経営者の自己認識
こんにちは、遠藤克樹です。秋山ジョー賢司の経営者のマインドサプリ、秋山先生、よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日も行きたいと思いますが、今日は質問がありますので、行きますか。
はい、行きましょう。
今日はですね、40代経営者の方、マッサージ施術店の方ですね、行きたいと思います。
人口20万人ほどの地方として、マッサージ施術店を3店舗運営しており、最近は利用者も増え、利益がしっかりと生み出せるようになりました。
今後施設を増やしていき、安定的に利益を生み出していきたいと思っています。
業界の人間として、ビジネスモデルの特徴・特性・弱点などもつかみ、経営ノウハウがしっかりとたまってきたという自負もあり、現時点では特に大きな不安はありません。むしろ、自信もあります。
とはいえ、だから経営者として大胆に行くためにも、慎重に考えながら行動したいと考えており、マインドや心理的な観点で、このタイミングで何か注意すべきことがあればお願いいたします。
一応、今後のリスクについても考えているつもりではありますが、見落としがあればアドバイスをお願いいたします。
おー。
そういうことですね。
何だろう、あふれる自信、そしてさらに拡大していくために、ちょっと慎重な部分をしっかり作りたいってことなんでしょうかね。
そうなんでしょうね。あれですか、悪魔のように大胆に天使のように、逆だ逆。天使のように大胆に。的な感じなんじゃないですか。
そうですね。
非常に大事な経営者としてはね、大事なところですよね。
よく私たちは事業が好調なときこそ、リスクとか問題が見えなくなるって言われるじゃないですか。
うーん、サラッとですけど、そうですね、サラッと大事なこと言いましたね。
順調なときほど問題が見えなくなる。
そうそう。
見たくないんですね。
これ何でかっていうと当たり前の話で、まず経営者の方っていうのは自分が見えている問題点を抽出して、それを解決するわけじゃないですか。
はい。
だから成果が上がったと。
はいはいはい。
そうしたら自信つきますよね。
そうですね。
で、俺が見えている問題をクリアできたんだ、さあ拡大してこうって言って普通になるじゃないですか。
まさにこの方が今そのタイミングですよね。
ということは逆に考えると、この経営者が見えていた問題はクリアしたということは、見えていない問題が残っているとも言えるわけです。
ああ、はいはいはい。
自分が見える問題でしかないですからね。
そうですね。
そこでたまたま私もお客さんにこういう事例があったので、ちょっと私のお客さんの事例をお話しさせてもらいますね。
はい。
で、私がかかったある業界の顧客の方も本当に売り上げが順調で現金も増えてきて問題がないと。
はいはいはい。
だからさらに秋山さん拡大していきたいのでサポートお願いしますって言われたんですよ。
うんうんうん。
同じような回答ですか、じゃあ。
で、そこでじゃあ一旦拡大していくことを前提に社長が考えているリスクは何ですかってことを書き出してもらったんです。
本人の認識でのリスクを書き出してもらった。
で、実はこうなるかもこうなるかもみたいな。
それを見せさせていただいたときに、何か私の中で違和感というか、それもそうなんだけど何か見落としがあるんじゃないかなと思ったんですよ。
はいはいはい。
もう事業が好調だから私も分からないんですね。
そうですね、マインドの話ですからね。
その経営としての観点ですべてをね、財務やらマーケティングやら営業やらバックヤードやら全部見えるかって言ったらね、違うという意味でってことですよね。
そうなんです。つまり私の問いはリスクが何ですかとマインドを聞いていくので、心配事は何ですかって問いに変わるじゃないですか。
そうすると僕の心配事はってなる。
ただそこでは何か足りないなって気がしたので、ちょっと私がすごい信頼している会計事務所というか、そういうことを専門にしている会社の方に。
もう今両者とも誰のことかがイメージ湧いてしまいました。
あの方にすごい面白い特殊なというか財務診断をお願いしたんです。
うんうんうん、財務診断ね。
普通の財務診断と違うんですよ。とにかく面白いし分かりやすい。
そこに財務診断をお願いして、その結果をその社長さんと一緒に聞きに行ったんですよ。
私もコーチとして。
説明を受けて、なるほどねってだんだんその社長も見えてなかった、私も見えてなかった問題がどんどん浮き彫りになったんですね。
要は財務の専門家の観点で見える財務的な観点の問題を抽出してもらうってことですか。
そうそう。
それが見えた後に、一つ一つ社長に対してこの見えた問題に対してどういう気持ちなのかっていうマインドのことを扱ったり、
実際にアクションプランをどうしていこうかみたいなことを話し合ったんですね。
はいはい。
そうしたら面白かったのは、彼がね、その社長さんが、秋山さん僕気づいたんですけども、今のビジネスモデルの弱点はわかったと。
ただ、そもそもこのビジネスモデル10年後にどうなってるかってことを考えたときに、そこに向けてのモデル考え方は全くないですねみたいな話をしてたんですよ。
つまり自分のビジネス、現在のビジネスモデルの弱点を克服したとしても、10年後それが持たないんじゃないかみたいな話にちょっと広がったというか深まったんですね。
将来への戦略
今の話は?10年後の?
そうそう。だから業界の問題まで社長さんの意識が広がったんです。
自社の問題から自社の問題を見えてきたら、業界の問題が見えてきて、その業界の問題も見据えながら今後戦略考えようねって話になった。
なるほど。
ここで皆さんにお伝えしたいこととか質問者の方にお伝えしたいことは、おっしゃる通り、好調なときこそ自分のビジネスのリスクを見えなくなるので、そこはきちんと数字から、実際起きている現実から現実を全体的にチェックして、そこから問題を抽出していくというステップは必ずとってほしいんですね。
デファクトを見ようよって話ですね。
そうですね。つまりリスクの再評価ってことが重要なんですけども、そこはやっぱり現実から入っていかないといけない。
なるほど。その社長さんも、もちろん社長なんて大事ですけど、社長さんが見える、社長さんの観点の整理の情報だけだと、当然にして大前提、見えないからってことですもんね。
そうなんですよ。だからまず、やっぱり皆さんに知ってほしいのは、自分が見えた問題があるということは、自分では絶対に見えない問題がそこに存在しているってことです。
というところで、質問の方に戻っていくと、今の話がそのまま回答になっておるような気がするんですが。
まず、やはりこの方は今後のリスクについても考えているってことなので、そこはちゃんと書き出して。
まず自分の大前提ですよね。
書き出して、これは絶対見落としがあるということなので、全体から分析してもらえるような専門家に相談するってことがすごい重要なんです。
はいはいはい。
だからその時に、やっぱり現実からという意味の入り口としては、数字、財務的な問題から見ていくのはすごいいいなと思ってますね。
これ、私がそのセミナーやりましょうよって、実は裏でご提案してるやつの話になりますね。
それにもつながってきますね。
現実無視のマインドセットの危険性
これ、財務診断セミナーを実はやりたいんですっていう話を秋山先生が相談しておったんですけど。
それも含めて、今回の顧客の方もその方に見せたんですよ。
ってことですよね。その方ですよね。なるほどね。
ここで、私のリスナーの方ってマインドに非常に関心があるじゃないですか。
そりゃそうですね。
それは重要なんです。めちゃめちゃ。
その時に、今後より重要になってくるのは、マインドから問題を見ていくんではなくて、現実から見て、現実をまずちゃんと見た上で、そこに対して自分がどういうマインドセットをしていくかっていうことを、やっぱりこれがより強化していきたいなという気持ちが私の中であるんですよ。
あれってすごく大事なテーマをお話しくださっている気がするんですが、やっぱりそのコーチングとか、他に出てこないですけど。
この分野がこれだけ爆発的に業界が広がっている中で感じるのが、メンタルとかマインドとかの問題をそのまま不安だとか、辛いとか、しんどいとか、楽しいとか。
それを見ちゃうけど、それはあなたの世界の中の辛いとかしんどいとかの話だけど。
実際、現実的に、この番組は経営者という話で、経営の上での現実のテーマと辛いという話があまりリンクしていないこととか、客観的に見ちゃうとあるみたいなところの話ですよね。
まさにそうで、やっぱり私がお客さんと接するときに、不安をマインドセットしていくんですが、その不安って自分の妄想から作っていく不安とか、今すごい増えてきちゃってるんですよ。
やっぱり世の中の変化が大きい、あれもこれも不安、あれも不安ってときに、現実の問題からだんだんかけ離れて、自分の中で不安という妄想が広がっていっちゃって、そこに対して解決しようという傾向がめちゃめちゃ強くなってる。
現実無視の不安だけの解消ってなると、また会社が動き出したり環境変化が起きると、また不安に戻って、あきやませしてくださいみたいな訳わかんない話になってくるっていうことですかね。
経営者の不安とコーチング
そうですね。同時に、やっぱり私自身がコーチングというものの限界というか、危険性も最近感じて、やっぱり私たちエグゼクティブコーチというのは、現実を変化させるためにマインドセットしたいので、社長さんの妄想のマインドセットだけで、やっぱり現実は動かないんですね。
それはそうですねって話ですけど、いざやろうとすると、それができてない自分に気づきにくいんで、コーチが大事っていうのもあるでしょうけどね。
不安を持っていただくのは全然いいし、不安をコーチに相談していただくのはすごいいいです。もうしてくださいと。
だからそこからどうやって現実を見ていきましょうかという話を、やっぱり今後も皆さんと一緒にしていきたいなと思ってます。
ちょっとね、財務診断セミナー的な話とかはね、まだいつやるか全然決まっておりません。
もしこの方、そちらの方、周りにもいるでしょうから、もしいればその方にお願いして、もしなければご質問の方にいただければご紹介も可能かもしれませんので。
いったんね、ちょっとセミナーで開催できないので、そういった使い方もしていただけたらと思いますが、今の話の背景にある方、そろそろポッドキャストやる予定ですので。
いやいや、皆さんね、それもね、めっちゃ楽しみてください。つまり秋山がどういう人を信頼というか、やっというか面白い人なんですよ。
変なね、変なおじさんが出てきますのでね、そちらも楽しみに。そんな話になると思いませんでしたけど、秋山さんからその話いただきましたので。
またゲスト呼びましょうね。
うん。
ということで終わりましょうか。
はい。
秋山先生ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか?
番組では秋山城賢治への質問を受け付けております。
ウェブ検索で秋山城と入力し、検索結果に出てくるオフィシャルウェブサイトにアクセス。
その中のポッドキャストのバナーから質問フォームにご入力ください。
またオフィシャルウェブサイトでは無料メルマガも配信中です。ぜひ遊びに来てくださいね。