を早速いきたいと思います。
今日はですね、50代の経営者の方ということでいただいております。
医療機器メーカーの販売代理店を営んでますというふうにいただいてますね。
秋山先生、こんにちは。
社員30名ほどの医療機器メーカーの販売代理店で経営者をしております。
業績は安定していますが横ばいが続き、このままでは先細りすると危機感を持っております。
先日のエピソードでお伝えしましたが、
業績は安定していますが横ばいが続き、このままでは先細りすると危機感を持っております。
先日の営業戦略会議で3つですね、
なぜ変えるのか、どう変えるのか、具体的に何をやるのかを準備して丁寧に説明をしました。
ところが会議後に出た言葉はノルマは変わらないんですよねの一言。
幹部からも社長の話は理想に聞こえますと言われました。
私は理想を語ったのではなく会社存続のための現実を語ったつもりです。
認識のずれが起きるのは一体何を変えるべきなものでしょうか。
伝え方なのか、組織なのか聞き方なのか、それとも私自身の在り方なのか。
ということでいただきました。
いやいやいや、こういう場面っていっぱいありますよね。
経営者の方が社員の未来を考えて何とかコブしていこうとか、
しっかりとリーダーシップを取っていこうということで一生懸命語っていくんだけども、
なかなか届かないというかね。
今この質問にあったものを見ていると多分ですね、
これはいわゆるゴールデンサークルと言われている伝え方を高める方法の一つを使われたのかなと思ったんです。
そうですね。
これやっぱりコミュニケーションのアプローチ方法としては、
一つ有効だと私も思ってはいます。
ただ現場でなってくると、
理想は語っている、社長が熱いのはわかっているんだけど、みたいなのが起きたりね。
そうすると、いや、なんか俺の説明が黒かったのかなとかね。
もっとわかりやすい説明をしなくちゃいけなかったのかなとか、
もっと自分のYが小さかった、もっと大きな理念を語らなくちゃいけない、
みたいないろんなことを迷われる方って多いと思うんですよね。
ここに対するアプローチ法っていくつかあるんですけども、
今日は少し脳みそというかマインドの視点で見てみたいと思うんです。
この方がどのように伝えられたかはわかんないんで、
なぜ、どう、ゴールデンサークル的にお伝えされたのはわかるんですが、
そこもわからない中ですけども、ポイントとして、
脳の構造と伝達の順番
今日はマインド的な観点でのアドバイスがあるということですね。
私たちが相手に行動を流すときによく考えていくのが、
まずしっかり意味を伝えて、理解してもらって、
共感してもらい、納得してもらったら行動していくということを考えたりするんですね。
ですから、ここにはこういう意味があるんだ、みたいなことをしっかり伝えて、
これだったらわかってくれるよね、確かに社長の言うことがあった、
共感した、そして納得した、行動しよう、みたいなことを私たちは考えていく。
ある意味、理想的な順番ですよね。
ちゃんと意味を伝えて、理解してもらう。
意味を伝えて、理解してもらって、共感をしてもらって、納得をして、行動する。
それができたら、何でもできますからね。
そのときに、なぜこれがうまくいかないかという、うまくいかない場合ですよ。
いくつか背景があってですね、わりとこれというのは、身近な方にうまくいかないケースってあるんです。
社員の方とかね。
一番ゴールデンサークルがうまくいくと言われている一つのアプローチ方法が、プロモーションなんですよね。
顧客に対して、プロモーションをかけているときに、私たちはこういうことを、なぜやるのかというとこういうことです。
そのためにこういうことをやります。具体的にこういうことをやってきます、みたいなことを、
プロモーションのときには有効なんですけども、身近なときに起きてしまうのは、近いから普段の社長とか部長が見えちゃってるだけです。
それあると、そういうことは言ってくれば、普段の態度ってどうなのって思ってしまったり、
結局今までだって理想とかを掲げたけど、実践してくれなかったじゃん、みたいなバイアスが入ってしまうことってあるんですよね。
なるほどね。人間関係のバイアスがかかって、言葉が入ってこないってやつですかね。
だからこそ、逆に身近な人ほどですね、相手の脳みその順番に沿ってお話をするという考え方があるんです。
ほうほう。脳みその順番。
私たちっていうのはよくですね、大脳品質とか脳幹とかっていろいろ話あるじゃないですか。
人が言葉を受け取るときの順番として、まず一つあるのが、脳みそ、感情、意味っていう順番もあるんですね。
脳みそ、感情、意味。
そうです。脳で言うと脳幹、大脳変異型、大脳品質という順番もあるんです。
これ内側からいく順番ですね。
動物脳的な方の脳幹と。
次は大脳変異型、感情の部分ですね。そして大脳品質、意味付けというふうに。
理解に当たる部分ですかね。
この順番も一つ大切にしてもらいたいんですよ。
脳幹から入るとどうですか。逆じゃなくて。
どうやって、食療法みたいな。
どういうことですか。いきなり社長が何、よく分からないですけど。
すごい、ダメだ。ちょうど今ハロウィンだからコスプレするぐらいしか思いつかなかった。
確かに脳幹ガーンってありますね。
でもね、あんまり効果なさそうですね。
まず脳幹っていうのは、皆さんもご存知の通り、この人は的確に判別していると言われてますよね。
脳幹はね。
ということは、まず最初に相手に印象付けるのは、この人は自分の敵なのか味方なのかということを
ちゃんと敵じゃないかも、みたいなことを印象付けていくことが重要です。
なるほど。でもこれ、初めからもう社長が敵と思われてたら、結構スタートからもうしくじってますよね。
そうなんですよ。
根本のところ?
敵と思ってたらですよ。ゴーデンサークやローガンですよ。
私は社員のためを考えてます、とか言っても、何なのそれ、みたいになってるじゃないですか。
そうですね、鼻から聞いていく。
そうね。
今日の回は何?もともこうもない回ですか?
例えばですよ、私は社員と顧客のためにこの会社を頑張っていきます。
え、何?社員の幸せ?幸せ何?こっちしんどいんだけどって。
そのために営業強化します。営業強化って何?結局ノルマン言いたいんでしょ?みたいに最初から相手の言葉をなかなか受け入れてもらえないんですよね。
家でね、パチンコは別に悪くないですけど、パチンコをやってて尊敬されない父ちゃんがいきなり立派なことを語ろうとして、もう何言ってんだろうって思われちゃうみたいなのに近いんですかね。
パチンコは悪くないですよ、でもなんかすごい立派なことを言った後、じゃあ俺パチンコ言ってくれよと思った時にはーって思ってしまいがちじゃないですか。
ということはこの人は敵か味方ということの、味方じゃなく敵じゃないんだということをちゃんと伝えていく。
はいはいはい。
これどういうことかというと、まずこちらの存在を認識しているかどうかっていうのは重要なんです。相手からすると。
今回で言うと社員さん、幹部の方々がこちらのことを認識してるっていうことですか。もはや眼中にないじゃなくて。
信頼関係を築くための第一歩
例えばよくね、政治家の方がすごい立派なことを言っても結局私たちの生活のことわかってくれないでしょみたいな話がありがちじゃないですか。
私たちのことを見てないと。
そうそう。
それと同じように、じゃあまず私たちの現状がどうなっているかということを聞く気があるのかどうかっていうところが敵か味方のスタートになるってことですね。
あーなるほど。具体的によかったです。
なるほどね。
だからまずは日常会話の話になっちゃうんですけども一つはね、自分たちのことを知ろうとしているというスタンスを見せてくれているかどうかっていうところでいきなり選別されちゃう。
なるほど。もうなんか人間の根幹みたいな話ですね。
本当そうなんですよ。
その後がそこを一回、第一の門がそこですよね。
次の門が大脳変異型感情なので、この人の話を聞くと私は安心できるか。もしくは好感が持てるかっていうところです。
そうするとそこでは、この人は一応私のことを知ろうとしているということと、この人って安心感があるとか好感があっているときにここでやっぱりお話の仕方の声とかトーンが重要なときがあります。
この2つの門をクリアするとようやく上司の言っている言葉が耳に入ってくる。脳に入ってくる。
相手を理解するための姿勢
脳に入っていくと初めてこの人の言っていることは筋が通っているのかとか、本当に私たちのことを考えているのかということを考えていくわけですよ。
そうすると面白いですよ。その意味というものを本人たちが作っていくんです。意味をこっちに与えるんじゃなくて。
この人は私たちの話を聞こうと普段からしている。そして話しぶりとか内容を聞くとちょっと安心するし、好感も少し持てる。
じゃあ話の内容を聞いてあげましょうって言うと、ああ確かに確かにね。だったらそれってやる意味があるかもねっていうことで意味が相手から生まれるということが起きる。
今回の原点、日常大事ってことですか?ちょっとどこに着地させたいわけではないですけど、結構どうしようもないテーマですね。
一つは日常が大切ということがあります。もう一つは、じゃあこれどうするかって時ですね。やっぱり相手のことを知ろうとするということなんです。
相手のことを知ろうとするというと、やっぱりコーチングですよね、質問ですよねってみんな走っちゃうけど。
コーチングで人を知れるなんて大きな誤解は確かにありますよね。
そうなんですよ。つまりね、質問っていう時にヒアリングになっちゃうんですよね。最近どうなの?調子は?数字どう?っていう時に、ここは同じ質問でも情報収集して分析するってことになっちゃうんです。
そうすると警戒しちゃうんですよね。ですからここでのポイントは、相手のことを知ろうとするって話に、今回は収集するんですけども、相手のことを知る時に質問すればいいよということではなく、質問する時に訪ねるというか訪れるって感覚を持ってほしいんですよ。
この感覚をですね、皆さん掴んでほしいんですけど分かるかな。
例えば、私たちが一度行ったことのない国に旅行行ったとします。
そしたら私たちはその場所に訪ねていきますよね。訪れるというか訪問者。
そうすると、この街の一体名物は何だろうとか、どこに行ったらおいしいパスティ屋さんがあるのかなみたいなことを訪ねていくって感覚ってあるじゃないですか。
その感覚を持って相手の話を聞くってことを日常からチャレンジしてほしいんですよ。
つまり、ヒアリングとか情報収集というよりも、相手の世界観、NLPでいうとマップなんですけども、相手の世界観の訪問者としてそのタウンスを持ってほしいんです。
そうすると、例えばですよ、部下の方に、今一番負荷がかかっているところはどこ?って言うと、これはヒアリングになっちゃってるんですよね。
そうじゃなくて、あなたという世界観の中に訪問ビジターとして、今君が一番負荷がかかっているところはどこなの?みたいなことを訪ねていくという感覚をすると、
相手は、部下の方はニュートラルに、この人は私のことをニュートラルに訪ねようとしてくれてるんだ、訪れようとしてくれてるんだという感覚が伝わっていくんですよ。
最後、テクニック論の方も含めてちょっと落とし込んでくださっておりますけれども、でもこの話って根本は、やっぱりちゃんと相手のことを知ってくれようとしている人なんだっていうその安心感のある脳幹を安心させるような関係性がないと話が入ってこないので、テクニック論じゃないんですよということなんですかね?
と受け止めましたが、どうなんですかね?
おっしゃるとおりで、じゃあケム先生、一生懸命言葉を語っても届かないんですよっていう方がいて、私も昔それすごい苦労したんですけども、じゃあ言葉を届けるって何かっていうと、情報を相手に伝えることではないということですよね。
それも含めて、その前に相手が何を見たり何を感じていくのかということを一緒に見て、その上で全体のアウトカムを初めて言葉で伝えていくという、その伝える前のお作法というか、まずその土台を整えていくということに少し意識を持っていってほしいんです。
なんかでも本当に超重要な根底の話をしてくださった気がしますのでね。私は何か、もともこうもないって言いましたけども、ある意味でもともこうもない話をちゃんとしてくださったということなんですかね。
そういうことで、脳から見る人間関係ですね。すごい大事な男ですよね。
というわけで。
ぜひですね、ここの部分を一緒に丁寧にやっていきたいですね。
ということで終わりたいと思います。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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